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2020年05月31日

俳優の錬金術 視覚visual system 59

俳優の錬金術 視覚visual system 59

光学Optics

光学の歴史History of optics ルネサンスと近代初期Renaissance and Early Modern

フランチェスコ・マリア・グリマルディ Francesco Maria Grimaldi (1618 – 1663)
イタリアのイエズス会Jesuit司祭priest 数学 物理学  ボローニャBolognaのイエズス会大学教育者

光の回折diffraction of lightを正確に観察した最初の人物
(いくつか研究ではレオナルド.ダ.ヴィンチ1452–1519) もそれを指摘とあり)

観察された光の通過は 実験予測”光は直線的経路を通る” と一致しない事を証明

穴を通過した光は円錐形coneを成した

ラテン語の”光がさまざまな方向に分解する”diffringere より回折diffractionと命名
グリマルディの死後 その観測結果は
『The physical mathematics of light, color, and the rainbow, and other things appended …1665) 』発表された

その後の物理学者Christiaan Huygensは 彼の研究を元に 光の波動説を提案(1678)

アイザック.ニュートンはその結果を 光線の屈折inflexionに起因すると 説く




ジェームズ.グレゴリーJames Gregory(1638 – 1675) スコットランド 数学 天文学 He described an early
反射望遠鏡(グレゴリアン望遠鏡) 初期設計 三角法trigonometryの進展に貢献 

『Optica Promota(1663)』

グレゴリーは鳥の羽によって引き起こされた回折のパターンを観察
それは事実上最初に発見された回折格子diffraction patterns


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2020年05月30日

俳優の錬金術 視覚visual system 58

俳優の錬金術 視覚visual system 58

光学Optics

光学の歴史History of optics ルネサンスと近代初期Renaissance and Early Modern


アイザック.ニュートンIsaac Newton (1643–1727)数学.物理学.天文学.神学.自然哲学(錬金術)

『Opticks: A Treatise of the Reflexions, Refractions, Inflexions and Colours of Light
光学:光の反射 屈折 屈折 色彩(1704)』

は 光の屈折refraction of lightを調査
 プリズムprismが白色光を色のスペクトルspectrumに分解する
レンズと2番目のプリズムが多色のスペクトルを白色光に再構成する ことを論じる
光スペクトルは 照射される如何なる物体によっても その光の特性を変えない ことを示す
したがって 色とは 物体が色を生成するのではなく
 すでに色付けされた光と相互作用する物体との結果(スペクトル)である ことをし論じた
「ニュートンの色理論Newton’s theory of colour」

この研究から レンズ/ガラスを研削した ニュートン.リングnewton’s ringを使用し
 望遠鏡に現れる光の様相を観察  光の分散dispersionスペクトルの影響を受けない
光の干渉を利用した 反射望遠鏡Newton’s telescopeを発明

しかし その性質について 光の波性と関連付けが必要であったが
光の粒子説を主張するニュートンは  (高密度の物質に高速で照射し屈折した)
  ”透過か反射の発作か?fits of easy transmission or reflection “と する

1675年 ニュートンは粒子間の力を伝達するためにエーテルetherの存在を提案『Hypothesis of Light』


ニュートンは『光学』にて 実験的証拠を超える 光についての推測を展開

光は非常に微妙な粒子で構成されており (通常の物質はより粗大)
物体と光は相互に変換可能しない そして... 物質構成要素に入る光の粒子の活動を受け取らない
 一種の錬金術が働くのか? と

ニュートンんは色が光の物理的特性から生じることを実験により理解している
 色はプリズム/レンズ通過した光の屈折の結果であることも 
しかし ニュートンは 色彩とは光自体の固有の特性ではない 人間の知覚である と明確に述べる

