2021年05月15日
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25
俳優の錬金術Alchemy of Actor 知覚の哲学Philosophy of perception 25
大脳cerebrum
間脳interbrain
視床、視床上部、視床下部に分けられ
2. 視床下部 hypothalamus
系統発生的に古い脳領域
摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠といった本能行動に関わる内分泌 自律機能の調節を行う中枢
ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織
多くの神経核から構成され 体温調節 ストレス応答 摂食行動 睡眠覚醒など
多様な生理機能を協調して管理。
視床下部は交感神経・副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、
生体の恒常性維持に重要な役割を果たす
(中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し)
体温調節の中枢
視床下部の視索前野に温度感受性神経細胞が存在
視床下部背内側核も体温調節に関与
体温は概日リズム 性周期 摂食行動などによっても変動
体液恒常性の維持 調節
視床下部には抗利尿ホルモン.バソプレシンを産生する神経細胞が存在 その軸索は下垂体後葉に投射。下垂体後葉から血管内に分泌されたバソプレシンは腎集合管にはたらきかけ、
水チャネル.アクアポリンの細胞膜局在をもたらし腎臓での水の再吸収量を増加 利尿を妨げる。
(体液恒常性維持の重要な因子 抗利尿ホルモンバソプレシン:
腎臓における水の再吸収の程度を決定し、血液の浸透圧を制御す)
視床下部の一部に血液脳関門が無い部分があり浸透圧受容器(血液浸透圧をモニターする)として機能
体液恒常性を調節する脳弓下器官と視床下部の室傍核とは神経連絡す
摂食行動と代謝調節
代謝システム の 自律神経と内分泌をコントロールしエネルギーを適切に管理
エネルギーに余裕があるときは糖質から脂肪へ変換
エネルギーが欠乏しているときは脂肪.タンパク質を分解
弓状核が 腹内側核、外側野 背内側核、室傍核などと協調し達成
性周期 生殖行動の調節
生殖は視床下部 下垂体 性腺の各組織相互のシグナル伝達で調節される
ヒトの女性の月経/性周期は
下垂体前葉から放出される卵胞刺激ホルモンFSH/follicle stimulating hormone:
黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone によって調節される
視床下部から放出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンGnRH/gonadotropin releasing hormone
によっても制御される
生殖行動は腹内側核 背内側核 視索前野 といった領域にも管理される
生殖行動はエネルギー代謝 胎児への血液供給を含めた循環器系 体温調節などのシステムと協調
ストレス応答の調節
ストレス応答回路:視床下部 – 下垂体 - 副腎系HPA axis/hypothalamic-pituitary-adrenal axis
視床下部の室傍核からストレスホルモンの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンCRHが放出され、
その刺激により下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンACTHが産生・放出され、
それに刺激された副腎皮質は副腎皮質ホルモン 糖質コルチコイド の分泌を高める。
このコルチゾールが循環器機能 エネルギー代謝を高め 全身の防御反応を引き起こす
ストレスは睡眠や性行動を抑制す
睡眠覚醒の調節
視床下部前方部の腹外側視索前野VLPO/ventrolateral preoptic nucleusにおける
GABA作動性ニューロンが睡眠中枢として作動、
腹外側視索前野の神経細胞は睡眠時に活動を増加させることで睡眠の開始と維持を行う
視床下部後方部の結節乳頭体核TMN/tuberomammillary nucleusは
ヒスタミン作動性ニューロンの起始核であり、覚醒中枢の一つ
ヒスタミン作動性ニューロンはここから脳内のほとんどの領域に軸索を投射
ヒスタミン作動性ニューロンの活動が高まると覚醒レベルが上昇
睡眠覚醒のフリップ・フロップ説
腹外側視索前野と結節乳頭体核は互いに軸索を投射し
互いの活動を抑制し合い迅速な睡眠・覚醒の相転移が行われる
結節乳頭体核から腹外側視索前野への抑制が優位になると覚醒が、
腹外側視索前野から結節乳頭体核への抑制が優位になると睡眠 が開始される
視床下部のオレキシンニューロンは、
結節乳頭体核などの覚醒中枢に密に投射 活性化させることで覚醒を維持する
