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2015年02月05日

英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門 01


steiner-with-first-goatheanum-model.jpg


写真はWEBより拝借いたしました



英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門について


先回の問いかけ 英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門を如何に救うのか? 

シュタイナーから早速返答が参りました


その翌日の事です それは ロンドンのRudolf Steiner House で受け取ることができました
 
定例の火曜講演会 今回はカルマをテーマ に

各分野のアントロポゾフィ研究者 学生等が集い 自身の研究成果を発表し 

それについて皆で語り合う会合です


Alexander Gifford が「呪いと接吻」シュタイナーの Speech and Drama 救済 と題し 

 教育 農業 セラピー 医療 等の分野では世界規模の社会運動となっている しかし

 シュタイナーの言語造形と演劇コースはかれこれ90年になろうとしているのに 

演劇界へアントロポゾフィの新たな芸術的揺さぶりを送り得ていない 

 この悲劇償還の為に わたしたちは何を成すべきか?

と 英国アントロポゾフィに向かって発言いたしました



 彼は シュタイナー学校演劇講師 そして 卒業生たちと共に 若者劇団を立ち上げ公演を続けておりました

 シュタイナー神秘劇も現代風に翻訳し 第2神秘劇では ヨハネス役と演出を手がけました

彼とシュタイナーのとの出会いは Portal Prodaction による 第5神秘劇(Christopher Marcus 著演出)

 彼はシュタイナーの「 Speech and Drama」 に自身の歩むべき道を見出し

 英国人俳優Peter Bridgmont と妻Barbara の主催するシュタイナーの「Speech and Drama」を

ベースとした演劇学校で学び アントロポゾフィ演劇を支えてきました


彼も アントロポゾフィ演劇学校の必要を切に感じ 立ち上げを思い立っておりましたが

 Emerson College で Peforminternational が動き始めましたので 息を潜めていたのです 

しかし もう 自身が動くしかないことを悟ったのでありましょう

 彼こそ シュタイナーの選んだ英国国アントロポゾフィ言語造形演劇部門を担う存在だったのです


彼とそのサポーターの考えは 

言語造形のみでは シュタイナー神秘劇を演じきる俳優は育たない

 俳優を育てる為に 系統立てた俳優訓練が必要である 手始めに

 俳優対象に言語造形の訓練をする と言うものでした


演技は誰でも遊びのようにやってしまえますから 

言語造形をおさめた方々はそれだけで 演技ができる と思ってしまいます

 シュタイナーは演劇を愛し 自身劇団を立ち上げもし また演劇評を書いておりますが 

自身演劇訓練を受けた形跡はありません 俳優が シュタイナーの「Speech and Drama」を読みますと

 それと判明いたします

マリー シュタイナーは女優なのですが シュタイナーの亡き後 言語造形に力を注ぎ 

俳優の演技訓練をした痕跡がないのも シュタイナーのアイデアに俳優訓練は入っていなかったからでしょう 


1924年のシュタイナーによります Speech and Drama 講演は プロ俳優の為に成されたのでした


Alexander Gifford により 

シュタイナー「 Speech and Drama」 に語られる演劇 のあるべき姿をもって 

シュタイナー神秘劇 が上演され 

英国演劇界へアントロポゾフィによる芸術的刺激を送る日はそんなに遠くはないことでしょう




と たのしい演劇の日々

2015年02月03日

英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門

Marie Steiner.jpg








英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門は 途絶えてしまいました 残念なことです
 
1970年 Maisie Jones により 'The London School of Speech Formation' として 

英語によります言語造形の訓練が正式にはじまったのでした

1985年 East Grinstead   Sussex 緑豊かな英国は南部地方へ移り 

1990年 Christopher Garvey に引き継がれ 

校名も Artemis School of Speech and Drama を名乗り 44年 

が 時代の変化にChristopher Garvey は付いて行けず 

それにかわり 昨夏  Emerson College 於いてPerforminternational  プロ養成コースがは始まる筈でした

が Artemis より訓練継続を望む学生が移ったのみだったのでしょう 開校に必要な定員に至らず 

ならばせめて 短期コースで継続努力を試みたそうですが そちらも学生が集まりませんでした

 
英国は俳優で溢れています 

演劇文化の殿堂を維持するために 幼少より演劇に触れ育ちます 学校でも演劇教育は盛んです

そして 誰も演劇を楽しみ 俳優を夢み 夢実現に向け お金のある者は著名なコースへ 

無い者も無い者なりに地域の俳優コース(仕事のない俳優の生計維持のため安価なコースが沢山あります)

