2011年08月18日
ファラオの子どもたち
今回は、Sam The Sham & Pharaohsのトリビュート盤を聴き返しました。
このCDを入手したのは、もう随分と以前のことです。
当時よく出入りしていた、輸入盤店の店長の薦めで購入したのだと思います。
くだんの店長は、私の趣味を知ってくれていて、彼なりのチョイスで薦めてくれるのでした。
私は、小心者のため、欲しいアイテムが見つからない場合、そのまま帰るのは申し訳ない気がして、無理にでも1枚は買って帰ろうとしたものでした。
ためらい続ける私を横目に見つつ、嬉しそうに店長がお奨め品を出してくるのでした。
そうやって、さほど興味がないにも関わらず、何となく買ったCDがいくつもあります。
その多くは、一度だけ聴いて棚のオブジェになりました。
でも、実はその内のいくつかは、何年もたってから、価値を見出す結果となることがあったのです。
1. Wooly Bully : Hasil Adkins
2. Ring Dang Doo : The Lyres
3. Monkey See Monkey Do : The Untamed Youth
4. Love Me Like Before : The Brood
5. I Wish It Were Me : Homer Henderson
6. Don't Try It : The Devil Dogs
7. Lil' Red Riding Hood : John Felice
8. Pharaoh A Go-Go : Jackie And The Cedrics
9. Medicine Man : The Fleshtones
10. Grasshopper : The Original Ben Vaughn Combo
11. Green'ich Grendel : The Ranch Hounds
12. Sweet Talk : The Naughty Ones
13. Ju Ju Hand : Handsome Dick Manitoba
14. Oh That's Good, No That's Bad : Nine Pound Hammer
15. Juimonos (Let's Went) : Little Richard Elizondo Combo
16. Like You Used To : The Hentchmen
17. Let's Talk It Over : The Senders
18. (I'm In With) The Out Crowd : A-Bones
19. Deputy Dog : Great Gaylord And The Friggs
20. Struttin' : The Swingin' Neckbreakers
21. I Couldn't Spell !!*@! : Roy Loney And The Young Fresh Fellows
22. Sorry 'Bout That : Teengenerate
23. The Hair On My Chinny Chin Chin : Los Chiflados Del Ritmo
24. The Phantom : Flat Duo Jets
25. How Do You Catch A Girl : The Vacant Lot
26. Wooly Bully Espanol : Rudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bones
本盤は、94年にNorton Recordsからリリースされたものです。
Nortonは、ずっと後になって、Doug Sahmの初期の音源、Harlem Recordingをまとめた好CDを制作した会社です。
このCDがお宝かどうかは、私自身よく分かりません。
ただ、最近、レアな内容であることに気が付きました。
収録されているアーティストは、ほとんど未知の存在ばかりです。
最近になって、この中の一部がNortonで録音しているレーベル・メイトであることを知りましたが、初見のときは、ひたすら無名人をよく集めたなあ、というのが感想でした。
基本的にガレージ・パンク、サイケ系のバンドが多いようです。
まあ、そういったことよりも、「そもそもSam The Shamのレパーリーって、こんなにあったっけ?」
そう思わずにはいられません。
私が彼らの曲で、すぐに思いつくものといいますと…。
1. Wooly Bully
7. Lil' Red Riding Hood
13. Ju Ju Hand
23. The Hair On My Chinny Chin Chin(この曲は、メロを聴いて思い出しましたが、タイトルは覚えていませんでした。)
以上です。
いやー、改めて驚きましたが、まあそんなものでしょう。
(よく考えると、"Red Hot"が未収録ですね。)
そもそもSam The Sham & Pharaohsというのは、どうも謎のバンドですね。
リーダーのSamさんは、フルネームを、Domingo Samudioといい、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)らしいです。
しかし、そのいでたちは、第三世界風ですね。
アラブ系の恰好をするのには、何か理由があったのでしょう。
黒人R&Bアーティストでは、Chuck Willis、ドゥワップ・グループで、Turbansというのが、ターバン・スタイルでした。
当然、売出しのためでしょうが、彼らがこのような戦略をとった理由が知りたいものです。
さて、本盤での私の注目は、次の3曲です。
5. I Wish It Were Me : Homer Henderson
10. Grasshopper : The Original Ben Vaughn Combo
26. Wooly Bully Espanol : Rudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bones
最初のHomer Hendersonは、全く知らない人です。
しかし、そのサウンドは、明らかにSir Douglas Quintetを連想させるもので、雑誌を斜め読みしながら聴いていた私は、思わずCDパッケージを手にとって、アーティスト名を確認したものでした。
Quintetを連想させる理由は、シンプルです。
イントロから始まって、延々と続くオルガンのリフが、Augie Meyersのプレイを思い起こさせるからです。
とはいえ、Sam The Sham自体が、Quintetと似た部分を持つバンドです。
一時的に興味を持ちましたが、さほど気にすることなく、その場は聴き流したのでした。
CDのリーフレットを確認したのは、つい最近のことです。
そこには、各曲のパーソナルが記載されていました。
この曲のセッション・メンバーは以下のとおりです。
そこには、(私にとって)驚くべき内容が記されていました。
Homer Henderson : lead vocals
Casper Rawls : guitar, sax, string bass
Speady Sparks : bass
Rocky Morales : tenor sax
Doug Sahm : first bass coach
Kris Cummings : organ
Joe Nick Patoski : vocals
Mike Buck : drums, vocals
テキサスのロックに関心がある方なら、驚かれるのではないでしょうか?
