2021年01月27日
免許返納後の足としての4輪自転車が道交法改正で歩道走行可能に
今月のジャフメイト、国内交通ニュースのページに2020年12月に施工された改正道交法のことが書かれており、この中に「基準を満たす4輪自転車の歩道走行が可能になった」との記載があった。
ここで聞き慣れない4輪自転車という言葉が出てきたが、管理人もすぐには何のことか思いつかなかった(※3輪自転車は知ってたけど)。調べると前に2輪、後ろに2輪で合計4つのタイヤが付いた自転車のことで3輪自転車を凌ぐ抜群の安定性がある自転車のことだった。ただし、日本では道交法のからみがあってこの4輪自転車が歩道を走れる普通自転車として認められていなかった経緯があり、ほとんど普及していなかったようだ。
ちなみに普通自転車とは二輪または三輪の長さ190cm以内、幅60cm以内の自転車のこと。ホームセンターやディスカウントストアにあるような普通のママチャリやシティサイクルは絶対にこの規格内なので問題ないが、例えば最近流行りのMTBだと完成車でハンドル幅が60cmを余裕で超えるものが多いので、法律上は普通自転車にはならず歩道走行が認められないことになる。
今回の改正道交法ではこの普通自転車に4輪自転車も含められることになった。条件は長さ190cm以下、幅60cm以下となっていて、普通の2輪や3輪と同じ条件だ。さらに広義の自転車道を通行できるようになったのと押し歩きするとみなし歩行者としての扱いを受けるようになった(改正以前は軽車両としての扱いなので河川敷の自転車専用道路等を走ることは認められてなかったし、押し歩きしてもやはり軽車両の扱いだったので原付きのように歩行者として歩道は歩けず、車道を歩くしかなかった)。
今回、四輪自転車が普通自転車として認められた経緯には4輪自転車が高齢者や荷物の運搬用としての需要の高まりを受けてとのこと。というのも高齢ドライバーの自動車事故増加を背景に自動車運転免許の返納が増えている(ここによれば2016年は34万件に対し、2019年は60万件)。その一方で運転免許証返納後の乗り物のひとつとして4輪自転車にニーズが高まっている模様。一般的な2輪自転車だとバランス感覚が必要なため危なかったり、3輪でも場合によっては不安定で高齢者には難しい部分もあるが、漕いでいないくても倒れない4輪自転車は転倒の危険がとても少なく、加えて荷物を載せても安定するので普段の生活の足としてベストマッチングのようだ。
ただ、前述の通りあまり普及していなかったことから国内メーカーの4輪自転車は存在せず既存車の改造かあるいは海外製の輸入が主となっていた。そこに古くからオートバイや車用部品として有名メーカーに供給しアルミ加工技術が高い協栄製作所から国内初の電動アシスト付き4輪自転車「けんきゃくん」が2013年に発売された。これが改正道交法により昨今大注目となっている。
4輪自転車は3輪自転車のような不安定な機構がなく、誰でも安全に乗れるのが特徴。特に高齢者の自転車事故に多い低速走行時でも車体がふらつくこと無く常に安定し、足をを地面についていない状態(ペダルに乗せた状態)で停止してもまったく倒れない。
これら既存の自転車にはない大きな特徴により免許返納後の車の代替え手段のひとつとして注目を浴びている。加えてけんきゃくんは高齢者に特化し電動アシスト自転車でもアシスト速度を最大15kmまでに抑えあまりスピードが出ないようにしたり、高強度なアルミフレームにより軽量かつ高剛性ボディ、ディファレンシャルギアによる曲がりのスムーズ化、4輪ディスクブレーキ採用など実用性や安全面を強化している。
お値段はなんとびっくり税込み約30万円。一般的な電動アシスト自転車よりはるかに高価で、そこそこ良いロードバイクが買えてしまう値段だが、競合相手はシニアカーとのこと。それであれば納得の値段だろうか。それでも改正道交法の影響を受けてなのか昨年比1.5倍増、トータルで1000台を売り上げているそうなので確実に売れてきている(特に敬老の日に子供が免許返納した親にプレゼントするパターンのようだ)。来年以降、街なかでもこの4輪自転車を見かける日が多くなるかも。
