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2019年02月24日

演劇が目指すもの 52 演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

演劇が目指すもの 52演劇と意識 Theatre and Consciousness 22

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


創作衝動の例

デヴィッド・マメットDavid Mamet (1947 - )

戯曲創作時に起こる奇妙な現象
創造は非常に早い時期から それ自らの命を引き受ける
その理由は不明だ 只紙の上に 言葉が現れるのだ
それは 木彫刻に似ており
木材を選び 刻み始めるや その木材にまるで命が宿ったように 木材により創作は成され行く
木彫りの叡智は 木材/素材がどこへ行きたいのかを彫手に語り掛ける時 実現する
もしアヒルを彫るつもりでいるなら 明らかにそれはアヒルになるだろう
 しかしそれが どんなアヒルに彫りあがるのかは 木材/素材によって決定されるのだ
作劇にも同様の現象が起こる
先ずアイデアがあり それは他の何かになり
 そして叡智は素材そのものの語りを聞くことで学ばれる
つまり素材 潜在意識だよ

デビッド.ポウナルDavid Pownall(1938 - )

1948年に共産党がモスクワで開催した会議の議事録を読んだ瞬間に
議事録を握る手が凍り付くのを感じながら 同時に笑いが止まらないのだ
それは恐怖と嘲笑の 一種混ざりあった感覚/感情
結果は「マスター.クラスMaster Class(1982)」
 スターリン ショスタクヴィッチ プロコフィエフが クレムリンにて会合を持つ話だ
この脚本を書かせた力は 議事録を読んでいる間に経験したのと同じ感情/感覚を
 観客に伝えたい と云う思いだった

トーマス.ケンピンスキーTom Kempinski(1938 -)
「Duet for one(1986)ジャクリーヌ・デュ・プレをモデルに創作 」に取り組んでいた時
 広場恐怖症の最初の段階に苦しんだ
それはまるで 劇中人物 精神科医 その自殺願望のある患者
 との生死を掛けた治療駆け引きに追い込まれる役柄そのものだった

上記の例でも観られる ある種の強い衝動 が創造的な行為へのパワーとして発生し しかしそれは非常に個人的な体験であること そして それは仲間の芸術家/観客の為に 発動すること 

この衝動により 多くの劇作家は 芸術の本質と 芸術家であることの意味 について熟考し ある意識/認識進化の段階 にあることを確認している




次回へ続く

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