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宇宙牛追い人の回想

 本盤の音源は、CD時代になって、すべて英EdselのCD、"Crazy Cajun's Cosmic Cowboy"に収録されました。

 そちらには、カントリー・シンガー、Floyd Tilmanの音源や、DougやFreddyのスタジオ・テイクが追加されていました。
 それはそれで嬉しいことです。

 しかし、本来持っていたライヴ盤としての「ドサクサさ」かげんが薄れてしまったように感じます。
 Doug Sahm、Freddy Fenderのファンなら、やはりこのアナログ盤で、この曲順で聴きたいものです。


Re-Union
Of The Cosmic Brothers
Freddy Fender & Sir Douglas

Side A
1. Wasted Days And Wasted Nights (Fender) 
2. Big Boss Man (Smith, Dixson) 
3. '50s Medley
〜 Donna (Valens)
〜 (I Love You) For Sentimental Reasons (Best, Watson)
〜 Cherry Pie (Josea)
〜 You Send Me (L.C.Cooke)
〜 (I Love You) For Sentimental Reasons (Best, Watson)
〜 We Belong Together (Carr, Mitchell)
〜 Donna (Valens)
Side B
1. Hi Heel Sneaker (Henry Glover) 
2. Bafore The Next Teardrop Falls (V.Keith, B.Peters) 
3. Wasted Days And Wasted Nights (Fender) 


 本盤は、75年ころにリリースされたのではないかと思います。
 参加ミュージシャンのクレジットは以下のとおりです。

Guitar : Doug Sahm、Freddy Fender、Rockey Erickson、John Reed
Bass : Keith
Drums : Steve
Piano : Augie Meyers
Steel & Accordian : David (原文のママ)

 ファースト・ネームのみ明かされている人たちは、誰なんでしょう。
 もしかして、元13th Floor Elevatorsのメンツとか?

 John Reedは、John X. Reedのことですね。
 元Freda & The Firedogsのギターリストで、Firedogsの解散後、Doug Sahmと行動を共にしていた時期がありました。
 Sir Douglas Quintetの同窓会的ライヴ、"Live Love"などに参加したことから、幸運にもDougとの共演がCDに記録されました。


 さて、今回、改めて聴き返してみて、英Edsel盤CDのクレジットにだまされていたことに気が付きました。

 タイトルは、Freddy FenderとDoug Sahmの共演盤のような体裁になっていますが、実態は、あくまでFreddyがメインなのは明らかです。
 
 そこへ「魂の兄弟」だというDoug Sahmが、主として伴奏とコーラスで参加し、時折りデュエットもしているというのが正解でしょう。

 これは、Freddy Fenderの70年代当時の成功を考えれば、理解できることです。
 当時、二人の全米での一般的な知名度の差は、それなりにあったのだと思います。
 時期的に言えば、75年がFreddy Fenderのあたり年ですので、おそらくは大ブレイク直前か、真っ最中というところでしょうか。

 英Edsel盤では、あたかもDougメインの部と、Freddyメインの部があったかのようなセット・クレジットになっていますが、実際は一貫してFreddyを中心に進行します。

 はっきりいいましょう。
 Doug Sahmがメイン・ボーカルをとっている曲は、ひとつもありません。

 あえていうなら、'50s Medleyのいくつかの曲で、デュエットしているほか、曲間のMCで盛り上げています。
 例外的なところでは、"Cherry Pie"で一時的にメインをとって歌っているパートがあり、聴きものです。

 全体の進行では、曲間の紹介などで、DougとFreddyの早口のやりとりなどがあり、これはいかにもライヴならでは、という感じで高まります。

 '50s Medleyについて補足しますと、"Donna"と"We Belong Together"がリッチー・バレンスのレパートリーです。
 彼を代表するバラードですね。
 確か、映画「ラ・バンバ」のサントラでは、ロス・ロボスがやっていた気が…。

 "Cherry Pie"は、R&BデュオのMarvin & Johnnyのカバーです。
当時、幾組かいたR&Bデュオのひとつですが、基本的にはドゥワップ・スタイルです。

 コンビのリーダー、Marvin Phillipsは、他にも相方を変えたコンビを組んでいて、Jessie & Marvinがそうです。
 この時の相方、Jessieは、後にソロで成功するJessie Belvinです。
 "Goodnight My Love"が有名ですが、ドゥワップを代表するナンバー、ペンギンズの"Erth Angel"が主として彼のペンによる曲です。

 B面では、曲間のインスト・パートで、16ビートのファンキーなギターを聴くことが出来ますが、これは誰でしょう。
 Rockey Ericksonか、あるいはJohn Reedでしょうか。

 久々に、アルマディロ・ワールド・ヘッドクォーターズの熱気に酔いしれることが出来た1枚でした。






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