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2014年12月22日

観劇「フィリップ プルマンのグリム童話」 BARGEHOUSEに於いて

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写真はどれもWebより拝借いたしました





観劇「フィリップ プルマンのグリム童話」 BARGEHOUSEに於いて


BARGEHOUSEはテムズ河南河川開発により かつて ヘンリー7、8世時 名のとおり 

王室はしけ行列の為に使われた赤レンガの館を劇場として使っています 何の飾りもない只だだっ広い部屋が

残るのみの建物でありますが  木製手すりに鉄枠飾りに木製手すりの付いた階段は 古を想像させます  

このお芝居では 建物全体をドールハウスに見立て お話毎 テーマ別に装飾された部屋へと通されます

 その部屋は 薄暗いオレンジ色電球が何千と天上より下がり アンティックな写真 鏡 ドレス そして 

現金代のガラクタ が混じった 幽霊も住んでいそうな怪しく不思議な空間に設えてあります 

舞台空間は長方形の部屋の中央で 客席は板製長いすが部屋の両端に並べて置いてあります

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 ディズニーが子供向けに美しい童話に翻訳しました しかし グリム童話は幼児を虐待する親を描いた恐ろしい話

が昨今通説でありまして Philip Pullman もなのでに可能な限り原話忠実に翻訳したとあり 

劇場案内には大人向けですが 勇気のあるお子供さんも受け入れます とありました 


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R.シュタイナーは グリム童話を世に送ったドイツ人グリム兄弟を

霊界叡智の語り部として特別重要な存在とし扱っております 4つの神秘劇中にも 一つづつ計4つの物語が

 バルデ婦人により語られ 婦人は神秘劇3で自身のこの物語る力について 物語が

霊界より自身に流れてくるのを只 口が勝手に喋るだけなのだ と表現してりますように

 物語の語り手は霊界よりのメッセンジャーなのでありましょう


そのメッセンジャーを俳優たちがどう演じるものかと 興味をもって出かけました

物語りといえば 大概 一人の語り部が 登場人物を演じ分けながら ナレーターとして

流れを追って行くものですから しかし 今回の物語は 俳優一人一人が 物語に登場する人物の

一人の役を演じ しかし 台詞は全て 直接話法で語られ なので 台詞を喋る際 最後に必ず

 「。。。」と言った と付け加えるのです そうすることで ナレーターの役をも表現し 面白く拝見しました 


それから もう一つ 
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お話「忠誠なヨハン」に登場します 禁断の部屋に飾られた 黄金の戴の王女 

このお話を読んだ人なら おそらく誰も 純白無垢な美の象徴ともいえる 目も覚める程光輝く長い金色の髪と

全身に黄金を纏った美しい王女を想像したのではないでしょうか  がそこには 

黒光りする程 はつらつとした美しい肌を持った スラリと背も高く 長い手足の 金色がとても良く映える

 黒人の王女 がいたのです 王子とハンスは白人男優が演じます この日の観客は皆さん白人でしたから

 おそらくわたくし同様驚いたことでしょう 演出 Philip wilson によるものです

 語り部は 時間 人種を超えて 重要なメッセージを語り継いでいくのですね


と たのしい演劇の日々


観劇「フィリップ プルマンのグリム童話」 BARGEHOUSEに於いて

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写真はどれもWebより拝借いたしました





観劇「フィリップ プルマンのグリム童話」 BARGEHOUSEに於いて


BARGEHOUSEはテムズ河南河川開発により かつて ヘンリー7、8世時 名のとおり 

王室はしけ行列の為に使われた赤レンガの館を劇場として使っています 何の飾りもない只だだっ広い部屋が

残るのみの建物でありますが  木製手すりに鉄枠飾りに木製手すりの付いた階段は 古を想像させます  

このお芝居では 建物全体をドールハウスに見立て お話毎 テーマ別に装飾された部屋へと通されます

 その部屋は 薄暗いオレンジ色電球が何千と天上より下がり アンティックな写真 鏡 ドレス そして 

現金代のガラクタ が混じった 幽霊も住んでいそうな怪しく不思議な空間に設えてあります 

舞台空間は長方形の部屋の中央で 客席は板製長いすが部屋の両端に並べて置いてあります

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 ディズニーが子供向けに美しい童話に翻訳しました しかし グリム童話は幼児を虐待する親を描いた恐ろしい話

