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2016年03月06日
警察密着24時の自転車取り締まり 神奈川県
よくある警察モノの特番で自転車取り締まりのコーナーがあったようだ。動画自体はテレビ放送の録画かあるいは2次利用(画面外の黒枠で消去対策されている)なのでちょっとアレなのだが、普段あまりテレビを見なくなった管理人を含めこういった活動を動画で見るにはいい機会だ。ということで記事としてご紹介しよう。
特に動画には情報がなかったので、どこかわからないが映っている警官のジャンバーに「神奈川県」と見えたので、神奈川県の横断歩道橋があるどこかの交差点のようだ。歩道橋から違反者を見張り、無線連絡で受けた機動力のある白バイ隊員が指導や警告を行なっていた。
ちなみにこの「自転車指導警告カード」というのは地域によってはイエローカードだったり、レッドカードだったりするもので、赤切符でも青切符でもない指導書(法的拘束力は無し)のようなもの。赤切符だといきなりで重すぎるし、かといって車のような青切符制度も無いので違反者にはどんな違反をしたのかを紙に書いて示すというもの。警察官の指導と警告カードで違反に対応しうるものだが、個人的には効果は薄いような(何もしないよりはマシだけど)・・・
あと、動画を見ていて気になったのは、違反をするもののそれが悪いことと気づいている点。細かなルールじゃなくて信号無視など誰でもわかるルールに関しては罪の意識はあるようで、警官に注意されると素直に聞いていた。ただ、あまり反省している感じもしなかったので2回目、3回目が普通にあるのかも。時間帯が朝の通勤時間帯ということもあるだろう。
地域によって差があるものの、自転車対策を本腰でおこなうところでは動画のように取り締まりが行われている。2015年の6月以降の改正道交法でより厳しくなったはずだが現場では依然として違反が後を絶たない。もっと根本的な自転車教育が必要だと思うが、取り締まりの方も道交法だけでなくもっと条例レベルでバンバン取り締まれる決まりが必要なのかもしれない。
特に動画には情報がなかったので、どこかわからないが映っている警官のジャンバーに「神奈川県」と見えたので、神奈川県の横断歩道橋があるどこかの交差点のようだ。歩道橋から違反者を見張り、無線連絡で受けた機動力のある白バイ隊員が指導や警告を行なっていた。
ちなみにこの「自転車指導警告カード」というのは地域によってはイエローカードだったり、レッドカードだったりするもので、赤切符でも青切符でもない指導書(法的拘束力は無し)のようなもの。赤切符だといきなりで重すぎるし、かといって車のような青切符制度も無いので違反者にはどんな違反をしたのかを紙に書いて示すというもの。警察官の指導と警告カードで違反に対応しうるものだが、個人的には効果は薄いような(何もしないよりはマシだけど)・・・
あと、動画を見ていて気になったのは、違反をするもののそれが悪いことと気づいている点。細かなルールじゃなくて信号無視など誰でもわかるルールに関しては罪の意識はあるようで、警官に注意されると素直に聞いていた。ただ、あまり反省している感じもしなかったので2回目、3回目が普通にあるのかも。時間帯が朝の通勤時間帯ということもあるだろう。
地域によって差があるものの、自転車対策を本腰でおこなうところでは動画のように取り締まりが行われている。2015年の6月以降の改正道交法でより厳しくなったはずだが現場では依然として違反が後を絶たない。もっと根本的な自転車教育が必要だと思うが、取り締まりの方も道交法だけでなくもっと条例レベルでバンバン取り締まれる決まりが必要なのかもしれない。
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2016年03月05日
「どうする?東京」の「安全!快適!自転車に乗ろう」
東京MXの「どうする?東京」という番組で自転車関連の特集が放送された。
内容的にはいま注目の自転車をライトに扱った感じで、東京で取り組まれている自転車シェアリング、自転車通勤を奨励する会社、スケアード・ストレートを取り入れた自転車安全教室、都内でのサイクリングと安全への注意点を放送していた。
特に管理人が注目したのは自転車通勤を推奨する会社。番組でおじゃましていたのは「はてなブログ」を運営する株式会社はてな。
この画像は公式ページのキャプチャーだが、ここには「自転車通勤支援制度」があると書かれ、自転車の利用を推進していることがよくわかる。動画内でも専用の駐輪スペースを設け、自転車通勤している人には逆に「2万円」を支給するという太っ腹だった。会社的にも健康促進と生産性の向上(朝に体を動かすことで集中力アップ)を目的としており、自転車通勤を禁止する会社もある中で嬉しい制度だ。個人的には運動不足になりがちなデスクワークの人たちこそ自転車通勤が良いのではと思う。
これ以外で気になったのは都内では徐々に自転車が走行しやすい空間を増やしているという点。
東京都では2020年の東京オリンピックおよびパラリンピックを念頭に主要会場や周辺観光地において自転車がより安全に回遊できるよう、国道・都道・区市道等の自転車が走行しやすい空間を連続させ、ネットワーク化を図る自転車推奨ルートを設定。総延長200kmを現在進行形で整備中だ。ただ、自転車ナビラインやナビマークなどがメインなのでちょっと残念な感じもするが、これと合わせて自転車専用レーンも計200km整備する予定なので、2020年までには何らかの走行空間が400km程度になるらしい。これが完成すれば都内をゆったりとポタリング感覚でサイクリングを楽しめるだろう。
