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ぼくんちの窓は南向き

 今回は、特段の話題ではありません。しかし、私にとっては、ある意味メモリアルな出来事に関することです。
 私は、Bob Willsが大好きです。きっかけは、Asleep At The Wheelでしたが、いつもながら、気に入った曲の原曲が聴きたいと思い、オーケーやコロンビアの音源を聴いたところ、すっかりファンになってしまったのです。
 30年代から40年代がピークの音楽が好きだなんて、自分でも不思議ではあります。
しかし、宿題として無理に聴いているわけではなく、純粋に好きになったので、今でも新しい編集盤が出ると気になって仕方がありません。
 最近のアーティストが、Bob Willsの曲を取り上げたりすると、それだけで親近感を持ったりもします。


The Tiffany Transcriptions
Bob Wills & His Texas Playboys

 そんな私が、LP時代にリリースされ、その後CD化された編集盤のシリーズを、ついこの間、やっとコンプリートしたのです。
 それは、40年代なかばに、Tiffanyという会社で吹き込まれた、放送用音源をまとめたもので、Tiffany Transcriptionsシリーズといいます。
 米盤はRhinoから、英盤はEdselからリリースされています。

 私は、このシリーズに関しては、これまで大人買いなど一切せず、こつこつと何年もかけて少しずつ揃えてきました。
 多分、5年以上はかけていると思います。( その結果、米盤と英盤が混在しています。)
初めてLP盤を買ったときからみれば、軽く10年以上は超えているはずです。
 今回、私は、所持していなかった最後の1枚、Vol.7を入手したのです。
いやー、実に目出度いです。

 40年代のBob Willsは、代表曲の一つである、Faded Loveなどを含むMGM録音が有名ですが、私は、随分と以前から、こちらのTiffany音源がより優れていると思っていました。
 ロックンロール誕生以前の白人音楽で、私を興奮させてくれる音楽は、ごくまれです。

 というわけで、今回は、このシリーズを簡単に紹介したいと思います。
 アルバムは、サブ・タイトルが付けらけているものと、無題のものに分けられます。
 内訳は、以下のとおりです。


The Tiffany Transcriptions Vol.1
 比較的、珍しい曲を多く収録しています。カウント・ベイシーJumpin'At The Woodsideをやっています。
 このあたりは、間違いなくAsleepのお手本でしょう。

The Tiffany Transcriptions Vol.2 : Best of Tiffanny
 これは、副題に偽りなしの内容です。
 Take Me Back To Talsaを初め、Faded Love Cherokee MaidenTime Changes EverythingSan Antonio Roseなど、ため息のでそうな名曲ばかりです。

The Tiffany Transcriptions Vol.3 : Basin Street Blues
 ココモ・アーノルドMilk Cow Bluesをやっています。この曲は、Bob Willsのお気に入りでした。そして、Take The "A" Trainなんて曲もやっています。


The Tiffany Transcriptions Vol.4
 You're From TexasHome In San AntoneAcross The Alley From The Alamoなど人気曲をたくさん収録しています。



The Tiffany Transcriptions Vol.5 : Ever Popular Western Swing At It's Best
 人気曲、My Window Faces The Southのほか、Sweet Georgia Brownなんてのもやってます。


The Tiffany Transcriptions Vol.6 : Sally Goodin
 Jack GthreeOklahoma Hillsという、恐らくは当時の最新ヒットをやっているかと思えば、Jimmie RogersNever No More Hard Times Bluesをやったりもしています。


The Tiffany Transcriptions Vol.7 : Keep Knockin'
 Keep A Knockin'というタイトルのプレ・ロックンロール曲は、いくつかあって、真のオリジネイターは不明ですが、Bob Willsにもあったという訳です。46年5月の録音です。

The Tiffany Transcriptions Vol.8 : More of The Best
 モア・ベストとありますが、あまり関係ないです。
 ニューオリンズもののLittle Liza Janeをやっているのが興味深いです。

The Tiffany Transcriptions Vol.9 : In The Mood
 グレン・ミラー・ナンバーが表題曲だったりしますが、St.Louis Bluesのほか、Sentimental Journeyもやっています。


The Tiffany Transcriptions 欠盤 : The Mckinney Sisters
 本来、Vol.10となるはずですが、唯一番号がふられていません。
 そのかわり、For Collectors Onlyの文字が記載されています。
 表題のとおり、Mckinney Sistersという女性コーラス・グループをフューチャーしたものになっています。

 全体を通して思うのは、やはりジャズとの関わりが、私たちが思う以上に深いということです。
 Bob Willsは、自分の音楽を決してWestern Swingとは呼ばず、Country Jazzと呼んでいたそうです。
 カントリーに、ビッグ・バンド・スタイルを持ちこみ、また、早くからエレクトリック・ギターを導入していた先駆者だったのでした。
 そして、ビル・モンローと並ぶ頑固者として有名な人でもありました。
 二人とも、強烈な自尊心の持ち主だったに違いありません。


Bobは、もちろん、Tommy Duncanも、Mckiney Sistersの姿も見られる映像です。



「テキサスでは今でもボブ・ウィルズがキングだ」と歌うMick Jagger





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