が昨今通説でありまして Philip Pullman もなのでに可能な限り原話忠実に翻訳したとあり 

劇場案内には大人向けですが 勇気のあるお子供さんも受け入れます とありました 

R.シュタイナーは グリム童話を世に送ったドイツ人グリム兄弟を

霊界叡智の語り部として特別重要な存在とし扱っております 4つの神秘劇中にも 一つづつ計4つの物語が

 バルデ婦人により語られ 婦人は神秘劇3で自身のこの物語る力について 物語が

霊界より自身に流れてくるのを只 口が勝手に喋るだけなのだ と表現してりますように

 物語の語り手は霊界よりのメッセンジャーなのでありましょう


そのメッセンジャーを俳優たちがどう演じるものかと 興味をもって出かけました

物語りといえば 大概 一人の語り部が 登場人物を演じ分けながら ナレーターとして

流れを追って行くものですから しかし 今回の物語は 俳優一人一人が 物語に登場する人物の

一人の役を演じ しかし 台詞は全て 直接話法で語られ なので 台詞を喋る際 最後に必ず

 「。。。」と言った と付け加えるのです そうすることで ナレーターの役をも表現し 面白く拝見しました 


それから もう一つ 
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お話「忠誠なヨハン」に登場します 禁断の部屋に飾られた 黄金の戴の王女 

このお話を読んだ人なら おそらく誰も 純白無垢な美の象徴ともいえる 目も覚める程光輝く長い金色の髪と

全身に黄金を纏った美しい王女を想像したのではないでしょうか  がそこには 

黒光りする程 はつらつとした美しい肌を持った スラリと背も高く 長い手足の 金色がとても良く映える

 黒人の王女 がいたのです 王子とハンスは白人男優が演じます この日の観客は皆さん白人でしたから

 おそらくわたくし同様驚いたことでしょう 演出 Philip wilson によるものです

 語り部は 時間 人種を超えて 重要なメッセージを語り継いでいくのですね


と たのしい演劇の日々


2014年12月15日

Steiner神秘劇

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写真はシュタイナー神秘劇上演の為の劇場 The Goetheanum, no1

