2023年03月16日
【法改正】2023(令和5)年4月から自転車利用者全員のヘルメット着用が義務化
法改正で自転車に乗る全員がヘルメット着用義務化・ただし違反制度や罰金は一切なし
2023年4月からの改正道路交通法の施行により、自転車を利用する全員に対してヘルメット着用が義務化される。
出典:警視庁
今までは13歳以下の子供に対し、保護者がヘルメットを被らせるように努めるだけだったが、これが少し厳しくなる。
ただし、あくまで努力義務であって罰則や違反金などは一切なし。オートバイのヘルメットのような違反点数なども無いため実効性があるかはかなり疑問が残る。
北海道の自転車条例では既にヘルメットが努力義務化
出典:北海道
あまり知られていないが、平成30年に施工された北海道独自の自転車条例では既にヘルメットが努力義務化されており、レンタルサイクルなどの事業者や自転車の小売業者に対しても、乗車時に推奨させることが盛り込まれている。
ただしこちらにも罰金や違反金などが一切無いため実効性があるかはかなり微妙だった。
というのはこの条例が出来たことによりヘルメット利用者が増えたわけでもなく、実際まちなかを見ていてもヘルメットをか被ってる利用者が増えたと感じることは管理人は無かった。
さらにスピードが出やすいスポーツタイプの自転車(ロードバイクやクロスバイク)に乗る学生もヘルメット無しで乗っている姿が多く見受けられたため、やはり実効性や有用性は無かったものと思う。
道交法に盛り込まれたヘルメット義務化も意味がない?民事訴訟ではヘルメット無しで賠償金が増大する可能性
北海道自転車条例と同じく道交法に盛り込まれた自転車乗車時のヘルメット義務化も一見は意味がないように思える。が、専門家が言うには法律で義務化されたことにより「事故を起こした際の民事訴訟での過失割合の算定に影響」することがあるとのこと。
4月以降は義務化であっても法律に記載されることにより、義務なのにヘルメットをかぶらないことは安全への不配慮とみなされ、ヘルメット無しそのものが刑事事件に問われることは無いが、民事訴訟で事故を起こした被疑者の場合、賠償金額がヘルメット着用のときよりも増大する可能性が高くなる。
すなわちヘルメット無しで信号無視や一時停止で止まらず歩行者や車に衝突し危害を与えるような事故を起こした場合、刑事事件に加えて民事訴訟での賠償金がヘルメット有りの時よりも多くなることを意味する。
もちろん事故を起こさないようルールを厳守した利用が第一だが、公道を走る以上はどんなに気をつけていても相手から事故を起こされるケースもあるため、自己防衛としてもヘルメットの着用は有用である。
ヘルメット無しの場合の事故は死亡率が高くなる
自転車に乗っていて事故を起こした際、交通事故で亡くなる人の6割は頭部に致命傷を負っている。
出典:警視庁
また、自転車乗用中の交通事故でヘルメットをしていなかった人は、ヘルメットをしていた人に対して約2.2倍致死率が高くなるデータも出ている。
自転車を利用する際は交通事故の被害を軽減するために頭部を守ることが最重要ポイントで、スポーツ自転車だけでなく、ママチャリやシティサイクルなど買い物や通勤・通学などの日常生活でもヘルメットを着用し、頭部を保護することが死亡事故軽減へつながる。
また、北海道でも去年自転車に乗っていて亡くなった人のうちヘルメットをしていた人はわずか1人。特に高齢者ほど自転車事故で死亡する確率が高くなる傾向にある。
最近はオシャレ&ヘルメットには見えないタイプも多数登場
とはいっても自転車ヘルメットを被るのはかなり抵抗のある人も多いのが事実。髪が乱れたり、見た目もピチピチロードバイクのガチ勢が被るような派手なタイプが一般的だったので、特にママチャリやシティサイクルではかなり被りづらい。
一方で近年では自転車ヘルメットに見えないオシャレでカジュアルな物や、帽子のようなタイプ、折り畳めるタイプなど種類が豊富になってきた。
自転車用ヘルメットに抵抗のある人もこれならかぶりやすいと思うので、ママチャリやシティサイクルの人はこれら新タイプがオススメだ。
※ヘルメットは自分の頭にフィットするかわからいので、できるだけリアル店舗での確認がオススメ
ヘルメットは事故を起こさなければ無用なものだが、万が一の事故の際には頭部を守り重大事故のリスクを減らす大事なアイテム。
管理人も過去に歩道走行中に段差でバランスを崩し転倒した際には頭から落ちてしまい危険な状態を経験したが、ヘルメットがあって頭部は大丈夫だった。
スポーツバイクだけでなく、できれば全利用者にヘルメット着用をしてほしいものである。
旭川市内で自転車用ヘルメットが買える場所・お店など
旭川市内で自転車用ヘルメットを買える店舗は個人自転車店のほか、大型スポーツ用品店、ホームセンターなどで購入できる。
特に永山地区にある「スポーツデポ」は比較的取り扱いが豊富で、選びやすい。
他にも緑町で旭川西イオン内1Fの「イオンバイク」、永山や春光などにある「DCM(ホーマック)」でも取り扱いがあるため、このあたりもオススメ。
特にはじめて購入する場合は、自分の頭にフィットするか確認しないとサイズがガブガブだったり、逆に頭の大きい人はヘルメットが小さすぎるなどサイズの問題もあるため、通販でなくリアル店舗で確認するのが無難かも。
ちなみに自転車用ヘルメットは4月1日からの努力義務化に伴い需要がかなり高まっていて、メーカーでは品薄の商品も出てきている。
店舗在庫が切れると次回納品までにかなり時間がかかるケースもあるため、できればはやめの購入が良いかも。
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