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2019年03月13日

一流という勘違い(前編)

カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社在籍時に思った事。



D社は社長がやり手で自社ビルを持ち、伸びて
おり、社会貢献している会社というイメージ。



ところが入社してみると、業界最低レベルに近い
賃金、有給はなく地元では頭抜けない一地場警備
会社でした。



一番がっかりしたのは、人を育てる気がなく他から
来た検定持ちの隊員を捕縛しようとする浅ましさ。



警察OBの部長も、警察業務の延長という認識で
警備は似て非なるものと思っていなかったようです。



警察もちろん公務員は年功賃金・終身雇用で、
それと厳しい企業命令権(人事権)がセットに
なっているのがこれまでの日本の雇用でした。



ブラック企業は上記で言う前者がしぼみ、後者が
異常に肥大化したものですが、人材確保の考えが
旧態依然としているのを気づかないD社・・・

2019年03月14日

一流という勘違い(後編)

D社警察OBの部長は、警察・公務員組織では
普通であった人事(異動)を隊員に命じます。



これが現場隊員にとってはたまったものではない。
かつてD社に在籍していた指導教育責任者の隊員
も、この人事を嫌がっていました。



「1年先の収入がどうなるかも分からないよう
では安心して働けない」D社は施設による給料の
格差が地場警備会社の中では大きい方でした。



お前はもう警備しかできないんだろう、だったら
この待遇で文句言わず働け!と言わんばかり。



これでは検定資格持ちの隊員も辞めていきます。
悪く言えばA社のように隊員をゆでガエルにして
使うのが下手くそでした。



辞められたら新しい人を入れればよい、という
焼き畑農業的な人事なのでしょう。新たな物件が
取れ、人が足りなければ仲の良い警備会社から
隊員を融通(移籍)でまかなっているようです。



自分たちは1流という勘違い。旧来の企業命令権
(人事権)のみ1流であって、年功賃金・終身雇用
とセットになって始めて意味のあるもの。肩書きは
正社員でも日給月給制の契約社員と変わりません。



このような企業は警備に限らずまだ根強く残って
いると思います。特に地方はそうでしょう。



D社のこの在り方を知っているC社の常務であった
同僚は、D社もワンマンなので社長がいなくなれば
立ちいかなくなるだろう、と言っていました。







2019年03月15日

ハイリスク・ローリターン

D社ネタが続いたので、思い出したエピソード。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」D社
の青果市場警備時代の話です。



2018‐10‐28の記事のベテラン隊員さんが語って
くれた事なのですが、彼が以前交通誘導警備に
従事していた時の事。



原付バイクで現場から会社に戻り、国道を通って
帰宅している途中だったそうです。深夜時間帯
になり、官庁街を抜けて少し走った所で・・・



車に追突され、吹っ飛ばされてしまいました。
幸いにして暫く入院して業務復帰できましたが
、当時の事を思い出そうとすると頭痛がして
詳細に思い出せないとの事。



ひき逃げ事故なので、証拠を集めれば犯人は
検挙できたはずです。警備会社には警察OB
がいるので、交通・鑑識課への手配もすぐ
できたでしょう。



しかし検挙されずにで終わったそうです。労災
など面倒な事にしたくない会社の思惑もあった
かもしれません。



表向きは会社然としながら、D社の実態を知り
警備業に見切りをつける後押しとなりました。



僕を青果市場に異動を命じた警察OBの部長は
「足(交通手段)がなければバイクを買え」
と言いました。



通勤手段にしろ二輪車を使う事はリスクを
伴います。交通誘導警備では必需品と言える
ものですが、工事現場の移動に伴いバイクで
ついて行くケースもあり。



知り合いに上記のような現場で事故に遭い、
後遺症が残りながら働く隊員さん・・・



D社で話してくれた隊員さんも、頭痛をおして
告白してくれたに違いありません。これが地元
警備業界の現実である、と。



ハイリスク・ローリターンな環境で働く警備員
さんは、経営側が上記の逆を行っているのでは
ないかと、疑ってしまいます。













2019年03月18日

支配の構図(前編)

警備員時代、飲み会が何度も行われました。
酒は警備員の必須慰労アイテムの如し。



A社時代、市役所警備隊で行った隊員有志に
よる飲み会は、親睦会としての意味合いが
強いものでした。



後に変節して、職員との親睦を図るウエイトが
大きくなり、I&K隊員の独壇場をお膳立てする
温床となったのです。



委託業者と市役所側の職員が一緒に飲みに
行くのは、今ならコンプライアンス上NG
なのでしょうが、当時は人目をはばからず
アルコールの力で仲良くなっていました。



話は脱線しましたが、仲のいい仲間で飲みに
行くというのはありふれた光景で、特段問題
はないのですが



会社側が開催し、半ば強制を迫る行事が未だに
まかり通っています。飲みニケーションなんて
言ってますが、仕事の延長と変わりません。



最近の若い人は警備でなくてもこの手の
行事には参加したがらないと聞きました。



お金や時間がもったいない、他の意義ある事に
使いたいというのが本音のようです。



確かに給料の上がらない時代、それもある
でしょう。しかしもう一つの理由が潜んで
いると思えたのです。

2019年03月19日

支配の構図(後編)

カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社は分不相応なバス社員旅行(1泊2日)を
企画しました。



シフトの都合上2回行ったのですが、僕は
2回目の旅行に行かされる事に。おまけに
警察OBの部長が世話係を命じました。



上記は公休を使って行われました。月24
日稼働のシフトでは貴重な公休を献上。



D社は有給の概念すらありません。地場警備
会社はどこも同じようなものでしたが。



バス旅行を企画し、僕を世話係に命じたのも
部長の発案だったようです。その根底には
D社は一流であるという勘違いと、僕を支配
し、捕縛する戦略が透けて見えます。



いかにも警察OBらしい考えでした。前にも
書きましたが、警察官は容疑者をとことん追い
詰め、拘束するプロです。



戦略的には完璧でしたが、部長は警備業界を
知らなさ過ぎました。これで僕は失望し、
脱!D社&脱!警備を心に誓った訳です。



僕が退職した後、辞める隊員が相次いだのか
社員旅行はその後開催されたと聞きません。
部長も3年で退社したと聞きました。



俺の目が黒い内はお前を幹部にしてやると
部長は言ってましたが、社内行事を支配の手段
として使う上司について行けるのでしょうか。



部長の考えは、年功賃金・終身雇用が前提に
あってこそ成り立ちます。日給月給制の契約
社員に等しい待遇では、分不相応でしょう。



このような分不相応な支配に「ノー」といって
いるのが若い人たちである、と思います。支配
ではなく待遇に見合った管理をすべきです。





2019年03月28日

警備の鉄人&挑む経営者

今僕らが管理している現場に70歳過ぎの
警備員さんがいらっしゃいました。



屋外の立哨を長時間こなす。雨ニモマケズ
風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ。



当現場のない日は、交通誘導の現場へ行く。
まさに鉄人。一億総活躍と言われる前から
社会に貢献しています。



歳をとっても働ける体力、頑丈な身体も才能
なのでしょう。俺は交通誘導の現場では大した
事はないと謙遜していますが・・・



ところで、SNSで警備会社を経営している方
(フォロー中)から、アンケートがありました。



警備員経験者(過去、現在問わず)の方に質問
です。会社を選ぶなら何を一番重視しますか?



