2012年07月13日
ラレードのバラ
昔から、放送用音源というものに興味がありました。
最初にはまったのは、ビートルズのBBCものです。
今は公式にCD化されましたが、昔はブートしかなくて人気でした。
BBC音源って、いいものが多くて、1枚ものが出たヤードバーズもキンクスも愛聴盤です。
この場合、頭にあるのは、観客なしでのスタジオ・ライヴ音源です。
最近は、発売が近づいているキンクスのBBCボックスが楽しみでなりません。
あと、古くは、ボブ・ウィルズのティファニーのシリーズ(40年代のラジオ音源)が最高でした。
(同時期のMGM録音よりも好き)
今回は、テキサスはオースチンのFM曲、KGSRの収録音源をまとめたシリーズの1枚をご紹介します。
Disc One
1. Greg Brown : China
2. Billy Bragg : Against The Law
3. John Hammond : Drop Down Mama
4. Sinead Lohan : No Mermaid
5. Neil Finn and Shawn Colvin : What I Get Paid For
6. Lyle Lovett : If I Had A Boat
7. Texas Tornados : Laredo Rose
8. Ian Moore : Paris, Texas
9. Bad Livers : Honey, I've Found A Brand New Way
10. Peter Himmelman : 7 Circles
11. Shawn Mullins : Shimmer
12. Jimmy LaFave : Burden To Bear
13. Joan Baez : If I Wrote You
14. The Gourds : Gangsta Lean
15. Bruce Robison and Kelly Willis : Angry All The Time
16. Robert Earl Keen : Feelin' Good Again
17. David Garza : Slave
18. Radney Foster and Abra Moore : I'm In
19. Kim Richey : Can't Lose Them All
20. Brad Roberts : Mmm Mmm Mmm Mmm
Disc Two
1. Joe Henry : Skin And Teeth
2. Beth Orton : She Cries Your Name
3. Lucinda Williams : Car Wheels On A Gravel Road
4. Willie Nelson : Ou Es Tu, Mon Amour-I Never Cared For You
5. Wes Cunningham : So It Goes
6. Guy Clark : Picasso's Mandolin
7. Patty Griffin : Change
8. Sean Lennon : Into The Sun
9. Sheryl Crow : Anything But Down
10. Martin Sexton : Love Keep Us Together
11. Corey Harris : Blues Come To Texas
12. Terri Hendrix : Gravity
13. Jonatha Brooke : Annie
14. Chip Taylor : Angel Of The Morning
15. Ron Sexsmith : Still Time
16. Ray Wylie Hubbard : Conversation With The Devil
17. Eric Johnson : Tribute To Jerry Reed
18. Julian Lennon : I Don't Wanna Know
19. The Damnations TX : Unholy Train
CD2枚組、全39曲入りとボリュームたっぷりです。
このシリーズ、私は全貌を把握していませんが、少なくともVol.16までは出ているようです。
オースチンのFM局ということで、アウトロー・カントリーを始めとして、ウエスタン・スイング、テキサス・ブルース、シンガー・ソングライター、ルーツ・ロック系など、有名無名混交という感じです。
私たちには無名でも、地元では需要の高い人も、それなりに含まれているんじゃないでしょうか。
私が本盤に注目したのは、いうまでもなく、Texas Tornadosが含まれていたからです。
ジャケ写が彼らというのが、(ファン目線では)かなり価値を高めています。
本盤の音源は、基本的にラジオ放送用に収録されたもので、放送日のデータこそ記載されていませんが、録音データがまとめられているのが嬉しいです。
Disc1は、98年9月から99年3月まで、Disc2は、99年3月から99年9月までの期間に録音されたものです。
(放送日は不明です。また全て放送されたかも不明です。ただし、お蔵入り等の特記はありません。)
ここで気になるのは、99年という年です。
この年は、Doug Sahmが亡くなった年です。
早速、ブックレットを確認してみました。
お目当てのTexas Tornadosの録音は、98年12月18日でした。
Doug Sahmの命日は、99年11月18日なので、およそ11か月前ということになります。
何の意味もないことですが、18日という日付の符号が気になりました。
いずれにしても、晩年の貴重な録音のひとつであることに間違いありません。
各曲の録音場所は、基本的に明記されていません。
どこか、ラジオ局の関係の特定のスタジオなんでしょうか?
コンサート・ホール音源など、特別なもののみ、特記してある感じです。
各演奏スタイルは、プラグ・インのものもありますが、やはり、アンプラグドが多いような印象を受けます。
リラックスした雰囲気の演奏が大半です。
Texas Tornadosは、1stに収録されていた、"Laredo Rose"をやっています。
オースチンのシンガー・ソングライター(サン・アントニオ生れのディラン?)、Rich Minusの作品です。
この時のセッションは、アンプラグドで、なおかつドラムレスです。
参加メンバーは以下の通りです。
Doug Sahm : vocal
Augie Meyers : coke can (原文のママ)
Flaco Jimenez : accordion
Freddy Fender : vocal, hands (原文のママ)
Louie Ortega : guitar, backing vocal
Max Baca : Bajo Sexto
バホ・セスト(メキシカン12弦ギター)でのMax Bacaの参加が眼を惹きます。
Los Texmaniacsの中心メンバーですね。
この人は、スタジオ盤では参加していませんでした。
Augie Meyersとは旧知のイメージがありますが、あるいは、このあたりをきっかけに、Dougの没後に交流が深まったのかも知れません。
Augieの担当楽器はなんでしょう?
