2021年09月08日
増える電動キックボードの事故&トラブル 自転車よりも厄介かも
電動キックボード利用者が街中で増加中
参照元:アベマニュースより
ここ最近、電動キックボードに関する事故やトラブルが急増しつつある。管理人の住む旭川市では(田舎だから...)まだ一回もみたことが無いが、電動キックボードとは何なのか調べると警視庁のページに説明文があった。
キックボード(車輪付きの板)に取り付けられた電動式のモーター(原動機(定格出力0.60キロワット以下))により走行する電動キックボードについては、道路交通法並びに道路運送車両法上の原動機付自転車に該当します。
(定格出力0.60キロワットを超える場合、その数値に応じたそれぞれの車両区分に該当します。)
よって、電動キックボードは原動機付自転車を運転することができる免許が必要であるほか、以下のことが義務付けられています。
簡単に言うとモーターが付いたキックボードで、自転車のように人力ではなく他の動力源により前にめる乗り物。そして道交法での分類は原付きバイクと同じ扱いになり免許が必須で走る場所も原付きと同じく車道の一番左端という位置づけになる乗り物、かつヘルメットの着用が義務ということがわかった。
すなわち自転車や電動アシスト自転車のように歩道走行は一切認められないのである(原付きと同じく押して歩けば歩行者扱いだけど)。
電動キックボードによる事故やトラブルが急増する背景
電動キックボードのニュース映像を見ていると利用者はほぼ自転車や歩行者と同じような感覚で歩道の上を走り、後方確認しないでそのまま車道に移動する走り方をしていた。まさにママチャリの乗り方と全く同じ。また、車道走行に関しても逆走してみたり、車線の真ん中を走ってみたり信号無視したりとやりたい放題。これは事故やトラブルが急増するはずだ。
また、電動キックボード自体の本体価格も中国製の安いものが出回っており、Amazonだと2万円前半から購入可能となっていた。ただし激安のものは原付き扱いになるためのウィンカーやブレーキランプ、サイドミラーなどを装備しておらず、そのままでは公道走行が出来ない状態だ。このような違法状態の激安品の増加も寄与している。
このように電動キックボード本体が安いことと、利用者が原付きバイクと同じ扱いであることを認識していないことのダブルセットで急増する要因となっていると推測する。
電動キックボードによる渋滞事故も発生&警察が取り締まりを強化
これに伴う渋滞事故も全国、特に人口が多く利用者が多い首都圏で増加中。例えば新宿区では信号無視して交差点に新入し、タクシーと衝突して乗客に怪我をさせたり、大阪ミナミの繁華街では歩道を走行する電動キックボードが歩行者と接触しその歩行者が重症。犯人は逃げてひき逃げ事件となったりと重大事故も増えている。このような現状から警察も取り締まりを強化している。
今後は自転車の仲間になれるかも?
現状では原付きバイクと同じ扱いの電動キックボード。ただ性能的には最高時速30kmに達しないモデルもあり、どちらかといえば自転車に近い存在ともいえる。そのような実態から現状の原付き扱いでは走れない「自転車専用レーン」も走れるようにするための実証実験が東京都世田谷区や渋谷区全域、千葉県柏市の一部エリアなどで行われている。
ただしこれは事業認定を受けた事業者のみの特例制度で、一般の個人は対象外だがこの実証実験を受けて今後法律が変わる可能性があり注視したいところ。
電動キックボードそのものは利便性が高く、自転車と車の中間的な位置づけの乗り物になり得るポテンシャルを持っている。残念ながら日本では法律が追いついておらず原付き扱いで不便な状況になっているが今後は乗りやすくなっていくのかも。特に人口密度の高い首都圏では自転車のように短距離移動において利便性が高い乗り物なので、乗る環境の整備が急がれる。
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