2023年03月08日
【閉店】手作りパン工房 バゲットボヌール永山店
バゲットボヌールの永山店が閉店・その理由は?
永山の国道39号線沿いのリサイクルショップの一角にあった手作りパンの「バゲットボヌール永山店」が2023年1月31日で閉店したことがわかった。
バゲットボヌールは一時期は市内で3店舗まで拡大し、「塩パン」や「ダッチバーガー」などが人気だったお店。だが、フィール旭川店の閉店後、2022年2月には1条通りの本店も閉店。残るはこの永山店のみとなっていた。
その永山店も遂に2023年1月31日で閉店となり、市内からバゲットボヌールが完全消滅となった。
閉店理由としては張り紙によると「原材料費・水道光熱費・人件費等の急激な高騰」を理由とし、閉店の決断に至ったとしている。
昨今の様々な値上げでパン屋としては小麦粉やバターの値上げ、加えてパンを焼くオーブンにかかる電気代も値上がりし、かなりの負担がかかってたものと思う。
加えて最低賃金も2022年8月から時間額920円に上昇したことからバイトなどの人件費も負担増となり、今回の苦渋の決断となったと推測する。
管理人もダッチバーガーやチーズバーガーが好きで一時期良く通っていた。美味しくて価格も手頃なパン屋だったためにとても残念に思う。
旭川はパン屋が多くライバル店との競争も?
旭川は結構パン屋の店舗数が多く、この記事を書いている時点でも食べログには大手チェーン店やフランチャイズを含め市内に101店舗存在している。
バゲットボヌールがあった永山地区にもパン屋は8店舗ほどあり、店舗数的にはその店が無いと困る的な状態ではなかったようだ。
また最近はコンビニで買える袋入りパンの品質も向上し、パン屋に見劣りしない商品も出てきた。他にもスーパーは店舗の一角に焼き立てパンコーナーを設けるなど、パン専門店の優位性は失われつつある。
パン屋は実はブラック業界
※閉店したバゲットボヌール永山店の店内の様子
パン屋というと独立・開業し自分の店をオープンさせ華々しいイメージがあるが、実際はその真逆。
パンを作るには生地を発酵させる工程からスタートするが、これが時間がかかりまた季節によっても条件が左右されるため発酵には経験が必要な専門作業。
なので早朝から仕込みを開始し、パンを焼いてお店に並べて、販売しつつ少なくなった商品を追加で焼いて補充、夕方は残りの商品をさばいて夜にかけては次の日の仕込みをするなど、一日の労働時間がかなり長い業種。
人によっては睡眠時間が5時間程度しかない場合もザラで、かなり労働環境が悪い。そのため地方で家族経営するパン屋とかは、子供にあとを継がせずに廃業となるケースもあるという。
最近だと冷凍生地が進化し、発酵の工程を大幅に短縮できるようになった。これにより職人でなくても簡単にパンを焼くことができるようになり、働き方改革を進める「小麦の奴隷」のような次世代のパン屋も登場してきている。
旭川でも昔ながらのパン屋さんは長時間労働で拘束時間が長く、ブラック状態が続いていると思う。
加えて昨今の小麦粉やバターなどの原材料費高騰に加え、電気代も値上げし価格に添加できていない個人経営のパン屋などは経営難などから廃業していく店舗も出てくると思う。
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