2011年09月02日
ズズ・ボーリン
変わった名前のアーティストをご紹介します。
ZuZu Bollinです。
T-Bone Walkerの強い影響下にある人で、唯一のオリジナル・アルバム(だと思います)の本盤では、時の流れとは一人関わりがないかのように古いスタイルでやっています。
表面的には、スイング・リバイバルのバンドに近いスタイルですが、この人の場合、あくまで自分のやりたいようにやったらこうなったということでしょう。
1. Big Legs (Gene Phillips)
2. Hey Little Girl (Hill)
3. Blues in the Dark (C. Basie, J. Rushing)
4. Kidney Stew (Blackman, Vinson)
5. Cold, Cold Feeling (J. Robinson)
6. Why Don't You Eat Where You Slept Last Night? (Zu Zu Bollin)
7. Headlight Blues (Zu Zu Bollin)
8. How Do You Want Your Rollin'Done (Zu Zu Bollin)
9. Leary Blues (Percy Mayfield)
10. Rebecca (Joe Turner)
11. Zu's Blues (Zu Zu Bollin)
ゲイトマウス・ブラウンなどと同時代の人で、50年代にシングルを出していましたが、大きなヒットもなく、人々の記憶から消えるところでしたが、再発見され、このアルバムが創られたのでした。
89年のことです。
当初は、Dallas Blues Society Recordsから出され、その後、Antone Recordsから90年に再発されました。
そのセッション参加メンバーは、次のとおりです。
Produced by Chuck Nevitt & Duke Robillard (except "Hey Little Girl" & "Cold Cold Feeling")
Zu Zu Bollin : guitar, vocals
Duke Robillard : guitar
Sumter Bruton : rhythm guitar
Hash Brown : rhythm guitar ("Big Legs" & "Blues In The Dark")
Doyle Bramhall : drums
Jim Milam : clevinger bass
Craig Simecheck : piano
George Galbreath : trumpet
Mike Strickland : baritone saxophone
Mark Kazanoff : saxophone
Robert Harwell : tenor saxophone
David Fathead Newman : tenor saxophne ("Big Legs" & "Kidney Stew")
Marchell Ivery : tenor saxophone ("Big Legs" & "Rebecca)
収録曲のうち、2曲のみ別のセッションになっています。
Produced by Derek O'brien & George Rains
"Hey Little Girl" & "Cold Cold Feeling" Sessions
Wayne Bennett : guitar
C-Eorce Rains : drums
Jack Barber : bass ("Hey Little Girl" only)
John Blondell : bass ("Cold Cold Feeling" only)、trumpet ("Hey Little Girl" only)
Doug Sahm : Piano
Keith Winking : trunpet ("Cold Cold Feeling" only)
Charlie McBurney : trumpet ("Hey Little Girl")
John Mills : baritone saxophone ("Cold Cold Feeling" only)
Rocky Morales : tenor saxophone
私が、本盤に注目した理由は、もちろんこの2曲のセッションの存在です。
Doug Sahmがピアノで参加しているのです。
また、お馴染みのDoug Sahm人脈、ベースのJack Barber、トランペットのCharlie McBurney、テナー・サックスのRockey Moralesの名前が見つけられて頼もしいです。
ドラムスのC-Eorce Rainsは、おそらくGeorge Rainsの変名だと思われます。
そして、ギター・マイスター、Wayne Bennetの名前が光っています。
Wayne Bennetは、ご存じのとおり、Bobby BlandやJunior Parkerの素晴らしい伴奏で知られている人です。
さて、ここで思い出されるのは、Doug Sahmの名作ソロ・アルバム、Juke Box Musicです。
あのアルバムのリリースは、88年でした。
本盤のリリースが89年ですから、おそらくは録音時期も近いと思われます。
実際、先のDoug Sahm人脈の3人とWayne Bennetは、Juke Box Musicにも参加しています。
そして、"Hey Little Girl"は、Doug SahmもJuke Box Musicで取り上げていました。
このあたりの関係は、いろいろと興味深いです。
ZuZu Bollinは、まるでロックの洗礼を受けていないかのように、R&B誕生以前の頃のスタイルでやっています。
私は、ジャンプ系の曲が好きですが、ここでの柔らかでジャジーなスロー・ブルースもまた良いです。
ジャンプの"Why Don't You Eat Where You Slept Last Night?"は、50年代のZuZu Bollinの代表曲で、元のバージョンは、RhinoのコンピCD、Blues Masters Vol.3で聴くことが出来ます。
素晴らしいメンツのサポートを受け、再出発したZuZuでしたが、90年に68歳で天に召されました。
ZuZu Bollinです。
