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2021年05月31日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 29

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 29


DNA+ヒストン⇒ヌクレオソーム⇒クロマチン繊維⇒染色体

紐状の物質 DNA
球状の物質 タンパク質のヒストン
球状の物質に 紐状の物質が巻きついたようになっている
ほとんどのDNAはヒストンとからみついた形で存在

ヌクレオソーム:DNAがヒストンに結合した状態 染色体を構成する基本単位
クロマチン繊維 :ヌクレオソームが集まり繊維状になっている
染色体 とは クロマチン繊維が凝集した構造体 


DNA⇒RNA⇒タンパク質
セントラルドグマ:全ての生物に共通して備わる遺伝情報の流れに関する原則
転写:DNAのもつ遺伝情報の一部がコピーされRNAが合成される過程
転写は核内で行われる

「翻訳」:遺伝情報をコピーしたRNAが核外に出て プロセスを経てタンパク質を合成

核外で翻訳が行われる場所がリボソーム
核の外側 雪だるまのような形をした構造体がリボソーム
リボソームは小サブユニット 大サブユニットから成る
小サブユニットと大サブユニットの中に紐のような rRNA (リボソームRNA)
rRNAは 核小体で合成され移動
リボソームの構造のうちrRNA以外の部分はタンパク質
リボソームはrRNAとタンパク質でできた複合体

DNAは持っている情報を直接核外に持ち出さない
そこでまず、DNAが持つ情報の一部をコピー 転写す
核内にあるDNAが持つ情報は mRNA  というかたちで転写され
核内で作られたmRNA(DNAのコピー)は 核膜孔を通って核外へ出る
mRNAはリボソームの小サブユニットと結合す
mRNAがリボソームに結合すると mRNAの塩基配列がリボソームに読み込まれ
読み込まれた塩基配列に基づいてリボソームにアミノ酸が運ばれる。
リボソームにアミノ酸を運ぶのはtRNA(トランスファーRNA)
リボソーム内に運ばれたアミノ酸は大サブユニットで次々と連結されて
最終的に 連結されたアミノ酸がタンパク質となる
この一連の流れが「翻訳」




と たのしい演劇の日

2021年05月23日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 28

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 28

メルロ=ポンティによる 知覚経験の「未規定性」

知覚経験での対象の超越性説明の為の対象を取り囲む背景/未規定性

視覚対象そのものはどこからも見られないというのは 
 対象が見られえないものだ ということと同じではないだろうか。

「実測図」としての視覚対象そのものは 実際に見ることができるものではない。
だとすれば この「どこからも見られない対象」に
己が知覚によって到達しているということを自ら理解することは不可能か。

見るということがある場所から行われ しかもその見え方のなかに閉じ込められないということが
いかにして可能であるかを理解しなくてはならない。

フッサール曰く 「対象はいまだ感覚的に充実されていない面を持つものとして経験されている」

己がひとつの対象を見ることができるのは 諸々の対象が ひとつのシステム ないし 
ひとつの世界をかたちづくり その各々が そのまわりにその隠れた相の観察者として
 またこれらの相の持続性の保証として ほかの諸対象を配置している限りにおいてである。

完成された対象は半透明である。

それは 対象の深みで互いに交叉し合い 隠れたものを何も残さない現実の無数の眼差しによって
あらゆる方面から貫かれている。

諸々の地平の総合は ただ推定上での総合に過ぎず それが確実に正確に行われるのは
 対象を直接とりまく範囲においてだけである。
それは実際 知覚経験において現れるがままに 対象を未完成で開いたままにしておく。

すべての知覚的恒常性が ひとつの世界の措定と 
 己の身体と諸現象とが互いに関係付けられている経験のシステムの措定とに導くことは
 たしかに真実である。
しかしながら 経験のシステムは 己の意の儘に 己の前に繰り広げられてはいない。
それはある観点から 己によって体験される。己はその傍観者ではなくその部分である。

知覚の有限性と 知覚の地平としての世界全体への知覚の開けを同時に可能にしているものは
 諸々の知覚経験が互いに連結しあい 動機付けあい 含みあい 
 世界の地殻が己の現前の領野の膨張に過ぎず その本質的構造を超越するものではないということ     そして身体はそこでもつねに作動者であって決して客体とはならないということ
   こうしたことによるのである。