Steiner神秘劇

シュタイナーの神秘劇上演グループに参加しいたしましてから第1「秘儀参入の門」第2「魂の試練」を終え

 只今第3「境界の見張り」に取り組んで折るわけですが 今回の製作者 演出者 は残念なことに 

舞台上演ノウハウに欠けており お粗末な稽古が続いております

先日の稽古でのこと 最年長の俳優 Felix Baldeを演じます  

今後 台詞の変更は断じて受け入れられないと前置きも無しにいきなり始まりまして しかし演出は

まさにその彼女の台詞を書き換えておりましたので 二人の言い合いという 劇的幕開けでした 

勉強熱心な演出者Rは 稽古前の準備で新たなアイデアが浮かぶとそれに任せ 台詞を書き換えます

 一度はこれで良しと翻訳仕上げ Botton village camphill で上演もした台本 それを稽古しながら

 彼是手を入れる  と言いますのも その翻訳本は本人ともう一人 2人三脚で訳し上げられましたので

 その相方の訳が気に入らないのです 其の為 細切れに手を入れる しかし その台詞を語り 

観客へ伝えるのが俳優 おびただしいシュタイナー神秘劇の長台詞を 存分に演じきる為に稽古はあるべきで

 その為10ヶ月掛ける

 台詞云々は 再演の話をSMDg(Stroud Mystery Drama group)へ持ちかけ稽古に入るまでの数ヶ月の間に

成して置くべきでした このまま台詞を書き換え続ければ 稽古も不十分ながら 公演本番 

台詞の混乱が起こるのは避けられないでしょう しかも演出本人がプロンプター役を勤めるしかありません

 書き換えられた台詞をプリントして 稽古当日 その台詞を喋る俳優に渡すのですから 

 誰もプロンプはできません

果たして ゲネプロには ランダムに変更された台詞を 一冊の台本に成し

 照明 舞台監督に手渡せるのでしょうか おそらくそこまでは考えていないことでしょう  

また演出者は大変勉強熱心ですが 第3神秘劇 演出プランを立てていない模様です

 先だっては演出助っ人を二人伴っておりました しかし 事前打ち合わせも無しなのでしょう

稽古中 その助っ人と演出で争い合い 俳優は戸惑う  仕舞いには皆に助っ人を求め 

そうなると自称アントロエキスパート達は競って意見し合いで 稽古はまたも滞りました 

更に シュタイナー神秘劇は音楽劇です 稽古に音楽監督は欠かせません 

が第2神秘劇よりの音楽担当が 現の演出者 製作者と仲たがいをし退きまして以後 

音楽無しで稽古は続いております やっとなんでも 替わりを見つけ出したとか ですが 

地元の方ではないものですから 2月公演に向けたの稽古に一度しか姿を現せない 

がしかしもう後はありません チラシにも音楽監督で其の方の名があり これまた どうなることでしょう。

。。。思いますに シュタイナー学校の生徒たちによる学校劇の方が 

余程質の良い舞台作りをしているに違いありません

もう一つ 気づいたことが御座います

「Speech and Drama」講演を持ったR.Steiner はMarie Steinerを監督に置き 

上演グループを立ち上げ公演を続けていました 先にこちらで紹介しましたThespis' cart がそれです

そこに speech chorus とありましたのを何のことかとおもっておりましたら 今回の稽古で判明いたしました

言語造形のみ収めた俳優たちは 導師役や3人の精霊たちの役の台詞を流暢に朗誦いたします 

しかし 霊的成長のため 今生で負うカルマの試練を受け成長を続ける人間たち 

Johannes , Capesius, Strader, Maria役を演じる 演技の技能を持ちません 

Thespis' cart のspeech chorus は演技でなく コーラスだったのです

以前こちらで紹介いたしました「liberation of Acter」 Peter Bridgmontで演劇演技訓練を受けた 

先2作で メインの役を演じました俳優たちが 今回退きましたので 神秘劇に描かれる人間成長のドラマを

表現しきれずにおります 言語造形は 役を体現し表現する能力 演技とは別なのです
  
  
シュタイナー神秘劇上演には 英国アントロポゾフィ協会 地域のアントロポゾフィ協会から 

 経済的支援を受けることができます それでも 3っつの劇場での上演を賄えませんから 

高いチケット代をお客さまにお願いしますが 観客皆さんはアントロポゾフィ関係の方々ですので 

今回お粗末な上演となりますが 後ろめたさは感じません むしろこれが英国シュタイナー演劇の現状である

ことを 皆して噛み締める事でしか 前進はないであろうと思うからです 

シュタイナーは若い頃より 演劇に大変興味を持っており 自身の劇団を立ち上げ上演を試みております

 失敗に終わりしたが しかし演劇への熱い思いが 神秘劇を著し ここにアントロポゾフィの全てがあると

言わせたのでした 神秘劇上演はシュタイナー芸術集大成となるはずなのです  

神秘劇上演グループは10ヶ月に渡る稽古中も 数々の試練に直面し 公演に係わるそのことが 

すでにカルマを負う魂の旅なのであります それはシュタイナーの言います

より霊的質の高い舞台芸術を目指した旅であるからでしょう

 今回このお粗末さは 英国アントロポゾフィ協会に演劇部門が欠けておりました

 本来 Artemis が負うべきであったでしょう  出来ずに終わり それが故に今この姿があると思います

  


さてさてなのですが  この9月 Emerson College に始まった PerformInternational

プロフェショナル パフォーマンスコースは 言語造形と演劇演技を含むコースです 

英国アントロポゾフィ演劇部門を大きく発展させることを願いましょう



と たのしい演劇の日々

2014年12月09日

Steiner 3rd 神秘劇 14





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写真はWEBより拝借いたしました





Steiner 3rd 神秘劇 14

アーリマン役を  二人の俳優で演じることになり もっとも英人男優がメインと言う事になっているらしく

 台詞も彼が喋ります わたくしはもっぱら身体表現を担いますが(こういった事 演出と製作 

演出が製作に演出の事務面を前面に負わせるため 製作が演出に踏み入ってきます そして 

両者の食い違いにより 俳優は戸惑いのなかで稽古をします 

これも今回の公演グループの弱い部分なのであります。。。)    

