2023年03月09日
【新生活・通勤や通学に2023年度版】ホーマック(DCM)の自転車はどうなの?チラシからレビュー
2023年のホーマックの自転車は値上げ
北海道では雪解けが進み、ホームセンターでは自転車が大量に並べられるようになった。
そこで去年は記事にしなかったが2年ぶりにホーマックのチラシを元に売られているモノはどんな感じの自転車なのか、レビューしようと思う。
今年の自転車の傾向としては去年と同じくコロナ以前よりも値上げされていて、同じ車種や装備内容でも数千円程度価格が高くなっている。
これは原材料費高騰によるもので、アルミや自転車部品の値上げに起因すると思われる。
また、最近ではホームセンターでも太めのタイヤで乗り心地を重視したモデルが登場しており、スポーツバイクの流行が取り入れられている。
※2020年と2021年の時の記事はこちらから
https://fanblogs.jp/sakurabunama/archive/850/0?1678350570
https://fanblogs.jp/sakurabunama/archive/952/0?1678350570
2023年のホーマックのチラシの概要
出典:DCM ホーマックのチラシ・オモテ
出典:DCM ホーマックのチラシ・ウラ
ホームセンターで春先に出てくる自転車の特徴は、通勤や通学がメインで買うターゲット層のため、かごや泥除けが付いたシティサイクルやママチャリがメイン。
加えて機能装備としてパンクしないタイヤや、オートライトなどを装備しつつお手頃なモデルが並ぶことが多い。
なお、ホームセンターで扱っているクロスバイクやロードバイクは、一般的にルック車と呼ばれるもので本来の機能を持たない見た目だけのモデル場合が多い。
一番良い例がマウンテンバイクだが、ホームセンターで販売されているMTBはフレーム強度などが低く、山道など悪路を走行すると耐えきれないケースがある。
また安いパーツで構成するため車重が極端に重たく、クロスバイクであれば本来の軽快な走りが出来ないモデルも存在する。
そのためそういうルック車には「悪路走行禁止シール」なるものが貼られており、本物かルック車を見分けるポイントとなる。
ただしそういった自転車でも街乗りオンリーで、シティサイクルと同じ使い方をする程度であれば何ら問題が無いため、理解して買う分には良いと思う。
また少し前まで存在した激安モデルはほぼなくなり、ホーマックの自転車はすべて自転車安全基準のBAAを取得したモデルが並べられている。
カジュアル軽快車・カジュアルシティ車 カミリア
出典:DCMオンライン
オモテ面で一番目立っているカジュアルシティ車「カミリア」はまさにコレに該当するモデルで、パンクに強いタイヤ、かごや泥除け、6段切り替えを備えるモデル。
ライトはタイヤをこすりつけて発電させる旧式タイプだが、ライト本体はLEDを採用し以前のものよりは明るい。サイズも26と27の2種類用意し、ハンドルにステンレス製を用いた内容で税抜き27,800円。
コストの関係上、フレーム本体はスチール製と思われアルミフレームに劣るがとりあえず通勤や通学で使うにはベーシックかつコスパが良いと思う。
なお、チラシには無いがオンラインショップでは切り替え無しタイプも存在しており、もう少し値段が安いモデルも店頭にはあると思う。
価格:27,800円
クロスバイク フェルマータ
今度は男性向けモデルを見ていく。チラシ下部のクロスバイク風の自転車に注目。
こちらもパンクに強いタイヤ、かごや泥除け、6段切り替えが付きつつも、カミリアよりはスポーティなデザインで、スタイリッシュ。オートライト仕様とダイナモライト仕様の2種類がある。
なおこれはルック車に該当する製品で、有名メーカーのモデルと比べると車重が重たく、変速機も最低グレードが付いているが、街乗りで通勤や通学メインであれば何ら問題ないと思う。
価格:27,800円 ※ダイナモライト
価格:31,800円 ※オートライト
ワイドタイヤ カジュアル軽快車 ジェンティレッザ
出典:DCMオンライン
今度は左下にも注目。フレームは軽快車でママチャリ風なのだが、最近流行りの太めのタイヤを履くモデル。
出典:DCMオンライン
