2011年01月03日
ウイリー・ネルソンにダグ・サームの隠し味Part2
年明けを荘厳な気持ちで過ごそう。
そう考えて、ゴスペルを聴く事にしました。
ただし、今回選んだのは、ヒムなどとも呼ばれるカントリー・ゴスペルです。
1. Uncloudy Day
2. When the Roll Is Called Up Yonder
3. Whispering Hope
4. There Is a Fountain
5. Will the Circle Be Unbroken
6. The Troublemaker
7. In the Garden
8. Where the Soul Never Dies
9. Sweet Bye and Bye
10. Shall We Gather
11. Precious Memories
12. The Troublemaker [Live][#][*]
13. Will the Circle Be Unbroken [Live][#][*]
14. When the Roll Is Called Up Yonder [Live][#][*]
15. Amazing Grace [Live][#][*]
このアルバムは、ウイリー・ネルソンが、アトラッティックのジェリー・ウェクスラーの誘いを受けて録音していた時期の1枚で、73年頃にアリフ・マーディンの指揮で制作され、76年ころにリリースされたようです。
この時、我らがダグ・サームが、フィドルとバッキング・ボーカルで参加していると記録されています。
音を聴いて、まず思うことは、ブラック・ゴスペルとの受ける印象の違いです。
冒頭の1曲は、私的には、ステイブル・シンガーズの、ヴィージェイ盤の暗い雰囲気を連想しますが、ここでは、全く印象が違います。
アルバム全体を通して、明るいコード展開と楽器のドライヴ感、そして、スタジオ・ライヴの雰囲気そのままに、時々オフ・マイク気味になろうが、すべてノリ一発という感じで突っ走る、楽しいセッションになっています。
ドラムスのブラシの連打と、なめらかでポップ感を引き出すドブロの音、哀愁のハーモニカの響き、そしてモダンさを際立たせているピアノの音が、全体のサウンドを特徴づけています。
さて、私の大きな目的は、この演奏群の中から、ダグ・サームの存在を確認することです。
しかし、あっさりと降参してしまいますが、前回のドン・コヴェイ同様、私の願いは、虚しい徒労のなかに埋没してしまいます。
詳しいセッション・データがないですが、ライナーによれば、Sweet Bye and Byeではフイドルで、Precious Memoriesでは、クワイア隊の一員としてコーラスで参加しているようです。
あるいは、 この2曲が特記されているだけで、その他の曲でも参加している可能性は十分ありますが、どのみち、音から判断することは無理なのでした。
ボートラとして収録されているトラック12からトラック15は、74年に吹き込まれたライヴ録音で、少なくとも、ラストの Amazing Graceには、ダグ・サームがコーラスで参加しているようです。
とりあえず、ダグ・サーム・ファンとしては、これを聴くことによって、一応の満足感と未提出の宿題を仕上げたかのような気持ちになる、そんな1枚なのでした。
ライヴ録音では、観客の盛り上がる様子もばっちり記録されていて、ダグ・サームうんぬん関係なしに、とても楽しめる内容になっています。
はねてドライヴするピアノが印象的な、Will the Circle Be Unbrokenは、やはり盛り上がらずにはいられない名曲です。
一般的には、カーター・ファミリーのレパートリーとして知られるこの曲は、言うまでもなく、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドのライフワーク的なシリーズのテーマとしても有名です。
スタジオ盤と同じレパートリーをやっているナンバーでは、2種類のバージョンを楽しめてお得感満点です。
好みにもよりますが、観客の反応が凄いライヴ録音の印象が、とりわけ胸に迫ってきます。
アルバムは、野外ステージの暮れなずむ雰囲気の中で(あくまで私のイメージです。)、7分に及ぶアメージング・グレイスで幕を閉じます。
間奏で、ソロをうながすウイリー、それに応えるピアノの美しく荘厳なタッチ、観客の感に堪えたような素晴らしい反応、そして、再びウイリーが歌い始めると、優しく甘いメロディでサポートするフィドル、全ての幸福な時間が切り取られていました。
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そう考えて、ゴスペルを聴く事にしました。
ただし、今回選んだのは、ヒムなどとも呼ばれるカントリー・ゴスペルです。
