2017年04月02日
春は自転車事故が急増
気温が暖かくなり自転車に乗りやすい季節が近づいてきた。当方の北海道でも雪解けが進み、地域によっては既に乗れるような状況になったが毎年この時期は自転車事故が多くなる時期でもある。この手の記事は以前にも書いた気がするが大事なことなので今年も書こうと思う。春先に事故が多くなる要因としては次のようなものがある(※これ以外もあると思うが管理人が考えられるものをあげてみた)。
・春になって気温が上昇し自転車に乗りやすくなったことで街中の自転車の数が多くなる。
・それまで自転車に乗っていなかったが心機一転で乗り始めようとする
・自転車通学など中高生の利用が増える
この要因に比例するように春は自転車が一番売れる時期で、自転車に乗り始めるひとが増えることが想像できる。
また、4月における中・高校生の自転車事故も中学から高校に進学すると急増する。これは中学校では自転車通学が出来なかったが高校になって自転車通学が可能となるケースがあるためで、それまであまり乗っていなかった人も行きと帰りの往復で利用したり、交通量が多く事故の起きやすい通勤や帰宅時の朝8時ごろや夕方17時から18時ごろに利用するなどリスクが増えるためである。
次はローカルな情報として、北海道警察が出している「自転車利用者の交通事故の実態(平成27年中)」を見てみよう。これも過去に扱ったのだがデータが最新(H27)に更新されているのでおさらいの意味も含めて扱う。まず基本情報として北海道における平成27年度中の自転車利用中の死傷者は1,755人。このうち死者は12人(前年比+3人)。負傷者は1,743人(前年比−104人)。うち重傷者は232人で軽症者は1,511人だった。改正道交法による自転車危険運転講習が適用されて以降のデータで、多少は負傷者が減っているのだろうか。
次に発生時期について。北海道のデータのため雪で自転車に乗れない冬季(12月〜3月)はほとんどなく、雪解けが進んで乗れるようになる4月から急増。6月にピークを迎える。この傾向は全国と同じだ。
次に発生時間別。通勤&通学時間帯となる午前8〜10時と午後16時〜18時に集中している。
次に曜日別と事故類型、地形・道路形状別に道路別をまとめて。まず曜日別には月曜日〜金曜日の平日が多く、意外と日曜日は少ない。事故類型は出合い頭が最も多く地形・道路形状別では交差点。道路別では市町村道が一番多い。
まとめると事故が多いの平日の市町村道の交差点で、出合い頭が一番多いことになる。
次に死傷者の年齢層。10代・20代の若年層は負傷が多く、死者は60代・70代の高齢者が多い。
次はその若年層と高齢者をさらに分類すると高校生と65歳以上の高齢者で死傷者が多くなる。
次は死傷者の通行目的。通勤がトップで2番目は買い物。3番目は通学となる。
最後に死傷者の法令違反。事故を起こした自転車の約4割は自転車側に違反があり、特に交差点に関する違反が多い。一番は「交差点安全進行義務」、2番目は安全不確認。3番めは一時停止不停止。意外と信号無視はトップ3に入っていない。
と、このようにかなり詳細な実態がデータとして示されている。多いものに関して全体をまとめると次のようになる
発生時期:4〜6月
時間帯:8〜10時と16〜18時(朝・夕の通勤、通学時間帯)
発生曜日:月曜日〜金曜日の平日
事故類型:出合い頭
地形・道路形状別:交差点
道路別:市町村道
年齢層:10・20代(特に高校生)と60・70代
目的:通勤や買い物、通学
法令違反:交通安全運動進行義務、安全不確認、一時不停止
となる。上の方の日本テレビのニュースでも高校生1年生が多いとあるが、この北海道のデータからもそれがいえそうだ。それぞれの項目のトップ要因はどれも通勤や通学に由来するものばかりで、曜日をみても全生徒が学校のある月曜日〜金曜日。時間も通勤や通学時間。見通しが良く道路の広い国道や道道よりも狭くて住宅街につながるような市町村道が多く、そこで出合い頭が最も多いという感じだ。自転車側にも法令違反があり、約4割はルールを守っていないことになる。
ここまではっきりとどの年齢層でどの時間帯、どういった道路で道路のどの場所で事故が多いことがデータとして出ているので、逆にこれを最重要ポイントとして対策を行うことで事故を減らすことに繋がりそうだ。具体的には自転車通学のある高校では必ず自転車に関する安全教室を実施するほか、自転車を利用する高齢者や買い物利用の主婦など向けに地域の住民センターやショッピングセンターなど人が集まりやすいところで周知が必要かと思う。特に高校で既存の安全教室で効果があまり得られていない場合は道交法に関係のない独自の「自転車免許制度」などの導入も視野に入れて対策を行うとより事故を減らせるかと思う。