まさか、コーラのアルミ缶じゃないですよね。
ジャグ・バンド風を狙ったんでしょうか?
それらしい音には気づけませんでした。
アコーディオンとバホ・セスト(又はアコギ)の音が耳に残る演奏です。
歌唱は、Dougのリード・ボーカル、Ortegaのハーモニーで展開し、2番になると、満を持してFreddyが伸びのあるボーカルを聴かせます。
このシリーズは、レア音源の宝庫だと思います。
多分、再発されることなく、ひっそりと次第に見かけなっていくアイテムだと思います。
こういった音源は、そのまま埋もれる可能性が高いので、気になった方は、自分の好きなアーティストが参加しているか、一度チェックされるとよいでしょう。
私が気になったところでは、ざっと斜め見したところ、John Hiatt、Ray Bensonなどがいます。
(Texas Tornadosは、他にはないようです。)
John Hiattは、Vol.4,6,8,9,11,12と6曲も収録されているようです。
Ray Bensonは、Vol.5,10,11の3曲です。
(…Vol.13には、Dave Alvinも)
既に、入手困難のナンバリング・タイトルもあり、まだもれがあるかもしれません。
関連記事はこちら
Sir Douglas Quintet
至宝の五重奏団、彼方へ
魔法使いはヒップスター
白夜の国から
ストックホルムで会おう
Texas Tornados
彗星はアメリカの心に沈む
この人だれ? プラス1
Doug Sahm Other Works
宇宙牛追い人の回想
コレクタブルズのつらいお仕事
涙でにじんだ手紙
エイモスの想い出
アラモ砦の夢
Early Doug Sahm
夢はキングサイズ・ベッドで
ファラオの子どもたち
ハーレムのダイスを転がせ
タルバートさん、お電話です
ダックテール
別れたいなんて嘘だ にまつわる話
ダグ・サームの青春パート2
ダグ・サームの青春
Doug Sahm Songs Covers
王様 わんこをレスキューする
心の鍵を開けてくれ
コンタクト落とした
Hey Baby !
Doug Sahm Tribute
回想のダグラス卿
サイケデリック・カウボーイ
欲望という名の幌馬車
Doug Sahm Guest Sessions
ズズ・ボーリン
君に捕らわれて
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味Part2
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Doug Sahm Favorite Songs
エイジ・オブ・ファイブ
夢のままに
エニイモア
反復、脳みそゆすり
ヘンリエッタを探せ!
「心の声」が叫んでる
ジーン・トーマスを探して
Doug Sahm Syndicate
ビニール・オンリーのクインテット
Bob Wills Tiffany Transcriptions
ぼくんちの窓は南向き
最初にはまったのは、ビートルズのBBCものです。
今は公式にCD化されましたが、昔はブートしかなくて人気でした。
BBC音源って、いいものが多くて、1枚ものが出たヤードバーズもキンクスも愛聴盤です。
この場合、頭にあるのは、観客なしでのスタジオ・ライヴ音源です。
最近は、発売が近づいているキンクスのBBCボックスが楽しみでなりません。
あと、古くは、ボブ・ウィルズのティファニーのシリーズ(40年代のラジオ音源)が最高でした。
(同時期のMGM録音よりも好き)
今回は、テキサスはオースチンのFM曲、KGSRの収録音源をまとめたシリーズの1枚をご紹介します。
Broadcasts Vol. 7
107.1 KGSR Radio Austin
107.1 KGSR Radio Austin
Disc One
1. Greg Brown : China
2. Billy Bragg : Against The Law
3. John Hammond : Drop Down Mama
4. Sinead Lohan : No Mermaid
5. Neil Finn and Shawn Colvin : What I Get Paid For
6. Lyle Lovett : If I Had A Boat
7. Texas Tornados : Laredo Rose
8. Ian Moore : Paris, Texas
9. Bad Livers : Honey, I've Found A Brand New Way
10. Peter Himmelman : 7 Circles
11. Shawn Mullins : Shimmer
12. Jimmy LaFave : Burden To Bear
13. Joan Baez : If I Wrote You
14. The Gourds : Gangsta Lean
15. Bruce Robison and Kelly Willis : Angry All The Time
16. Robert Earl Keen : Feelin' Good Again
17. David Garza : Slave
18. Radney Foster and Abra Moore : I'm In
19. Kim Richey : Can't Lose Them All
20. Brad Roberts : Mmm Mmm Mmm Mmm
Disc Two
1. Joe Henry : Skin And Teeth
2. Beth Orton : She Cries Your Name
3. Lucinda Williams : Car Wheels On A Gravel Road
4. Willie Nelson : Ou Es Tu, Mon Amour-I Never Cared For You
5. Wes Cunningham : So It Goes
6. Guy Clark : Picasso's Mandolin
7. Patty Griffin : Change
8. Sean Lennon : Into The Sun
9. Sheryl Crow : Anything But Down