睡眠には視床下部以外にも脳幹のモノアミン作動性ニューロンなど関与する脳領域あり
と たのしい演劇の日
大脳cerebrum
間脳interbrain
視床、視床上部、視床下部に分けられ
2. 視床下部 hypothalamus
系統発生的に古い脳領域
摂食行動、性行動、攻撃行動、睡眠といった本能行動に関わる内分泌 自律機能の調節を行う中枢
ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織
多くの神経核から構成され 体温調節 ストレス応答 摂食行動 睡眠覚醒など
多様な生理機能を協調して管理。
視床下部は交感神経・副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、
生体の恒常性維持に重要な役割を果たす
(中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し)
体温調節の中枢
視床下部の視索前野に温度感受性神経細胞が存在
視床下部背内側核も体温調節に関与
体温は概日リズム 性周期 摂食行動などによっても変動
体液恒常性の維持 調節
視床下部には抗利尿ホルモン.バソプレシンを産生する神経細胞が存在 その軸索は下垂体後葉に投射。下垂体後葉から血管内に分泌されたバソプレシンは腎集合管にはたらきかけ、
水チャネル.アクアポリンの細胞膜局在をもたらし腎臓での水の再吸収量を増加 利尿を妨げる。
(体液恒常性維持の重要な因子 抗利尿ホルモンバソプレシン:
腎臓における水の再吸収の程度を決定し、血液の浸透圧を制御す)
視床下部の一部に血液脳関門が無い部分があり浸透圧受容器(血液浸透圧をモニターする)として機能
体液恒常性を調節する脳弓下器官と視床下部の室傍核とは神経連絡す
摂食行動と代謝調節
代謝システム の 自律神経と内分泌をコントロールしエネルギーを適切に管理
エネルギーに余裕があるときは糖質から脂肪へ変換
エネルギーが欠乏しているときは脂肪.タンパク質を分解
弓状核が 腹内側核、外側野 背内側核、室傍核などと協調し達成
性周期 生殖行動の調節
生殖は視床下部 下垂体 性腺の各組織相互のシグナル伝達で調節される
ヒトの女性の月経/性周期は
下垂体前葉から放出される卵胞刺激ホルモンFSH/follicle stimulating hormone:
黄体形成ホルモンLH/luteinizing hormone によって調節される
視床下部から放出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンGnRH/gonadotropin releasing hormone
によっても制御される
生殖行動は腹内側核 背内側核 視索前野 といった領域にも管理される
生殖行動はエネルギー代謝 胎児への血液供給を含めた循環器系 体温調節などのシステムと協調
ストレス応答の調節
ストレス応答回路:視床下部 – 下垂体 - 副腎系HPA axis/hypothalamic-pituitary-adrenal axis
視床下部の室傍核からストレスホルモンの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンCRHが放出され、
その刺激により下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンACTHが産生・放出され、
それに刺激された副腎皮質は副腎皮質ホルモン 糖質コルチコイド の分泌を高める。
このコルチゾールが循環器機能 エネルギー代謝を高め 全身の防御反応を引き起こす
ストレスは睡眠や性行動を抑制す
睡眠覚醒の調節
視床下部前方部の腹外側視索前野VLPO/ventrolateral preoptic nucleusにおける
GABA作動性ニューロンが睡眠中枢として作動、
腹外側視索前野の神経細胞は睡眠時に活動を増加させることで睡眠の開始と維持を行う
視床下部後方部の結節乳頭体核TMN/tuberomammillary nucleusは
ヒスタミン作動性ニューロンの起始核であり、覚醒中枢の一つ
ヒスタミン作動性ニューロンはここから脳内のほとんどの領域に軸索を投射
ヒスタミン作動性ニューロンの活動が高まると覚醒レベルが上昇
睡眠覚醒のフリップ・フロップ説
腹外側視索前野と結節乳頭体核は互いに軸索を投射し
互いの活動を抑制し合い迅速な睡眠・覚醒の相転移が行われる
結節乳頭体核から腹外側視索前野への抑制が優位になると覚醒が、
腹外側視索前野から結節乳頭体核への抑制が優位になると睡眠 が開始される
視床下部のオレキシンニューロンは、
結節乳頭体核などの覚醒中枢に密に投射 活性化させることで覚醒を維持する
睡眠には視床下部以外にも脳幹のモノアミン作動性ニューロンなど関与する脳領域あり
と たのしい演劇の日
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image