「見ること」とは単なる「光の比喩」だ フッサール




と たのしい演劇の日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 27

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 27

大脳cerebrum

小脳 cerebellum

ヒトでは脳全体の15%程度の容積しかない
脳全体の神経細胞の約半分が存在する学習機械
小脳皮質にはプルキンエ細胞以外に4種類の主要な神経細胞(星状.バスケット.ゴルジ.顆粒)が存在、
プルキンエ細胞の信号伝達の特性や可塑性を調節する。
小脳の出力細胞/プルキンエ細胞には、末梢感覚器.大脳皮質に起源をもつ情報が
苔状線維~平行線維を介して入力  下オリーブ核に起源をもつ登上線維の入力により修飾を受ける。


記憶痕跡のシナプス間移動trans-synaptic memory transfer:
プルキンエ細胞の出力は小脳核に伝えられ そこで長期記憶として保持される。
小脳皮質の平行線維~プルキンエ細胞間のシナプスに
長期抑圧や増強で生じた運動学習の記憶痕跡memory traceは24時間程度で消去されるが
小脳皮質で生じる可塑性が繰り返される運動学習の記憶痕跡はシナプスを超えて
小脳核や前庭核に移動保持される


小脳のタイミング制御 教師あり学習:
運動を正確に行うには、複数の筋が協調して活動することが必要
それには筋をそれぞれ適切な強さ(ゲイン)と的確なタイミングで収縮させるような制御が必須
小脳は運動のゲインを制御し 同時に数十ミリ秒〜数百ミリ秒の単位のタイミングの制御
(時間情報を空間情報に変換) に重要
この運動学習(スポーツや楽器弾奏の練習など) での小脳は教師のような役割となっており、
このような学習の機構を用いて、運動が正確かつ円滑に行われるようフィードフォーワード
制御を行う。

小脳は情動や認知機能の遂行にも関与する。


前庭小脳vestibulo-cerebellum:
系統発生的に一番古い片葉/小節葉は前庭系と強い関係を持つ身体の平衡調節に関与

脊髄小脳spino-cerebellum:
次に古い虫部は脊髄と密接に関係し姿勢制御や血圧や循環調節など自律神経機能に関与

大脳小脳cerebro-cerebellum:
半球の中間部や外側部は大脳皮質と密接に関係し随意運動制御や認知機能に関与
小脳中位核と外側核の興奮性出力の多くは視床を介して大脳皮質に伝えられ
大脳皮質の出力は橋核を経て苔状線維により小脳皮質に伝えられ大脳~小脳ループを形成
それらは随意運動の制御の役割を担っている
小脳皮質を経由する経路は脳幹を経由する主経路に対して学習性の副側路を形成する





と たのしい演劇の日

2021年05月22日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

大脳cerebrum

脳幹brain stem 大脳から脊髄を繋ぐ生命維持中枢
左右大脳半球と脊髄を結ぶ上行(感覚神経.脊髄から視床)下行(運動神経)連絡路,
多数の脳神経核 生存のための基礎的反射中枢 (血圧 心拍 呼吸 姿勢などの反射) 存在
脳神経は嗅(きゅう)神経を除いてすべて脳幹から出る

脳幹に不可逆性の機能喪失が起ると大脳もその機能を保持できなくなる
脳幹の機能停止で脳死となり 人工的生命維持装置なしに生きることはできなくなる。

脳幹から延びる多数の脳神経が器官を制御
脳幹は 間脳 中脳 橋 延髄に区分される


1.中脳 視覚反射 瞳孔反射 眼球運動 

1-1. 中脳蓋tectum
は 左右一対の上丘.下丘 の四丘体corpora quadrigemina からなる
 上丘は下丘よりも扁平で松果体の下方に位置  視覚反射に関与。
視索−外側膝状体−上丘腕を経て視覚線維の一部を 残りは皮質視覚野・脊髄視蓋路から受ける。
上丘から視蓋延髄路と視蓋脊髄路が下行し 視覚.聴覚刺激に対する頭部頸部の運動に関与。
上丘の前方が視蓋前野。
下丘は聴覚反射に関与 外側毛帯−内側膝状体−下丘腕を経て 側頭葉聴覚野 脊髄視蓋路からの一部の線維が入る

  1-2. 中脳被蓋tegamentum
  黒質 腹側被蓋野といったドパミン経路に重要な領域が含まれる
   
  腹側被蓋野 VTAから側坐核 NAcに至る経路「努力によって多くの報酬を得る動機付け行動」
    に重要 だが 強化学習には関与しない


2.橋pons 左右の小脳半球からの神経線維交連 身体運動を連動調節
  上行性(知覚性)や下行性(運動性)伝導路

  2-1. 青斑核locus coeruleus は橋の背側に位置する小さな神経核
    中枢神経の中で最多のノルアドレナリンNA/noradrenaline含有ニューロン集合。
   覚醒レベルの制御 選択的注意 ストレス 痛み の中枢性抑制 姿勢制御 に関与