知覚される色彩は 全音階のトーンの様に 調和的に比例して現れる

神が「始めに」物質を作り 人間が「化学反応」を科学する適切な方法とは?
 光は果たして物質なのか?  と問う


1671年に王立協会にて 反射望遠鏡を披露
協会の後押しにより 『光学』出版


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2020年05月28日

俳優の錬金術 視覚visual system 57

俳優の錬金術 視覚visual system 57

光学Optics

光学の歴史History of optics ルネサンスと近代初期Renaissance and Early Modern

ヴィレブロルト・スネル Willebrord Snellius(1580–1626)
 オランダ 天文学 数学
 数学の屈折法則(1621)を発見

 スネルの法則:屈折の法則
 波動一般の屈折現象における二つの媒質中の進行波の伝播速度と入射角・屈折角angles of incidence or refraction の関係を表した法則

.その後 ルネ.デカルト(1596〜1650)は
 幾何学geometryと屈折の法則(デカルトの法則law of refraction)を使用し
虹の角半径(角が眼に当たる角度) が42°であること
これらの光を再び集めれば白い光が再現する こと 『方法序説(1637)』 を著す



クリスティアーン・ホイヘンス Christiaan Huygens(1629–1695)オランダ 物理学 数学 天文学 発明家
 史上最高の科学者の1人 
観測不可能な物理現象を説明するために それを数学的考察に変換した最初の人物であり
彼は最初の理論物理学者 現代の数理物理学の創始者

光学の分野では 1678年に光の波動理論wave theory of lightを提案し
1690年 光に関する論文treatise of Lightで説明 
これは光に関する最初の数学的理論
彼の理論はアイザック.ニュートンの光の粒子理論Newton’s corpuscular theory of lightを凌げなかった が
1818年にオーギュスタン.ジャン.フレネルによる ホイヘンス=フレネルの原理 証明により 
光の波動論を主流に導く 

ホイヘンス=フレネルの原理:
波動の伝播問題(遠方場の極限や近傍場の回折)を解析する手法
 前進波の波面の各点が二次波とよばれる新しい波の波源となり 全体としての前進波は
 全ての二次波を重ね合わせたものとなる 
 この波の伝播の考え方は回折のような様々な波動現象の理解を助ける



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2020年05月27日

俳優の錬金術 視覚visual system 56

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光学Optics

光学の歴史History of optics ルネサンスと近代初期Renaissance and Early Modern



ヨハネス・ケプラー Johannes Kepler (1571–1630) ドイツ 天文学.数学.占星術
17世紀の科学革命の主要人物 ケプラーの法則(1609.1619)と
その著書『新天文学Astronomia nova(1609)』 『宇宙の調和Harmonics Mundi(1619)』
『Epitome Astronomiae CopernicanaeEpitome of Copernican astronomy (1618-21)』 は
 ニュートンの万有引力の理論の基礎の1つ を提供している

1600年より 光学の法則に関する研究詳論を取り上げ始める
月食 日食は予期しない影のサイズ 全月食の赤い色 全日食を取り囲む異常な光など
 原因不明の現象について そして
 すべての天文観測に関わる大気の屈折atmospheric refractionの問題 を考察

1603年のほとんどを通じ ケプラーは光学理論に集中
Astronomiae Pars Optica/The Optical Part of Astronomy (1604Newyear)を書き上げ
皇帝ルドルフ2世Rudolf I へ献上

ケプラーは研究の成果 光の強度intensity of light 平面ミラーと曲面ミラーによる反射
ピンホールカメラpinhole cameraの原理 を決定づける 『逆二乗法則inverse-square law』
 更に 視差parallax 天体の見かけのサイズなど 光学の天文学的な意味について説明

この論文は 現代の光学系の基礎として認識されている


彼はまた 人間の眼にも関心を寄せた
 神経科学者には 眼の視交叉について最初に認識したのは ケプラーであると考えられている
しかし それは光学とは関係がなかった為 ケプラーには重要でなく 結果
 反転画像は「魂の活動」により 「脳のくぼみ」で修正される と示唆してている




