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2016年06月13日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」33

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」33


気になる箇所の意訳を続けております 

シュタイナーの言語造形ではEpic,Lyric and Dramatic styles/叙情詩 叙情詩 演劇

の3っつの様式に分けられると云います この章では それをみてゆきましょう

まずは前回に続き 詩人は神の憑依による と語る 古代ギリシャ文献を紹介しております  




Plato Ion/プラトンのイオン
 
ソクラテスが当時の有名な吟遊詩人 イオンとの問答により 

イオンの詩歌は 神の憑依のよるものと 認識する件です


同様に まずミューズは 自ら 霊感を受けとれる人間に憑依する 

そして これらの憑依された人間から人間へと連鎖し 引き継がれる 

希代な詩人は 叙事詩 叙情詩 を 芸術の為に作るのでない ミューズより霊感を受け るのだ

 さながら バッコスの信女の如く 彼らは正気でない 彼らは詩歌と韻律の神の下にある  

彼らが云うには まるで蜂のように 蜜を求め花から花へ飛び回り 

詩歌は甘美の泉より ミューズの谷の花園から摘み集められる

 これは真実だ 

詩人は聖なる使者 神の憑依により 人間の意識は遠のく 

この精神状態にないとき 彼は無力だ 神託を呟きはしない  

だが 霊感を受けるや 熱狂的に 賛歌 合唱聖歌 弱強格の歌を 朗誦する


更に 彼はある特定の分野にのみその力を発する

それは美学の為にではない もし彼が美学の識者ならば 現存する詩歌について知見を述べるであろう

 がたった一つのテーマにより詩歌は謳われる  故に 

神が彼の魂をうばい 神の使者として 占い師 予言者として  尊い言葉をつぶやいているのだ 

それは神自らが語っていると言える

 詩人を通し 神は人間と言葉を交わしているのだ と結論できる 









と たのしい演劇の日々

2016年06月11日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」32

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」32


気になる箇所の意訳を続けております 


シュタイナーの言語造形ではEpic,Lyric and Dramatic styles/叙情詩 叙情詩 演劇の

3っつの様式に分けられると云います それを次回よりみてみましょう



古代ギリシャの詩人Hesiod(BC750頃)/ヘシオドスの叙事詩 Theogony/神統記 より

ヘリコン山の麓で羊を追っているとき ヘシオドスに吟遊術を伝えたのはミューズであった

女神等は 月桂樹の枝を折り 奇跡を呼ぶだろう と彼に渡した 

女神等は 厳かで香しい息を吹きかけ云うには ヘシオドスは 未来を 過ぎ去った日々を祝福し

 永遠の神々の経歴について朗誦するであろう その際 始まりと終わりには必ず神々の恩恵を謳うであろう と

幸運は ミューズに愛される男のもとへ 甘美な吐息と共にその男の口より吐かれる

例え 男は 不幸に打ちひしがれ 悲しみに暮れ 恐れに戦いても 

ミューズの下部 吟遊詩人 祖先の功業を オリンポスの神々を称え 朗誦を始めるや

 神々の栄光により 男は恍惚として我を忘れだろう


  







と たのしい演劇の日々

2016年06月08日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」31

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」31

気になる箇所の意訳を続けております 


Speech and the Etheric/語りと命 より


Alpha and Omega/アルファとオメガ

勿論 シュタイナー演劇本ですから これは 新約聖書 ヨハネの黙示禄より

「私はアルファであり オメガである/最初で最後である/ 永遠」 によるものです 


詩歌の源である 行動の原因/推進力 は無限界より現れる

それは 所作と音を通し 時空間へ自らを顕わにする

今正に語られた言葉 そして次に語られる言葉 そのエナジーはまだ顕わになっていないが

 この言葉と言葉の間の 刹那な間の存在様態は それらの音によりすでに確定されている

これは 語り/言語造形における アルファとオメガ である

重厚な体験と この力学の理解は 

この刹那な間の瞬間 限りなく柔軟で多彩である 音の綾織を生み出す

語り部/俳優は 物語を語りつつ その音の綾織を空間に完成させる

語り部/俳優は 語られる詩歌/音を聴くに必要な空間の 現れた音による瞬時の違いを感じ取り

 そこから驚きと喜びをもって 更に 新たなものを生み出し 物語を織り成す


俳優は役の物語を舞台に展開する時 役の思考 感情 意志/行動を 

俳優の命/エターナル体 で体験している 

同時に 聴衆たちも 物語を 舞台と観客性の狭間で 織り成す

観衆たちは この体験/偉大な命より 個々の命に刺激を受け取り そうすると 

それはエナジーとなって舞台と観客席の狭間に放たれ エナジーの渦巻きを織り成す

それを成り立せる為に 

語り手/俳優は 詩歌のアルファとオメガ/全体 を理解していることは 勿論である



 



と たのしい演劇の日々

2016年06月07日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」30

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」30

気になる箇所の意訳を続けております 


Speech and the Etheric/語りと命 より


同じ詩句/詩歌を何回も繰り返し語る時の 単なる繰り返しでなく

 語るたびに 超自然の作用を受けたような 高揚とはなんであろう

それを理解するには 芸術が生まれ出る刹那 神秘体験を待たねばならない

創造し続ける可能性は テキストで表された言語造形の練習過程で伝ええる 

それらとは また別の質であろう

命/エターナル体 の活力無しには 例えどんなに深く感じ入っていたとしても

 語られる言葉は死んでいる

毎朝花をつける蕾のように それは連綿と繰り返されているのであるが 

超自然の働きかけによる高揚が必要である

もし 我々が試みている 言語造形 時空間に創造しているもの は 

高揚する充実感/気の充実/オーラの光輝 で明示されるなら  

無限界より見えない力は受け取られ 更に 限界域は拡張する

In the vast unmeasured world-wide spaces,
In the endless stream of time,
In the depths of human soul life,
In the world's great revelations
Seek the unfolding of life's great mystery



