2015年10月22日
就寝前に牛乳を飲むのは、子どもの歯をダメにする?
イギリス、ブラックネルに住むアンジェラ(40才)の息子フィン(8才)は、生後6ヶ月の時に、虫歯が2箇所あったといいます。
「歯医者は私が息子にジャンクフードや甘いものを与えていたと思っていたみたいだけど、そんなことしてないの。自然食品を優先して食べさせていたつもりだったのに…」
どうやら、砂糖の摂り過ぎだけが問題ではないようなんです。
先月、ロイヤル・カレッジの外科医のレポートから、英国では、5才児の3分の1が虫歯に悩まされていることが判明しました。毎年、46,000人の子どもが、虫歯のための抜歯で入院をしているそうです。この中の26,000が5〜9才であったということです。
歯のエナメル質は、口中の酸レベル(ph)が5.5以下に低下したときに軟化し、ダメージを受け始めます。水のphは7、オレンジは3〜4の間です。
「子どもの乳歯は薄く、大人より柔らかいエナメル質のため、とくに危険に晒されています。」と、バークシャー州レディングスマイルズのヘイネル・ナスワニ(Hanel Nathwani)博士は述べています。
牛乳のphは5.8〜8.6で、ものによりますが、じつは酸性寄りなのです。さらに、牛乳にはラクトース(乳糖)が含まれています。ラクト−スのphは5.1まで下がるそうです。
牛乳を日中に飲むことは問題ありませんが、夜飲むと、牛乳に含まれるラクトースの影響で歯にダメージを与えます。夜、とくに歯を磨いた後に牛乳を飲むと、寝ている間に唾液の分泌量が減り、口の中が酸性になり虫歯になるリスクは上がってしまうのです。気をつけたいですね。
<参考>
http://www.dailymail.co.uk/health/article-3192993/A-bedtime-glass-milk-ruin-child-s-teeth-lactose-type-sugar-harmful-night.html