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2015年12月21日
三ノ宮古墳 武装石人、下井手八幡宮 熊本県荒尾市
荒尾市野原の野原八幡宮の三ノ宮。
御祭神
応神天皇
神功皇后
薬師如来
一木造りで、南北朝〜鎌倉時代の物と思われ、1600年(慶長6年)徳川幕府開設直前頃
現在の建物は、1835年(天保6年)のもの。
主軸をほぼ東西にとる全長60m。
後円墳は直径23m、高さ6m、南東斜面は彩土により削り取られているが、
後円墳は直径23m、高さ6m、南東斜面は彩土により削り取られているが、
比較的原形を保っている。
前方部は長さ37m、高さ2.3m、幅14m、後円墳と接する部分はせまくくびれており、
神社建立の際、一部分が削り取られたが全体の形は帆立貝型をする未開口の古墳である。
神社建立の際、一部分が削り取られたが全体の形は帆立貝型をする未開口の古墳である。
本来は80mに近い大きさであったと思われる。
5-6世紀初めの築造と考えられており、現在、神社に残されている石室の壁材には
赤い顔料が認められ、石室には装飾が施されていたことが分かっています。
古墳の北側にかすかな周皇(みぞ)の跡があり、後円部に河原石の葺石や円筒埴輪の破片
が発見されたが全貌は明らかでない。 三の宮古墳のくびれ部にある石人は、古墳を表飾する形衆石像で、
衝角付かぶとをかむり短甲をつけた武装石人である。
阿蘇溶岩を材料とした、高さ104cm、肩幅63cmのものであるが、
最近その脚部が発見された。
しかし三ノ宮古墳と石人との関係は明らかでない。
石人の分布は、筑後、北肥後の古墳に限られており、磐井の勢力範囲につくられた
と言われている。
保存状態がよく昭和10年9月4日国指定重要美術品となる。
諏訪川をはさんで、萩尾、宅ケ峰、潜塚、別当塚などの有力な古墳であることから、
この地方は古代文化がいち早く開けたものと思われる。
2015年12月19日
有明海沿岸部 最大の前方後円墳 黒崎観世音塚古墳
黒崎観世音塚古墳(くろさきかんぜおんづかこふん)
墳長97m 前方後円墳
大牟田市の北西部、黒崎山一帯は、従来から舟形石棺を多数出土した所で、
その多くが不時発見によるもので、出土地点や状況に不明な点が多く、
1992年、黒崎山一帯を大牟田市教育委員会で踏査したところ、黒崎公園の最高所、
観音堂がある辺りの地形が、前方後円墳状になることがわかり、
その後、周辺の草刈や測量調査を行ったところ、全長100メートルにも及ぶ前方後円墳であることが判明した。
1994年から範囲や築造時期の確認調査が進み、墳長97メートル、後円部径68メートル、
高さ10メートルにも及び、出土した埴輪かた4世紀末の築造と考えられる。
主軸は東西に取り、前方部がほぼ西に向く。
この時期では有明海沿岸で最大の前方後円墳である。
墳丘は、本来山の上に、所によっては5メートルにも及ぶ盛り土をおこなって形作られ、
後円部には前方部上面よりつながる平坦面が巡り、ここに壺形埴輪や円筒埴輪が並べられ
また墳丘の裾には土止めとも思われる列石が巡っていた。
現在は崩れ落ちているものの、古墳の斜面には黒崎山北側で採れる結晶片岩を葺いている。
墳頂部では比較的扁平な割石を用い、上部を粘土で覆われた主体部の一部が二基確認された。
この割石は大牟田市の倉永茶臼塚古墳などでも使用された熊本市西側の金峰山三ノ岳産と考えられている。
他にも、墳頂部からは三基の経塚も発見された。
1号経塚は、掘り込まれた穴の中に青銅製の経筒が収められ、板石で蓋がしてあった。
2号経塚が大きく攪乱を受けていたが、冬季の経筒の周りを石で囲んであった。
3号経塚は、筒の蓋はすでになく筒身のみ発見された。
いずれも銘文などはなかったが、12世紀もそう下らない時期のものと思われる。
これまで市内の経塚は岩本経塚しか知られてない。
黒崎観世音塚古墳は、甘木山の西端に突き出した黒崎山の最高所(標高57メートル)にあり、
有明海を一望できる位置にある。
福岡県大牟田市大字岬
黒崎公園
墳長97m 前方後円墳
大牟田市の北西部、黒崎山一帯は、従来から舟形石棺を多数出土した所で、
その多くが不時発見によるもので、出土地点や状況に不明な点が多く、
1992年、黒崎山一帯を大牟田市教育委員会で踏査したところ、黒崎公園の最高所、
観音堂がある辺りの地形が、前方後円墳状になることがわかり、
その後、周辺の草刈や測量調査を行ったところ、全長100メートルにも及ぶ前方後円墳であることが判明した。
前方部から後円部を望む |
1994年から範囲や築造時期の確認調査が進み、墳長97メートル、後円部径68メートル、
高さ10メートルにも及び、出土した埴輪かた4世紀末の築造と考えられる。
主軸は東西に取り、前方部がほぼ西に向く。
この時期では有明海沿岸で最大の前方後円墳である。
墳丘は、本来山の上に、所によっては5メートルにも及ぶ盛り土をおこなって形作られ、
後円部には前方部上面よりつながる平坦面が巡り、ここに壺形埴輪や円筒埴輪が並べられ
また墳丘の裾には土止めとも思われる列石が巡っていた。
現在は崩れ落ちているものの、古墳の斜面には黒崎山北側で採れる結晶片岩を葺いている。
墳頂部では比較的扁平な割石を用い、上部を粘土で覆われた主体部の一部が二基確認された。
この割石は大牟田市の倉永茶臼塚古墳などでも使用された熊本市西側の金峰山三ノ岳産と考えられている。
他にも、墳頂部からは三基の経塚も発見された。
1号経塚は、掘り込まれた穴の中に青銅製の経筒が収められ、板石で蓋がしてあった。
2号経塚が大きく攪乱を受けていたが、冬季の経筒の周りを石で囲んであった。
3号経塚は、筒の蓋はすでになく筒身のみ発見された。
いずれも銘文などはなかったが、12世紀もそう下らない時期のものと思われる。
これまで市内の経塚は岩本経塚しか知られてない。
黒崎観世音塚古墳は、甘木山の西端に突き出した黒崎山の最高所(標高57メートル)にあり、
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福岡県大牟田市大字岬
黒崎公園
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