  2-2. 縫線核raphe nuclei セロトニン細胞の分布  細胞集団複数の核よりなる縫線核「群」
    脳のほぼ全域へ投射 縫線核内の起始部位によって投射先が異なる
    入力元は主に辺縁系に属する前頭葉皮質 皮質下領域
   睡眠覚醒リズム・歩行・呼吸などのパターン的運動 注意・報酬などの情動や認知機能に関与

  2-3. 脚橋被蓋核pedunculopontine tegmental nucleus
    アセチルコリン作動性ニューロンが豊富
 基底核-大脳皮質ループ(大脳皮質 基底核より入力 視床.視蓋 基底核 脳幹網様体へ投射)       網様体脊髄路系を介して 運動の発現 姿勢筋活動の制御 に関与
  視床-大脳 大脳基底核投射 網様体賦活系を介して
  意識レベルや睡眠.覚醒 注意 動機付け 学習の調節に関与


 3.延髄medulla oblongata  生命点 呼吸運動 心臓の拍動 消化管運動
  体性運動野からの情報は 視床 を通過せず下行 延髄 で交差し
    脊髄 から運動神経を経て 効果器(筋肉等へ)
 (受容器からの感覚情報経路は 感覚神経を経て延髄(触覚)/脊髄(痛覚.温度覚)で交差
   視床にてシナプス形成 体性感覚野 延髄/脊髄 )



 上行性覚醒系ascending arousal system 睡眠と覚醒を制御する脳内機序
  中軸は 前脳基底部へ興奮性物質(アセチルコリン ノルアドレナリン)投射する青斑核前域 と
  結合腕傍核内側部 のニューロン集団
  中脳橋被蓋 より複数の上行性経路から構成され 視床 大脳皮質 に到るまでに
  視床下部 前脳基底部 など各レベルで付加的入力が合流し増強される。
 これら経路は様々な状況にて 各独自パターンで活動 大脳皮質のニューロン活動を適切に調整





と たのしい演劇の日

2021年05月16日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 26

大脳cerebrum

 間脳interbrain

 3. 脳下垂体Pituitary gland  ホルモンの指令塔

内分泌器官 血管が発達しており 分泌されたホルモンは効率よく血流に乗り全身に運ばれる
小指の先ほどの小さな器官で、鼻の奥の方にあり
前葉 後葉 で構成される
両葉は血管 神経細胞の神経線維 軸索とで視床下部とつながる
視床下部や下垂体は 下垂体に制御されている腺/標的器官 がつくるホルモン濃度を感知し
 標的器官が必要とする刺激の強さを決定
視床下部は血管を通してホルモンを分泌し前葉を制御
後葉は視床下部からの神経信号により制御される

下垂体でつくられるホルモン その多くは1〜3時間毎に一気に分泌され
 ホルモンが作動時間と休止時間が交互に繰り返される
 ACTH、成長ホルモン、プロラクチンのようなホルモンは概日リズムで変動
    通常は目覚める直前が最高量で、 眠りにつく直前が最低量
 その他のホルモンは別の因子に従って変動

前葉
成長ホルモンGH/ growth hormone 筋肉 骨 
 骨の伸長や筋肉の成長を促進
 肝臓 筋肉 脂肪などの臓器で行われる代謝を促進

甲状腺刺激ホルモンTSH /thyroid stimulating hormone 甲状腺
 甲状腺を刺激し 甲状腺ホルモン生成を促す

副腎皮質刺激ホルモンACTH/adrenocorticotropic hormone 副腎
 副腎皮質を刺激しコルチゾールなどのホルモン生成を促す

黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone)
卵胞刺激ホルモンFSH/follicle-stimulating hormone 卵巣 精巣 
 精巣、卵巣 生殖器官を刺激し 精子と卵子 性ホルモンの生成を促進

プロラクチンPRL/prolactin 乳腺 
 乳房を刺激し、乳汁の生成を促進

ベータメラノサイト刺激ホルモン 皮膚を黒くする 皮膚
エンケファリンとエンドルフィン 脳 免疫系 痛みの感覚を抑え免疫系の制御を助けるホルモン

後葉
抗利尿ホルモンVP(ADH)/vasopressin
 腎臓に働き、水分調整を行うよう統制
オキシトシンOXT/oxytocin子宮 乳腺
 乳腺の筋肉を収縮させて乳汁を排出させる
 分娩時の子宮収縮作用