あともう一つはようかん。
長距離サイクリング中にエネルギーを使いすぎて糖分が不足(低血糖状態)するとハンガーノックという症状が起こる。これを解消する手頃な食べ物として「ようかん」が紹介されていた。
というわけでこの番組ではライトな感じで都内における自転車を扱っていた。ガチガチのサイクリストには物足りない内容だと思うが、これから乗ってみようかなぁという人には興味をそそる内容かもしれない。動画は全部で28分程度なので、30分番組感覚で見ると良いかも。
内容的にはいま注目の自転車をライトに扱った感じで、東京で取り組まれている自転車シェアリング、自転車通勤を奨励する会社、スケアード・ストレートを取り入れた自転車安全教室、都内でのサイクリングと安全への注意点を放送していた。
特に管理人が注目したのは自転車通勤を推奨する会社。番組でおじゃましていたのは「はてなブログ」を運営する株式会社はてな。
この画像は公式ページのキャプチャーだが、ここには「自転車通勤支援制度」があると書かれ、自転車の利用を推進していることがよくわかる。動画内でも専用の駐輪スペースを設け、自転車通勤している人には逆に「2万円」を支給するという太っ腹だった。会社的にも健康促進と生産性の向上(朝に体を動かすことで集中力アップ)を目的としており、自転車通勤を禁止する会社もある中で嬉しい制度だ。個人的には運動不足になりがちなデスクワークの人たちこそ自転車通勤が良いのではと思う。
これ以外で気になったのは都内では徐々に自転車が走行しやすい空間を増やしているという点。
東京都では2020年の東京オリンピックおよびパラリンピックを念頭に主要会場や周辺観光地において自転車がより安全に回遊できるよう、国道・都道・区市道等の自転車が走行しやすい空間を連続させ、ネットワーク化を図る自転車推奨ルートを設定。総延長200kmを現在進行形で整備中だ。ただ、自転車ナビラインやナビマークなどがメインなのでちょっと残念な感じもするが、これと合わせて自転車専用レーンも計200km整備する予定なので、2020年までには何らかの走行空間が400km程度になるらしい。これが完成すれば都内をゆったりとポタリング感覚でサイクリングを楽しめるだろう。
あともう一つはようかん。
長距離サイクリング中にエネルギーを使いすぎて糖分が不足(低血糖状態)するとハンガーノックという症状が起こる。これを解消する手頃な食べ物として「ようかん」が紹介されていた。
というわけでこの番組ではライトな感じで都内における自転車を扱っていた。ガチガチのサイクリストには物足りない内容だと思うが、これから乗ってみようかなぁという人には興味をそそる内容かもしれない。動画は全部で28分程度なので、30分番組感覚で見ると良いかも。
2016年02月28日
「くまもん」と学ぶ自転車の交通ルール
自転車の交通ルールを手軽に学べる動画になんと「くまもん」を用いたものを見つけた。
作成元は熊本県 環境生活部 県民生活局 くらしの安全推進課と熊本県立大学飯村研究室のムービー制作部「彩」との協同制作。くまもんという熊本県PRマスコットキャラクターを使い小学生を対象とした交通安全動画となっていて、基本的なルールをクイズ形式で説明している。
内容的には原則車道や位置停止などかなり基本的なものでちょっと実用性には欠ける感じがするが、小さい子供(小学1・2年生)だと堅苦しい物は画面すら見てもらえないかもしれないのでとりあえずくまもんを使って興味を持ってもらおうみたいな動画に感じた。これを導入として次のステップに入るとちょうど良いだろう。
できればくまもん自身が自転車に乗って交通ルールを説明するともっと良いと感じたが、短足・短手なくまもんでは絶対無理でしょうね…
作成元は熊本県 環境生活部 県民生活局 くらしの安全推進課と熊本県立大学飯村研究室のムービー制作部「彩」との協同制作。くまもんという熊本県PRマスコットキャラクターを使い小学生を対象とした交通安全動画となっていて、基本的なルールをクイズ形式で説明している。
内容的には原則車道や位置停止などかなり基本的なものでちょっと実用性には欠ける感じがするが、小さい子供(小学1・2年生)だと堅苦しい物は画面すら見てもらえないかもしれないのでとりあえずくまもんを使って興味を持ってもらおうみたいな動画に感じた。これを導入として次のステップに入るとちょうど良いだろう。
できればくまもん自身が自転車に乗って交通ルールを説明するともっと良いと感じたが、短足・短手なくまもんでは絶対無理でしょうね…
2016年02月27日
ファットバイクで冬もサイクリング
ここ最近、ちまたでファットバイクが流行ってきたと感じてるがこれを活用しようという動きがある。
ファットバイクは元々雪道でも走行できるようにと開発された自転車だが、これを雪国や積雪地帯で「冬のスポーツ」として活かせないかというものだ。具体的にはスキー場や公園でファットバイクが走れる特設コースを設け、レース大会のようにタイムを競わせるというもの。あるいは「雪道でのファットバイク体験!」とイベントを設け(無料もしくは有料で)ファットバイク未経験を対象にファットバイクを楽しんでもらおうとするもの、これにツアーを組んでホテル込みのプランにするなど「雪&ファットバイク」の組み合わせを生かしたイベントが増えてきている。