等で 夢を追い続けることを可能にしていますが 

英国内全ての俳優たちの生計を満たすだけの仕事はありません 

しかもArtemis School of Speech and Drama を卒業した者も 小さい英国アントロポゾフィ社会内で


 言語セラピー シュタイナー学校演劇指導 と仕事の場は僅かです

 俳優業を営む者 は言語造形を習ったTrevor Smith のみ存じております 実績が無いわけですから 

シュタイナー学校を出 俳優を目指す子供たちは 本気であれば有るほど

 シュタイナー系演劇学校は選びません

Christopher Garveyの時代  Artemis が実績を残せなかったことのつけが回ってきたのでしょう


英国アントロポゾフィ言語造形演劇部門は 英国演劇界の実情を読み取り 時間を掛け分析し 

アントロポゾフィ演劇文化を 英国演劇文化の成長に貢献する 新たな路を見出し 

実現にむけ力のある言語造形演劇人を育てる必要があるでしょう そのためには 

アントロポゾフィ社会内だけで満ちたりていては実現できないであろうと思うのです


シュタイナーは若い頃より演劇に大変興味があり 劇団を立ち上げ興行を試みますが

大失敗に終わっております 客を饗し客が興じて演劇なのです 

 さてシュタイナーなどう見ておられるのでありましょう?
 


と たのしい演劇の日々

2015年01月31日

シュタイナー神秘劇


Prehistoric-Art-05.jpg




写真はWEBより拝借いたしました


引きつづき Portal Prodaction による 3rd Mystery Drama プログラムより

Geoffrey Norris(performinternational 新ドラマと言語造形の学校Emerson College内)

Adrian Locher(シュタイナー第2神秘劇プロデュサー 米国発神秘劇世界ツアーもプロデュス中)

