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2019年02月25日

演劇が目指すもの 53 演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

演劇が目指すもの 53演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)
   気になる箇所 意訳の試みです

概念図式の変換 文章規範からパフォーマンス規範へ
  ベルリン自由大学による演技性/行為遂行の文化研究より

テキスト規範の演劇 青文字
パフォーマンス規範の演劇 赤文字
 
 人為的結果としての作品
 演技性の高いキャラクター優勢

 芸術作品
 イベント

 正規な解釈
 体験

 一連の幾何学的構成
 一連の力動的実践

 構造主義 文化の固定的な見方
 交換 交渉 変革を意図

 文化構造の縮図を見る
 文化構造の過程を見る

 文化的イベント 社会的帰属性を代理表現
 文化的イベントで 社会的帰属性を構築

 オブジェ 記念碑 芸術作品により定義された文化
 これらのオブジェを検証 生成 決定する動的関係と過程により定義された文化

 劇作家/演出家/俳優中心
 劇作/演出/俳優と観客との関係性が中心

 受け手としての観客
 文化的創造行為への積極的な参加者としての観客

 学術的見地
 帰属性形成 表現 身体 自己形成 空間と時間の概念 文化的規範と価値観に関する
  見直しの必要性を絶えず問い続ける


 検証可能性 再現性 恒常性に基づく体系的分析
 文化的批評の目的と方法の修正を必要とし模索

次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月24日

演劇が目指すもの 52 演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

演劇が目指すもの 52演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


創作衝動の例

デヴィッド・マメットDavid Mamet (1947 - )

戯曲創作時に起こる奇妙な現象
創造は非常に早い時期から それ自らの命を引き受ける
その理由は不明だ 只紙の上に 言葉が現れるのだ
それは 木彫刻に似ており
木材を選び 刻み始めるや その木材にまるで命が宿ったように 木材により創作は成され行く
木彫りの叡智は 木材/素材がどこへ行きたいのかを彫手に語り掛ける時 実現する
もしアヒルを彫るつもりでいるなら 明らかにそれはアヒルになるだろう
 しかしそれが どんなアヒルに彫りあがるのかは 木材/素材によって決定されるのだ
作劇にも同様の現象が起こる
先ずアイデアがあり それは他の何かになり
 そして叡智は素材そのものの語りを聞くことで学ばれる
つまり素材 潜在意識だよ

デビッド.ポウナルDavid Pownall(1938 - )

1948年に共産党がモスクワで開催した会議の議事録を読んだ瞬間に
議事録を握る手が凍り付くのを感じながら 同時に笑いが止まらないのだ
それは恐怖と嘲笑の 一種混ざりあった感覚/感情
結果は「マスター.クラスMaster Class(1982)」
 スターリン ショスタクヴィッチ プロコフィエフが クレムリンにて会合を持つ話だ
この脚本を書かせた力は 議事録を読んでいる間に経験したのと同じ感情/感覚を
 観客に伝えたい と云う思いだった

トーマス.ケンピンスキーTom Kempinski(1938 -)
「Duet for one(1986)ジャクリーヌ・デュ・プレをモデルに創作 」に取り組んでいた時
 広場恐怖症の最初の段階に苦しんだ
それはまるで 劇中人物 精神科医 その自殺願望のある患者
 との生死を掛けた治療駆け引きに追い込まれる役柄そのものだった

上記の例でも観られる ある種の強い衝動 が創造的な行為へのパワーとして発生し しかしそれは非常に個人的な体験であること そして それは仲間の芸術家/観客の為に 発動すること 

この衝動により 多くの劇作家は 芸術の本質と 芸術家であることの意味 について熟考し ある意識/認識進化の段階 にあることを確認している




次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月23日

演劇が目指すもの 51 演劇と意識 Theatre and Consciousness 20

演劇が目指すもの 51 演劇と意識 Theatre and Consciousness 20

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです

ポストモダニズム

『聖なる劇場 儀式とアバンギャルド/Holy Theatre: Ritual and the Avant Garde
(1981)』著クリストファー.イネスChristopher Innes (1941 – 2017. カナダ.英芸術の歴史)