去年のNHK北海道ではファットバイクを取り扱った特集(幕別町忠類の取り組み)も組まれ、その盛り上がりが良く分かる。
このように北海道でもレースイベントが開催されたり、一般道を走るイベントや、スキー場でのイベントが増えてきている。
特にスキー場の歩くスキー(クロスカントリー)コースを開放してファットバイクを体験してもらうイベントもあるようで、元々歩くスキーコースで設定されたコースは景色もよくファットバイクとの相性も良さそうだ。さらにスキー場開催であれば、スキーやスノーボードが出来ない人でも自転車なら乗れるのでスキー場利用者を掘り起こす効果もあり、新たなスキー場の救世主ともなりえる可能性を秘めている。
これまでの北海道の冬といえば冬タイヤのマウンテンバイクで走る人が希にいたものの、基本は冬眠という形で外で自転車に乗ることは無かった。それが冬こそ本番なファットバイクの登場によりその概念が変わりつつある。特にスキー場でイベントを組んだり走れるコースを用意すればあたらなスキー場利用客を確保できたり、先の動画のようにファットバイク大会で町おこしができるなど新たな可能性を秘めるものである。現段階ではブームの延長かもしれないが、これが定着してくればスキー、スノーボードに続く新たな冬のスポーツとしての地位を確立できるかもしれない。
管理人がこのファットバイクを初めて見た時は「えらいタイヤのデカイ面白い自転車だなぁ」としか感じていなかったが、活用次第で新たな文化、スポーツを誕生させることが出来る素晴らしい乗り物だったのである。開発者にとても感謝したい。
ファットバイクは元々雪道でも走行できるようにと開発された自転車だが、これを雪国や積雪地帯で「冬のスポーツ」として活かせないかというものだ。具体的にはスキー場や公園でファットバイクが走れる特設コースを設け、レース大会のようにタイムを競わせるというもの。あるいは「雪道でのファットバイク体験!」とイベントを設け(無料もしくは有料で)ファットバイク未経験を対象にファットバイクを楽しんでもらおうとするもの、これにツアーを組んでホテル込みのプランにするなど「雪&ファットバイク」の組み合わせを生かしたイベントが増えてきている。
去年のNHK北海道ではファットバイクを取り扱った特集(幕別町忠類の取り組み)も組まれ、その盛り上がりが良く分かる。
このように北海道でもレースイベントが開催されたり、一般道を走るイベントや、スキー場でのイベントが増えてきている。
※写真は「滝野スノーフェスティバル」から
特にスキー場の歩くスキー(クロスカントリー)コースを開放してファットバイクを体験してもらうイベントもあるようで、元々歩くスキーコースで設定されたコースは景色もよくファットバイクとの相性も良さそうだ。さらにスキー場開催であれば、スキーやスノーボードが出来ない人でも自転車なら乗れるのでスキー場利用者を掘り起こす効果もあり、新たなスキー場の救世主ともなりえる可能性を秘めている。
これまでの北海道の冬といえば冬タイヤのマウンテンバイクで走る人が希にいたものの、基本は冬眠という形で外で自転車に乗ることは無かった。それが冬こそ本番なファットバイクの登場によりその概念が変わりつつある。特にスキー場でイベントを組んだり走れるコースを用意すればあたらなスキー場利用客を確保できたり、先の動画のようにファットバイク大会で町おこしができるなど新たな可能性を秘めるものである。現段階ではブームの延長かもしれないが、これが定着してくればスキー、スノーボードに続く新たな冬のスポーツとしての地位を確立できるかもしれない。
管理人がこのファットバイクを初めて見た時は「えらいタイヤのデカイ面白い自転車だなぁ」としか感じていなかったが、活用次第で新たな文化、スポーツを誕生させることが出来る素晴らしい乗り物だったのである。開発者にとても感謝したい。
2016年02月19日
大阪府 自転車保険を義務化
全国自転車事故ワースト1の不名誉を持つ大阪府が自転車保険を義務化するようだ。
自転車保険を義務化した自治体といえば、兵庫県が全国初だった。兵庫県では平成20年9月、当時小学5年生の少年が当時67歳の女性を自転車ではねて意識不明の重体になった事故に対し、その母親に対して9500万円の賠償命令が出る判決が出た。この事故は全国的に有名となり「自転車でも重大事故によっては(保護者に)多額の賠償命令」というイメージが定着する大元となった。
この重大事故やこれに準ずる高額賠償事故の増加を背景に兵庫県では県レベルでの条例が制定された。一方、大阪府ではご存知の通り「自転車が絡む事故ワースト1」という不名誉の事実があり、これ以外にも全国レベルで自転車事故に関する高額賠償が増えていることが背景のようだ。
その自転車が絡む事故ワースト1を裏付ける動画がある。以前にも記事で扱ったが、大阪の街を走る自転車を自転車車載カメラで撮影した動画だ。
動画主の「危険運転 自転車実況チャンネル」さんでは既にかなりの数の違反自転車をアップロードしているのだが、そのうち最近アップロードされた2016年1月下旬の動画を見て欲しい。11分とちょっと長めだがかなりの数の違反自転車を確認できる。逆走、逆走、一時停止無視、信号無視、逆走からの信号無視、一時停止無視からの逆走などとにかくキリがない。
動画からちょっとピックアップすると...
