2014年11月22日
シュタイナー神秘劇 Adam Bittleston訳
シュタイナー神秘劇 Adam Bittleston (1911-89 )訳
英訳シュタイナー神秘劇の元本はRuth and Hans Pusch が定説となっております
シュタイナー の門下生であり 神秘劇上演に長らく係わり そして マリー シュタイナーの指名を受け
米国で英語で 神秘劇上演実現に向け人生を捧げた一人だからでしょう
が英国では Adam Bittleston (1911-89 )が好まれる傾向にあることに気づきました
彼は日本文化をアントロポゾフィの視点からとらえた
「Work and Worklessness / Japan and the West (The Golden Blade No. 36)」という著作もあり
機会を見つけ読んでみたいと思います
その彼のもとEmerson Collegeで学び また彼と 神秘劇上演に係わった者もおり 身近な良き恩師として
彼の翻訳が愛されるのでしょう しかし 残念ながら 彼の英訳神秘劇は絶版となっております
が幸い彼を師と仰ぐ俳優が 身近におり訳本を借りることができました
しかし 大変熱心に勉強をしたとかで もうボロボロなのです 表紙は表も裏もありませんし
訳者本人によります解説も5ページ中最後の1枚しか残っておらず 本文神秘劇 第4の最後を飾る
ベネディクタスの長台詞もありません そんな貴重な本ですから 大事大事に読ませていただきました
Adamを同様慕う知人によりますと シェークスピア文学を大層愛したと言い なので翻訳もシェークスピアの
影響が色濃く 言葉もそうですが劇的表現を使った訳になっており演じやすいのだ と言います
早速 第3「境界の見張り」より8幕のアーリマンの台詞を読み比べたみました
わたくしの英語力ではその違いをつかみきれません 残念ながら… 台詞理解の為に日本語に訳してしまえば
どれも同じです 英語のフレーズに含まれる詩や絵 を其の侭受け取るには あまりに文学的表現過ぎます
言葉とは 如何に子供の頃から養われる生活と共に血となって命に溶け込んでんでいるのでしょう
5ページ中最後の1枚しか残っていない訳者解説にも ドイツ語で書かれた戯曲を英語に翻訳する大変さ
が書いてあります 英語とドイツ語を同時に学習する知人によれば 方言を学ぶように似ていると
感想を述べておりますが
その意訳を少しばかり試みましょう
ドイツ語から英語へ 翻訳の成功した例さえ見つけるのは難しい
スタイナーの著作スタイルは明白で、直接的だ
彼は故意に、散文体で感情的でない言葉と文体を保つ
それらの文章を生きた言葉にするには 書かれた言葉に対する読者自らの能動的思考と感覚が必要だ
最後の25年を通して スタイナーは無数のマントラの詩句(音は即座に詩句の意味と同じくらいに重要)を書いた
神秘劇もそれに属す
それらの文章を翻訳するには 意味を正確に読者に伝えるだけでなく
その言葉に込められた霊力を蘇らせる 魔法の力が必要だ
第3神秘劇稽古は続いております
と たのしい演劇の日々
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