のお二人により シュタイナー神秘劇 英語翻訳の難しさについて書き込みがありますので

意訳を試みます



シュタイナー神秘劇の翻訳は実に大変な仕事である

翻訳者は 強健な律動的台詞群(大半が弱強5歩格)に直面する 

それはドイツ語台本では思考経過を表現するが把握は容易でない

更に 精霊たちの 呪文/題目 的な台詞 これらは言葉に含まれる特定の音 と台詞自体のリズム

 を保つことは要である

Harry Collison, Hans Pusch, Adam Bittleston 等は 

これらの条件を最大限含みながら英語への翻訳を試みている それらの本を元本とし助けとした

私たちは 俳優と共同で 可能な限り真正で有意味な英語への翻訳を心がけた

呪文/題目な台詞群については ドイツ語のリズム保持することは避けられない

しかし ドイツ語5歩格は 畳み込みや歪みを用いなければ英語への翻訳不可能であることが判明する

故に 翻訳者は 単に翻訳してしまう 或いは 散文に堕してしまう誘惑と戦いつつ 

思考の透明性と典拠のある響きを重視し そしてそれらを 英語での5歩格へとかたちどり ここに至った




と たのしい演劇の日々

2015年01月25日

シュタイナー第3神秘劇 オイリュトミイ


1992_tierkreis1.jpg


写真はWEBより拝借いたしました



Christopher Marcus 主催 Portal prodaction によります シュタイナー神秘劇 第3 パンフレットより

 オイリュトミイストMaren Stott によります 『神秘劇中のオイリュトミイ』 の意訳を試みてみました


シュタイナー神秘劇 第3 初演 1912 ミュンヘン にて 生まれたばかりで名もつけられていなかった 

オイリュトミイ は ルシファとアーリマンを描き出した

オイリュトミイは劇的効果を高めるために 神秘劇に仕えることを求めている

人間が感覚と霊界の境界に至るときは 所作 色 音 より成る オイリュトミイは 

最も強い芸術的表現手段であることをあかす

我々は (軽率 重量 流動 収縮 回転 刻み)など並外れた所作表現 その 最高の可能性を探る

もちろん 演劇は所作によって表現されるが オイリュトミ は

霊的領域(6幕 7幕)を作り上げる舞台装置としても貢献する


人間の魂に力を与える 精霊

感情へフィリア 思考へアストリッド 意思へルナ 

もう一人のフィリア は 境界越えを目指す人間に躊躇を注ぎ込む は

オイリュトミイにより より確かに表現される


現在は(公演当時199*) 境界の見張り オイリュトミでの表現に取り組んでいる
 

アーリマン ルシファ かれらの思考霊 はオイリュトミイが担う

アーリマン と ルシファ この拮抗する力は 

Loki and Angraboda 北欧神話

Scylla nad Charybdis ユリシーズ

Leviathan and Behemoth 旧約聖書 ヨブ記

Sin and Death 失楽園

Lucifer and Satan 新約聖書

soul-without-spirit and spirit-without-soul “Threefold Mary” by Emil Bock

 上記の神話 歴史にも描かれている

ルシファ 知恵の原理を示唆し 美 郷愁 熱 として現れる

アーリマン 組織の構成を司り 力 早発な開発 硬化症 として現れる


どちらの力も人類に真の自由はもたらさない しかし 我々に同行する二つ力 それらの 
 
日常生活での好ましいバランスは 

霊的知識の洞察により成し遂げられることで(アーリマン影響の中和)

程よいユーモア(ルシファ影響の中和)をもって 人間を魂の成長へと導く



と たのしい演劇

2015年01月17日

シュタイナー3rd 神秘劇 17









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The Goetheanum stage/ゲーテアヌム
:The new main stage/新本舞台: block and protective curtain (photo: Michèle Melzer)


先回に引き続きまして 
Portal Prodaction 「the Guardian of the Threshold」 Christoper Marcus 演出ノートより

8幕 Stroud はAhriman王国へ送られ 

そこで12人の市民を批判し 神を呪う Ahrimanが一万年負う痛みに涙を流します

その意味について 書かれておりまして 大層難解な英語ですが 意訳を試みてみました



abomination of desolation
荒廃させる者が嫌悪すべき者の翼に乗ってやってくる
荒らす憎むべきもの
滅亡のとき   (日本聖書協会訳)