このような現状でかつ自転車利用者が多い大阪府でワースト1になるのは当然であり、いずれ9500万円賠償のような事故が起きてもおかしくない。大阪府の自転車保険義務化はあまりにひどすぎる自転車利用者の実態を反映しての動きなのだろう。
条例案は2月に議会提出、7月施行を目指しているとのこと。自転車利用者に対して保険加入を義務付け、未成年者に対していはその保護者を対象とする。ただし、違反に関するペナルティ(罰則規定)はなくあくまでも努力義務となる。罰則規定が無い点は先行する兵庫県と同じだ。罰則規定が無い点から強力な条例とはいえないが、自転車の安全意識向上や万が一の事故に対する対応が期待でき、自転車利用者が多くかつ事故が多い自治体では今後似たような条例制定の動きが出てくるのかもしれない。
自転車保険を義務化した自治体といえば、兵庫県が全国初だった。兵庫県では平成20年9月、当時小学5年生の少年が当時67歳の女性を自転車ではねて意識不明の重体になった事故に対し、その母親に対して9500万円の賠償命令が出る判決が出た。この事故は全国的に有名となり「自転車でも重大事故によっては(保護者に)多額の賠償命令」というイメージが定着する大元となった。
この重大事故やこれに準ずる高額賠償事故の増加を背景に兵庫県では県レベルでの条例が制定された。一方、大阪府ではご存知の通り「自転車が絡む事故ワースト1」という不名誉の事実があり、これ以外にも全国レベルで自転車事故に関する高額賠償が増えていることが背景のようだ。
その自転車が絡む事故ワースト1を裏付ける動画がある。以前にも記事で扱ったが、大阪の街を走る自転車を自転車車載カメラで撮影した動画だ。
動画主の「危険運転 自転車実況チャンネル」さんでは既にかなりの数の違反自転車をアップロードしているのだが、そのうち最近アップロードされた2016年1月下旬の動画を見て欲しい。11分とちょっと長めだがかなりの数の違反自転車を確認できる。逆走、逆走、一時停止無視、信号無視、逆走からの信号無視、一時停止無視からの逆走などとにかくキリがない。
動画からちょっとピックアップすると...
※車種に関係なく乗る人みんな違法状態 ロードバイクでもこのように逆走
※「安心してください。ちゃんとヘッドホンまでしてますよ!」
このような現状でかつ自転車利用者が多い大阪府でワースト1になるのは当然であり、いずれ9500万円賠償のような事故が起きてもおかしくない。大阪府の自転車保険義務化はあまりにひどすぎる自転車利用者の実態を反映しての動きなのだろう。
条例案は2月に議会提出、7月施行を目指しているとのこと。自転車利用者に対して保険加入を義務付け、未成年者に対していはその保護者を対象とする。ただし、違反に関するペナルティ(罰則規定)はなくあくまでも努力義務となる。罰則規定が無い点は先行する兵庫県と同じだ。罰則規定が無い点から強力な条例とはいえないが、自転車の安全意識向上や万が一の事故に対する対応が期待でき、自転車利用者が多くかつ事故が多い自治体では今後似たような条例制定の動きが出てくるのかもしれない。
2016年02月13日
茨城県 筑西市関城西小学校でも独自の「自転車-運転免許証」
中高生の通学許可として独自の自転車免許制度を導入する学校をいくつか紹介してきたが、小学校でも独自の免許制度の動きが広がりつつある。
といってもこちらは通学許可ではなく、自転車安全教室を受講した修了証としての自転車運転免許。自動車の運転免許そっくりに作られた自転車免許証は交通ルールを守ろうとする意識を高めさせる他、自転車が歩行者ではなく、「車両の仲間」として認識させる効果もある。実際、栃木県宇都宮市では小学4年生を対象に実技と学科を含め修了証としてオリジナルの自転車免許を交付。2010年〜2015年の間に自転車に乗っている時に事故にあった小中学生の数か81人から50人と約4割も減少。確実に効果が出ているようだ(ソース元:公明党ニュース)。
今回紹介する茨城県筑西市立関城西小でも学科講習のあと実技講習を行い、修了証としてオリジナルの自転車免許を交付。交通ルール厳守と車両の仲間としての認識を持たせる効果が期待できる。
動画内では学科として係員からの説明があり、この後実技講習の様子が。
模擬的な信号機や一時停止箇所を作り、実際の障害物を置いてすぐ横で一時停止の重要性を教えていた。自転車教育で大事なのは「ルールだから守る」ではなく、「危ないから守る」という点にあるので、この教え方はかなり好印象だ。危ないとわかれば自ずと危険行為はしなくなるし、必然とルールも守られてくる。
今までの小学校の自転車安全教室というのは地域によってレベルが様々だと思うが、「修了証として独自の自転車免許証を交付する」といった行為がひとつのパターンとして普及しそうな気がする。現状の自転車利用者のルール無視の背景には「自転車は車両の仲間」という認識不足によるものが大きいため、小学生の段階から確実にその認識を与えることが改善の近道になってくるはずだ(※もちろんただ免許証を交付するのではなく、きちんとした自転車教育がセットで必要だ)。