と たのしい演劇の日

2021年05月15日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25

大脳cerebrum

間脳interbrain
視床、視床上部、視床下部に分けられ

2. 視床下部 hypothalamus
系統発生的に古い脳領域
摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠といった本能行動に関わる内分泌 自律機能の調節を行う中枢

ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織 
多くの神経核から構成され 体温調節 ストレス応答 摂食行動 睡眠覚醒など
多様な生理機能を協調して管理。
視床下部は交感神経・副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、
生体の恒常性維持に重要な役割を果たす
(中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し)


体温調節の中枢
視床下部の視索前野に温度感受性神経細胞が存在
視床下部背内側核も体温調節に関与
体温は概日リズム 性周期 摂食行動などによっても変動


体液恒常性の維持 調節
視床下部には抗利尿ホルモン.バソプレシンを産生する神経細胞が存在 その軸索は下垂体後葉に投射。下垂体後葉から血管内に分泌されたバソプレシンは腎集合管にはたらきかけ、
水チャネル.アクアポリンの細胞膜局在をもたらし腎臓での水の再吸収量を増加 利尿を妨げる。
(体液恒常性維持の重要な因子 抗利尿ホルモンバソプレシン:
   腎臓における水の再吸収の程度を決定し、血液の浸透圧を制御す)
視床下部の一部に血液脳関門が無い部分があり浸透圧受容器(血液浸透圧をモニターする)として機能
体液恒常性を調節する脳弓下器官と視床下部の室傍核とは神経連絡す


摂食行動と代謝調節
代謝システム の 自律神経と内分泌をコントロールしエネルギーを適切に管理
エネルギーに余裕があるときは糖質から脂肪へ変換
エネルギーが欠乏しているときは脂肪.タンパク質を分解 
弓状核が 腹内側核、外側野 背内側核、室傍核などと協調し達成


性周期 生殖行動の調節
生殖は視床下部 下垂体 性腺の各組織相互のシグナル伝達で調節される
ヒトの女性の月経/性周期は
下垂体前葉から放出される卵胞刺激ホルモンFSH/follicle stimulating hormone:
黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone によって調節される 
視床下部から放出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンGnRH/gonadotropin releasing hormone
によっても制御される
生殖行動は腹内側核 背内側核 視索前野 といった領域にも管理される
生殖行動はエネルギー代謝 胎児への血液供給を含めた循環器系 体温調節などのシステムと協調


ストレス応答の調節
ストレス応答回路:視床下部 – 下垂体 - 副腎系HPA axis/hypothalamic-pituitary-adrenal axis
視床下部の室傍核からストレスホルモンの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンCRHが放出され、
その刺激により下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンACTHが産生・放出され、
それに刺激された副腎皮質は副腎皮質ホルモン 糖質コルチコイド の分泌を高める。
このコルチゾールが循環器機能 エネルギー代謝を高め 全身の防御反応を引き起こす
ストレスは睡眠や性行動を抑制す


睡眠覚醒の調節
視床下部前方部の腹外側視索前野VLPO/ventrolateral preoptic nucleusにおける
GABA作動性ニューロンが睡眠中枢として作動、
腹外側視索前野の神経細胞は睡眠時に活動を増加させることで睡眠の開始と維持を行う
視床下部後方部の結節乳頭体核TMN/tuberomammillary nucleusは
ヒスタミン作動性ニューロンの起始核であり、覚醒中枢の一つ
ヒスタミン作動性ニューロンはここから脳内のほとんどの領域に軸索を投射 
ヒスタミン作動性ニューロンの活動が高まると覚醒レベルが上昇

睡眠覚醒のフリップ・フロップ説
腹外側視索前野と結節乳頭体核は互いに軸索を投射し
 互いの活動を抑制し合い迅速な睡眠・覚醒の相転移が行われる
結節乳頭体核から腹外側視索前野への抑制が優位になると覚醒が、
腹外側視索前野から結節乳頭体核への抑制が優位になると睡眠 が開始される

