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2018年02月25日

夢の続き今しばらくご覧いただきたい(お勧め本)花の慶次〜雲のかなたに〜 

今回は名作花の慶次を改めてご紹介させて頂きます。

sirononagori yonezawa staion.JPG
[米沢駅にて撮影]
左は『義風堂々』の直江兼続。右が『花の慶次』の前田慶次ですね

■花の慶次・全巻購入■
むかし全巻持っていたのに、引っ越しを繰り返すうちにどこかで捨ててしまいました。ただただ仕事にまみれ、記憶からも遠ざかっていましたが、最近になって時代小説などを読むようになり、機会があって「花の慶次」の原作・一夢風流記を読むに至りました。その結果、どうしてもまたあの感動を味わいたく、いわゆる大人買いすることにしました。
<全巻>
shirononagori 花の慶次.jpg
●作品概要
花の慶次〜雲のかなたに〜
かつて少年ジャンプに連載されていた歴史漫画。原作:小説家・隆慶一郎原作/作画:原哲夫。戦国一の傾奇者・前田慶次郎利益(とします)を中心に、魅力的な「つわものども」が描かれた作品です。前田慶次はあの前田利家の甥。実在した人物がモデルになっています。

<原作の小説>
FANmybook (4).JPG
原作の小説もお勧めです。こちらはかなり深いものがあります。

■大人買い■
この言葉、大人がカネにものを言わせたみたいであまり好きではありません。ただ現実としてお金持ちではなく、仕事に追われて時間が少ないのだから貧乏ともいえます(仕事があるだけ感謝はしてます)。無いと言ってもこんなブログをやっているのだから、通勤電車で携帯を見たり、帰宅してパソコンと向き合う時間くらいはあります。そういう会社員、けっこう多いのではないでしょうか。

そういう人こそ「あっ」と思ったら大人買い、つまり「まとめ買い」が良いと思います。あの、衝動買いとはちょっと違います対象となるものを熟知している。それを前提にしています。昔持っていたとか、借りて読んで感動したとか。つまり、少なくとも自分にとって間違いのないものです。

好きになれるものには意識して心を傾けないと、なかなかアクションに結びつきません。中途半端に大人だと、そこまでしなくてもとか、やらない理由を思慮深さとか言って正当化してしまいます。まぁ仕事ならそんなこともあるかも知れませんが、自分自身のことですよね。世間並みに遊ばねばと流行りを追ったって、そんなの人に合わせてるだけ。誰の時間でしょう。人と関係なく、自分の時間を過ごす。大人のまとめ買いも、そのための手段の一つです。


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読んだことがある方へ

■昔からのファンです■
<堂森善光寺>ゆかりの寺
shirononagori堂森.jpg
米沢市南部の堂森。ここに前田慶次ゆかりの寺があります。画像は夏の訪問。春も秋も、そしてわざわざ真冬に訪問したこともあります(米沢の冬を体感したくて)。

周囲からは、同じ場所に何度も行くので笑われます。まぁそう言いたくなる気持ちも分かりますが、東京ディズニーランドに何度も行く人は笑われませんね。同じですよ。世間で流行ってるか流行ってないか。たったそれだけの違いです。

■根強い人気■
「花の慶次」でネット検索すると、根強いファンが多いですね(私もそうですが)。「名言集」なんていういいサイトもありますね。前半だと奥村助右衛門千利休、中盤からは直江兼続などなど。台詞を見ただけでシーンを思い出せます伊達政宗の「これが、母親が息子に食わせる初めての料理か」は、いわゆる名言というより、シーンそのものに涙が出ます(母親が政宗を毒殺しようとしたシーン)。このお話は史実もドロドロなのでどうなることかと思いましたが、弟の伊達小次郎が実は生きていて(史実とは異なりますが)、最後に「生きるだけ生きたら野垂れ死に致します」と爽やかに去って行くので、やや救われました。

まぁ人それぞれ心に残る台詞は違うと思います。
ファンなら誰でも知ってるのはこれですよね。

虎はなにゆえ強いと思う?もともと強いからよ

これは圧倒的な存在であり続ける慶次らしい台詞です。秀吉の命を狙って舞った後の「人としての意地でござる」とか、あるいは「手前にもわかりませぬ」。あの天下人との問答も忘れられません。

私が一つだけ選ぶとしたら、やはり背景も含めてですが、景勝の「これは夢であろう?」という思い(配慮)に応えた時の台詞ですね。

ならば
夢の続き 今しばらくご覧いただきたい


以上です。

今回はご紹介でした。いつも以上に個人的な思い入れとなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。下は文中にもあった原作の小説『一夢庵風流記』です。このしっかりとした小説が、一見派手な『花の慶次』の奥深さに繋がっているのだなぁと思い知らされる作品です。

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感想(14件)


posted by Isuke at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め本
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