といってもこちらは通学許可ではなく、自転車安全教室を受講した修了証としての自転車運転免許。自動車の運転免許そっくりに作られた自転車免許証は交通ルールを守ろうとする意識を高めさせる他、自転車が歩行者ではなく、「車両の仲間」として認識させる効果もある。実際、栃木県宇都宮市では小学4年生を対象に実技と学科を含め修了証としてオリジナルの自転車免許を交付。2010年〜2015年の間に自転車に乗っている時に事故にあった小中学生の数か81人から50人と約4割も減少。確実に効果が出ているようだ(ソース元:公明党ニュース)。
今回紹介する茨城県筑西市立関城西小でも学科講習のあと実技講習を行い、修了証としてオリジナルの自転車免許を交付。交通ルール厳守と車両の仲間としての認識を持たせる効果が期待できる。
動画内では学科として係員からの説明があり、この後実技講習の様子が。
模擬的な信号機や一時停止箇所を作り、実際の障害物を置いてすぐ横で一時停止の重要性を教えていた。自転車教育で大事なのは「ルールだから守る」ではなく、「危ないから守る」という点にあるので、この教え方はかなり好印象だ。危ないとわかれば自ずと危険行為はしなくなるし、必然とルールも守られてくる。
今までの小学校の自転車安全教室というのは地域によってレベルが様々だと思うが、「修了証として独自の自転車免許証を交付する」といった行為がひとつのパターンとして普及しそうな気がする。現状の自転車利用者のルール無視の背景には「自転車は車両の仲間」という認識不足によるものが大きいため、小学生の段階から確実にその認識を与えることが改善の近道になってくるはずだ(※もちろんただ免許証を交付するのではなく、きちんとした自転車教育がセットで必要だ)。
2016年02月12日
自転車 ながらスマフォの危険 JAF動画から
スマートフォンが急速に普及し、問題となっている「ながらスマフォ」。ながらスマフォとはスマートフォンを操作しながら移動することだが、歩行者だけでなく自転車に乗りながらスマートフォンを操作する光景もたまにみかける。
自転車というのは両手でブレーキと進行方向を操作し、常に前方をよく見ながら自転車を運転しないといけない乗り物だが、スマートフォンを操作しながら運転するとで片手がふさがり、かつ前方への注意も散漫になってしまう。
これは自転車でよく問題となる「傘さし運転」よりも危険な行為。傘さし運転では片手が塞がるものの前方は見ているが(※傘さし運転はそれでも十分危険だが)、スマートフォンでは片手に加え視線が手元の画面を中心に狭くなってしまうため、ブレーキ操作と前方不注意のダブルパンチで危ないのだ。
その「自転車ながらスマフォ」の危険性を例のJAF動画では教習所のテストコースで実証している。20代〜30代の男女計4人にスマフォありとスマフォなしの両方で教習所内に作った特設コースを走ってもらいその危険性を比較している。動画内ではながらスマフォのせいで前方の障害物への反応が遅れたり、急な飛び出しに反応できなかったり、さらに危険なのは赤信号や一時停止を見落とす危険性が高いことが検証されていた。
急な飛び出しは小さい子供に多く、これが住宅街で起こるものなら自転車と子供が衝突し、大事故になりかねない。一時停止と赤信号の件も交差点で対面する自動車などと接触する危険性を高めるものでやはりこれも見逃せない危険行為。
動画最後には「ながらスマフォ」を見かけた時のドライバーへの対応方法が述べられていたが、自転車に乗っている時も、向かって来る自転車がながらスマフォだったら非常に注意したいところである。相手は画面に夢中でこちらに気づいていなかもしれないし、その間に相手との距離がどんどん近づくし、さらにはすぐ手間でようやく気づいて同じ方向によける→接触といったケースも考えられる。相手の動きをよく確認し、かなり手前からこちらが回避するような行動をこころがけたい。
自転車というのは両手でブレーキと進行方向を操作し、常に前方をよく見ながら自転車を運転しないといけない乗り物だが、スマートフォンを操作しながら運転するとで片手がふさがり、かつ前方への注意も散漫になってしまう。
これは自転車でよく問題となる「傘さし運転」よりも危険な行為。傘さし運転では片手が塞がるものの前方は見ているが(※傘さし運転はそれでも十分危険だが)、スマートフォンでは片手に加え視線が手元の画面を中心に狭くなってしまうため、ブレーキ操作と前方不注意のダブルパンチで危ないのだ。