普通のタイヤのシティサイクル等に比べてタイヤ重量がある分加速が悪いが、その分タイヤに充分なエアーを入れておけるので乗り心地がかなり良いモデル。ゆっくりと歩道メインであれば選択しても良いかも。
変速機も6段外装が付いており、激坂でもそこそこ安心。サイズは26インチと、27.5インチと少し変則的な2種類。
価格:27,800円
電動アシスト自転車 SUISUI
ホーマックで売られている低価格帯の電動アシスト自転車。
価格が10万円以下で購入できるのでこれが最大のポイント。
ただしその分バッテリー容量は小さめで、大きいモデルでも8.5mh。8.5mhモデルでもロングモードで約55km、パワーモードであれば約35kmしか走行できず、長距離を移動する通勤や通学だと頻繁に充電するか、充電しておいた予備バッテリーを持ち歩くなど対策が必要だ。
最近の有名メーカー製はこれらよりも大容量バッテリーを備え、ロングモードだと約135km〜200km程度走れるモデルもあり、ブリジストンだとこれに回生充電機能が付くなど、明らかに高機能。
ただし価格も倍以上するためこのあたりがネック。
※電動アシスト自転車は電池が切れると極端に重たい自転車になるため、バッテリー切れには要注意
このほか外装6段切り替え、スイッチ式LEDヘッドライトなどを備える。
価格:69,800円 ※5.8mhモデル
価格:77,800円 ※8.5mhモデル
メーカー:武田産業株式会社
ホーマックで売られている外装6段切り替えは要メンテ
ひとつ注意をしておくと、ホーマックなどホームセンターで売られているシティサイクルの外装切り替えは適切な時期で注油してあげないと潤滑性を失い、サビの原因ともなる。
オイル切れから発展して特にサビてしまうとチェーンとスプロケットの抵抗が増してペダリングによるパワーがロスし疲れやすい状態になってしまう。ギコギコ変な音もするようになるため見た目も雰囲気も悪い。
外装切り替え付きの自転車を買った場合は定期的な注油を忘れないように。
2023年4月からはヘルメット着用が努力義務化
改正道路交通法の施行により、令和5年4月1によりすべての自転車利用者にヘルメット着用が義務付けられた。
以前は小学生以下の子供のみ保護者が装着させるよう努力義務だったが、今回の改正で少し厳しくなった。
ただし依然として努力義務となっており、違反した場合の罰則や罰金などは皆無。これまでの小学生以下の努力義務でもかなり怪しい決まりだったが、全利用者に引き上げたとしてもその影響はほとんど無いと個人的に思う。
ただし、自転車で事故を起こした際にはまず頭から衝撃を受けるケースが多く頭部さえ守っていれば助かった事故も数多い。
また、動画内の専門家も指摘していたが事故を起こした時の加害者側だった際、法律で努力義務にもかかわらず未装着とあれば民事裁判での賠償責任の算定時にマイナス要因になり得るとのこと。
最近ではいかにもヘルメット的なデザインのものでなく、普段着にある帽子型も出ているため以前よりは選択しやすくなった。
個人的には自転車に乗る場合はスポーツバイクに限らずヘルメットは自己防衛として被っておくべきと思う。
2023年のホーマックの自転車の総評
簡単にチラシからホーマックの2023年モデルを見てみたが、一昔前と比べるとフレームデザインが多様化され、ホームセンターの自転車であっても個性的なものも多くなった。
一方で価格は確実に上昇し、1万円以下で購入可能な激安モデルが無くなった。チラシの特売でも税込みだと3万円程度からが主流となるなと、以前よりはかなり値上げした感がある。
昨今の原材料費高騰などの値上げに起因するものもあるが、以前は激安・粗悪ゆえに安全基準を満たさない部分もあり、BAAが導入されたことにより基準をクリアする部品の採用や審査にかかる費用が価格に上乗せされている。
そのため近年ではホームセンターで買える自転車の単価があがってたように思えるが、これもやむ無しといったところ。
使い捨てではなく本来自転車があるべき修理して長く乗れるような製品が増えることは決して悪いことではないと思う。
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