2014年11月15日
演技訓練Michael Chekhovメソッド「 How to be present: the actor and audience 」
写真はWEBより拝借いたしました
演技訓練Michael Chekhovメソッド「 How to be present: the actor and audience 」
Michael Chekhov メソッドのトレイナー Sinead Rushe のクラスをActor’s Centre で受けて参りました
Sinead Rushe はもっとも優れたワークショップリーダーの一人であろうと思っております
参加者一人一人をしっかり自身と繋ぎとめ そして誰も溢すことなく グイグイ目的の地目掛け
引っ張って行くことのできる 才能豊かな演劇人です
まずは ワークショップの概略を以下意訳いたしますと
マイケル・チェーホフは 俳優は観客を愛していなければならないと述べていますが しばしば
俳優は観客を無視するか 或いは 恐れています
しかし 上演中 演技の一部として観客と共同作業をすることになっていたとしたら どうでだろう?
このワークショップは 俳優演じる劇(想像)の世界と それを観ている観客の現実世界の間の分裂に
橋渡しをする方法を探ります
Kristin Linklater(1936− Scottish vocal coach, dialect coach, acting teacher, actor, theatre director,
and author) の 声の仕事の集積と Michael Chekhov の演技術 を使い
Daron Oram (head of voice on BA Acting CDT, Royal Central School of Speech and Drama)と共に
声と身体的な存在感を公演でよりよく生かす方法を探ります
このワークショップでは 俳優は 真実と劇とのつながりの深い感覚を失うことなく
観客が誰であるのか? 観客をどのように受け止めるか? 問いかけます
そして 声 身体 演技技術を統合応用し アントン・チェーホ「かもめ」のシーンを演じてみます
Sinead がMichael Chekhov の演技術 を使い 俳優の身体を活性化させ
Daron がKristin Linklater のボイス訓練法を取り入れ 俳優の声を引き出して と交互に 休みなく
俳優の身体と声を 刺激と開放 で解きほぐし 俳優の想像力をみごと解き放してしまいます
宿題として出された 「かもめ」第3幕
アルカージナとトレープレフの掛け合い アルカージナとトリゴーリンの掛け合い の部分を ワークショップを通し
色々な仕方で喋り そして 箇所箇所で 観客への眼差しを 観客の存在を意識することを求められ続けます
英国を代表する大女優 Judi Dench でさえ 次に仕事が入るだろうか いつも心配なのだそうですが
観客の冷たい目線は大変恐ろしいものです それをどう受け止めればよいのでしょうか?
Sinead に言わせますと 観客が俳優を気に入らない それはそれで それも仕事の内なのだから
次回をお楽しみにと 投げキスの一つもくれてやれ なのだとか
つまり 俳優 観客の二者関係でなく 其々は欠かすことのできない構成要素 舞台芸術
一つ外側の大きな枠から 演劇人の心構えで捉える といったことのようです
Sinead のワークショップ 今回も満足の内におわりました これは 癖になりそうです
と たのしい演劇の日々
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