男優は シュタイナー神秘劇で描かれ続けた アーリマン 

Goetheanum -Representative of Humanity-に表現されれいます (暗い緑 逆三角形で顎の出た顔立ち

 いからせた肩 鍵方に曲げられた指と手首 直線な動き 子音に負うスタカットな発音 悪魔(男性 筋力)

を強調した を基本的に演じます 

しかし わたくしは この型では演じません アーリマンの役がわたくしへ参りました時から 

この型に違和感を覚えました むしろ 何万年と人間魂の進化を 神とは対極の立場で働きかけ

 すっかり年寄りのボロボロになっている存在 の印象がありました

しかし 男優演じますアーリマンとこの病みボロボロなアーリマン存在とが同時に舞台で存在する

とは思われず 役作りの基本 スタニフラフスキーの質問の1 私は誰? と問い続けていおりましたらば

 ある日 こんな論文に出会い そこにこの問いへの答を見出したように思うのです


その論文は 

academia.edu(論文をシェアし合う SNS )でシュタイナー関連の研究論文を探しておりました時 

Michaesl Chaseによる「Spiritual dimensions of psydhodrama /サイコドラマオ カルト分析の試み」

 が目にとまりました



心理療法の一つであるサイコドラマ そのサイコドラマを専門に療法として取り入れる 4名のオカルト心理士

の紹介に始まり 脳神経外科医Eben Alexander のオカルト体験をR.Steiner で読み解き

 サイコドラマの創始者Jacob Moreno(1889-1974 シュタイナー同様オーストリア近郊生まれ)の文献の

オカルト的分析により 独自のサイコドラマ技法を組み立て試み それを纏めた論文です


では アーリマン役のヒントとなった部分の意訳を試みましょう


我々は 各々の人間が霊(オカルト)な要素と共にあるということに気づき 研究を始めた

サイコドラマを行う際 恒久な霊存在の役割は より複雑な人間精神理解を助けるために導入されるべき

だと確信した  モレノも言っている

『 我々はオカルトへの旅路にある人間でありません、我々は人間なるものを体験する 霊的な存在です 』

サイコドラマ ワークショップの組み立て

1、参加グループ全員でしばらく自由に部屋内を歩きまわる

2、後 その場で立ち止まり 今日一日を思い起こし それをある一つの型 彫刻のように 身体で表す

 そして その型のまま一日を振り返り 総括する

3、その彫刻状態から 一歩左に足を踏み出し離れ 総括された一日を洗い流して 

中庸な自身でそこに立ち そして 語りかける 

『私はあなたが生まれる前 此処に居た そして あなたが死んだ後も 此処にこうして立つこであろう

 なぜなら 私は連綿と転生を重ねるあなたの命の核だからです』   

4、彫刻として立っていた自身を想像し その肩に手を当て 思い/言葉を聞く





男優が演じるアーリマンは転生の時が来ているのでしょう わたくしはアーリマンの核かもしれません



と たのしい演劇の日々

2014年12月06日

シュタイナー第3神秘劇「境域の見張り」13

3rdMD12.JPG




シュタイナー第3神秘劇「境域の見張り」

こうしてチラシも出来ましたが。。。残念ながら前2作に比べますと お粗末な仕上がりになることでしょう

そう思われる理由を纏めてみます

1、演出者Rは ボットン キャンプヒル共同体で第3神秘劇を演出し ヨハネスをも演じたが

 不完全感 境域の見張りに出会えなかった感 が残っていた そこへ 第2神秘劇の上演を終え

 第3へ思いを暖めていた SMDg(Stroud Mystery Drama group) へ再演を持ちかけてきた

2、上演をSMDg持ちかけた プロデュース+音楽監督(前作よりSMDg)が 

演出者R 現のメインプロデュース者と仲たがいし退く

3、演出者Rとかつて公演活動したSMDgの演劇人たち(もっともメインキャラクターを演じた)が退く

 なので メインの役も含め 新たにキャストを集めなくてはならなかった しかし それは容易に行かなかった

 しかも 演出と付き合いの無い俳優への配役は稽古の中で 適役が配されていないことが明らかになってくる

 しかし 変更は不可能

4、演出者Rは このシュタイナー神秘劇公演という大仕事を担っているが 稽古スケジュールを計画し

 追行する能力に欠け (アントロポゾフィ芸術に係わる人の特徴かもしれないと思い始めています)