@会社の規模
A勤務地(通勤距離)
B給与(福利厚生)
C制服・装備品



回答数は50件強ながら、Bが七割を占めた
結果でした。この方は、労務管理の重要性を
認識されていると思いました。



警備員は駒じゃない。人は石垣、人は城との
考えを持たれているようです。改革に挑む
経営者像が見て取れます。



警備の業務で安定した収入と労務管理の両立は
かなり難しいと思いますが、業界の良きひな形
となるよう邁進されるで事しょう。


2019年03月30日

枯渇する人材

カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
D社に勤めていた頃思った事ですが



これまでの経緯から、リーダーはもう嫌だ
現場の一兵卒でいい、勤められればいいと
お疲れモードでした。



しかし、業界はそれを許しません。



10年近くの経験を持ち、資格もある隊員。
疑似餌を鼻先にぶら下げられ走らされる。



疑似餌とはこれまでの搾取経験から気づいた
ものです。どこの警備会社に行っても同じ
扱いを受けるだろう。



警備の世界はシルバー人材大国日本。
僕はあと20年は現役で使えるぞ、と捕縛して
囲い込もうと躍起になるこれまでの警備会社。



人材育成にコストをかける思想もなく、水さえ
まいていれば育つ木は育つという時代の趨勢は
警備業も例外ではないようで。



このような業界の在り方にいい加減愛想が
尽きたのです。そして警備業法の縛りを
受けない仕事を目指し暗中模索。



ネガティブな事を書いてしまいましたm(__)m



しかし、警備業は通過点と考えれば決して悪く
ない仕事。仕事を粗末にせず勤める事が
次のステップへの条件でしょう。



従来の年功賃金・終身雇用がないのに、企業
命令権(指揮命令権・人事権)は旧態依然と
しているのがD社でした。



B社に至っては人事権の乱用も
垣間見え、ブラック企業たる所以でした。



疲弊した人材は、業界自体が嫌になり去って
行きます。このような傾向は改めないと
警備業界は、人材が枯渇し病める日本の
労働環境もあって衰退の道を歩む事に・・・


2019年03月31日

雇用の流動化

昨日の記事で、年功賃金・終身雇用とセットに
なっている企業命令権(指揮命令権・人事権)
について書きました。



前者がしぼみ後者が肥大したのがブラック
企業の特徴です。



日本の企業命令権は世界一厳しく、従業員
の人生を左右どころか、生殺与奪権さえ握って
いるのが日本の人事制度です。



僕はあるサイトに「年功賃金・終身雇用が崩壊
したのなら、セットになっている企業命令権も
制限すべきだ。セクハラ・パワハラの根源は
ここにある」と投稿しました。



すると「雇用が流動化すれば上記の問題は解決
に向かうのでは」という返信がありました。



雇用の流動化にはセーフティーネットが
不可欠です。今の日本はそれが貧弱すぎる。



例えば失業給付でも、自己都合退職では給付
制限期間があります。これを撤廃するか会社
都合退職の条件緩和が急務でしょう。



職業訓練も欧州に比べ、予算が桁違いに貧弱
だそうです。1〜2年かけて行う職業訓練が
日本では少なすぎます。



警備業がセーフティーネットのように言われて
きたのは、就業しやすかったから。



警備業で培った能力やセンス+αで別の仕事に
就けるようにならないかと、僕は自己実験
よろしく模索してきました。上記+αの部分が
職業訓練だったのですが・・・



自助努力と社会保障制度(セーフティーネット・
ベーシックインカムの議論もあります)が十字に
組む事。



その上で雇用の流動化を実現する
仕組みが、今後必要と考えます。



※来月から、少し趣きを変えた新カテゴリを
設けます。よろしくどうぞ。
 

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2019年04月08日

資格があれば安泰なのか(前編)

カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
C社での話。



僕が配属されたのは商業施設の駐車場警備。
監視室に詰め、出入口ゲート立哨の隊員の
休憩回しの応援にも行きます。



上記ゲート立哨の隊員は、長時間に渡り立哨し
誘導灯を振り、一日中「いらっしゃいませ〜」
「ありがとうございました」と言い続ける。



交通誘導・雑踏警備の要素が濃いゲート立哨
隊員は労働時間が長く、就いたポスト次第で
月手取り20万超も可能です。



C社が交通誘導2級の地元開催に際し受験者を
募ったところ、誰も手を挙げようとはしません。



当時C社は地元警備業協会をリードしている
立場で、後の同僚となる常務も同協会の講師を
していました。



交通誘導2級検定所持者数が
C社のステータス。



業を煮やした社長は「こんなに優遇してやって
いるのに誰も受けようとはしないのは何事だ!」



こう憤り、ゲート立哨隊員を増やし手取りを
減らす作戦に。



しかしこの作戦はうまくいかなかったようです。
上記現場はかなり過酷で体力も要ります。屋外
という事もあり、できる隊員は限定されます。



この原因は、2019‐2‐14の記事に書いてある通り
ですが、使う側の勘違いも無視できません。



当時C社は常務が僕を面接した時に豪語した、
「地元最高レベルの時給」でしたが、誘導灯
の電池や交通費も自腹というオチがありました。



社会保険もなく、国民年金や国保料を個人で
払い、年度末には確定申告へ行きます。



求人票にそう書いてはいないのですが、誰も
社会保険に入っている隊員はいなかったのです。



これで「優遇」と宣うC社社長の勘違いぶりは
大したものですが、資格さえあれば安泰なの
でしょうか?

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2019年04月09日

資格があれば安泰なのか(後編)

僕がC社に入社後しばらくして、社長が「君は
指導教育責任者資格はまだ持っていないよね」
と話しかけてきました。



施設や交通などの検定2級に合格すると、次の
目標は指導教育責任者になります。検定1級は
難度の割に需要が少ないので重視されません。



それでD社では部長が「俺の目が黒いうちは
お前を幹部にしてやる」と疑似餌をぶら下げ
指導教育責任者を取るよう強要してくる訳で。



指導教育責任者になると、事務所に上がり
管制や管理職業務を行う事が多くなります。



人事上の理由で現場に残り、責任者として
従事する人もいますが、会社幹部との間に
葛藤がある場合も・・・



指導教育責任者が怖いのは、その職責です。
会社が警備業法違反で処分されれば、連座
して、職を失います。



指導教育責任者の資格を含めた検定合格も
全て剥奪され、五年間警備員・警備業者に
なれません。事実上、警備業界からの追放
を意味します。



2019‐2‐11の記事がまさにそうでした。資格
を取り、出世したようでとんでもない罠が
あるのがこの業界の地雷なのか。



C社のような地雷を踏んでしまうと常務で
あっても飛んでしまいます。下衆な会社
であったと悔しそうに吐き捨てる元常務。



ちなみに検定2級(施設か交通)は持って
いて損はないので、機会があればお勧め。



検定2級を武器に警備業界を渡り歩くライフ・
ハックを実践する知り合いがいます。詳しく
は情報がまとまり次第別途記事で。



一方、指導教育責任者資格は諸刃の剣です。
出世資格でしょうが、会社が下衆だと泥船に。



一族経営の中小企業は(警備に限った事では
ありませんが)、いざという時外様は守って
くれないという現実を、C社時代の常務が
身をもって示したのですから。

i-Say(アイセイ)

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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