演劇家たちは「神話 儀式 そして人間自然の霊的側面と呼ばれる -
潜在意識 本能 かつ非合理」について論じる
それは また「ポストモダンシアターの主要な特徴」である 


『曖昧さ ポストモダンパフォーマンス理論に向けて
On Ambiguity: Towards a Post-Modern Performance Theory』/ケンブリッジ大学
著デビット.ジョージ David George

観客/俳優は 常に現実世界 舞台上に提示された架空世界 この二つの世界の間で折衝する
そのような交渉は疑いを引き起こす
演劇以外の文脈では そのような疑いは「実存的苦悩」につながる

幸いな事に 劇場では 疑問は「可能な範囲に限定されている」ので
楽しまれ 好まれる

あいまいな現象であるこの歓喜は 西洋文化の中で精神分析の観点から分析されて
「阻害のクライマックスの形式として概念化され すべてのあいまいな現象と同様に 
異常の領域に帰される」とした

ポストモダンは矛盾を恐れない なぜなら「矛盾」を実存的基礎として認識するから
パフォーマンスの曖昧さは ポストモダンパフォーマンス理論の本質的な特徴として在る

ポストモダン そして デリダJacques Derrida1930 – 2004.仏.哲学)
の脱構築論による演劇の優位性は メディア(意味論 仮定 典型 モデル)にしかないから
 存在論もあり得ず 経験のみ(そして自己も無い
 俳優のように 私たちが作り上げ また書き直す を除く)の時代だから
 根本的で 時間は無限の世界 そのような時代にとって
 パフォーマンスは理想的な媒体であり その曖昧さは人生そのものだ




次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月22日

俳優の錬金術 英語の台詞『I will be me』00

俳優の錬金術 英語の台詞『I will be me』00

オックスフォード学習者向け辞書には 発音 
そして各語の由来概略が付いており
 それは『言葉』に 時間と場を加味した 音色 を想起させ
 そして 発声すれば 俳優の身体に眠る 古の記憶 を呼び覚まします 

名詞
I/ʌɪ/ ドイツ由来の古英語
 オランダ語 ik  ドイツ語 ich 印欧祖語からラテン語ego ギリシャ語egō に関連
ローマ数字:1
哲学:the I(形而上学) the ego自己意識の主題/対象 自我


代名詞
me/miː/ ドイツ語由来の古英語 オランダ語mij ドイツ語mirに関連し
 印欧祖語よりラテン語mi ギリシャ語(e)me サンスクリット語mā を共有 

you/juː/ 東ドイツ由来の古英語 オランダ語 u ドイツ語euch に関連
14世紀まで ye, thou, thee; 17世紀までには確立

this/ðɪs/ 東ドイツ由来の古英語thesの中性 that .theに関連

it/ɪt/ ドイツ由来古英語 heの中性 オランダ語hetに関連


動詞
be/biː/  古英語 bēon  印欧祖語よりam/isはラテン語sum/est関連
 be/been 印欧祖語のラテン語fui/fio ギリシャ語phueinと関連 

have/hav/ ドイツ語由来の古英語habban オランダ語 hebben ドイツ語haben/heaveと関連

get/ɡɛt  中期英語 旧北欧語geta由来 古英語のgietan
インド−ヨーロッパ語源 ラテン語由来の praehendere ギリシャ語khandanein と関連

make/meɪk/ 東ドイツ由来の古英語macian

feel/fiːl/ 東ドイツ由来の古英語fēlan, オランダ語voelen ドイツ語fühlen と関連


助動詞
will/wɪl/  ドイツ語由来古英語wyllan オランダ語 willen, German ドイツ語wollen
 印欧祖語のラテン語由来velle

副詞/接続詞
now/naʊ/ ドイツ由来古英語 nū, オランダ語 nuドイツ語nun
印欧祖語のラテン語nunc  ギリシャ語 nun.