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2020年05月26日

俳優の錬金術 視覚visual system 56

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光学Optics

光学の歴史History of optics 中世西欧In medieval Europe

ロバート・グロステストRobert Grosseteste 1175–1253)イギリス司教
 中世大学発祥とアリストテレスの業績の回復の時期に幅広い科学的トピックについて著す
グロステストは中世初期のプラトン主義と新しいアリストテレス主義の間の移行期を反映し
 多くの著作に数学とプラトン主義による光の比喩を用いる
彼は4つの異なる視点から光を議論:
 光の認識論epistemology
 光の形而上学metaphysics宇宙進化論cosmogony
 光の病因学etiology物理学physics
 光の神学theology
グロセステは認識論と神学はさておき
 光の宇宙論では宇宙の起源 つまり中世のビッグバンbig bang理論theoryを説明
グロセステの聖書の解説biblical commentary Hexaemeron(1230 x 35)と
彼の光学著On Light(1235 x 40)は
 創世記genesis1:3「光あれ 神は言われた」と その後の創造過程
 閃光の自然物理プロセス 拡張expansionと縮小contraction を説明す

グロセステの 物理的因果関係の主要な動因としての光に関する一般的考察は
「自然な動因が自らその受信者にその力を伝える(On the Nature of Places)」とし
 「すべての自然な行為は
 線 角度 数字の差異により強弱が変化する(On Lines, Angles, and Figures )」と解く


イギリス.フランシスコ会 ロジャーベーコンRoger Bacon(1214–94AD)
光の重要性に関するグロセステの著作の影響を強く受け
彼の光学著『Perspectiva/De multiplicatione specierum/De speculis comburentibu』は
 アルハイサムAlhacen アリストテレスAristotle アヴィセンナAvicenna アヴェロエスAverroes
ユークリッドEuclid アルキンデ−al-Kindi プトレマイオスPtolemy ティデウスTideus
アフリカのコンスタンティヌスConstantine 等の 光学および哲学翻訳作品を引用
彼は模倣者ではないが アルハセンAlhacenの著作から光と視覚の数学的分析を引用
更に グロセステの著よりネオプラトニックの概念である
 ”すべての物質は 種speciesを受け取るに適した身近な物質に作用する力/種species を放射する”
 を追加
ベーコンの云う「種」の光学的使用は
アリストテレス哲学の云う生物分類学上のgenus/species属/種とは大きく異なることに注意が必要


ピーター・オブ・リモージュPeter of Limoges(1240–1306)
道徳的な論文『A Moral Treatise on the Eye/Tractatus Moralis de Oculoラテン語)』は
ベーコン の理論普及に貢献


ジョン.ペチャムJohn Pecham英国 フランシスコ会(1292年死去)
初期の研究者に基づき 光学を構築
 中世の光学に関する教科書『Perspectiva communis』を作成
ペチャムは 光と色の性質より 視覚/私たちの物の見え方 に焦点を当て
 アルハセンのモデルに従い それを ロジャー・ベーコンの方法で解釈している

ウィテロ Witelo(1230 – 1280 or 1314AD)
ギリシャとアラビア語からの広範な光学訳本を利用し
『視点/Perspectiva』主題を大規模に発表
ウィテロ の視覚理論はアルハセンに従いつつ ベーコンのアイデア(種speciesの概念は除く)に影響を受ける
又ペチャムやベーコンほどの影響力はなかったが 印刷の発明とともに関心は高まった


フライベルクのテオドリックTheodric of Freiberg(1250 -1310AD)は
西欧最初の 虹の現象に関する正確な科学的説明を提供
『On the Rainbow and the impressions created by irradiance, 1304-1311)』



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2020年05月25日

俳優の錬金術 視覚visual system 55

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光学Optics

アル.キンディー Al-Kindi801–873 AD)アラブ イスラム教徒 哲学 数学 医師 音楽家 博物学者
「世界のすべてが...あらゆる方向に光線raysを放出し それが世界全体the whole worldを埋める
(De radiis stellarum)」という理論を著す

この光線の能相力理論は後の学者 ブン.アルハイサムIbn al-Haythm ロバート.グロッセステスRobert Grosseteste ロジャー.ベーコンRoger Baconなどに影響を与える