Ahriman領域へのStradaの降下は 

暗闇に至り その牢獄からそびえ立つ 閉じ込 められた思案を その苦痛故 押し破り  

世界に情け/共感の種を放つ  

その種子は 想像力の花をつけ 霊感で実を結ぶ 直観力の領域でさらなる種子を得 将来収穫される

しかし手始めに この世の術を経験されねばならない 答えのない難問 

Stradaが案内される領域は しかし

ヨハネ福音 “abomination of desolation “ 荒廃させる嫌悪すべきもの と表現される

絶望にすべてが凍てつくところ

愛情は 想像力の流れに溶け込む力を自覚し  

死んだ思考の凍りついた荒地 拡大している心の砂漠を潤す


おそらく 回復できない 自然界は すべての存在が対象物である 

それは 外側からコントロールする意志の影響を受け 操られることに反対することもできない

混じりあい下流する 『悲しみと愛』 の奔流を通してのみ 霊へ至るその道筋を見つけることができる

これは柔らかく 溶解しなくてはいけない 危機に瀕するアーリマンを侵食し 

そして 人間の自我の厳しい試練を通して 要素/原子の存在 たちと 天使群と共に 

新しい調和に上昇することができる 




と たのしい演劇の日々

2015年01月11日

Steiner 3rd Mystery Drama 16

400px-Ahriman.jpg



写真はWEBより拝借いたしました



Steiner 3rd Mystery Drama 16

Portal Prodaction によるシュタイナー神秘劇では 濃厚なパンフレットが発行されておりまして

今回は 幸い第3が手に入りました

それを少しず読んでゆきたいと思います


まずは劇団主催者であり演出家 Christoper Marcus によります演出ノートより 

しかし彼の文章は難解でして この数行を意訳しますのにどれだけ午後のひと時を費やしましたことか。。。

されど アーリマン存在について シュタイナーの講演文献以外 では読み取れない事が書いてあり 

是非とも理解したく 挑戦しております


将来の為の競り合い

アーリマンは 表面的に そして 未熟にも 遠い将来 有機体なる人間の範囲内で

 個人の能力の何が進化するかについて我々に教える

世界を包含する科学技術 インタネット等 は未だそれ自体思考する人間ではないが 

千里眼を有した人間のように振舞う

 霊界の存在は 個別化された人類出現のため 地球を準備をしていたのであるから 

多種な様相を呈した感覚器官として また命の輸送機関として この技術を利用した

一般化された知覚は 地上において特定の場所に限定された個々を自覚したゆえ 失うであろう

地球発展へのキリストの門前で 科学技術として現れた 世界を抱擁し 世界を受け入れる能力 は

上方向として思い起こされる 人間は 彼らが無意識に喪失したそれらの力へ 意識的に 潜入する

要するに 科学技術は記憶と予言である しかし アーリマンは 

 宇宙起源と霊的運命 そのどちらでもなく 神格化された人類として それを欲している 



以後に続きます


と たのしい演劇の日々

2015年01月05日

シュタイナー第3神秘劇 15

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シュタイナー第3神秘劇 15

舞台興行は 大層お金の掛かる仕事なのです

それには アーリマンの力 数字と損得を操る が必要ですから 

アントロポゾフィは触れたくない分野でありまして シュタイナー学校でも

経済をメインレッスンで取り上げてはいないのではないでしょうか しかし この能力なしでは 

演劇興行は成功しません


シュタイナー神秘劇の興行には 英国アントロポゾフィ、地域のアントロポゾフィ協会から資金を得る

ことができます が とてもとても それで賄える額ではありませんので 関係者皆して資金繰りをいたします

しかしながら 今回の第3神秘劇興行は金銭面の危機に直面しております 理由は