その「自転車ながらスマフォ」の危険性を例のJAF動画では教習所のテストコースで実証している。20代〜30代の男女計4人にスマフォありとスマフォなしの両方で教習所内に作った特設コースを走ってもらいその危険性を比較している。動画内ではながらスマフォのせいで前方の障害物への反応が遅れたり、急な飛び出しに反応できなかったり、さらに危険なのは赤信号や一時停止を見落とす危険性が高いことが検証されていた。
急な飛び出しは小さい子供に多く、これが住宅街で起こるものなら自転車と子供が衝突し、大事故になりかねない。一時停止と赤信号の件も交差点で対面する自動車などと接触する危険性を高めるものでやはりこれも見逃せない危険行為。
動画最後には「ながらスマフォ」を見かけた時のドライバーへの対応方法が述べられていたが、自転車に乗っている時も、向かって来る自転車がながらスマフォだったら非常に注意したいところである。相手は画面に夢中でこちらに気づいていなかもしれないし、その間に相手との距離がどんどん近づくし、さらにはすぐ手間でようやく気づいて同じ方向によける→接触といったケースも考えられる。相手の動きをよく確認し、かなり手前からこちらが回避するような行動をこころがけたい。
2016年02月07日
JAFチャンネル 自転車歩道走行編 (歩道走行時の注意点)
JAFチャンネルの自転車関連動画を扱ってきたが、今回は歩道走行時の注意点について。
歩道は本来歩行者のための道路であり、そこを自転車が走るときは歩行者の安全に配慮した走り方をしなければならない。だが、街に出てみればまだまだ自由気ままに歩道を走り、歩行者が危ないと思ったりそこから急に車道に出て自動車からも危ないと思うケースが未だに多い。
その現状と危険性をJAFでは動画としてわかりやすいくまとめた。上記の述べた歩道走行時の注意点や歩道から車道に出る際の危険性をわかりやすいく解説している。
動画内では「自転車は気軽に乗れる便利な移動手段だが、そのため歩行者感覚で走る自転車も居る」と、現状の問題点をピンポイントに突くところからはじまる。
そして歩道走行している人でよく見かける危ない事例に移る。
キャプチャーのように前から来た歩行者を交わすため一旦車道へ。かわしたら歩道へ。また歩行者が居たら車道へと走りやすさをだけを重視した自由気ままな乗り方だ。一見、どこも危なくないように思えるが「こんなケースも」と事例は次へ。
同じ進行方向で後方から車両が来ている場合だ。本来、車道上で車線変更や路上駐車を交わすときはかならず後方を確認してから移動するものだが、免許を持っていなかったり歩行者感覚だとこのように突然車道に出るケースが多い。
車両が1台ならまだしも後続車があればこのせいで事故を誘発する危険性もあり、歩道から急な車道への進路変更は危険な行為だ。歩道から車道へ移る際はかならず右後方を見て、車両が来ていないか確認が必要だ。
さらに動画内ではもう1事例として車道から歩道に上がる際、路上駐車が死角となって歩道上の対面してくる自転車を見逃し衝突しそうになるケースも紹介があった。最近は軽でも普通車でも背の高いワゴンやミニバンがタイプが主流なため背の高い自動車が死角となって、向かってくる自転車が見えないことも。車道から歩道に戻る際も注意が必要だ。
このように歩道を走る自転車利用者の中には、歩行者感覚のままで歩道→車道→歩道とジグザグに走る人もいる。そしてこれには危険性を伴うケースがあることを認識して欲しい。危険予知動画と同じようにこれも特に中高生を持つ親御さんは通学でやっているケースなので、是非とも子供に見せて危険性を教えてあげて欲しい。歩道上を走る際も「自転車=車両」という認識は大事なのである。
歩道は本来歩行者のための道路であり、そこを自転車が走るときは歩行者の安全に配慮した走り方をしなければならない。だが、街に出てみればまだまだ自由気ままに歩道を走り、歩行者が危ないと思ったりそこから急に車道に出て自動車からも危ないと思うケースが未だに多い。
その現状と危険性をJAFでは動画としてわかりやすいくまとめた。上記の述べた歩道走行時の注意点や歩道から車道に出る際の危険性をわかりやすいく解説している。
動画内では「自転車は気軽に乗れる便利な移動手段だが、そのため歩行者感覚で走る自転車も居る」と、現状の問題点をピンポイントに突くところからはじまる。
そして歩道走行している人でよく見かける危ない事例に移る。
キャプチャーのように前から来た歩行者を交わすため一旦車道へ。かわしたら歩道へ。また歩行者が居たら車道へと走りやすさをだけを重視した自由気ままな乗り方だ。一見、どこも危なくないように思えるが「こんなケースも」と事例は次へ。
同じ進行方向で後方から車両が来ている場合だ。本来、車道上で車線変更や路上駐車を交わすときはかならず後方を確認してから移動するものだが、免許を持っていなかったり歩行者感覚だとこのように突然車道に出るケースが多い。
※バイク側の視点