イブン.サールIbn Sahl 980AD年代 バグダッド 数学 物理学
プトレマイオスの光学Ptolemy’s Opticsに関する解説をまとめた最初のイスラム教徒の学者
曲面鏡とレンズがどのように光を曲げ 集束するかに関係する論文
『Fīal-'ālaal-muḥriqa(984)/On the burning Instruments(1993)』 は
Roshdi Rashed(1936 -カイロ 数学.哲学.科学史) により断片的原稿から再構成された
イブン.サールは屈折の法則について スネルの法則Snell’s lawと数学的に 均しく説明する
彼は屈折の法則を使用し 軸上の1点に光を集めるレンズとミラーの形状を計算
スネルの法則Snell's law:
波動一般の屈折における 二つの媒質中の進行波の伝播速度と入射屈折角の関係を表す法則


イブン・アル.ハイサム Ḥasan Ibn al-Haytham965 – c. 1040) イラク「光学の父」 天文.数学.物理学
1010年頃 イブン.サールの論文とプトレマイオスの光学の部分的アラビア語翻訳を受け取る
彼はギリシャ光学理論の包括的かつ体系的な分析
イブンアルハイサムの主要な2つの成果
1、プトレマイオスの意見に反し 眼に入る光線が素で視覚は発生すると主張
2、かつて幾何光学研究者が示した 光線の物理的な性質:光線は光と色の形 を定義 
次に 幾何光学の原理に従い これらの物理的な光線を分析
『 Book of Optics (Kitab al Manazirアラブ語(1011 -21)』は
ラテン語に翻訳され『Despectibus/Perspectiva』
西欧に伝わり その後の光学の発展に大きな影響を与えした


アヴィセンナ Avicenna (980-1037)イスラムが生み出した最高の知識人
彼は 視覚が 光源よりの粒子の放出によるものであるなら 光の速度は有限でなければならない
 ことを観察 アル.ハンサム の”光の速度が有限である”に同意


ビールーニー Abū Rayhān al-Bīrūnī(973-1048 中央アジア 11世紀前半を彼の時代と評される)
も光の速度は有限であること 光の速度は音の速度よりもはるかに速いと論ず


アブ 'アブドアッラーム.ハンマド.イブン.マウズAbu 'Abd Allah Muhammad ibn Ma'udh 989 – 1079)
アンダルス(スペイン) は
「朝焼け 夕焼け時の太陽の俯角を 太陽光線の屈折の原因となる大気中の湿気 デ-タに基づき 計算
 実験を通じ 18°の値を取得 この研究書は 後ラテン語に訳された 

現代の 天文薄明/第一薄明 Astronomical twilight/dawn and dusk 12-18度 
 
 薄明トワイライトtwilight:
 日の出のすぐ前 日の入りのすぐ後 空が薄明るい間 大気中の塵による光の散乱により発生

クトゥブ.アル.ディン.アル.シラジQutb al-Din al-Shirazi 1236〜1311.イラン.スーフィズム)と
彼の学生カマルアルダンアルフィリスKamāl al-Dīn al-Fārisī 1260〜1320イラン.イスラム教)は
イブン.アル.ハイサムの研究を続け 虹の現象について正しく説明



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2020年05月24日

俳優の錬金術 視覚visual system 54

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光学Optics

幾何光学Geometrical optics, or ray optics

光線rayから光の伝搬light propagatinを記述する光学モデル
特定の状況下で光線が伝搬する経路を概算するのに役立つ抽象概念abstraction
光学機器の設計に重要

初期の研究者たちは 視覚を 身体学 生理学 心理学の課題としてより 幾何学 として観る 

ユークリッドEuclid(325–265 BC)は 一連の公理を用い幾何学の研究を始める と同時に
 光学に着手する

1.物体に向け可視光線visual rayは直線で描くことができる
2.物体に当たる光線は円錐を成す
3.物体上に下がる光線が見られる
4. 物体は大きな角度で見たものは大きく見える
5.より高い位置よりの光線で見る物体はより高く見える
6.左右の光線は左右に現れる
7.いくつかの角度から見た物体はよりハッキリとする