 今回の製作は収支を読み違え さらに 現時点で 予想を遥かに下回りチケットが売れておりません 


第1と2は この地で10年以上演劇活動を続け また 英国の芸術基金より補助金を得てもいた

シュタイナー学校卒業生と先生による青年劇団も加わりましたから 資金も人脈も興行に見合ったものが

揃っておりました 

今回は 勝手が違います まず演出者 Stourbridge GrassHouse centre で長年演劇指導をしておりましたし

 人智学文学関係では彼の名を知る者は多くありますが この土地に移り住みわずか1年 しかも 

この土地で演劇活動する前2作の参加メンバーを仲間にすることができませんでした

製作にあたる者は Camphill Community Botton Villageで第1、2、3を興行してきましたが 

Bottonの自治体の元で資金 キャスト スタッフを賄ってきましたので この土地では勝手が違います しかし

 こちらも前2作で製作に当たった土地の演劇人を仲間にできませんでした

初回より引き続き 公演に係わるメンバー数名 わたくしも含め は全く神秘劇製作には係わってきませんでした

 その必要もありませんでしたから 役を演じる事だけに集中しておればよかったのです なので今回も

 皆 製作面への口出しは控えております。。。

土地の演劇人を仲間に出来なかったことは チケットの売れ筋にも大きく響いています そうなりますと

 キャストも一丸となってチケットを売らねばなりません。。。。。


そうではありますが ロンドン シュタイナーハウス公演は NYで動いている シュタイナー神秘劇世界ツアー 

Mark Leven の一行が 会合を予定しており 今回の公演を後押しすることになりそうです

また Michael Hall School公演も Stroud Mystery Drama group発足以来 初の公演であり

 関心が高まっているような風を感じております


 クリスマス休暇も終え 稽古は再開いたします

音楽監督もやっと姿を見せそうですし 

シュタイナー第3神秘劇「境界の見張り」

 わたくし達は 果たして その神々しい見張りを眼前にすることが そして 

境界への参入への許しを得ることができますでしょうか 


公演まで残すところ2ヶ月です



と たのしい演劇の日々
 

2015年01月01日

Steiner 第3神秘劇 劇中でのEurythmy




シュタイナー第3神秘劇 オイリュトミィ

明けましておめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願いいたします

さて 暮れに オイリュトミとのコラボレーションがありました

第6幕 カペシアスの魂が アーリマンとルシファ 人間の魂を合い引きあう負の力 

その意味を知りるに至る シーンです

この幕で アーリマン ルシファの思考霊を オイリュトミィで舞い表現します がやはり 

オイリュトミィが劇的効果に至っておりません 何故でありましょうか?

シュタイナーによりますと アーリマン ルシファ の思考霊が互いに拮抗しあうのだ そうです

先に紹介いたしました 28/11/2014 シュタイナーのオイリュトミ演出ノートに 其々の動きは書かれたいます

 が 二つの拮抗するグループ動作については何も書かれておりません 

振り付け者によって さらなる動きを振り付けよ ということなのでしょうか? 

オイリュトミは言葉そのものでありますから アーリマン ルシファの台詞を的確にオイリュトミで表演しますと

 人間の魂に働きかける二つの拮抗するエネルギーが 舞台上に現れるということでありましょう 

では どうすれば 台詞を的確に オイリュトミィにすることができるのでありましょう? 

台詞と言うよりも 音 と言ったほうがオイリュトミィには適う言い方でしょう

子音のアーリマン 母音のルシファ その響きの違いを判然とオイリュトミィにし しかし まだ足りません

 言葉の意味はどうなのでしょう? 