稽古時間を間違えたり また ダブルブッキング等で 度々稽古をキャンセルし キャストとの信頼関係を

築けなかった

5、前2作は丸々10ヶ月きっちり稽古をこなし仕上げたが 今回はキャストも集まらず 

そして演出者の計画性の弱さから 公演6ヶ月前にぼちぼち稽古が進みはじめるも その様子は取りとめがなく

  やっと 2ヶ月を残し 稽古らしい稽古に入った 

しかし これから西欧は一番大事なクリスマス休暇に入る SMDgも丸半月稽古を休む 

6、先2作は 稽古開始から8ヶ月目でほぼ 各シーンが形を持ち 9ヶ月目に入るや 全幕通しての稽古をし

 各シーンの繋ぎ バランスを整え シーン毎の微調整を入れた そして 更に 全幕の通し稽古をし 

俳優の出入り 転換を調整した  演出者 プロデューサー(共にポータルプロダクション 

シュタイナー神秘劇の一員として西欧ツアーを体験している)が綿密に計画を立て 

それに沿って大所帯の劇団を動かした

7、プロデュース者は ボットンキャンプヒル共同体という小さな集団内で 1,2,3神秘劇をプロディースしてき

 自身の夢 4サークル完全公演を SMDgで 試みているのだが 自身オイリュトミストなので 

演劇公演の手順を知らない 演出者がそれを担うべきだがその能力が弱い

8、演出者Rは自身の感応に任せ(これもアントロポゾフィ芸術に係わる者も特徴か) 度々台詞を換え

 現在も換え続けている 演出ノートは取らないので 毎回演出が変わる キャストはきつい思いをしている



こうして負の面をつらつら並べてみました しかし今回演出者Rには今までに無い 強い正の面があるのです

 それは シュタイナー神秘劇のじつに良い学生であるということ 熱心に神秘劇を研究し 講演会も開きます

 神秘劇について今まででもっとも多くを学ぶことが出来ています 

 次回 第4神秘劇「魂の目覚め」(まで漕ぎ着けることを望みます)では演出者R

(彼はむしろキャストとして参加すべきでしょう)の神秘劇理解を 上演の形にする演出家が強く待たれます




シュタイナー神秘劇 1,2,3と係わり  英国アントロポゾフィ 神秘劇への試みを 

こうして内側から眺めることが出来ますことの奇遇に シュタイナー言いますところのカルマがどういう縁で

  西の外れ日本から  (おそらくシュタイナーは日本人の存在を気にもしていなかったのではないででしょうか?

