2021年09月26日
【開店】「とんかつ玉藤」旭川大雪通店が12月1日オープン 閉店する「まいどおおきに食堂」から業態転換
とんかつ玉藤が旭川にオープン 場所は?開店日は?
「とんかつ玉藤」が旭川にオープンすることがわかった。場所はまいどおおきに食堂の旭川大雪通店があった場所。以前、まいどおおきに食堂の閉店を記事にした時に、もしかしたら札幌と同じく業態転換でとんかつ屋になるかもと予測してたが、今回それが現実となった。
今のところ情報元のリアルエコノミーによれば開店日は2021年12月1日予定。もともと食べ物を扱う店舗だったので、改装工事はそれほどかからないと思われる。
「とんかつ玉藤」とは?
ところで、旭川市民には聞き慣れない「とんかつ玉藤」という言葉。ただし、これは旭川の話であって札幌では別。創業は昭和27年の老舗とんかつ専門店で、現在では札幌市内に10店舗。近隣の千歳市に1店舗、ハワイに1店舗の計12店舗を構える。
画像参照元:とんかつ玉藤
旭川で例えるなら「あさひ川井泉」が相当する。あさひ川井泉は昭和5年創業の老舗とんかつ屋。市内に井泉としては3店舗。ツインハープのかつ半を含めると市内5店舗を展開する。
とんかつ玉藤の特徴とあさひ川井泉との違い
もう少し。「とんかつ玉藤」について調べてみた。ホームページのメニューを見ると「「熟成」ロースかつ定食」というのが180gで税込み1810円。一番高いやつは「とろ旨ロースかつ定食[数量限定、道産豚]」が同じく180gで税込み2180円となっていた。一番お手頃な「熟成ひれかつ定食」は3個で税込み1,530円。
井泉だと「とんかつ定食(中)」が税込み1590円、井泉ロースかつ定食が税込み2400円なのでやはり値段的にもいい勝負。ただし、とんかつ玉藤の独自サービスとしてご飯が店舗にもよるが「炊き込みご飯」や「わかめご飯」、期間限定で「季節の五穀ご飯」に無料で変更可能だったり、味噌汁もあさり汁やなめこ汁に変更可能と、若干異なる。
その一方で井泉はご飯、味噌汁、キャベツはおかわり自由なのだが、とんかつ玉藤はキャベツのみおかわり自由となっている。
※ホームページ上ではキャベツのみおかわり自由の表記があるが、ブログやツイッター情報ではご飯(白飯以外も)、味噌汁、キャベツおかわり自由とあるので、実際は井泉と変らない可能性あり
なお、とんかつ玉藤は全店舗でテイクアウト(お持ち帰りメニュー)があるの対し、井泉でもテイクアウトや一部店舗では出前も可能となっている。
とんかつの玉藤・旭川大雪通店では求人募集がスタート
画像参照元:シゴトガイド旭川
開店を約1ヶ月前に控えた2021年10月18日。旭川市内での大手求人情報サイト、「シゴトガイド旭川」でとんかつの玉藤・旭川大雪通店の求人情報が掲載された。募集内容は3種類で、ひとつめが正社員でとんかつ調理。のこり2つはアルバイトでとんかつ調理補助とホールスタッフ。
とんかつの玉藤を運営する母体の「どうきゅう」は直営で玉藤を運営する他、フランチャイズで「牛角」や「まいどおおきに食堂」も運営している。飲食店経営としてはかなり大きい会社。外食以外では受託の給食事業も手掛けており、比較的安定しているものと思われる。
福利厚生も良い方で、「最大10連休のチャレンジ休暇+5万円支給」を取得必須にしていたりと待遇が悪いイメージの外食業界でかなり目を引くポイントがある。
気になった方はシゴトガイド旭川やジョブキタに掲載中なのでそちらを参照のこと。
とんかつ玉藤旭川店の勝算は?加速する市内とんかつ屋競争
旭川はもともと海のない内陸。地域柄、昔から養豚が盛んで新鮮な豚肉が安価に入手しやすい地域である。そのためとんかつ屋の数も多い。市内には井泉以外にもとんかつ屋が数多く存在し、ラーメン屋やそば屋でもカツ丼やとんかつを提供する店舗が多い。
かつて、とんかつといえば高級料理で、たまにしか食べられないものだった。旭川でも有名なとんかつ屋といえば「あさひ川井泉」がその主たる存在だった。
画像参照元:ダイメックスフードサービス
だが、近年ではその常識をぶち破った低価格とんかつチェーン店の「かつや」が市内でも台頭。高品質かつボリュームのあるカツ丼が500円前後で食べれることから、店舗はピーク時にいつも盛況。市内でも3店舗を構えかなりの人気ぶりだ。
そんな旭川に高価格帯のとんかつ屋として参戦する「とんかつ玉藤」。単価が500円〜1000円未満の「かつや」に比べて最低でも1000円代から。高いと2000円という価格設定はかなり苦戦を強いられるのではと管理人は予想する。
もちろん高価格帯の店舗と低価格帯の店舗を比較するのは少々ナンセンスとは思うが、旭川市は札幌に比べても所得が低いし、そんな高級なとんかつ屋に数多くいける人よりも、低価格でも十分美味しいとんかつ屋にたくさん行く人のほうが多いのではと予測する。単価から利益率も異なるが、そもそも客が入らなければ利益はでないのだから、旭川名物の「開店直後は客がわーーっと押し寄せて、その後は閑古鳥」というパターンに落ち着きそう。
もともと旭川には井泉という有名な老舗とんかつ屋があることだし、どこまで勝負できるかが存続のカギとなりそうだ。
進む飲食の業態転換。旭川市でも顕著に
全国的にコロナの影響もあってか、飲食店の業態転換が増えている。市内でもファミリーレストランが閉店し、しゃぶしゃぶ屋になったり、焼肉屋になったりとそれまでの業態とは全く異なる店舗の誕生が目立つ。
改装工事がすすむ「まいどおおきに食堂大雪通店」跡地
この原因を調べてみるとコロナによるものもあるが、それと同時に人口減少や少子高齢化、核家族化の拡大なども原因のようだ。かつては子供が1家族に2〜3人、それ以上という時代もあったが、今はその逆。子供がいても一人とか、あるいは全然子供が居ない夫婦二人だけ、あるいは独身などの世帯が増えている。
そういった背景もあり、大家族に人気のファミリーレストランよりも核家族で入りやすい業態が全国的に人気かつコロナ下でも業績が良い。旭川だと「焼き肉きんぐ」あたりがかなり混んでいるが、テレビで有名になった以外にもファミリー層から2人、もしくは一人でも入れそうな半個室な客席と接触のないオーダー制バイキング、値段以上の品質などがうけていると思う。
しばらく旭川市内でも外食の業態転換はすすむのかも。
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