still/stɪl/ 東ドイツ由来の古英語stille (形容詞/副詞) stillan (動詞)

also/ˈɔːlsəʊ/ 古英語alswā

so/səʊ/  ドイツ語由来の古英語swā オランダ語zo ドイツ語soと関連

really/ˈrɪəli/ 中期英語

not/nɒt/ 中期英語 副詞 noughtの短縮形

how/haʊ/ 東ドイツ由来の古英語hū オランダ語hoeと関連

but/bʌt/  古英語 be-ūtan, būtan, būta より

間投詞
well/wɛl/  ドイツ語由来の古英語wel(l) オランダ語wel ドイツ語wohlと関連

前置詞
about/əˈbaʊt  古英語onbūtan より



と たのしい演劇の日々

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2019年02月18日

演劇が目指すもの 50 演劇と意識 Theatre and Consciousness 19

演劇が目指すもの 50 演劇と意識 Theatre and Consciousness 19

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


total and holy theatre :綜合 そして聖なる劇場:ピーターブルック

オルガスト/Orghast :

台本は発明された言語 と 古代ギリシャ語 そしてアヴェスタで書かれた
アヴェスタAvestaとは 2000年前の儀式用言語 その文字には
 音がどう聞こえるべきか その意図が示されている
これらの言語を使用する目的は
 合理的会話を超越することを意図した純粋な音のみにより
 観客とコミュニケーションを図ることだ

この世にはどこにいても誰とでもやり取りできる音と所作があり
オリガストは媒体として
 日常の合理性から離れた伝達可能なリズムと 真実の所作 そしてその感情に関与する

演劇の本質は錬金術である」と信じる
 オルガストにより「自らを超え 或いは自ら以下で」観客は意識の変化を体験する  

このプロジェクトは
 人間の経験の最も深い様相は 人体が創り出す発声と所作により表現され それは
 文化的人種的背景を問わず あらゆる聴衆の琴線に届く という事実に基づいている
つまり この身体は連綿と古代の息吹を現在に
 そして次の命へと引き継ぐように出来ており
 魂を宿すこの身体は 錬金術における素材/宝そのものなのだ


リチャード・シェフナーRichard Schechner  曰く

俳優は「此の世」から「物語の世界」へ ある時間/空間から別の領域へ
 ある人格から他の人格へと移行する
.俳優がキャラクターを演じているとき 日常的な精神状態ではない 
芝居が終わるや 俳優の魂と身体は日常に戻る




マハリシ.マヘシュ.ヨギ Maharishi Mahesh YogiMaharishi Mahesh Yogi曰く

「俳優とは超越的存在になるべく行為者

Gyana kandaギャナカンダ:
純意識に達することを可能にするテクニック
ナティアシャストラ/Natyashastra: 俳優は高次の意識を体験し
 観衆は俳優を通して その意識へと導かれる



次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月17日

演劇が目指すもの 49 演劇と意識 Theatre and Consciousness 18

演劇が目指すもの 49演劇と意識 Theatre and Consciousness 18

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


:綜合 そして聖なる劇場:ピーターブルック


『目に見えないもの』が『見える』ために
聖なる劇場 が成り立つための特定条件が 満たされなければならない
とブルックは強調する
この条件とは 精神状態または会得だ

『見えないもの』と『見えるもの』とは 知覚の対象として 或いは
 感覚的経験を超えて到達する自然の洞察として
  (普通でない感覚的側面はその経験の一部かもしれないが) 
   無形で 言語表現が難しい
  ブルックがかつて試みた詩的な言葉/文学で 理解することはできる

聖なる劇場は ヴェーダ化学が示す 純粋な宇宙意識の経験を指す
 それは純粋な知覚を特徴とする「特定の精神状態」であり
 通常の覚醒状態では感受できない 創造の領域 において 知覚体験が成される

通常の知性にとって 創造の領域 での経験は 日常的知性理解の範囲をはるかに超える

純意識の一定不変な経験を欠く日常レベルの知性は その知性レベルをベースとし
 (心 欲望 感覚)精神的経験は理解するが
 純化された宇宙意識/創造領域での 一時的な知覚経験を
 経験が消え 意識が通常の覚醒状態に戻った時 困惑に陥る

より高次の意識状態を生きる人間存在 の完全な理解(知的機能として)には
 高次意識を経験保持した状態の知性でのみ可能

 ブルックが 聖なる劇場 が行われるための ある特定の精神状態 と言うとき
 それは高次の意識/創造領域 を指す
 純化されら純意識 は 『見えないもの』が『見える』 そして
 それを理解するのも 高次レベルの意識による