 英国へ向かわせたか 前世を観れるなら覗いてみたいものです


と たのしい演劇の日々

2014年12月03日

Steiner 第3「神秘劇」

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写真はWebより拝借いたしました



Steiner 第3「神秘劇」

シュタイナーの神秘劇は 書かれた当時 1910年〜シュタイナーの演出記録を基に 役作り  舞台セットなど

 100年その型は 時代の変化に伴い変化もあったことでしょうが 可能な限り原型を踏襲した演出を

試みているように思われます  

Hans Puch 著「Working together on R,Steiner's Myatery Dramas」によりますと 

第1幕は  秘儀団の集会に始めて招待を受けました12人の市民たち 藍色の控えの間に通され 其々

 秘儀団への思いを語るのですが

以前4/20/2014、 書きました この12人の市民は シュタイナーによりますところの 

12思想と12星座を体現しております 

つまり彼らは大衆の代表として招かれて 会合の始まり/劇の開幕 をまっているという設定で始められます

 ですから 通常の客席灯のもと 観客に混じり

第8幕でアーリマンが12人の内 5人をルシファーのもとへ送りますから 5人はルシファーのサイト舞台左手

 そして残り7人は右手のアーリマンサイト 観客席に座しております

カペシアスとストラダは この会合の進行役を勤めますので 観客席と舞台の中間に位置し 

両サイドを自在に行き来します 

そして 12人の市民が其々の思いを語り終えましたら 4人の導師が袖より舞台に現れまして

 市民/観客 を会合に招いた理由を語り 客席の明かりも落ち 舞台暗転の後 2幕へと移って行きます


 1幕では 観客/市民側より観ますと導師たちは高みに位置することになります が 

8幕のアーリマン王国では 導師の二人はアーリマンをそれと気づけない程度の意識状態 

12人の市民は夢の中の体験として しかし 同じ次元/舞台 で存在することとなります


12人の市民の人柄を一言で表した 面白い詩をシュタイナーは書いており 

当時アントロポゾフィはこれを口ずさみ楽しんだのだそうですが 。。。 ドイツ語の音を英語に直したものを 

更に日本語へと試みました 果たして楽しく口ずさめますかどうか。。。


気い違いの吟味

成り上がりの内緒話

Luise Furchtegott (信心深い、唯物論者)

ミスチックにミスト
Friedrich Geist(活発、実在論者)
Michael Edelmann(高貴、観念論者)
George Wahrmund(真実、単子論者)

とんまの取り沙汰
Bernard Redlich(高潔、数理論者)
Hermine Hauser(偏狭、唯霊論者)
Caspar Sturmer(狂信、力本論者)
Marie Kuehne(大胆、プシュケー論者)

トランペットで得意顔
Maria Treufels(誠実、感覚論者)

蜂はお腹立ち
Ferdinand Reinecke(狡猾、合理主義者)

愚図のぐうたれ
Franziska Demut(謙虚、現象論者)
Katharine Ratsam(賢明、プネウマ論者)


となります
 
と更に  役作りの基本は スタニフラフスキー にありますから 以下宿題もございます

1,私は何者? 年齢 育ち 家庭環境

2、私はどこに居る? 社会的立場

3、今はいつ?

4、私は誰に話しかけている?

5、私は何を欲している?



と たのしい演劇の日々 

2014年11月28日

Steiner 第3神秘劇 劇中でのEurythmy

Scene6 Lucifer thoughts-beings.JPG



Scene6 Ahriman Thoughts-beings.JPG






Steiner 第3神秘劇 劇中でのEurythmy

写真はシュタイナー手書きによります 第3神秘劇6幕オイリュトミー移動の流れを表しております

フィリア アストリッド ルナ そして ルシファーの思考霊たちは滑らかな曲線で動きますが

アーリマンは肩をいからせ 手指先を鍵方に曲げ 蟹の様に横歩き直線の動きです



1910年にシュタイナー「秘儀参入の門」が初演され1913年の第4の「魂の目覚め」の間 オイリュトミーは

シュタイナーの中で暖められておりましたが まだその名は持たず なので 神秘劇中では ダンスの様な動き

 と表現されております

その神秘劇進行に欠かせない役である マリアを支える3人の霊 フィリア アストリッド ルナ

先2作 StroudMysterydrama group 演出プロデュース共 人智学演劇畑の者によりましたので 

俳優が配役され 台詞を朗誦しつつ ダンスの様な動き を伴いました

同様に ルシファー アーリマンに使える霊たちも ダンスの様な動きで それを表現しました

が 今回 プロデュースはオイリュトミストなのです なので 霊存在を オイリュトミーで表演します

フィリア アストリッド ルナ役は台詞を持ちますが オイリュトミストは舞でそれを表現し 台詞を喋りませんので

  台詞朗誦者が別につきます 能 狂言 人形浄瑠璃の謡い方に似て 朗誦者は役者とは別の扱いになります

以前(2014/8/25) オイリュトミーとの共同作業を体験し オイリュトミーが劇中で活きるために 

登場人物演じる俳優とのアイコンタクトの大切さを書きました

得てして オイリュトミストは 台本にそう書いてあるから 舞台に出てきて舞い 舞い終わればそれで役目は終わり  

になってしまうようです 

マリアを支える霊存在という役を演じているのであり 劇進行の必然があって舞台に現れ 台詞を語る訳ですから

 オイリュトミスト自身 劇中の役を演ずる とまず心に留めるとよいでしょう

また 大概 オイリュトミストは虚空を見つめて舞うようですが 神秘劇中では きちんと台詞を語りかける相手と

アイコンタクトを取る 或いは 視線を相手役に向ける そうしますと オイリュトミーが劇中で活きてまいります


オイリュトミーはArtemis の学生だった頃 そして個人的にほんの少しだけ体験しましたが 

シュタイナー表現芸術の内 こちらもまだまだ手付かずの分野です なので稽古中での感想となりました



と たのしい演劇の日々

2014年11月22日

シュタイナー神秘劇 Adam Bittleston訳


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シュタイナー神秘劇 Adam Bittleston (1911-89 )訳