T-Bone Walkerの強い影響下にある人で、唯一のオリジナル・アルバム(だと思います)の本盤では、時の流れとは一人関わりがないかのように古いスタイルでやっています。
表面的には、スイング・リバイバルのバンドに近いスタイルですが、この人の場合、あくまで自分のやりたいようにやったらこうなったということでしょう。
Texas Bluesman
ZuZu Bollin
ZuZu Bollin
1. Big Legs (Gene Phillips)
2. Hey Little Girl (Hill)
3. Blues in the Dark (C. Basie, J. Rushing)
4. Kidney Stew (Blackman, Vinson)
5. Cold, Cold Feeling (J. Robinson)
6. Why Don't You Eat Where You Slept Last Night? (Zu Zu Bollin)
7. Headlight Blues (Zu Zu Bollin)
8. How Do You Want Your Rollin'Done (Zu Zu Bollin)
9. Leary Blues (Percy Mayfield)
10. Rebecca (Joe Turner)
11. Zu's Blues (Zu Zu Bollin)
ゲイトマウス・ブラウンなどと同時代の人で、50年代にシングルを出していましたが、大きなヒットもなく、人々の記憶から消えるところでしたが、再発見され、このアルバムが創られたのでした。
89年のことです。
当初は、Dallas Blues Society Recordsから出され、その後、Antone Recordsから90年に再発されました。
そのセッション参加メンバーは、次のとおりです。
Produced by Chuck Nevitt & Duke Robillard (except "Hey Little Girl" & "Cold Cold Feeling")
Zu Zu Bollin : guitar, vocals
Duke Robillard : guitar
Sumter Bruton : rhythm guitar
Hash Brown : rhythm guitar ("Big Legs" & "Blues In The Dark")
Doyle Bramhall : drums
Jim Milam : clevinger bass
Craig Simecheck : piano
George Galbreath : trumpet
Mike Strickland : baritone saxophone
Mark Kazanoff : saxophone
Robert Harwell : tenor saxophone
David Fathead Newman : tenor saxophne ("Big Legs" & "Kidney Stew")
Marchell Ivery : tenor saxophone ("Big Legs" & "Rebecca)
収録曲のうち、2曲のみ別のセッションになっています。
Produced by Derek O'brien & George Rains
"Hey Little Girl" & "Cold Cold Feeling" Sessions
Wayne Bennett : guitar
C-Eorce Rains : drums
Jack Barber : bass ("Hey Little Girl" only)
John Blondell : bass ("Cold Cold Feeling" only)、trumpet ("Hey Little Girl" only)
Doug Sahm : Piano
Keith Winking : trunpet ("Cold Cold Feeling" only)
Charlie McBurney : trumpet ("Hey Little Girl")
John Mills : baritone saxophone ("Cold Cold Feeling" only)
Rocky Morales : tenor saxophone
私が、本盤に注目した理由は、もちろんこの2曲のセッションの存在です。
Doug Sahmがピアノで参加しているのです。
また、お馴染みのDoug Sahm人脈、ベースのJack Barber、トランペットのCharlie McBurney、テナー・サックスのRockey Moralesの名前が見つけられて頼もしいです。
ドラムスのC-Eorce Rainsは、おそらくGeorge Rainsの変名だと思われます。
そして、ギター・マイスター、Wayne Bennetの名前が光っています。
Wayne Bennetは、ご存じのとおり、Bobby BlandやJunior Parkerの素晴らしい伴奏で知られている人です。
さて、ここで思い出されるのは、Doug Sahmの名作ソロ・アルバム、Juke Box Musicです。
あのアルバムのリリースは、88年でした。
本盤のリリースが89年ですから、おそらくは録音時期も近いと思われます。
実際、先のDoug Sahm人脈の3人とWayne Bennetは、Juke Box Musicにも参加しています。
そして、"Hey Little Girl"は、Doug SahmもJuke Box Musicで取り上げていました。
このあたりの関係は、いろいろと興味深いです。
ZuZu Bollinは、まるでロックの洗礼を受けていないかのように、R&B誕生以前の頃のスタイルでやっています。
私は、ジャンプ系の曲が好きですが、ここでの柔らかでジャジーなスロー・ブルースもまた良いです。
ジャンプの"Why Don't You Eat Where You Slept Last Night?"は、50年代のZuZu Bollinの代表曲で、元のバージョンは、RhinoのコンピCD、Blues Masters Vol.3で聴くことが出来ます。
素晴らしいメンツのサポートを受け、再出発したZuZuでしたが、90年に68歳で天に召されました。
Why Don't You Eat Where You Slept Last Night by ZuZu Bollin
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