聖なる劇場は舞台に『見えないもの』を『見せる』 つまり
 俳優をより高次の意識状態/創造領域へ誘う それにより
 観客は『目に見えないも』を認識し そして『見える』知覚体験をする

総劇場は聖なる劇場よりも更に 意識は進化しており その効果も強烈で
 しかしそれ故 成功は稀である

ブルックによると 総劇場とは 聖なる劇場の分裂を統一し そしてそこに
 歓喜 カタルシス/エクスタシー 祝祭 探求
 俳優と観客が 演劇を共有 統合し 成り立つ

それは まさに ヴェーダ科学で云う 統合の意識/高位レベル
 Nāṭya Śāstraナティヤ.サストラ 演劇の求めるものである





次回へ続く

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2019年02月16日

演劇が目指すもの 48 演劇と意識 Theatre and Consciousness 17

演劇が目指すもの 48演劇と意識 Theatre and Consciousness 17

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです



第6感:物質の新しい形

レヴリー/ Reverie 2
アンナとコリナ・ボンシェク Anna & Corrina Bonshekによる

新たな条件反射を創り出す芸術/reflexive artist プロジェクト

アンナはこの創作活動をするに辺り
『意識の鏡/Mirrar of Consciousness(2001) 』 を出版 
ヴェーダ科学による創造の原則を研究し 最も包括的に解説する

ヴェーダ科学では 純意識は 地球 物質 人間を含む全世界 宇宙の基礎だとする
純意識は 複雑なものから美しく単純なものまで それ自体からすべてを生み出す

R 2の送り出す イメージと音は 純意識のパターンを 表現 反映
 そして最終的に 純意識そのものとして存在する

観客は 自らの内に形態を生み出す 純意識の
 視覚的および聴覚的パターン表現にさらされる すると
 観客の覚醒意識は これらの刺激体験に伴い 純意識に導かれる 

そして ヴェーダ科学は そこから 高次レベルの意識へ移行可能という

高次レベルへの意識発達は芸術の目的でもある

超越瞑想(TM)技術とTM Sidhiプログラムは
 身体的精神的 幸福感の改善 ならび 
幸福に悪影響を及ぼす生活のあらゆる側面の減少をもたらす 

昨今の電気生理学的研究は 純意識および 高レベル意識に特徴的な

脳波パターンについての明確な情報をもたらした 

R 2は 人間の意識をより健康で創造的な方向に変えることを目的とした
理論に基づき 芸術の可能性を開く 先駆的な実践である





次回へ続く

現代思想 1983年9月号 増頁特集=密教 現実を超越する身体技法■真言密教の成立/中村元■<創造的瞑想とマントラの象徴作用>L・A・ゴウィンダ■密教と私/三枝充悳

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と たのしい演劇の日々

2019年02月15日

演劇が目指すもの 47 演劇と意識 Theatre and Consciousness 16

演劇が目指すもの 47演劇と意識 Theatre and Consciousness 16

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです



第6感:物質の新しい形

ピーター・セラーズ Peter Sellars (1957 - ) カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授.舞台芸術監督 

のある実験:
俳優たちは舞台上で稽古通り あるシーンを演じている
 そのシーンには特定の感情表現が含まれている

そして その上演中 舞台裏に控える複数の俳優は
 そのシーンで表現されると 同様の 或いは全く逆の 情動表現を担う
  勿論 その俳優の存在/演技 を舞台上の俳優達も観客も 知らされてはいない
 がシーンが進むにつれ つまり 舞台裏俳優陣による情動表現が加えられるや 
 上演中の俳優も また観客も
 劇場空間に ある大きな変化が起きている事を察する
 その変化の様が 俳優/観客の反応を通し 克明に観察された

トランスパーソナル心理学もこの現象を研究する


クラウス・ボルカマーKlaus Volkamer (1939 独.化学博士)
新しい種類の物質を発表

この新しい物質は目に見えず 暗黒物質と呼ぶ が計量は可能
それは低エネルギーなので 冷たい物質呼び
 低密度なので 柔らかい物質と呼ぶ
それはテリトリーを構える性質を持ち
 それは日常空間に広がり場を構築する
この 冷たく 暗く 柔らかい 暗黒物質はエーテルの一種で

