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ビー・リアル 〜ダグ・ソング拾遺1

 Doug Sahmが天に召されて、没後10年を機に出されたトリビュート・アルバムのリリースからも、すでに数年が経過しようとしています。

 未CD化アルバムには、未だに動きはないのか?
 新しい編集盤のリリース予定は?
 ライヴ音源は一杯あるだろうに、なぜソフト化しない?
 などなど、こういった思いに激しく同意していただける同志は多いと思います。

 そこで(?)、強引に飛躍しますが、私がDoug Sahm禁断症状を抑えるため、日々張っているセンサーにかかった小ネタを、少しづつ機会をとらえて紹介していきたいと思います。
 (今までから似たようなのやってますが、なぜか突然胸熱く宣言 !)

 今回はその手始めとして、このアルバムを取り上げたいと思います。
 中身はカントリーです。

 全く初めて聴く人ですが、私が注目して入手した理由は、もちろんトラック2の"Be Real"の存在です。


Country To The Bone
Tommy Alverson

1. Country To The Bone (Roy Robinson, Jerri Lynn Robinson, David Oxford)
2. Be Real (Doug Sahm)
3. Got Here Fast As I Could (Tommy Alverson)
4. I Can't Convince My Heart (Clay Blaker)
5. Just Like Hank (Walt Wilkins, Davis Raines)
6. She Found Something In Me (Jerry Max Lane)
7. This Buzz Is For You (Roy Robinson, Jerri Lynn Robinson)
8. Second Hand Love (Tommy Alverson, Charlie Throckmorton Jr.)
9. I'll Still Be Around (Jim Lauderdale)
10. Tequila Rose (Roy Robinson, Jerri Lynn Robinson)
11. She Even Woke Me Up To Say Good Bye (Mickey Newbury)
12. Upside Down (Brain Burns)
13. Welcome To Paradise (Tommy Alverson)
14. Texas Woman (Tommy Alverson, Charlie Throckmorton)

 本盤は、07年にPalo Duro Recordsからリリースされました。
 主人公のTommy Albersonは、95年にアルバム・デビューしたようで、現在まで2〜3年に1枚のペースで新作をリリースしているようです。

 風貌から、テキサス・アウトロー・カントリーを連想します。
 多分、それほど間違ってないんだろうと思いますが、本作を聴くと色々と趣向をこらして一本調子にならないよう、工夫しているように感じました。



 基本的にソングライターでもあり、デビュー当初は、自作中心でやっていたようですが、本盤では、Jim LauderdaleやMickey Newburyなど、定評の高いソングライターの作品を積極的に取り上げています。

 しかし、アタマに書きましたように、私の目的はあくまでDoug Sahm絡みです。
 本盤には、Doug Sahmが書いた本格的(?)なカントリー曲、"Be Real"がカバーされています。

 オリジナルの"Be Real"は、何かの企画ものとして作られたのではないかと思われ、バックを完全ナッシュビル陣営で固めて仕上げられた、どカントリーでした。
 それでも、Dougらしさ満載の名曲で、この曲を気に入ったカントリー・シンガーはかなりいたのではないかと想像しています。

 後にSir Douglas Quintetの伴奏によるバージョンが、Sonetのアルバム、"Midnight Sun"の中で披露されました。

 本盤でのアレンジは、想定範囲の普通のウエスタン・スイング調ですが、やはり曲の良さが光っています。
 …などと、どうしても贔屓目に書いてしまいます。
 Alversonさん、Dougをカバーしてくれてありがとう!
 フィドルのイントロが始まるやいなや、「Ha〜 Coutry Music !」と掛け声をかけていて、その声が嬉しそうです。

 実はこの人、09年リリースの最新ライヴ盤、"Live Again"では、やはりDoug作の"Texas Me"をやっているのでした。
 この人のDoug好きは本物ですね。

 さて、"Be Real"ばかりに注目していましたが、実は他の曲もかなりよいです。
 まず、トラック4の"I Can't Convince My Heart"と、トラック9の"I'll Still Be Around"の2曲が、私好みの王道のウエスタン・スイングの良曲で、イントロの段階で昂まりまくりで胸熱です。

 ホンキートンク・カントリーでは、トラック7の"This Buzz Is For You"が群を抜いて耳を惹かれます。
 中身は、おそらくブルー・ラブ・ソングなのでしょうが、曲調が完全にウキウキ感満載で、いかにも(?)米国人が好きそうな失恋バカ騒ぎ曲です。
 「俺に冷たいビールを2杯くれ」
 「こっちはウィスキーをワン・ショット」みたいな歌詞が聴き取れます。
 背後に聞こえる酒場の喧噪を模したSEの演出が、雰囲気を高めていてグッド・アレンジです。

 そして、女性ボーカルとのデュエットで歌われるトラック10の"Tequila Rose"は、日本人好みのボーダー・ソングで、哀愁のアコーディオンの伴奏がぴったりはまる、これまた良曲です。

 その他、アコギの伴奏が気持ちいい"Upside Down"、トーキング風の歌が楽しいトロピカル調の"Welcome To Paradise"、爽やか系で、かつ往年の70年代カントリー系サザン・ロックを思い起こさせる"Texas Woman"という、トラック12から14への流れが、気持ちよくアルバムを締めてくれています。

 こうやって振り返ると、やはりバラエティに富んだ内容ですね。
 これを、どれを聴いても同じようなカントリーだと感じる方、多分あなたの方が正常です。

 でも私の場合、たった1曲でもDoug Sahmのカバー曲があるだけで、この程度の高揚感はすぐに見出せるのでした。



Be Real by Tommy Alverson



Invitation to The Blues by Tommy Alverson & Ed Burleson


デュエットしているEd Burlesonは、Doug Sahmプロデュースのアルバムを出しているカントリー・シンガー


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Be Real
白夜の国から
テキサス遥か

Ed Burleson
君に捕らわれて


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