視床下部のオレキシンニューロンは、
結節乳頭体核などの覚醒中枢に密に投射 活性化させることで覚醒を維持する

睡眠には視床下部以外にも脳幹のモノアミン作動性ニューロンなど関与する脳領域あり




と たのしい演劇の日

2021年05月14日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 24

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 24

大脳cerebrum

間脳interbrain

視床、視床上部、視床下部に分けられ
視床上部は松果体と手綱核を含む  
視床下部は自律神経系と内分泌系の最高中枢であり機能が異なる細かい神経核が存在

間脳は多くの神経核が集合した灰白質のかたまり
その80%を占めるのが視床(左右に分化 ヒトの70%は左右が癒合)
中枢神経系で最大の神経核集合体
嗅覚以外の感覚情報の全てが特定視床核に入力 大脳皮質へ送られる前に視床で中継.相互連絡


1.視床
中枢神経で最大の神経核 約120もの核が集合し中継核として機能
特殊感覚(五感)(嗅覚は嗅神経経由で嗅球皮質に入力)と 
一般感覚(体性感覚&内臓感覚)情報の全てが 大脳皮質と双方向に連絡しあう

視床-大脳皮質-小脳/大脳基底核の間ニューロン回路により 小脳と大脳基底核による運動機能の制御

視床の核群
前核群:情動.記憶などに関わる大脳辺縁系における中継核。
    乳頭体や海馬などから入力を受け大脳辺縁系に出力する。

腹側核群:小脳(コーディネーションに関わる)と 大脳基底核(運動.姿勢.筋緊張などの調節に関わる)
     からの入力を受け 前頭葉の運動野 へ投射

内側核群:内嗅皮質 や 扁桃体(情動に関わる)からの入力を受け 前頭連合野などへ連絡

外側核群:網膜からの入力を受け 感覚連合野に投射

外側膝状体:視覚路の中継核 視覚情報を受け取り 後頭葉一次視覚野V1へ投射

内側膝状体:聴覚路の中継核 聴覚情報を側頭葉一次聴覚野に投射

網様核:投射線維をもたず抑制系伝達物質GABAにより 他の視床核の調整を行う

視床のドーパミントランスポーター(DAT)の不均衡は 幻視.幻.、妄.、認知機能障害 発現




と たのしい演劇の日

2021年05月11日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 23

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 23

大脳cerebrum
前脳基底部Basal forebrain
前脳基底部は記憶情報を時間的空間的に連結する
出来事記憶にはPapez回路と前脳基底部が関与
Papez回路へは前脳基底核にある中隔核 対角帯核 から神経線維が入る

Papez回路:
海馬とその周辺部→ 脳弓→ 乳頭体→ 乳頭体視床路→ 視床前核→ 視床帯状回投射→
 帯状回→ 帯状束→ 海馬とその周辺


前脳基底部は 睡眠(ノンレム睡眠の中枢の一つ) ・覚醒に重要な役割を果たす
 脳幹の縫線核と大脳皮質との中継的役割をす


記憶 
1. 感覚記憶:最も保持期間が短い
    各感覚器官特有に存在 瞬間的に保持される 意識されない
     刺激情報は まず感覚記憶として保持され
     注意を向けられた情報だけが短期記憶として保持される

2. 短期記憶:保持期間が数十秒程度
     一度に保持される情報量に限界がある


生物学では 記憶痕跡memory engram 保持されている情報
 短期記憶の記憶痕跡はシナプス伝達の機能的変化(長期増強 長期抑圧)
 長期記憶の記憶痕跡はシナプスの構造的変化(遺伝子発現 新たなシナプス連絡形成)と理解す

臨床神経学では
 即時記憶:情報の記銘後すぐに想起させ 想起までに干渉を挟まない  
 近時記憶:即時記憶より保持時間の長い記憶 情報の記銘と想起の間に干渉が介在
      保持情報が一旦意識から消える
 遠隔記憶:更に長い記憶


3. 長期記憶:短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶/記憶の固定化として
     保持される 保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される
      容量の大きさに制限はない
 
  3-1. 非陳述記憶:意識上に内容を想起できない記憶で、
言語などを介してその内容を陳述できない
   
手続き記憶:運動技能 知覚技能 認知技能・習慣 
    同じ経験を反復することにより形成され
     記憶が一旦形成されると自動的に機能し 長期間保

   プライミング:以前の経験により 後に経験する対象の同定を促進抑制される現象
  
 古典的条件づけ:経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、
           新しい反応/行動が形成される現象
  
 非連合学習:一種類の刺激に関する学習 同じ刺激の反復により
         反応が減弱/慣れ 増強/感作 する現象



3-2. 陳述記憶(イメージや言語として意識上に内容を想起でき、その内容を陳述できる )

