2021年09月27日
ホーマック(DMC)の自転車ってどうなの? 2021年のHPから評価&レビューその1(ママチャリ&シティサイクル編)
ホームセンター、「ホーマック」の自転車の特徴
ホーマックは北海道では最もポピュラーなホームセンターの一つで、旭川市には5店舗を構えるDCMホールディングス傘下のチェーン店。他に大手ホームセンターというとコメリが市内に2店舗。このほか個人店があるが事実上、この2つの争いとなっている。
ホームセンターはDIYに役立つ便利なものを取り揃えているが、「ホームセンターといえば安い自転車が買える店」という認識の人も多いハズ。ただし、ホームセンターの自転車は安いがゆえに耐久性が無かったり、壊れやすかったりと問題があった時期もあった(現在はBAA制度が出来て以前のような粗悪自転車は少なくなった)。
そこで、2021年秋のホーマックのオンライン通販ページから、売られている自転車の特徴や、おすすめ自転車などを評価&レビューしてみようと思う。
2023年の評価についてはこちらから。
ママチャリ「軽快アベリア 27インチ黒仕様 」武田産業
画像参照元:DCMオンライン
DCMオンラインから一番安いママチャリをソートすると出てきた車種。スペックは...
・タイヤ:27インチ
・リム:アルミ
・カラー:シルバー
・鍵:不明
・重量:不明
・切り替え:なし
・適正身長:150cm~
・ライト:LEDブロックダイナモライト
・本体フレーム:表記なし(おそらくスチール)
・その他付属品:ワイヤーバスケット、両立スタンド、リアキャリア、
・その他の特徴:黒塗装ハンドル
・価格:12,800円(税込み)
となっていた。なんの変哲も無い、切り替えが付かないタイプの安いママチャリ。昔は激安ママチャリというと1万円以下のイメージだったが、これは12,800円。少しだけ値段があがっている。リムにはアルミ、ライトはLEDと書いてあるけど、フレーム本体はおそらくスチール製で、重たく、かつLEDだけどダイナモタイプなので、昔ながらのライト本体にに小さい発電機が付いてて、これをタイヤに擦りつけて発電するタイプ。ゆえにライトを付けるとペダリングが重たくなる。
そのため、とりあえず「ママチャリで安ければなんでも良い」という人向け。切り替えが全然ないので、坂道では苦労すると思う。主に平坦で近距離を移動するような使い方。もう少し予算があるのなら違う車種をオススメする。
軽快アベリア 27インチ黒仕様
シティーアベリア 27インチ
画像参照元:DCMオンライン
次に先程の軽快アベリアのシティサイクルバージョン。スペックは...
・タイヤ:27インチ
・リム:不明
・カラー:シルバー
・鍵:不明
・重量:不明
・切り替え:なし
・適正身長:150cm~
・ライト:LEDブロックダイナモライト
・本体フレーム:表記なし(おそらくスチール)
・その他付属品:ワイヤーバスケット、スタンド
・価格:12,800円(税込み)
となっている。軽快アリベアと比べるとリムのアルミ製という表記がなかったり、リアのキャリアが無い、スタンドが片方タイプなどの違いがある(画像を見る限りリムはステンレスだろうか?)。こちらもとにかく安くベーシックなシティサイクルが欲しい人向け。こちらも切り替えが無く、坂道では苦労する。軽快アリベアと同じく平坦オンリーの近距離向け。
CHACLE軽快車フローディア 26インチ&27インチ 武田産業
画像参照元:DCMオンライン
次は武田産業・アリベアの上位車種。チャクル(chacle)はメンテナンスが楽で、快適な走行性能、安心なパンクがコンセプトのブランド。そのママチャリ仕様がフローディア。スペックは...
・タイヤ:26インチor27インチ(Tanus製エアレスタイヤ(ノーパンク)タイヤ)
・リム:不明
・カラー:ブラック、シルバー
・鍵:不明
・重量:19.5kg(26インチ)、19.8kg(27インチ)
・切り替え:外装6段変速
・適正身長:不明
・ライト:オート式ワイドプラスLEDハブダイナモライト
・本体フレーム:不明
・その他付属品:デカール付きメッシュバスケット、両立スタンド、スーパーソフトサドル、スペアキー付きディンプルサークル錠、Takedaオリジナルグリップ、カセット式BB、リアキャリア
・BBA認定品
・価格:23,800円(税込み)
低価格なアリベアとは異なり、ノーパンクタイヤの他、LEDのハブダイナモライト、外装6段変速機、カセット式BBなどかなり装備が豪華になる。ママチャリで2〜3万円の予算の場合は選択肢にしたい1台。
ちなみに通勤&通学にはかなり心強いノーパンク仕様のママチャリ。その一方でチューブを用いるタイヤより乗り心地が悪かったり、ペダリングが重たかったりとデメリットもあるタイプ。
さらに高寿命であるが摩耗によりタイヤ交換する場合は自転車店によっては作業できない場合もあり、かつ交換費用も高額となる点に注意。そしてその構造上スポークに負荷がかかりやすく折れやすいという報告も。通勤や通学で悪路や段差を乗り越えるシチュエーション、長距離を乗るなどその点を考慮したほうがよい。
よってノーパンク自転車を選ぶ際はそのメリット&デメリットを考慮の上、かつ必ず試乗してそのフィーリングを確かめてから購入することをオススメする(※このTanus製のノーパンクタイヤは従来のノーパンクタイヤよりもデキは良いのだが)
パンクしない自転車 26インチ軽快車 DCM
画像参照元:DCMオンライン
お次はDCMオリジナルブランドの軽快車。最近流行りのパンクしないをうたうママチャリ。スペックは...