ユークリッドはこれら視覚光線の理解に物理学を用いず
 幾何学の原理より 遠近法[erspectiveによる現象を考察した


.ユークリッドの分析が直接現れる光線現象に限定したのに対し
 アレクサンドリアのヘロンhero of alexandria(10–70AD)は
幾何光学の原理を拡張し反射reflectionを考慮(反射光学catoptrics)
ユークリッドとは異なり ヘロンは視覚光線の物理的性質につい
 物体まで高速で進んだ光線は 滑らかな表面上で反射する
 が粗い面上ではその隙間に閉じ込められる可能性がある ことを示す
(光線発射説emission theory:眼より光線を発する)
ヘロンは 入射角angle of incidenceと反射角reflectionが等しいこと
 そしれこれが観察者から物体までの最短経路である ことを示した
これに基づき 平面鏡上の物体とその画像の間の固定関係を定義する 
具体的には、物体は実際 鏡の前にあるのに 画像は鏡の後ろにあるように見える


ヘロンの光線発射説を支持するプトレマイオスClaudius Ptolemy 100 – 170AD)のOptics
(重大な欠陥のあるアラビア語バージョンのラテン語訳のみ)はヘロンとは異なり
 連続した円錐を形成する視覚光線を描く
プトレマイオスは 屈折率の異なる光線
(屈折dioptrics:密度の異なる2つの媒質の界面interfaceを通して物体を見る)による
視覚visionについても研究
空気から水 空気からガラス 水からガラスを通して見たときの視覚の経路を測定
 入射光線と屈折光線の関係を表す が(確証バイアスconfirmation bias:
認知心理学.社会心理学用語 仮説や信念を検証する際 それを支持する情報ばかりを集め
反証する情報を無視.集めようとしない傾向のこと )


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2020年05月23日

俳優の錬金術 視覚visual system 53

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光学/Optics

古代インド紀元前6-5BCにかけ
サーンキヤSamkhya 学派 とヴァイシェーシカVaisheshika 学派 (六派哲学派)は
光に関する理論を発展
サーンキヤ Samkhyaによれば 光は5つの「五微細要素 」基本的な要素(Pañca Tanmātra )の1つ
 そこから五粗大元素Tattva / Mahābhūta が現れる

対照的にヴァイシェシカ学派は
9物質Dravya/substance:
地球pṛthvī /earth
水apas/water
火tejas/fire
空気vāyu/air
エーテルākaśa/ether
時間kāla/time
スペースdik/space
自己/魂ātman/self or soul 心manas/mind

エーテルākaśa 空間dik 時間kālaなどの非原子的基礎をして物理世界の原子理論を提供

基本的な原子atomは 地球prthivı/earth 水apas/water 火tejas/fire 空気vayu/airの原子であるが
これらの用語は現代物理学でのものと同意ではない
これらの原子はさらに結合してより大きな2成分より成る分子molecules を形成するために取得される
運動は物理的な原子の動きによって定義される
光線とは 高速の火tejas/fire原子atomと見なす
光の粒子particleは火tejas/fire速度と配置に応じ異なる特性を示す
約1BC ヴィシュヌプラーナVishnu Purana(プラーナ文献) は太陽光を「太陽の7つの光線」と示す

5BCエンペドクレスempedocles(494– 434BC)は
全ては4要素elements( 火fire空気air土earth水water)で構成されていると仮定
彼は アフロディーテaphroditeが人間の目を4要素から作り出し
その眼に閃光を灯し結果 視覚を得たと信じた
だが彼は これが真実であれば 昼間だけでなく夜間でも視覚可能な筈だ と
 眼からの光線と太陽などの光源からの光線の間の相互作用を仮定した
彼は光は有限速度を持つと信じた


ギリシャの数学者ユークリッドは
「大きな角度で見た物体は大きく、小さな角度で見た物体は小さく、同じ角度で見た物体は同じように見える
(オプティカ Euclid's Optics300BC)」と観測定義した
続く36の命題(ユークリッドの 数学書『原論』 Euclid's Elements)では
物体の見かけのサイズを目からの距離に関連付け
 さまざまな角度から見たときの円柱と円錐の見かけの形状を観測


