2010年09月03日
エニイモア
数日前から、改めてJohnny Aceを聴いています。
Johnny Aceは、本名をJohn Marshall Alexander Jr.といい、メンフィスで、B.B.Kingなんかとつるんでいて、B.Bのボーカル・スタイルに影響を与えたりもしています。その後、ヒューストンで24歳のとき、ロシアン・ルーレットで亡くなったという人です。
私は、少し前に、レコードプレイヤーを買ったので、久しぶりに、表面にうっすらと積もった埃を吹き飛ばしながら、懐かしいLPを引っ張り出しては、聴いています。
そんな中、Sir Douglas Quintetの未CD化アルバムを、ある目的を持って聴いたのですが、聴きたかった曲が、記憶通りの期待を裏切らない、素晴らしいものだったので、嬉しくなりました。
今回、私を感激させてくれたのは、Doug Sahmが歌う、AnymoreというJohnny Aceの曲です。
Johnny Aceのカヴァーといえば、普通、Predging My Loveだと思いますが、わざわざ、あまり有名ではないこの曲をチョイスしているところが、Doug Sahmらしくていいです。
素晴らしい歌と演奏に感激した私は、Johnny Aceの原曲を改めて聴いてみたのですが、ふと、疑問に感じることがありました。
「あれっ 昨日聴いたAnymoreと違う !」
私がその日聴いていたのは、フランスのリイシュー・レーベル、Classicsから出されたもので、Johnny Ace 1951-1954というCDでした。
何とも、すっきりしない気分の私は、昨日聴いたCDを再び引っ張り出すことにしました。
最も普及していると思われる、Memorial AlbumというMCA盤です。
聞き返したところ、やはり違います。
これは、テイクが違うとかという問題ではなく、セッション自体が違うのか、あるいは、後からオーバーダビングされたのか、とにかく違うということが素人の耳にも、はっきりと分かります。
Classics盤に収録されているバージョンは、男性ボーカル・クループらしき複数の男声が入っています。
まず、Aceのボーカルが始まる前に、ベースの男性の発声で始まります。
そして、Aceが歌う主旋律の背後で男声ベースのリフレインが配され、さらに男声ハーモニーが絡んできます。
さらに、サビでは、Aceのリードに、コーラスがコール・アンド・レスポンスしてくるのです。
これは、かなり思い切った味付けです。
雰囲気的には、Cloversや、Five Royalesのブルージー・バラードのようなスタイルですが、男声ベース・パートはDoo Wopのようであり、かつコール・アンド・レスポンスの部分は、よく言えばFor Your Precious Loveの先取りのような感じです。
やはり、耳になじんだ従来のバージョンがしっくりきますが、これはこれで珍しさが嬉しいです。
こちらは、従来のAnymoreです。
そして、こちらがClassics盤収録のバージョンです。
Johnny Aceは、本名をJohn Marshall Alexander Jr.といい、メンフィスで、B.B.Kingなんかとつるんでいて、B.Bのボーカル・スタイルに影響を与えたりもしています。その後、ヒューストンで24歳のとき、ロシアン・ルーレットで亡くなったという人です。
私は、少し前に、レコードプレイヤーを買ったので、久しぶりに、表面にうっすらと積もった埃を吹き飛ばしながら、懐かしいLPを引っ張り出しては、聴いています。
そんな中、Sir Douglas Quintetの未CD化アルバムを、ある目的を持って聴いたのですが、聴きたかった曲が、記憶通りの期待を裏切らない、素晴らしいものだったので、嬉しくなりました。
今回、私を感激させてくれたのは、Doug Sahmが歌う、AnymoreというJohnny Aceの曲です。
Johnny Aceのカヴァーといえば、普通、Predging My Loveだと思いますが、わざわざ、あまり有名ではないこの曲をチョイスしているところが、Doug Sahmらしくていいです。
Johnny Ace 1951-1954
Johnny Ace
Johnny Ace
素晴らしい歌と演奏に感激した私は、Johnny Aceの原曲を改めて聴いてみたのですが、ふと、疑問に感じることがありました。
「あれっ 昨日聴いたAnymoreと違う !」
私がその日聴いていたのは、フランスのリイシュー・レーベル、Classicsから出されたもので、Johnny Ace 1951-1954というCDでした。
何とも、すっきりしない気分の私は、昨日聴いたCDを再び引っ張り出すことにしました。
最も普及していると思われる、Memorial AlbumというMCA盤です。
聞き返したところ、やはり違います。
これは、テイクが違うとかという問題ではなく、セッション自体が違うのか、あるいは、後からオーバーダビングされたのか、とにかく違うということが素人の耳にも、はっきりと分かります。
Classics盤に収録されているバージョンは、男性ボーカル・クループらしき複数の男声が入っています。
まず、Aceのボーカルが始まる前に、ベースの男性の発声で始まります。
そして、Aceが歌う主旋律の背後で男声ベースのリフレインが配され、さらに男声ハーモニーが絡んできます。
さらに、サビでは、Aceのリードに、コーラスがコール・アンド・レスポンスしてくるのです。
これは、かなり思い切った味付けです。
雰囲気的には、Cloversや、Five Royalesのブルージー・バラードのようなスタイルですが、男声ベース・パートはDoo Wopのようであり、かつコール・アンド・レスポンスの部分は、よく言えばFor Your Precious Loveの先取りのような感じです。
やはり、耳になじんだ従来のバージョンがしっくりきますが、これはこれで珍しさが嬉しいです。
こちらは、従来のAnymoreです。
そして、こちらがClassics盤収録のバージョンです。
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