私は、かなり驚きました。
何と主役以外のメンツは、聞き覚えのある名前ばかりだったからです。
ベースのSpeady Sparks、サックスのRocky Moralesの二人は、完全Doug Sahm人脈の人たちです。
二人とも、数多くのDoug Sahmのレコーディングに参加しています。
また、Speady Sparksは、LeRoi BrothersやJoe King Carrascoのアルバムにも参加しています。
そのつながりで連想したことを調べたところ、思ったとおりの事実が確認できました。
ギターのCasper Rawlsは、本名をRick Rawlsといい、元LeRoi Brothersのメンツでした。
また、ドラムのMike Buckは、T-Birdsの創設期メンバーで、その後LeRoi Brothersのメンツにもなりました。
そして、オルガンのKris Cummingsは、おそらく元Joe King Carrasco & Crownsの紅一点に間違いないでしょう。
何て素晴らしい編成でしょうか。
テキサス音楽ヲタにはたまりません。
ところで、(私にとって肝心の)Doug Sahmですが、first bass coachとなっています。
このクレジットはどういう意味でしょう。
第1ベース指導?って、何か意味がある言葉なんでしょうか。
普通に読めば、1塁ベース・コーチなんでしょうが、不思議なクレジットです。
でも、突然野球用語なんて、脈絡がなさすぎですよね。
何かのジョークでしょうか。
謎です。
さて、残り2曲についても、簡単に触れたいと思います。
"Grasshopper"を演奏した、The Original Ben Vaughn Comboですが、このBen Vaughnという人は、80年代から活動しているルーツ・ロッカーです。
07年のソロ・アルバム、"Prehistoric Ben Vaughn"には、Doug Sahmの"She's About A Mover"のカバーが収録されていました。
サザン・ソウルのファンには、Arthur Alexanderの93年の大傑作アルバム、"Lonely Just Like Me"のプロデューサーといえば、関心を持たれるかもしれません。
最後に、"Wooly Bully Espanol"のRudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bonesです。
この曲は、"Wooly Bully"のスパニッシュ・バージョンです。
単にスペイン語でやっているだけでなく、ラテンの陽気さ満点のアレンジになっています。
Rudy Grayzellは、一般的にはロカビリアンとして知られていて、キャピトルやスターデイ、そしてサンにも録音があります。
ジョー・クレイで有名な"Duck Tail"は、彼がオリジネイターです。
この人は、父方がヒスパニック(多分メキシコ)で、母方がイタリアという家系に生まれた人で、サンアントニオで成長しました。
エルヴィスを知るまでは、普通のカントリーをやっていた人です。
20歳のころ、当時11歳のDoug Sahmをバンドに加え、スチール・ギターを担当させていました。
親戚のふりをして、Dougを学校から呼び出し、演奏に参加させたというエピソードが残っています。
Skeletonsをバックに録音した98年のアルバム、"Let's Get Wild"では、Dougの"Why Why Why"をカバーしていました。
そして、その少し前、91年の4曲入りアナログEP盤、"Texas Kool Kat"では、本盤の18曲目に登場するA-Bonesをバックにして、やはりDougの"Why Why Why"をやっています。
このA-Bonesというのは、ガレージ系のバンドで、音がかなり違いますが、おそらくRudy "Tutti" Grayzell Y Los A-BonesのLos A-Bonesと同じではないかと思います。
Dougファンとしては、RudyとDougが共演した50年代録音がないのか、と思ってしまいます。
残念ながら、知られているRudyのレコーディングは、スタジオ・ミュージシャンと吹き込んでいるようです。
まあ、当然かもしれません。
でも、後年、二度も"Why Why Why"を録音していることに、何か意味がないのか、と淡い期待をしてしまうのでした。
本盤は、今回の記述内容に関心がある方のみに価値があるものだと思います。
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ミステリー列車はトレモロで
ダックテール
本家ヘタウマ
このCDを入手したのは、もう随分と以前のことです。
当時よく出入りしていた、輸入盤店の店長の薦めで購入したのだと思います。
くだんの店長は、私の趣味を知ってくれていて、彼なりのチョイスで薦めてくれるのでした。
私は、小心者のため、欲しいアイテムが見つからない場合、そのまま帰るのは申し訳ない気がして、無理にでも1枚は買って帰ろうとしたものでした。
ためらい続ける私を横目に見つつ、嬉しそうに店長がお奨め品を出してくるのでした。
そうやって、さほど興味がないにも関わらず、何となく買ったCDがいくつもあります。
その多くは、一度だけ聴いて棚のオブジェになりました。
でも、実はその内のいくつかは、何年もたってから、価値を見出す結果となることがあったのです。
Turban Renewal
A Tribute To Sam The Sham & The Pharaohs
A Tribute To Sam The Sham & The Pharaohs
1. Wooly Bully : Hasil Adkins
2. Ring Dang Doo : The Lyres
3. Monkey See Monkey Do : The Untamed Youth
4. Love Me Like Before : The Brood
5. I Wish It Were Me : Homer Henderson
6. Don't Try It : The Devil Dogs