アレキサンドリアのパップスpappus290 – 350AD) は
ユークリッドの光学opticsと 自身のフェノメナphaenomenaを
プトレマイオスClaudius Ptolemy 100 – 170AD) の『アルマゲストAlmagest 』 の前に研究するべしとした

55BCローマの原子論者ルクレティウスTitus Lucretius Carus 99 – 55 BC) は次のように書いている

“どんなに遠くからでも火fireは我々に光lightを投げ掛け 暖かい熱を吹き込むことができる
 その隙間にも炎を失うことなく”

彼の『カトプトリカ鏡面catoprica/specular』 では
 アレクサンドリアの英雄は幾何学的な方法で
平面鏡から反射された光線がたどる実際の経路が
光源と観測点の間に引かれる他の経路よりも短い ことを示した


クラウディウス.プトレマイオスClaudius Ptolemy 100 – 170AD) は
彼の『光学Ptolemy's Optics 2AD』で反射reflectionと屈折refractionの研究を示す
彼は空気air 水water ガラスglassの屈折角を測定
彼の公表された結果は
 屈折角angle of refractionが入射角 angle of incidenceに比例するproportional という
 彼の誤った仮説に合うよう 測定値を調整している(確証バイアスconfirmation bias:
認知心理学.社会心理学用語 仮説や信念を検証する際 それを支持する情報ばかりを集め
反証する情報を無視.集めようとしない傾向のこと )


5世紀の陳那 Dignāga480 – c. 540 AD) や7世紀法称 Dharmakirti 7th AD)
インドの仏教は 光エネルギーの閃光は 原子で構成される実体atomic entities である
と認識する原子論哲学を発展させた
仏教の原子論哲学では
 光は原子実体atomic entityであ り それはエナジーであるとする
すべての物質all matterはこれらの光/エネルギー粒子light/energy particlesで構成されると見なす

それは現代量子光学の光子photonの概念と同様である


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光/可視光Light/visible light

光源 sources of light

所定の温度の物体は 黒体放射black-body radiationの特徴的スペクトルspectrumを放出

黒体black body完全放射体:
入射する電磁波electromagnetic wave の あらゆる波長wavelength を完全に吸収absorption
 また熱放射thermal radiation できる想像上の物体
その性質は理想的なもので実在しないが 自然科学を理解する上で重要なモデル

単純な熱源は太陽光 波長単位で観るなら その彩層chromosphereから放出される 約6,000ケルビンkelvin(摂氏celsius5,730度、華氏fahrenheit10,340度)太陽光は電磁スペクトルの可視領域でピーク となり
 地面に到達するその44%は可視される 

白熱電球incandescent light bulbはエネルギーの約10%のみを可視光として 大半は赤外線infratedとして放出

. 一般的な熱光源thermal lightは 炎の中で輝く固体粒子solid particle
これらはのほとんども赤外線infratedを放射 可視光は僅か

黒体スペクトルのピークは 人間など比較的冷たい物体の場合
 約10マイクロメートルμm 波長の遠赤外線deep infraredである

温度が上昇すると 頂点はより短い波長に 転じ 最初に赤い輝き 次に白い輝き
 最後に頂点がスペクトルの可視光部分から紫ultravioletに移動して青白い色になる

これらの色は 金属が加熱され「赤熱red hot」または「白熱white hot」 と変化し確認できまる

青白blue-white色の熱放射thermal emissionは 星を除いてほとんど見られない
(ガス炎または溶接機のトーチに見られる純青色は 分子CHラジカルによるもの
(425 nm波長帯域の放射 星や純粋な熱放射では見られない)


原子は固有のエネルギーで光を放出吸収する
これにより各原子のスペクトルには「放出emission line」が生じる
 放出emissionには
LED/light-emitting diode
ガス放電ランプ(ネオン管やネオンサイン 水銀灯mercury-vapor lampなど)
炎(高温ガス自体からの光 ソジウム ガスの炎は特徴的な黄色光を放つ)
のように自然発生する場合がある
またレーザー マイクロ波メーザーmaser/マイクロ波増幅 のように誘導放出stimulated emission する