英訳シュタイナー神秘劇の元本はRuth and Hans Pusch が定説となっております

シュタイナー の門下生であり 神秘劇上演に長らく係わり そして マリー シュタイナーの指名を受け

 米国で英語で 神秘劇上演実現に向け人生を捧げた一人だからでしょう
 
が英国では Adam Bittleston (1911-89 )が好まれる傾向にあることに気づきました

彼は日本文化をアントロポゾフィの視点からとらえた

 「Work and Worklessness / Japan and the West (The Golden Blade No. 36)」という著作もあり 

機会を見つけ読んでみたいと思います

その彼のもとEmerson Collegeで学び また彼と 神秘劇上演に係わった者もおり 身近な良き恩師として

 彼の翻訳が愛されるのでしょう しかし 残念ながら 彼の英訳神秘劇は絶版となっております

 が幸い彼を師と仰ぐ俳優が 身近におり訳本を借りることができました


しかし 大変熱心に勉強をしたとかで もうボロボロなのです 表紙は表も裏もありませんし 

訳者本人によります解説も5ページ中最後の1枚しか残っておらず 本文神秘劇 第4の最後を飾る

ベネディクタスの長台詞もありません そんな貴重な本ですから 大事大事に読ませていただきました

Adamを同様慕う知人によりますと シェークスピア文学を大層愛したと言い なので翻訳もシェークスピアの

影響が色濃く 言葉もそうですが劇的表現を使った訳になっており演じやすいのだ と言います

早速 第3「境界の見張り」より8幕のアーリマンの台詞を読み比べたみました 

わたくしの英語力ではその違いをつかみきれません 残念ながら… 台詞理解の為に日本語に訳してしまえば

 どれも同じです  英語のフレーズに含まれる詩や絵 を其の侭受け取るには あまりに文学的表現過ぎます

 言葉とは 如何に子供の頃から養われる生活と共に血となって命に溶け込んでんでいるのでしょう

5ページ中最後の1枚しか残っていない訳者解説にも ドイツ語で書かれた戯曲を英語に翻訳する大変さ

が書いてあります 英語とドイツ語を同時に学習する知人によれば 方言を学ぶように似ていると

感想を述べておりますが 


その意訳を少しばかり試みましょう


ドイツ語から英語へ 翻訳の成功した例さえ見つけるのは難しい

スタイナーの著作スタイルは明白で、直接的だ

彼は故意に、散文体で感情的でない言葉と文体を保つ

それらの文章を生きた言葉にするには 書かれた言葉に対する読者自らの能動的思考と感覚が必要だ

最後の25年を通して スタイナーは無数のマントラの詩句(音は即座に詩句の意味と同じくらいに重要)を書いた

 神秘劇もそれに属す

それらの文章を翻訳するには 意味を正確に読者に伝えるだけでなく 

その言葉に込められた霊力を蘇らせる 魔法の力が必要だ




第3神秘劇稽古は続いております 



と たのしい演劇の日々

2014年11月15日

演技訓練Michael Chekhovメソッド「 How to be present: the actor and audience 」

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                      写真はWEBより拝借いたしました


演技訓練Michael Chekhovメソッド「 How to be present: the actor and audience 」

Michael Chekhov メソッドのトレイナー Sinead Rushe のクラスをActor’s Centre で受けて参りました

Sinead Rushe はもっとも優れたワークショップリーダーの一人であろうと思っております 

参加者一人一人をしっかり自身と繋ぎとめ そして誰も溢すことなく グイグイ目的の地目掛け

引っ張って行くことのできる 才能豊かな演劇人です



まずは ワークショップの概略を以下意訳いたしますと  

マイケル・チェーホフは 俳優は観客を愛していなければならないと述べていますが しばしば 

俳優は観客を無視するか 或いは 恐れています

しかし 上演中 演技の一部として観客と共同作業をすることになっていたとしたら どうでだろう?