ここで聞き慣れない4輪自転車という言葉が出てきたが、管理人もすぐには何のことか思いつかなかった(※3輪自転車は知ってたけど)。調べると前に2輪、後ろに2輪で合計4つのタイヤが付いた自転車のことで3輪自転車を凌ぐ抜群の安定性がある自転車のことだった。ただし、日本では道交法のからみがあってこの4輪自転車が歩道を走れる普通自転車として認められていなかった経緯があり、ほとんど普及していなかったようだ。
ちなみに普通自転車とは二輪または三輪の長さ190cm以内、幅60cm以内の自転車のこと。ホームセンターやディスカウントストアにあるような普通のママチャリやシティサイクルは絶対にこの規格内なので問題ないが、例えば最近流行りのMTBだと完成車でハンドル幅が60cmを余裕で超えるものが多いので、法律上は普通自転車にはならず歩道走行が認められないことになる。
今回の改正道交法ではこの普通自転車に4輪自転車も含められることになった。条件は長さ190cm以下、幅60cm以下となっていて、普通の2輪や3輪と同じ条件だ。さらに広義の自転車道を通行できるようになったのと押し歩きするとみなし歩行者としての扱いを受けるようになった(改正以前は軽車両としての扱いなので河川敷の自転車専用道路等を走ることは認められてなかったし、押し歩きしてもやはり軽車両の扱いだったので原付きのように歩行者として歩道は歩けず、車道を歩くしかなかった)。
今回、四輪自転車が普通自転車として認められた経緯には4輪自転車が高齢者や荷物の運搬用としての需要の高まりを受けてとのこと。というのも高齢ドライバーの自動車事故増加を背景に自動車運転免許の返納が増えている(ここによれば2016年は34万件に対し、2019年は60万件)。その一方で運転免許証返納後の乗り物のひとつとして4輪自転車にニーズが高まっている模様。一般的な2輪自転車だとバランス感覚が必要なため危なかったり、3輪でも場合によっては不安定で高齢者には難しい部分もあるが、漕いでいないくても倒れない4輪自転車は転倒の危険がとても少なく、加えて荷物を載せても安定するので普段の生活の足としてベストマッチングのようだ。
ただ、前述の通りあまり普及していなかったことから国内メーカーの4輪自転車は存在せず既存車の改造かあるいは海外製の輸入が主となっていた。そこに古くからオートバイや車用部品として有名メーカーに供給しアルミ加工技術が高い協栄製作所から国内初の電動アシスト付き4輪自転車「けんきゃくん」が2013年に発売された。これが改正道交法により昨今大注目となっている。
4輪自転車は3輪自転車のような不安定な機構がなく、誰でも安全に乗れるのが特徴。特に高齢者の自転車事故に多い低速走行時でも車体がふらつくこと無く常に安定し、足をを地面についていない状態(ペダルに乗せた状態)で停止してもまったく倒れない。
これら既存の自転車にはない大きな特徴により免許返納後の車の代替え手段のひとつとして注目を浴びている。加えてけんきゃくんは高齢者に特化し電動アシスト自転車でもアシスト速度を最大15kmまでに抑えあまりスピードが出ないようにしたり、高強度なアルミフレームにより軽量かつ高剛性ボディ、ディファレンシャルギアによる曲がりのスムーズ化、4輪ディスクブレーキ採用など実用性や安全面を強化している。
お値段はなんとびっくり税込み約30万円。一般的な電動アシスト自転車よりはるかに高価で、そこそこ良いロードバイクが買えてしまう値段だが、競合相手はシニアカーとのこと。それであれば納得の値段だろうか。それでも改正道交法の影響を受けてなのか昨年比1.5倍増、トータルで1000台を売り上げているそうなので確実に売れてきている(特に敬老の日に子供が免許返納した親にプレゼントするパターンのようだ)。来年以降、街なかでもこの4輪自転車を見かける日が多くなるかも。
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