7. Lil' Red Riding Hood : John Felice
8. Pharaoh A Go-Go : Jackie And The Cedrics
9. Medicine Man : The Fleshtones
10. Grasshopper : The Original Ben Vaughn Combo
11. Green'ich Grendel : The Ranch Hounds
12. Sweet Talk : The Naughty Ones
13. Ju Ju Hand : Handsome Dick Manitoba
14. Oh That's Good, No That's Bad : Nine Pound Hammer
15. Juimonos (Let's Went) : Little Richard Elizondo Combo
16. Like You Used To : The Hentchmen
17. Let's Talk It Over : The Senders
18. (I'm In With) The Out Crowd : A-Bones
19. Deputy Dog : Great Gaylord And The Friggs
20. Struttin' : The Swingin' Neckbreakers
21. I Couldn't Spell !!*@! : Roy Loney And The Young Fresh Fellows
22. Sorry 'Bout That : Teengenerate
23. The Hair On My Chinny Chin Chin : Los Chiflados Del Ritmo
24. The Phantom : Flat Duo Jets
25. How Do You Catch A Girl : The Vacant Lot
26. Wooly Bully Espanol : Rudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bones
本盤は、94年にNorton Recordsからリリースされたものです。
Nortonは、ずっと後になって、Doug Sahmの初期の音源、Harlem Recordingをまとめた好CDを制作した会社です。
このCDがお宝かどうかは、私自身よく分かりません。
ただ、最近、レアな内容であることに気が付きました。
収録されているアーティストは、ほとんど未知の存在ばかりです。
最近になって、この中の一部がNortonで録音しているレーベル・メイトであることを知りましたが、初見のときは、ひたすら無名人をよく集めたなあ、というのが感想でした。
基本的にガレージ・パンク、サイケ系のバンドが多いようです。
まあ、そういったことよりも、「そもそもSam The Shamのレパーリーって、こんなにあったっけ?」
そう思わずにはいられません。
私が彼らの曲で、すぐに思いつくものといいますと…。
1. Wooly Bully
7. Lil' Red Riding Hood
13. Ju Ju Hand
23. The Hair On My Chinny Chin Chin(この曲は、メロを聴いて思い出しましたが、タイトルは覚えていませんでした。)
以上です。
いやー、改めて驚きましたが、まあそんなものでしょう。
(よく考えると、"Red Hot"が未収録ですね。)
そもそもSam The Sham & Pharaohsというのは、どうも謎のバンドですね。
リーダーのSamさんは、フルネームを、Domingo Samudioといい、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)らしいです。
しかし、そのいでたちは、第三世界風ですね。
アラブ系の恰好をするのには、何か理由があったのでしょう。
黒人R&Bアーティストでは、Chuck Willis、ドゥワップ・グループで、Turbansというのが、ターバン・スタイルでした。
当然、売出しのためでしょうが、彼らがこのような戦略をとった理由が知りたいものです。
さて、本盤での私の注目は、次の3曲です。
5. I Wish It Were Me : Homer Henderson
10. Grasshopper : The Original Ben Vaughn Combo
26. Wooly Bully Espanol : Rudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bones
最初のHomer Hendersonは、全く知らない人です。
しかし、そのサウンドは、明らかにSir Douglas Quintetを連想させるもので、雑誌を斜め読みしながら聴いていた私は、思わずCDパッケージを手にとって、アーティスト名を確認したものでした。
Quintetを連想させる理由は、シンプルです。
イントロから始まって、延々と続くオルガンのリフが、Augie Meyersのプレイを思い起こさせるからです。
とはいえ、Sam The Sham自体が、Quintetと似た部分を持つバンドです。
一時的に興味を持ちましたが、さほど気にすることなく、その場は聴き流したのでした。
CDのリーフレットを確認したのは、つい最近のことです。
そこには、各曲のパーソナルが記載されていました。
この曲のセッション・メンバーは以下のとおりです。
そこには、(私にとって)驚くべき内容が記されていました。
Homer Henderson : lead vocals
Casper Rawls : guitar, sax, string bass
Speady Sparks : bass
Rocky Morales : tenor sax
Doug Sahm : first bass coach
Kris Cummings : organ
Joe Nick Patoski : vocals
Mike Buck : drums, vocals
テキサスのロックに関心がある方なら、驚かれるのではないでしょうか?