アインシュタイン Albert Einstein 1879 – 1955 理論物理学者) は初期量子論として育んだ



現在の実証的研究は そのような刺激の生理学的影響を確認 確立を企てている

ヴィットリオ.ガレーゼ Vittorio Gallese(1959 - ) 伊
パロマ大.ロンドン大 実験美学教授
 ミラーニューロン神経細胞:
他人の行動を見て まるで自身が同じ行動をとっているかのよう 『鏡』 のような反応
他人がしていることを見て 我がことのように感じる
共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている



アルフレッド・ルパート・シェルドレイクAlfred Rupert Sheldrake (1942)英
  超心理学   形態共鳴 生物間のテレパシー型相互交感関係を研究 


セラーズの実験は:
俳優はあらゆるレベルの刺激を創造し
その刺激は 直接観客の神経を奮い立たせる


冷たく暗く柔らかいこの暗黒物質の存在は
 俳優対俳優 俳優対観客 の間に現れる受信プロセス
その理解にさらなる次元を追加する
受信は 決して刺激の物理的 地理的近接に限定されない





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と たのしい演劇の日々

2019年02月12日

演劇が目指すもの 46 演劇と意識 Theatre and Consciousness 15

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第6感:物質の新しい形


−マックス・ベックマン Max Beckmann (1884 – 1950)独
 ドイツ表現主義 新即物主義画家


私が自分の作品で表現したいのは
その背後に隠れている本質 いわゆる実態
私は 眼に見えるもの と 見えないもの
とを結びつける 架け橋を探している

“もし見えないものを手に入れたいのなら
眼に見えるものの その内奥に深く浸透する必要がある” 
と ある有名なユダヤ教神秘主義者 は云った

私が求めるものは
 常に実態の謎を解き明かす魔法を手に入れること
そしてこの実態を絵画にて表現すること
見えないものを 見える実態 に変換すること

逆説的に聞こえるかもしれない
しかし この実態は 実は私たち存在の謎を構造化し表しているのだから

私が抱える問題は『我』を見出すこと
それは たった一つの構造で しかも不滅

空間と そしてまたも空間 それは無限の存在
それは『我』を取り囲み 
それは その内に『我』を含んでいる




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と たのしい演劇の日々

2019年02月11日

演劇が目指すもの 45 演劇と意識 Theatre and Consciousness 14

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演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


嗅覚: ヴェーダにおける匂い 演技への応用

.匂いを用い 観客/俳優の意識変化を促す 事を目的としたパフォーマンス 

ヴェーダによれば 人間が有するすべての感覚の活性化とは 宇宙全体と繋がることを意味する
故に 演劇体験により 俳優/観客 各々の個性が 宇宙に統合される


インド医学/アーユルベーダに従い 食事の準備にも同じ原則が使用される
食事は5つの要素に関連する 6つの味覚 その全てが含まれるべきであり
食事にこれら全ての味覚が含まれているならば 一口喫するや
 体内に潮流のような滋味が渦巻き 至福に感涙する 

その旨みにも似た 演劇の目的は 宇宙の匂いを通して
より高次の意識へと観客を導くことにある

アントナン.アルトーAntonin Artaud (1896 – 1948.仏.演劇人) と
グロトフクキGrotowski(1933-99) は
俳優の仕事を 魂の儀式/祭儀 体験であると定義するなら
 人間の魂 交感交流域の現世における限界を跳躍できる と云う

ピーター.ブルック(1925- ) は 実験劇場/Holy theatre/聖なる演劇  の活動において
 俳優/演技に関する 野心的で 難解な 演劇哲学を展開した

.演劇は小宇宙の顕現である
儀式導入により 宇宙の力と絶対なるもの から祝福がもたらされる と信じる
儀式/演劇に匂いを用いる事は
 俳優/観客に存在に関わる深い意味を思い起こさせ得る



次回へ続く

アロマオイルのアーユルヴェーダ的安心ブレンド






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