    出来事/エピソード記憶:出来事の経験そのものと
        それを経験した時の付随情報(時間空間的文脈 身体的心理的状態など)が
         記憶されたる      
 
    意味記憶:知識に相当 
    言語とその意味/概念 知覚対象の意味 対象間の関係 社会的約束など        
    世の中に関する組織化された記憶 経験の繰り返しにより形成され、 
    その情報をいつ・どこで獲得したかのような付随情報の記憶は消失 
    内容のみが記憶されたもの




と たのしい演劇の日

2021年05月10日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 22

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 22

大脳cerebrum

大脳基底核basal ganglia

3. 視床下核STN. subthalamic nucleus
大脳皮質から興奮性入力を 
 淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節.内節 黒質網様部に興奮性投射を送る。
 視床下核は線条体と並んで大脳基底核の入力情報統合核として働く
視床下核は均一の細胞集団ではなく 多様な軸索分岐様式をもつ細胞が混在し
 基底核の出力核であるGPi淡蒼球内節,SNr黒質網様部への投射だけでなく
  GPe淡蒼球外節と相関関係あり
不随意運動  情動に基づいた行動制御「我慢する」機能
視床下核電気刺激療法 で幻覚・妄想 情動異常 が発現す


4. 黒質substantia nigra

4-1. 黒質緻密部SNc.substantia nigra pars compacta
    報酬予測誤差信号を担 い 行動の期待値を更新す
    習慣形成や手続き記憶の形成に関わる

4-2. 黒質網様部SNr.substantia nigra pars reticulata
    大脳基底核の出力核
    高頻度の発火を持続しているのが特徴
    線条体からの直接路出力によって黒質網様部の発火が一時的に抑制され
     黒質網様部の投射先の活動を脱抑制することが、運動の開始に重要
    直接路(大脳→ 線条体→ Snr)は運動制御を担う




と たのしい演劇の日

2021年05月09日

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 21

俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 21

大脳cerebrum

大脳基底核basal ganglia

大脳基底核を構成する核のうち 線条体m視床下核 が大脳基底核の入力部で
 大脳皮質の広い領域から興奮性入力を受ける。
淡蒼球内節と黒質網様部が出力部で 視床(thalamus)、脳幹に投射す。

以下3経路により、入力部の情報は、出力部に送られる

ハイパー直接路(hyperdirect pathway):
大脳皮質から興奮性入力を受けた視床下核ニューロンが、直接しかも速やかに、
 淡蒼球内節・黒質網様部へ投射 

直接路direct pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野

間接路indirect pathway :
大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→視床下核(グルタミン酸)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野

大脳新皮質(グルタミン酸)→線条体(GABA)→淡蒼球外節(GABA)→淡蒼球内節/黒質網様部(GABA)→運動性視床核(グルタミン酸)→運動性大脳新皮質領野

黒質線条体神経路: 黒質緻密部→ 線条体



4つの核

2. 淡蒼球 globus pallidus
「やる気 」淡蒼球から送り出された信号によりモチベーションが高い状態になる
淡蒼球を活動させるのは 脳 そのものではなく身体
大脳基底核 線条体から 身体の刺激が伝わるとき、信号は同時に淡蒼球にまで達する
運動野が体を動かし筋肉が動く この刺激が脳に戻るループが 意欲 やる気 と大いに関わる
脳は 五官や手足の動きなど身体を通じて今の状況/環境を知る   
体を動かすから脳も覚醒する
眼前の面倒に思う事は 兎に角 始めてみる(身体を使う)
 すると5分もしない内に気分が乗ってくる この状況の時 淡蒼球 が盛んに活動している
 バーチャルな世界だけに浸るのは 脳の成長の点で若干の問題があるかも
やる気の発火点は脳ではなく、環境にあり
意欲 やる気 集中力 などを発揮するのにプラスとなる情報を、
 脳は五官/環境を通じて無意識に取り込む
 それに身体も反応す



2-1 淡蒼球外節external segment of globus pallidus; GPe)
大脳基底核内における情報伝達を担う



2-2. 淡蒼球内節internal segment of globus pallidus; GPi
大脳基底核の出力部として、出力信号を視床に送る



2-3. 腹側淡蒼球 ventral pallidum, VP)
報酬予測に基づいた行動/運動 制御機能
「やる気」につなげる神経回路の一部
おいしい食物 金銭 名誉 達成感 といった様々なレベルでの報酬の獲得を目指し機能す



と たのしい演劇の日




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