・春になって気温が上昇し自転車に乗りやすくなったことで街中の自転車の数が多くなる。
・それまで自転車に乗っていなかったが心機一転で乗り始めようとする
・自転車通学など中高生の利用が増える
※画像は日テレNEWS24より
この要因に比例するように春は自転車が一番売れる時期で、自転車に乗り始めるひとが増えることが想像できる。
※画像は日テレNEWS24より
また、4月における中・高校生の自転車事故も中学から高校に進学すると急増する。これは中学校では自転車通学が出来なかったが高校になって自転車通学が可能となるケースがあるためで、それまであまり乗っていなかった人も行きと帰りの往復で利用したり、交通量が多く事故の起きやすい通勤や帰宅時の朝8時ごろや夕方17時から18時ごろに利用するなどリスクが増えるためである。
次はローカルな情報として、北海道警察が出している「自転車利用者の交通事故の実態(平成27年中)」を見てみよう。これも過去に扱ったのだがデータが最新(H27)に更新されているのでおさらいの意味も含めて扱う。まず基本情報として北海道における平成27年度中の自転車利用中の死傷者は1,755人。このうち死者は12人(前年比+3人)。負傷者は1,743人(前年比−104人)。うち重傷者は232人で軽症者は1,511人だった。改正道交法による自転車危険運転講習が適用されて以降のデータで、多少は負傷者が減っているのだろうか。
次に発生時期について。北海道のデータのため雪で自転車に乗れない冬季(12月〜3月)はほとんどなく、雪解けが進んで乗れるようになる4月から急増。6月にピークを迎える。この傾向は全国と同じだ。
次に発生時間別。通勤&通学時間帯となる午前8〜10時と午後16時〜18時に集中している。
次に曜日別と事故類型、地形・道路形状別に道路別をまとめて。まず曜日別には月曜日〜金曜日の平日が多く、意外と日曜日は少ない。事故類型は出合い頭が最も多く地形・道路形状別では交差点。道路別では市町村道が一番多い。
まとめると事故が多いの平日の市町村道の交差点で、出合い頭が一番多いことになる。
次に死傷者の年齢層。10代・20代の若年層は負傷が多く、死者は60代・70代の高齢者が多い。
次はその若年層と高齢者をさらに分類すると高校生と65歳以上の高齢者で死傷者が多くなる。
次は死傷者の通行目的。通勤がトップで2番目は買い物。3番目は通学となる。
最後に死傷者の法令違反。事故を起こした自転車の約4割は自転車側に違反があり、特に交差点に関する違反が多い。一番は「交差点安全進行義務」、2番目は安全不確認。3番めは一時停止不停止。意外と信号無視はトップ3に入っていない。
と、このようにかなり詳細な実態がデータとして示されている。多いものに関して全体をまとめると次のようになる
発生時期:4〜6月
時間帯:8〜10時と16〜18時(朝・夕の通勤、通学時間帯)
発生曜日:月曜日〜金曜日の平日
事故類型:出合い頭
地形・道路形状別:交差点
道路別:市町村道
年齢層:10・20代(特に高校生)と60・70代
目的:通勤や買い物、通学
法令違反:交通安全運動進行義務、安全不確認、一時不停止
となる。上の方の日本テレビのニュースでも高校生1年生が多いとあるが、この北海道のデータからもそれがいえそうだ。それぞれの項目のトップ要因はどれも通勤や通学に由来するものばかりで、曜日をみても全生徒が学校のある月曜日〜金曜日。時間も通勤や通学時間。見通しが良く道路の広い国道や道道よりも狭くて住宅街につながるような市町村道が多く、そこで出合い頭が最も多いという感じだ。自転車側にも法令違反があり、約4割はルールを守っていないことになる。
ここまではっきりとどの年齢層でどの時間帯、どういった道路で道路のどの場所で事故が多いことがデータとして出ているので、逆にこれを最重要ポイントとして対策を行うことで事故を減らすことに繋がりそうだ。具体的には自転車通学のある高校では必ず自転車に関する安全教室を実施するほか、自転車を利用する高齢者や買い物利用の主婦など向けに地域の住民センターやショッピングセンターなど人が集まりやすいところで周知が必要かと思う。特に高校で既存の安全教室で効果があまり得られていない場合は道交法に関係のない独自の「自転車免許制度」などの導入も視野に入れて対策を行うとより事故を減らせるかと思う。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く