このワークショップは 俳優演じる劇(想像)の世界と それを観ている観客の現実世界の間の分裂に

橋渡しをする方法を探ります

Kristin Linklater(1936− Scottish vocal coach, dialect coach, acting teacher, actor, theatre director,

and author) の 声の仕事の集積と Michael Chekhov の演技術 を使い 

Daron Oram (head of voice on BA Acting CDT, Royal Central School of Speech and Drama)と共に

声と身体的な存在感を公演でよりよく生かす方法を探ります

このワークショップでは 俳優は 真実と劇とのつながりの深い感覚を失うことなく

観客が誰であるのか? 観客をどのように受け止めるか?  問いかけます

そして 声 身体 演技技術を統合応用し アントン・チェーホ「かもめ」のシーンを演じてみます



Sinead がMichael Chekhov の演技術 を使い 俳優の身体を活性化させ 

Daron がKristin Linklater のボイス訓練法を取り入れ 俳優の声を引き出して と交互に 休みなく 

俳優の身体と声を 刺激と開放 で解きほぐし 俳優の想像力をみごと解き放してしまいます
  

宿題として出された 「かもめ」第3幕 

アルカージナとトレープレフの掛け合い アルカージナとトリゴーリンの掛け合い の部分を ワークショップを通し
 
色々な仕方で喋り そして 箇所箇所で 観客への眼差しを 観客の存在を意識することを求められ続けます



英国を代表する大女優 Judi Dench でさえ 次に仕事が入るだろうか いつも心配なのだそうですが 

観客の冷たい目線は大変恐ろしいものです それをどう受け止めればよいのでしょうか?

Sinead に言わせますと 観客が俳優を気に入らない それはそれで それも仕事の内なのだから 

次回をお楽しみにと 投げキスの一つもくれてやれ  なのだとか

つまり 俳優 観客の二者関係でなく 其々は欠かすことのできない構成要素 舞台芸術 

一つ外側の大きな枠から 演劇人の心構えで捉える といったことのようです 
 

Sinead のワークショップ 今回も満足の内におわりました これは 癖になりそうです




と たのしい演劇の日々

2014年11月11日

観劇「War Horse」National Theatre 制作 

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観劇「War Horse」National Theatre 制作 New London theatre

初演は2007年10月 大評判につき West Endへ 現在もこの作品を凌ぐ演目はないもののようです 

主要新聞の劇評では5つ星が並びます

劇場で隣に居合わせた方に 今日で何回目の観劇かと問われ 

初回だと返答するのに多少恥ずかしさを覚えました 皆さんもう何度も楽しまれた様子 

映画ももちろん観ておられ こちらも良いから是非みるようとのことです 


数年前ロンドン在の俳優に お勧め舞台だと聞き 何度もチケット予約を試みましたが Internet をかいしますと

その手数料 チケット保管料などと呼び 余分のお金をせしめる手管が気に入らなかった 

なので 窓口も試みます しかし 完売だ と 実に態度が悪い 

その商売重視のあり方にうんざりし こんなに遅くなりました

なのですが  ついに観てみることにしたわけです

 じつは他に観たい演目がいくつかあったのですが どれもチケット売り切れ そんななか

  War Horse は一週間前で多少の空席があり 未だに 劇評5つ星が並びなすので

 それならばと観ることになったわけでした そして 評判通り 大層楽しみました 


物語りは 戦時下における 少年と馬の心の交流 愛 を描いた 動物物語ですが 

この南アフリカ共和国の Handspring Puppet Company  Basil jones & Adrian kohler によります 

馬たち 動物たち 小鳥たち の表現力がとんでもなく素晴らしいのです

人形浄瑠璃を好みましてよく国立劇場へ出かけました 

人形とそれを操る人間たちが一帯となり えもいわれぬ世界 この世とあの世の間の世界を 創り出し

 観るものを異界へ誘いました  

Basil jones & Adrian kohler  のHandspring Puppet Company  は 

動物の擬態を実にリアルに再現してみせます が それだけでない そこにあるのは 

人形遣いたちの 人形に命を込める 作業の集大成であり 

人間演じます役と人形との 異次元に存在するエネルギーが出会い 係わり合いダイナミックに増幅され

 舞台上で生きる 舞台芸術がそこにあります  

 
久々 素晴らしい舞台を観ました


と たのしい演劇の日々
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