Troublemaker
Willie Nelson
Willie Nelson
1. Uncloudy Day
2. When the Roll Is Called Up Yonder
3. Whispering Hope
4. There Is a Fountain
5. Will the Circle Be Unbroken
6. The Troublemaker
7. In the Garden
8. Where the Soul Never Dies
9. Sweet Bye and Bye
10. Shall We Gather
11. Precious Memories
12. The Troublemaker [Live][#][*]
13. Will the Circle Be Unbroken [Live][#][*]
14. When the Roll Is Called Up Yonder [Live][#][*]
15. Amazing Grace [Live][#][*]
このアルバムは、ウイリー・ネルソンが、アトラッティックのジェリー・ウェクスラーの誘いを受けて録音していた時期の1枚で、73年頃にアリフ・マーディンの指揮で制作され、76年ころにリリースされたようです。
この時、我らがダグ・サームが、フィドルとバッキング・ボーカルで参加していると記録されています。
音を聴いて、まず思うことは、ブラック・ゴスペルとの受ける印象の違いです。
冒頭の1曲は、私的には、ステイブル・シンガーズの、ヴィージェイ盤の暗い雰囲気を連想しますが、ここでは、全く印象が違います。
アルバム全体を通して、明るいコード展開と楽器のドライヴ感、そして、スタジオ・ライヴの雰囲気そのままに、時々オフ・マイク気味になろうが、すべてノリ一発という感じで突っ走る、楽しいセッションになっています。
ドラムスのブラシの連打と、なめらかでポップ感を引き出すドブロの音、哀愁のハーモニカの響き、そしてモダンさを際立たせているピアノの音が、全体のサウンドを特徴づけています。
さて、私の大きな目的は、この演奏群の中から、ダグ・サームの存在を確認することです。
しかし、あっさりと降参してしまいますが、前回のドン・コヴェイ同様、私の願いは、虚しい徒労のなかに埋没してしまいます。
詳しいセッション・データがないですが、ライナーによれば、Sweet Bye and Byeではフイドルで、Precious Memoriesでは、クワイア隊の一員としてコーラスで参加しているようです。
あるいは、 この2曲が特記されているだけで、その他の曲でも参加している可能性は十分ありますが、どのみち、音から判断することは無理なのでした。
ボートラとして収録されているトラック12からトラック15は、74年に吹き込まれたライヴ録音で、少なくとも、ラストの Amazing Graceには、ダグ・サームがコーラスで参加しているようです。
とりあえず、ダグ・サーム・ファンとしては、これを聴くことによって、一応の満足感と未提出の宿題を仕上げたかのような気持ちになる、そんな1枚なのでした。
ライヴ録音では、観客の盛り上がる様子もばっちり記録されていて、ダグ・サームうんぬん関係なしに、とても楽しめる内容になっています。
はねてドライヴするピアノが印象的な、Will the Circle Be Unbrokenは、やはり盛り上がらずにはいられない名曲です。
一般的には、カーター・ファミリーのレパートリーとして知られるこの曲は、言うまでもなく、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドのライフワーク的なシリーズのテーマとしても有名です。
スタジオ盤と同じレパートリーをやっているナンバーでは、2種類のバージョンを楽しめてお得感満点です。
好みにもよりますが、観客の反応が凄いライヴ録音の印象が、とりわけ胸に迫ってきます。
アルバムは、野外ステージの暮れなずむ雰囲気の中で(あくまで私のイメージです。)、7分に及ぶアメージング・グレイスで幕を閉じます。
間奏で、ソロをうながすウイリー、それに応えるピアノの美しく荘厳なタッチ、観客の感に堪えたような素晴らしい反応、そして、再びウイリーが歌い始めると、優しく甘いメロディでサポートするフィドル、全ての幸福な時間が切り取られていました。
Will the Circle Be Unbrokenです。
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【カントリー、ブルーグラスの最新記事】
投稿者:エル・テッチ|02:04|カントリー、ブルーグラス
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