車両が1台ならまだしも後続車があればこのせいで事故を誘発する危険性もあり、歩道から急な車道への進路変更は危険な行為だ。歩道から車道へ移る際はかならず右後方を見て、車両が来ていないか確認が必要だ。
さらに動画内ではもう1事例として車道から歩道に上がる際、路上駐車が死角となって歩道上の対面してくる自転車を見逃し衝突しそうになるケースも紹介があった。最近は軽でも普通車でも背の高いワゴンやミニバンがタイプが主流なため背の高い自動車が死角となって、向かってくる自転車が見えないことも。車道から歩道に戻る際も注意が必要だ。
このように歩道を走る自転車利用者の中には、歩行者感覚のままで歩道→車道→歩道とジグザグに走る人もいる。そしてこれには危険性を伴うケースがあることを認識して欲しい。危険予知動画と同じようにこれも特に中高生を持つ親御さんは通学でやっているケースなので、是非とも子供に見せて危険性を教えてあげて欲しい。歩道上を走る際も「自転車=車両」という認識は大事なのである。
2016年02月06日
自転車レーン 交差点での左折車巻き込み
ここ数年でようやく増えつつある車道上の自転車専用レーン。自転車専用レーンには柵などで物理的に隔離されたもの、ブルーペイントや矢羽等の視覚分離等あるがかならず問題となるのが交差点だ。
交差点では直進の自転車と、同じ進行方向の左折自動車とがクロスするため巻き込み事故が起きやすい。これを改善するため、交差点での事故防止に関する試行錯誤が現段階で見られるがとりあえず既存の自転車レーンでの交差点における巻き込みの様子を見てみよう。
動画は以前コメントで教えてくださった「FJKサイクルビュー」から。ちょっと前の記事ではJAFの公式チャンネル動画を扱ったがこちらは個人で自転車に車載カメラを搭載し、自転車の視点での危険動画を公開している。車道を走ることのある自転車乗りや、自動車のドライバーにもどのような危険があるか知ってもらえるような内容だ。
さて、本題へ。動画では2シーンあり、一つ目の「府中街道・JR川崎駅付近」は柵で物理的に分離された自転車レーン、2つめ「横浜みなとみらい」は細いブレーペイントタイプの自転車レーンの事例となっている。
一つ目は柵の自転車レーンが終わり、右後方から来たミニバンが左折しようとすると前方の交差点に既に自転車が居て、さらに右後方からバイクが来るというシーン。
2つめは交差点で右後方から来たミニバンに追い越され、目の前で左折され巻き込まれそうになるシーン。
個人的には交差点で左折自動車の左側を無理に直進したくない。自動車の死角に入っていてこちらを認識していない場合や、自動車側がいけるだろうと先に進む場合があるからだ。動画のように左折自動車に気づいたら無理に前に行こうとせず、車の動きをよく見て上手く回避したいところである。
ちなみに動画の主は頭部にカメラを付けているようで、交差点での右後方確認時の振り向きが動画内でも現れている。歩道ばかり走っている人はわからないと思うが、車道上ではこのように交差点での左折巻き込みがかなり多く、その対処として車道をよく走る自転車乗りは交差点で右後方を確認する人が多い。
交差点では直進の自転車と、同じ進行方向の左折自動車とがクロスするため巻き込み事故が起きやすい。これを改善するため、交差点での事故防止に関する試行錯誤が現段階で見られるがとりあえず既存の自転車レーンでの交差点における巻き込みの様子を見てみよう。
動画は以前コメントで教えてくださった「FJKサイクルビュー」から。ちょっと前の記事ではJAFの公式チャンネル動画を扱ったがこちらは個人で自転車に車載カメラを搭載し、自転車の視点での危険動画を公開している。車道を走ることのある自転車乗りや、自動車のドライバーにもどのような危険があるか知ってもらえるような内容だ。
さて、本題へ。動画では2シーンあり、一つ目の「府中街道・JR川崎駅付近」は柵で物理的に分離された自転車レーン、2つめ「横浜みなとみらい」は細いブレーペイントタイプの自転車レーンの事例となっている。
一つ目は柵の自転車レーンが終わり、右後方から来たミニバンが左折しようとすると前方の交差点に既に自転車が居て、さらに右後方からバイクが来るというシーン。
2つめは交差点で右後方から来たミニバンに追い越され、目の前で左折され巻き込まれそうになるシーン。
個人的には交差点で左折自動車の左側を無理に直進したくない。自動車の死角に入っていてこちらを認識していない場合や、自動車側がいけるだろうと先に進む場合があるからだ。動画のように左折自動車に気づいたら無理に前に行こうとせず、車の動きをよく見て上手く回避したいところである。
ちなみに動画の主は頭部にカメラを付けているようで、交差点での右後方確認時の振り向きが動画内でも現れている。歩道ばかり走っている人はわからないと思うが、車道上ではこのように交差点での左折巻き込みがかなり多く、その対処として車道をよく走る自転車乗りは交差点で右後方を確認する人が多い。