私は、かなり驚きました。
何と主役以外のメンツは、聞き覚えのある名前ばかりだったからです。
ベースのSpeady Sparks、サックスのRocky Moralesの二人は、完全Doug Sahm人脈の人たちです。
二人とも、数多くのDoug Sahmのレコーディングに参加しています。
また、Speady Sparksは、LeRoi BrothersやJoe King Carrascoのアルバムにも参加しています。
そのつながりで連想したことを調べたところ、思ったとおりの事実が確認できました。
ギターのCasper Rawlsは、本名をRick Rawlsといい、元LeRoi Brothersのメンツでした。
また、ドラムのMike Buckは、T-Birdsの創設期メンバーで、その後LeRoi Brothersのメンツにもなりました。
そして、オルガンのKris Cummingsは、おそらく元Joe King Carrasco & Crownsの紅一点に間違いないでしょう。
何て素晴らしい編成でしょうか。
テキサス音楽ヲタにはたまりません。
ところで、(私にとって肝心の)Doug Sahmですが、first bass coachとなっています。
このクレジットはどういう意味でしょう。
第1ベース指導?って、何か意味がある言葉なんでしょうか。
普通に読めば、1塁ベース・コーチなんでしょうが、不思議なクレジットです。
でも、突然野球用語なんて、脈絡がなさすぎですよね。
何かのジョークでしょうか。
謎です。
さて、残り2曲についても、簡単に触れたいと思います。
"Grasshopper"を演奏した、The Original Ben Vaughn Comboですが、このBen Vaughnという人は、80年代から活動しているルーツ・ロッカーです。
07年のソロ・アルバム、"Prehistoric Ben Vaughn"には、Doug Sahmの"She's About A Mover"のカバーが収録されていました。
サザン・ソウルのファンには、Arthur Alexanderの93年の大傑作アルバム、"Lonely Just Like Me"のプロデューサーといえば、関心を持たれるかもしれません。
最後に、"Wooly Bully Espanol"のRudy "Tutti" Grayzell Y Los A-Bonesです。
この曲は、"Wooly Bully"のスパニッシュ・バージョンです。
単にスペイン語でやっているだけでなく、ラテンの陽気さ満点のアレンジになっています。
Rudy Grayzellは、一般的にはロカビリアンとして知られていて、キャピトルやスターデイ、そしてサンにも録音があります。
ジョー・クレイで有名な"Duck Tail"は、彼がオリジネイターです。
この人は、父方がヒスパニック(多分メキシコ)で、母方がイタリアという家系に生まれた人で、サンアントニオで成長しました。
エルヴィスを知るまでは、普通のカントリーをやっていた人です。
20歳のころ、当時11歳のDoug Sahmをバンドに加え、スチール・ギターを担当させていました。
親戚のふりをして、Dougを学校から呼び出し、演奏に参加させたというエピソードが残っています。
Skeletonsをバックに録音した98年のアルバム、"Let's Get Wild"では、Dougの"Why Why Why"をカバーしていました。
そして、その少し前、91年の4曲入りアナログEP盤、"Texas Kool Kat"では、本盤の18曲目に登場するA-Bonesをバックにして、やはりDougの"Why Why Why"をやっています。
このA-Bonesというのは、ガレージ系のバンドで、音がかなり違いますが、おそらくRudy "Tutti" Grayzell Y Los A-BonesのLos A-Bonesと同じではないかと思います。
Dougファンとしては、RudyとDougが共演した50年代録音がないのか、と思ってしまいます。
残念ながら、知られているRudyのレコーディングは、スタジオ・ミュージシャンと吹き込んでいるようです。
まあ、当然かもしれません。
でも、後年、二度も"Why Why Why"を録音していることに、何か意味がないのか、と淡い期待をしてしまうのでした。
本盤は、今回の記述内容に関心がある方のみに価値があるものだと思います。
Wooly Bully by Hasil Adkins
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