・タイヤ:26インチ(ノーパンクタイヤ)
・リム:不明
・カラー:ネイビー、ホワイト、グリーン
・鍵:不明
・重量:21kg
・切り替え:外装6段変速
・適正身長:140cm~
・ライト:LEDハブダイナモライト
・本体フレーム:表記なし(おそらくスチール)
・その他付属品:ワイヤーバスケット、スタンド
・BBA認定品
・価格:27,280円(税込み)
となっている。CHACLE軽快車フローディアと同じくTanus製エアレスタイヤを装着する26インチ軽快車。ノーパンク仕様なので空気そのもを使わず、チューブも存在しないので物理的にパンクが発生しない自転車。それ以外では価格帯が27,800円とあってハブダイナモのLEDライトや6段変速機など装備も豪華。モノは決して悪くないと思う。
すご楽バスケット自転車 24/20型 DCM
画像参照元:DCMオンライン
続いてもDCMオリジナルブランドの自転車。こちらは26インチよりも小さい24インチをフロントに。リアには20インチを組み合わせた小径車。スペックは...
・タイヤ:24インチ(フロント)、20インチ(リア)
・リム:不明
・カラー:グレー、マットブラック
・鍵:不明
・重量:19kg
・切り替え:内装3段変速
・適正身長:115cm~
・ライト:オート式LEDハブダイナモライト
・本体フレーム:不明
・その他付属品:リアキャリア&リアカゴ(ワンタッチ取り外し式)、
・BBA認定品
・価格:32,780円(税込み)
となっている。最初からカゴが前後についており、かつ小径車なので普通のママチャリよりも低重心なのが特徴だ。そのまま普段のお買い物で重宝する1台。切り替えは3段だが、よほどの激坂でないかぎりはなんとかなるだろう。また、前後タイヤサイズが異なるので、ちょっとオシャレにも見える。
軽快グルービン 27インチ ファットタイヤ 武田産業
画像参照元:DCMオンライン
最後にちょっとかわったママチャリ。名前に「ファットタイヤ」とあるように、ママチャリだけど極太のタイヤを履くファットなママチャリ。スペックは...
・タイヤ:KENDA製27インチ×2.0
・リム:不明
・カラー:ホワイト
・鍵:あり
・重量:不明
・切り替え:外装6段変速
・適正身長:155cm~
・ライト:オート式LEDハブダイナモライト
・本体フレーム:不明
・その他付属品:リアキャリア(最大積載27kg)、黒塗装ハンドル、両立スタンド、前カゴ、前後ドロヨケ
・価格:23,408円(税込み)
となっている。注目はタイヤ。台湾の有名タイヤメーカー、KENDA製の27インチ(多分27.5インチ)×2.0のママチャリにしてはかなり太めなタイヤを履いているところ。タイヤの太さは乗り心地や振動吸収性に直結し、これだけ太いとかなり乗り心地がマイルドで快適だと思う。その分、車重が重いのでスピードが出づらいが、ママチャリという性質を考えるとこれはこれでベストマッチングだと思う。
また、キャリアの重量が27kgまでOKとなっており、一般的なママチャリよりも重たい荷物を載せても耐えられるようになっている。これも太いタイヤの恩恵だ。他には外装6段の切り替え、鍵、スタンド、ライト、前カゴと一通りママチャリに必要なものは揃っているので、お買い得だと思う。普通のママチャリを買うなら断然これをオススメする。
一点難点があるとすればタイヤ交換。摩耗でタイヤ交換しようと思っても、このタイヤはちょっと特殊でママチャリでは使わないクロスバイクかMTB用のタイヤ。ゆえに一般的なホームセンターでは売ってない。そのため通販で買って自分でやるか、スポーツバイクを扱う自転車店にお願いすることになるかなぁ(でも、その前に値段的に買い替えるかもしれないので、そこまで心配はないかも)。
2021年のホーマックのママチャリまとめ
5台ほどホーマックの2021年のママチャリを見てみたが、低価格な自転車では値段が少しあがって、その分ライトがLED仕様、リムがアルミになるなど、スペックアップしていた。
その上のモデルではノーパンクタイヤやLEDハブダイナモライトを標準装備するなどさらに価格に見合った性能が与えられていた。
とりあえず安いのがいい人は1万円代だと思うが、もう少し予算があるのなら2〜3万円代のママチャリにするとライトを点けてもペダリングが重たくならないLEDライトや、パンクの心配がないタイヤなど機能性がアップするので、こちらがオススメかと思う。
ちなみに外装6段など外付けの変速機を搭載するモデルはかならず一ヶ月に一回程度、オイル差しなどのメンテナンスを行うこと。切り替えなしや内装3段はそれほど頻度は要らないが、外装6段は歯車(スプロケット)が多く、切り替えて使う分オイルが切れやい。
オイルが切れると抵抗が大きくなって摩耗やサビにも繋がり最終的にはペダリングが重たくなってしう。よく学生なんかがママチャリで「キュルキュル」音を鳴らしながら走っているのを見たことがあると思うがこれはチェーンのオイルが切れた状態。こういう音もサインなので必ずオイル差しは忘れないように心がけたい(オイルはダイソーなどで入手可能な100円のもので充分)。
今回はママチャリやシティサイクルを扱ったが、次回はクロスバイクなどを評価&レビューする。
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