10. Martin Sexton : Love Keep Us Together
11. Corey Harris : Blues Come To Texas
12. Terri Hendrix : Gravity
13. Jonatha Brooke : Annie
14. Chip Taylor : Angel Of The Morning
15. Ron Sexsmith : Still Time
16. Ray Wylie Hubbard : Conversation With The Devil
17. Eric Johnson : Tribute To Jerry Reed
18. Julian Lennon : I Don't Wanna Know
19. The Damnations TX : Unholy Train
CD2枚組、全39曲入りとボリュームたっぷりです。
このシリーズ、私は全貌を把握していませんが、少なくともVol.16までは出ているようです。
オースチンのFM局ということで、アウトロー・カントリーを始めとして、ウエスタン・スイング、テキサス・ブルース、シンガー・ソングライター、ルーツ・ロック系など、有名無名混交という感じです。
私たちには無名でも、地元では需要の高い人も、それなりに含まれているんじゃないでしょうか。
私が本盤に注目したのは、いうまでもなく、Texas Tornadosが含まれていたからです。
ジャケ写が彼らというのが、(ファン目線では)かなり価値を高めています。
本盤の音源は、基本的にラジオ放送用に収録されたもので、放送日のデータこそ記載されていませんが、録音データがまとめられているのが嬉しいです。
Disc1は、98年9月から99年3月まで、Disc2は、99年3月から99年9月までの期間に録音されたものです。
(放送日は不明です。また全て放送されたかも不明です。ただし、お蔵入り等の特記はありません。)
ここで気になるのは、99年という年です。
この年は、Doug Sahmが亡くなった年です。
早速、ブックレットを確認してみました。
お目当てのTexas Tornadosの録音は、98年12月18日でした。
Doug Sahmの命日は、99年11月18日なので、およそ11か月前ということになります。
何の意味もないことですが、18日という日付の符号が気になりました。
いずれにしても、晩年の貴重な録音のひとつであることに間違いありません。
各曲の録音場所は、基本的に明記されていません。
どこか、ラジオ局の関係の特定のスタジオなんでしょうか?
コンサート・ホール音源など、特別なもののみ、特記してある感じです。
各演奏スタイルは、プラグ・インのものもありますが、やはり、アンプラグドが多いような印象を受けます。
リラックスした雰囲気の演奏が大半です。
Texas Tornadosは、1stに収録されていた、"Laredo Rose"をやっています。
オースチンのシンガー・ソングライター(サン・アントニオ生れのディラン?)、Rich Minusの作品です。
この時のセッションは、アンプラグドで、なおかつドラムレスです。
参加メンバーは以下の通りです。
Doug Sahm : vocal
Augie Meyers : coke can (原文のママ)
Flaco Jimenez : accordion
Freddy Fender : vocal, hands (原文のママ)
Louie Ortega : guitar, backing vocal
Max Baca : Bajo Sexto
バホ・セスト(メキシカン12弦ギター)でのMax Bacaの参加が眼を惹きます。
Los Texmaniacsの中心メンバーですね。
この人は、スタジオ盤では参加していませんでした。
Augie Meyersとは旧知のイメージがありますが、あるいは、このあたりをきっかけに、Dougの没後に交流が深まったのかも知れません。
Augieの担当楽器はなんでしょう?
まさか、コーラのアルミ缶じゃないですよね。
ジャグ・バンド風を狙ったんでしょうか?
それらしい音には気づけませんでした。
アコーディオンとバホ・セスト(又はアコギ)の音が耳に残る演奏です。
歌唱は、Dougのリード・ボーカル、Ortegaのハーモニーで展開し、2番になると、満を持してFreddyが伸びのあるボーカルを聴かせます。
このシリーズは、レア音源の宝庫だと思います。
多分、再発されることなく、ひっそりと次第に見かけなっていくアイテムだと思います。
こういった音源は、そのまま埋もれる可能性が高いので、気になった方は、自分の好きなアーティストが参加しているか、一度チェックされるとよいでしょう。
私が気になったところでは、ざっと斜め見したところ、John Hiatt、Ray Bensonなどがいます。
(Texas Tornadosは、他にはないようです。)
John Hiattは、Vol.4,6,8,9,11,12と6曲も収録されているようです。
Ray Bensonは、Vol.5,10,11の3曲です。
(…Vol.13には、Dave Alvinも)
既に、入手困難のナンバリング・タイトルもあり、まだもれがあるかもしれません。
Laredo Rose by Texas Tornados (1992)
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至宝の五重奏団、彼方へ
魔法使いはヒップスター
白夜の国から
ストックホルムで会おう
Texas Tornados
彗星はアメリカの心に沈む
この人だれ? プラス1
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宇宙牛追い人の回想
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王様 わんこをレスキューする
心の鍵を開けてくれ
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Hey Baby !
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