電子electronなどの自由荷電粒子の減速は 可視放射線visible radiationする
サイクロトロン放射線cyclotron radiation
シンクロトロン放射線/放射光synchrotron radiation
制動放射bremsstrahlung radiation

 媒質中の光の速度よりも速く媒質を移動する粒子は可視のチェレンコフ放射cherenkov radiationする

特定の化学物質は化学発光chemoluminescenceによ り可視光線を放つ
生物のこのプロセスは生物発光bioluminescenceである

より高エネルギーの放射線に照らされたときに光を生成物質は蛍光fluorescenceプロセスにより放射
より高エネルギーの放射線による励起後ゆっくりと発光するもの 燐光phosphorescence
燐光は それらに原子以下の粒子を衝突させることによって励起する


光の概念に非常に高エネルギーの光子(ガンマ線)を含める場合 生成メカニズムには次のものがある
粒子-反粒子消滅particle-antiparticle annihilation
放射性崩壊 radioactive decay



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光/可視光Light/visible light

光速 speed of light

真空vacuum中の光の速度speed of lightは
正確に299,792,458 m / s(30万キロメートル毎秒) と定義する

すべての電磁放射は真空内で同じ速度で移動する


さまざまな物理学者が歴史を通じて光の速度を測定

ガリレオは、17世紀の光速を測定

Galileo Galilei1564 – 1642) イタリア 天文学 物理学 技術者 博学者polymath
 「観測天文学の父」「現代物理学の父」「科学的方法の父」「現代科学の父」

1676年光の速度を測定する初期の実験は天文学者オーレ・レーマー OleRømerによって試行
  Ole Christensen Rømer1644– 1710)デンマーク 天文学

レーマーは望遠鏡telescopeを使って木星jupiterとその衛星の1つであるイオioの動きを観察
イオの軌道周期の不一致に注目し 光が地球の軌道earth orbitの直径を横切るのに約22分かかると計算
レーマーが地球の軌道の直径を知っていたら(当時は未だ不明) 227,000,000 m / sの速度を計算しただろう

1849年アルマン・フィゾー Armand Fizeau は光速のより正確な測定を行う
 
 アルマン・フィゾー Armand Fizeau 1819– 96) フランス 物理学

フィゾーは数キロ離れた鏡mirrorに光線beam of lightを向け
ビーム光を光源からミラーへ照射 ミラーに反射し光は光源へ戻る その経路に歯車cog wheelを配置 
フィゾーは 特定の回転速度でビーム光が歯車の1つのギャップを通り抜け
 途中で次のギャップを通過することを発見
鏡までの距離 歯車の歯の数 回転速度より 光の速度を313,000,000 m / sを算出


1862年レオン.フーコーは 回転鏡を用い298,000,000 m / sの値を計測
 
 Jean Bernard Léon Foucault1819 – 1868) フランス 物理学


1877年から1931年 アルバートA.マイケルソンは光速測定の実験を実施
1926年にフーコーの回転ミラーを改良し
 カリフォルニア.ウィルソン山からサンアントニオ山への往復にかかる光の時間を測定
正確な測定により299,796,000 m / sの速度計測

 アルバート・エイブラハム・マイケルソン Albert Abraham Michelson 1852 – 1931) アメリカ 物理学
 1907年光学に関する研究によってノーベル物理学賞を受賞


在来の物質ordinary matterを含む様々な自明な物質transparent substancesを通過する
光の 実効速度effective velocityは 真空中よりも低い  水中の光の速度は真空中の約3/4

元素ルビジウムrubidiumをボーズ・アインシュタイン凝縮体を通過させることにより
「完全な停止」した光をもたらす 実験
ただし この実験での「光の停止」とは
原子の励起状態に保存される次のレーザー光により刺激され再放出された光を指し
それが「止まった」間とは 光が消滅している

ルビジウムRbRubidium :原子番号37 の元素記号 Rb で表される元素

ボース=アインシュタイン凝縮BEC Bose–Einstein condensation :
ある転移温度以下で巨視的な数のボース粒子Boson が
 最低エネルギー状態に落ち込む相転移phase transition 現象
2001年のノーベル物理学賞BEC実現の実験的成果に対し授与


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