2016年02月04日
大分県 小学生に自転車セーフティーカード
OBS大分放送のニュースで大分県の取り組みを知った。タイトルにもあるように小学生(高学年)に自転車セーフティーカードを配布したというもの。もちろんただ配布したのではなく、安全講習会を開いたあとにセーフティーカードを配ったようだ。
参照元:QBCニュース、毎日新聞・大分地方版
講習会では自転車安全5則にに加え、キャプチャーのような右側通行の危険性についても触れている。ただ単に危ないからダメというのではなく、左側通行の自動車から障害物のある交差点で発見が遅れる(全然見えない)との説明もあり、これを見る限りでは実践的な内容となっている。
そしてこらら講習を終えるとこのような自動車セーフティーカードが貰える。自動車の運転免許証とほぼおなじサイズのカード表には自転車安全5則。裏には名前や学校を記入する欄があり、顔写真こそ無いがそれっぽい感じを受ける。
大分市としては自動車の運転免許証のように自転車に乗るときはこれを携帯してもらって、安全意識を高めてもらおうという狙いらしい。自転車のルール違反やマナーが悪い根本原因として「自転車=歩行者」という間違った認識がある。自転車は歩行者の仲間だと勘違いするゆえに、一時停止は関係ないとか、ちょっとぐらい赤信号を無視したって大丈夫といった考えが生まれてしまう。いかに自転車=車両と思わせることが重要なのだが、この自転車セーフティーカードをきっかけに「自転車は車両の仲間」と認識させられれば少しは安全意識の向上につながつていくのではと感じた。
自転車教育は小さい頃から繰り返しおこなうことで、効果を発揮する。とりわけ早急な対策が必要なのは体力があってより無謀な運転から危険度が増す中高生だと思うが、このように自転車に乗り出す小学生に対しても早期の段階から自転車を車両として認識させるような自転車教育が望ましいと考える。既存の教え方では小学生の時に大人から教えられてぼんやりとルールを学び、普段は歩道を走ることが多いからいつの日か自転車が車両の仲間であることを忘れてしまう。そういった現状の小学生に対する自転車教育への新たなアプローチといったとこだろう。
ちなみにこの自転車セーフティーカードは大分市の「大分市自転車走行空間ネットワーク整備計画」のひとつとして行われている活動で、自転車に対するソフト対策となっている。
大分市以外でも、小学生に「自転車は車両の仲間」として認識してもらう手段として使えそうな取り組みである。
参照元:QBCニュース、毎日新聞・大分地方版
講習会では自転車安全5則にに加え、キャプチャーのような右側通行の危険性についても触れている。ただ単に危ないからダメというのではなく、左側通行の自動車から障害物のある交差点で発見が遅れる(全然見えない)との説明もあり、これを見る限りでは実践的な内容となっている。
そしてこらら講習を終えるとこのような自動車セーフティーカードが貰える。自動車の運転免許証とほぼおなじサイズのカード表には自転車安全5則。裏には名前や学校を記入する欄があり、顔写真こそ無いがそれっぽい感じを受ける。
大分市としては自動車の運転免許証のように自転車に乗るときはこれを携帯してもらって、安全意識を高めてもらおうという狙いらしい。自転車のルール違反やマナーが悪い根本原因として「自転車=歩行者」という間違った認識がある。自転車は歩行者の仲間だと勘違いするゆえに、一時停止は関係ないとか、ちょっとぐらい赤信号を無視したって大丈夫といった考えが生まれてしまう。いかに自転車=車両と思わせることが重要なのだが、この自転車セーフティーカードをきっかけに「自転車は車両の仲間」と認識させられれば少しは安全意識の向上につながつていくのではと感じた。
自転車教育は小さい頃から繰り返しおこなうことで、効果を発揮する。とりわけ早急な対策が必要なのは体力があってより無謀な運転から危険度が増す中高生だと思うが、このように自転車に乗り出す小学生に対しても早期の段階から自転車を車両として認識させるような自転車教育が望ましいと考える。既存の教え方では小学生の時に大人から教えられてぼんやりとルールを学び、普段は歩道を走ることが多いからいつの日か自転車が車両の仲間であることを忘れてしまう。そういった現状の小学生に対する自転車教育への新たなアプローチといったとこだろう。
ちなみにこの自転車セーフティーカードは大分市の「大分市自転車走行空間ネットワーク整備計画」のひとつとして行われている活動で、自転車に対するソフト対策となっている。
※大分市自転車走行空間ネットワーク整備計画P56より
大分市以外でも、小学生に「自転車は車両の仲間」として認識してもらう手段として使えそうな取り組みである。