2015年10月24日
あごにできる吹き出物はなんのサイン?
顔にできる吹き出物は見つけると憂鬱な気分になりますよね。口元にできた場合、食べ過ぎや胃腸が悪いなどともいわれますが、果たしてそうなのでしょうか?
今回はあごに出来る吹き出ものについて、医師に解説していただきました。
吹き出物ができる原因は汗腺の細菌感染!
まず、吹き出物、これはいったい何なのでしょうか?
ニキビと吹き出物は基本的に同じで、これは顔面にある汗腺の細菌感染です。顔には、ひげやそれ以外の産毛を生やしている毛穴がありますが、そこには、汗腺という汗を作るもとが埋まっています。熱いときや緊張したとき、あるいは興奮したときに顔に汗をかくのは、この汗腺から汗が出ている証拠です。
この汗腺に細菌が外から侵入し、そこで増殖すると、細菌をやっつけるために血液の中から白血球がここに集まり、戦いその結果として、戦いの残骸としての膿を産生します。膿が毛穴から外に出てきたり、あるいは汗腺の中にたまると全体的に盛り上がり、吹き出物あるいはニキビとなります。汗腺に炎症が起こっていますので、吹き出物やニキビは、痛みや熱感、発赤を伴う場合が多いのです。
吹き出物を自分で潰すのはNG!
改善法としては、細菌感染が収まるのを待つことになります。基本的に人には免疫力がありますので、特に何もしなくて感染は自然と収まっていきます。
しかし、大きな膿を作ってしまった場合は、それだけでは良くなりません。膿を外に出してあげる必要があり、その場合は自分で処置せず、皮膚科へ受診してください。 あるいは、抗生物質の投与(吹き出物の場所に塗る)ことが必要になることもあります。
あごにできるのはどんな意味がある?
では、あごという場所に意味はあるのでしょうか?結論からいうと特にあごに出来たから、とくに吹き出物が悪いものという意味はありません。
しかし、汗をかきやすく、つい手で触りやすい部分のため、感染を起こしやすく、吹き出物が出やすいと考えられます。
たかが吹き出物ですが、場合に寄ってはひどい炎症を起こし跡が残ることもあります。基本的には清潔にして様子観察でOKですが、ひどい場合は皮膚科を受診して下さい。