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2014年12月15日

Steiner神秘劇

1st-goetheanum-hall-of-the-jedi-initiates.jpg



写真はシュタイナー神秘劇上演の為の劇場 The Goetheanum, no1

Steiner神秘劇

シュタイナーの神秘劇上演グループに参加しいたしましてから第1「秘儀参入の門」第2「魂の試練」を終え

 只今第3「境界の見張り」に取り組んで折るわけですが 今回の製作者 演出者 は残念なことに 

舞台上演ノウハウに欠けており お粗末な稽古が続いております

先日の稽古でのこと 最年長の俳優 Felix Baldeを演じます  

今後 台詞の変更は断じて受け入れられないと前置きも無しにいきなり始まりまして しかし演出は

まさにその彼女の台詞を書き換えておりましたので 二人の言い合いという 劇的幕開けでした 

勉強熱心な演出者Rは 稽古前の準備で新たなアイデアが浮かぶとそれに任せ 台詞を書き換えます

 一度はこれで良しと翻訳仕上げ Botton village camphill で上演もした台本 それを稽古しながら

 彼是手を入れる  と言いますのも その翻訳本は本人ともう一人 2人三脚で訳し上げられましたので

 その相方の訳が気に入らないのです 其の為 細切れに手を入れる しかし その台詞を語り 

観客へ伝えるのが俳優 おびただしいシュタイナー神秘劇の長台詞を 存分に演じきる為に稽古はあるべきで

 その為10ヶ月掛ける

 台詞云々は 再演の話をSMDg(Stroud Mystery Drama group)へ持ちかけ稽古に入るまでの数ヶ月の間に

成して置くべきでした このまま台詞を書き換え続ければ 稽古も不十分ながら 公演本番 

台詞の混乱が起こるのは避けられないでしょう しかも演出本人がプロンプター役を勤めるしかありません

 書き換えられた台詞をプリントして 稽古当日 その台詞を喋る俳優に渡すのですから 

 誰もプロンプはできません

果たして ゲネプロには ランダムに変更された台詞を 一冊の台本に成し

 照明 舞台監督に手渡せるのでしょうか おそらくそこまでは考えていないことでしょう  

また演出者は大変勉強熱心ですが 第3神秘劇 演出プランを立てていない模様です

 先だっては演出助っ人を二人伴っておりました しかし 事前打ち合わせも無しなのでしょう

稽古中 その助っ人と演出で争い合い 俳優は戸惑う  仕舞いには皆に助っ人を求め 

そうなると自称アントロエキスパート達は競って意見し合いで 稽古はまたも滞りました 

更に シュタイナー神秘劇は音楽劇です 稽古に音楽監督は欠かせません 

が第2神秘劇よりの音楽担当が 現の演出者 製作者と仲たがいをし退きまして以後 

音楽無しで稽古は続いております やっとなんでも 替わりを見つけ出したとか ですが 

地元の方ではないものですから 2月公演に向けたの稽古に一度しか姿を現せない 

がしかしもう後はありません チラシにも音楽監督で其の方の名があり これまた どうなることでしょう。

。。。思いますに シュタイナー学校の生徒たちによる学校劇の方が 

余程質の良い舞台作りをしているに違いありません

もう一つ 気づいたことが御座います

「Speech and Drama」講演を持ったR.Steiner はMarie Steinerを監督に置き 

上演グループを立ち上げ公演を続けていました 先にこちらで紹介しましたThespis' cart がそれです

そこに speech chorus とありましたのを何のことかとおもっておりましたら 今回の稽古で判明いたしました

言語造形のみ収めた俳優たちは 導師役や3人の精霊たちの役の台詞を流暢に朗誦いたします 

しかし 霊的成長のため 今生で負うカルマの試練を受け成長を続ける人間たち 

Johannes , Capesius, Strader, Maria役を演じる 演技の技能を持ちません 

Thespis' cart のspeech chorus は演技でなく コーラスだったのです

以前こちらで紹介いたしました「liberation of Acter」 Peter Bridgmontで演劇演技訓練を受けた 

先2作で メインの役を演じました俳優たちが 今回退きましたので 神秘劇に描かれる人間成長のドラマを

表現しきれずにおります 言語造形は 役を体現し表現する能力 演技とは別なのです
  
  
シュタイナー神秘劇上演には 英国アントロポゾフィ協会 地域のアントロポゾフィ協会から 

 経済的支援を受けることができます それでも 3っつの劇場での上演を賄えませんから 

高いチケット代をお客さまにお願いしますが 観客皆さんはアントロポゾフィ関係の方々ですので 

今回お粗末な上演となりますが 後ろめたさは感じません むしろこれが英国シュタイナー演劇の現状である

ことを 皆して噛み締める事でしか 前進はないであろうと思うからです 

シュタイナーは若い頃より 演劇に大変興味を持っており 自身の劇団を立ち上げ上演を試みております

 失敗に終わりしたが しかし演劇への熱い思いが 神秘劇を著し ここにアントロポゾフィの全てがあると

言わせたのでした 神秘劇上演はシュタイナー芸術集大成となるはずなのです  

神秘劇上演グループは10ヶ月に渡る稽古中も 数々の試練に直面し 公演に係わるそのことが 

すでにカルマを負う魂の旅なのであります それはシュタイナーの言います

より霊的質の高い舞台芸術を目指した旅であるからでしょう

 今回このお粗末さは 英国アントロポゾフィ協会に演劇部門が欠けておりました

 本来 Artemis が負うべきであったでしょう  出来ずに終わり それが故に今この姿があると思います

  


さてさてなのですが  この9月 Emerson College に始まった PerformInternational

プロフェショナル パフォーマンスコースは 言語造形と演劇演技を含むコースです 

英国アントロポゾフィ演劇部門を大きく発展させることを願いましょう



と たのしい演劇の日々
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