2021年04月21日
清和文楽発祥の地【大川阿蘇神社】熊本県上益城郡山都町
大川阿蘇神社は、『国郡一統誌』には、
「姫宮大明神」として「阿蘇二宮或云大河大明神」と記されている。
また、『肥後国誌』でも「姫大明神」として記され
阿蘇都比当ス(あそつひめのみこと)を祀っていました。
神社にある『由緒記』によると、
この地は健磐龍命が阿蘇に下向する折、
しばらく行宮とし、
鏡と剣を納めて万民を撫育された地とされる。
以来、寛平二年(890)大神を勧請し、
更に寛仁四年(1020)神託により神祠を改築し、
阿蘇十二神を合わせ祀るようになった。
しかし、天正年間(1573-1591)島津勢のために
信者の財産、宝器が略奪され、
更に小西行長の神社仏閣破却の兵火により建物や古文書など
ことごとく焼失したが、
幸い十二宮の神鏡と嘉吉三年(1443)再建の棟札は焼け残りました。
一度神社は荒廃しましたが、寛文二年(1662)に遷宮式を行い、
元禄十一年(1698)社殿を造営して再興され、
以来、近隣六ヵ村の産土神として栄ていると記している。
御祭神
健磐龍命、阿蘇都媛命、国龍神、比東芬q神、彦御子神、若比盗_、
新彦神、新比盗_、若彦神、彌比盗_、国造 速瓶玉命、金凝神(綏靖天皇)
の阿蘇十二神
ご利益:厄除・健康・学業成就・縁結び他
「文楽の里」とも呼ばれている清和。
地域の伝統文化として大切に守られているのが「清和文楽」。
その発祥の地が「大川阿蘇神社」です。
清和文楽は、江戸末期の嘉永年間(1850年ごろ)に、
この地を訪れた淡路の人形芝居の一座から村人が人形を買い求め、
技術を学んだのが始まりだと伝わっています。
農家の人々で一座を作り、畑仕事の合間に練習を重ねながら、
「大川阿蘇神社」の農村舞台で奉納芝居を上演していました。
それは今も続く伝統です。
明治時代に建てられ、昭和28年に現在の地に移築された「農村舞台」は、平成17年に国の登録有形文化財に指定されました。平成25年には梁や柱の骨組みを残して、当時の材料と同じものを調達して補修され、今も現役の舞台として使用されています。
奉納文楽は一時途絶えましたが、平成5年に復活。
現在は、9月に例大祭、10月には「薪文楽」で、
人形浄瑠璃を農村舞台で上演しています。
鎮座地
熊本県上益城郡山都町大平120
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