アーリマン ルシファ 互いに相反する言葉 その意味をオイリュトミィでは どう表現するのでしょう
 
you tube に調度そのシーンが上がっておりました 

https://www.youtube.com/watch?v=7jBdT9HGMNA

これは背景や音響も手伝い シーンをよく表現していると思われますが

 カペシアスの魂へ働きかける二つの拮抗する負の力 がよく読み取れません

カペシアスの存在が不確かです 

もしかして カペシアスの演技に 鍵はあるのかもしれません 

公演まで二月残すばかりとなりました さてはたして境界の見張りと向き合えますでしょうか


と たのしい演劇の日々

2014年12月29日

観劇「VISITORS」作 Barney Norris 於Bush theatre

観劇「VISITORS」作 Barney Norris.jpg






観劇「VISITORS」作 Barney Norris 於Bush theatre

演劇集団 UP IN ARMS 公演によります 新作劇を観て参りました

クリスマス前にピッタリな作品の一つかもしれません 

神さまを称はしませんが むしろ日曜の礼拝など行かない世代 あるいはニューエージ世代 ホメオパシィ 

なる台詞もあります 英国国教会 キリスト教ですが 教会離れは進んでおりますし また 

他宗教との共存が問われる昨今です それでも クリスマスは一年に一度家族が実家に集い

プレゼント交換に興じ 祝福する日 という習慣は今だに継承されております

お話は 農家に残された年寄り夫婦 その母親の痴呆が進み 農作業の合間 世話をする父親 

そんな老夫婦  子供は3〜4人 一人は農家を継がせ 一人は教師でその生徒たちが家に集い と 

希望は適わず 子供は息子一人 その息子の嫁と両親は上手くゆかない なので実家には戻れない息子 

ならばと父親の希望で 年寄り夫婦の介護もするという若い女性が同居を始めます  が 

経済的理由と 年寄り共倒れになる前に と息子一人の判断で 農家を売却し 母を特別の介護施設へ 

父親はまだ自力で何でも出来ますから 別の施設へ と事は進められる  そんな中 

ほぼ別居中の息子と嫁は離婚することに 息子も二人の娘 嫁から家を追われる  

こうして家族一同が集う家を失いチリチリバラバラとなります なんとも哀しいお話なのですが 

 それにより 家族のある者にとっては 空気の様な存在の家族 家族愛 をも一度深く思ってみます  

パンフレットの隅 後書きに 観劇後 家族へ「愛しているよ」と電話入れてください とありました 

俳優たちは 映画やTVで見知った方々 演技も達者です 事に 一人息子 Simo Muller

母親に甘やかされて育った 家族の期待を一身に受け 故に父親とはよりが合わない 自己中心で

 どこにでもいる 余り人に好かれるタイプでない役を 綿密にしかしとても自然に演じます すばらしかった

おそらくWest Endの中心街の劇場へ そして ロングランが期待できる作品です



と たのしい演劇の日々

2014年12月25日

観劇「Sirens」 SOHO theatre

sirens00.jpg





観劇「Sirens」SOHO theatre

タイトル「Sirens/セイレ−ン」とは 魅惑的な歌声で人 男性 をたぶらかし命を奪う 妖女 

ギリシャ神話に描かれる海の怪物 のことです

出演いたしましたのは パフォーマンス集団 ONTROEREND GOED/ 身代の手答え とでも訳しましょうか?

 ベルギーに拠点を置き 世界を股に賭け 実験的に舞台表現を模索する集団なのだそうです

フェミニズムをテーマとしたこの作品は 6人の女性パフォーマーで構成され 
sirens01.jpg


其々EU内の各国より集まっておりますようで 皆違ったアクセントのある英語でした

この作品は Speech chorus を用い  Speech chorsの舞台は始めてのことでしたので 

Steiner&Marie Steiner のThespis' Cartを思い起こしながら 楽しみにして出かけたのでありましたが

 残念なことに タイトル 言いますところの 聞く者の魂を奪い取ってしまうほどの 妖艶な声  

声質が表現に至るまでには磨かれておりませんで 

ここへ至るまでに「声」を育てるどんな訓練をして参ったのでしょうか 大変興味のあるところなのですが

 睡眠不足も手伝い 腰は落ち着かず また後半はウトウトしてしましました 

また 前半性行為を扱った表現がありましたが 年齢指定はなっておりませんから 

思春期のお嬢さん連れの家族が複数おりました かまわなかったのでしょうか?

 少年たちには多少刺激が強いかもしれないと思いました


今回はSpeech chorus でしたから

 Novalis(1772 – 1801 )について書かれものを少し読み返してみております その中より 言葉について


音と線による命名(しるしづけ)行為は、驚くべき抽象化である。

四つの文字が私にとって神 Gottのしるしとなり[神を表わし]−−二、三個が百万の物を表わす。

森羅万象を意のままに操ることがなんと簡単になることか!

霊界の凝縮がなんとあざ やかに見えるようになることか!

言語学は霊の王国の動力学である。指揮官の一言は軍隊を動かす−−自由という言葉は−−諸民族を。

言葉と書字に対する驚き、つまり話し言葉や書かれた文字の「ことだま」に対する感嘆は、

古代人や「野生民族」など、神話の時代に生きる人々のみなら ず、のちの時代の詩人にもある。

ノヴァーリスはこの断章にみられるような言語観をすでに抱いていた立場で、カバラの言語観に出会った。

そのため、知識源と なったシュプレンゲルの無理解を超えて、

二十世紀のカバラ学者であるショーレムの知見に通ずる、より深く適切なカバラ理解に至っている。

(中井章子「ノヴァーリスと自然神秘思想」1998.2.28発行/P226)

 

Novalis よりのメッセージをSteinerは受け取り 言語造形 を成したのでしょう


と たのしい演劇の日々 
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