この膨大な知られざる宇宙

時は無限に流れ

人類の魂は 底知れず

崇高なる啓示におののき

神秘なる命の解明を求める 

 



と たのしい演劇の日々

2016年06月04日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 29

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 29

気になる箇所の意訳を続けております 



英語習得に 英語文法を修めることは肝心要であります

外人向け英語試験用のテキスト(Longman Grammar and Vocabulary for

Cambridge Advanced and Proficiency )に取り組んで何年になるでしょう 

中学入学で英語の勉強を始め 高校大学 そして 渡英準備に語学学校へ通い が

住み始めて知った 使い物にならない英語の為 未だに学習は続くわけです 

会話や作文の折 外国語となると 勿論年齢の故なのですが 文法が意識に昇ります

が 母国語となると 国語の授業で文法を学んだ記憶は薄っすらとありますが 

日常生活で文法を意識することなどまずありません


Dawn は この彼女の母国語 英語 の文法を 

三位一体 と関連付けて書いておりますので 意訳を試みました



第7章 文法への入口

The goddess in the Trinity/三位一体における女神
 

文法を研究してゆく内に 複雑な認識 つまり

 本質/神は 男性性 女性性 童子 に現れる と読み解ける


男性性:
解体 区別 確固とした区分 名詞を作る 行動に長け 動詞を作る


女性性:
区別への疑問 感性を大事にする 明敏に新たなものと関係性を作る 

新たな言葉より文法を再構築し全体へ貢献する 


童子:
知ることを楽しむ 好奇心旺盛で 境界を厭わない 知る術を知らない故体験を恐れず 

慣例を試み 裂け目を見つけて探り発見し 規則破りをする




ロゴスとは
我々の左脳より 思考により 暗示を受け取る

女神とは
我々の右脳により 感覚により 暗示を受け取る  

家族/(洗礼者ヨハネ)とは
童子を中心に互いの手を取り合い 予言者として 脳に新たな道を見出す 





と たのしい演劇の日々

2016年06月02日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 28

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 28

気になる箇所の意訳を続けております 

第5章 The Speech and the Etheric/語りと命 に入りました

 この Etheric 神秘学で云うエターナル体/人間構成要素の一つ  オーラや気 と同様と理解しれおります




The sense of the whole/総体と云う感覚

言語造形の練習を進めるにあたって

語句/文章 を ステップと共に語るとき その第一声 第一歩 を踏み出す瞬間には 

この一連の行動が何処へ向かっているのか つまり 完結 を知っていることは大事なことである

この 完結を知り 行程を理解している この感覚を掴めるまで繰り返し練習する

更に 時空の無限郷を超えた この感覚 の源を探る

この感覚の源を探りだし 確かなものにするために 所作と組み合わせてみる

今正に語ろうとしている 推進力/行動の源 を無限郷から手に入れる試みをする

その言動の源により 身体は突き動かされ それに任せ 語り行動することを繰り返す


この無限郷を知覚すれば 恣意的語り/音の集積でなく 語り/音はロゴスの織り成す芸術であることを知る


この言動/ロゴスを習得するための 試行錯誤を繰り返す練習の行程 

それより得る智恵は エターナル体に記憶される

そして この言動/ロゴスの智は その最初の一音 一歩は 未来へと導かれていることに気づく

どんぐりの樹の育ちをみてみよう

一般の認識では 樹は過去の記憶を抱き未来へ育つものと理解する

エターナル体の認識では どう未来のどんぐりの樹は 現在に至るのか 

どんぐりの樹 命の実質は 未来へと向かう必要から 今があることを理解する






と たのしい演劇の日々

2016年05月29日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 27

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 27


気になる箇所の意訳を続けております 

第5章 The Speech and the Etheric/語りと命 に入りました

 この Etheric 神秘学で云うエターナル体/人間構成要素の一つ  オーラや気 と同様と理解しれおります



語りとは人間存在の証し


まず 一つの音 を繰り返し発してみよう

次に 音 に所作を付けてみる  そしてその所作より顕わになる他の音を見出してみる

そして それより更に  音と所作で 命の容 を現してみる それには始まりも終わりも無いことに気づく

五感での感受は始まりと終わりがあるが 我々を取り巻くこの存在には無い

この在るものは 僅かなであるが無限より彩られ 織り込まれ 空間を覆い 我々に活気を与える


語りの文脈が 複雑な有機化合体になるならば 意志 思考 感情が 織り込まれる

もし 我々が目覚めるなら 魂 霊は エターナル体/オーラ/気 に織り込まれる


語りは 我々の命の表現であることを体験する


語りは その中心に 至高の創造主 the I AM/神/キリスト を有している 

その者は 複雑は器を創造し それはそれ自体でその者を表現する

この器は 人類の語りは 我々の肉体に織り込まれる

語りは 耳が受け 脳により 音 として解析される

それは 波動数で表される

その波動/音は  命/エセリック体/オーラ/気 を流れ それを 肉体は受け取る

そして 更に 肉体が受け取った音は 魂の体験/アストラル体 となり 感情 思考 意志を刺激する


語る とは 言葉を発する者により成され  聴く者 を養う

これが達成された時 人類の語りは 宿命/天意の 予言の成就へ 一歩近づく それは 

ヨハネ福音に現わされている

『はじめに言(ロゴス)があった 言は神とともにあり 言は神であった』  


語る とは 哲理/神の言葉/キリストを創造する力 である

 




と たのしい演劇の日々

2016年05月28日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 26

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」 26

気になる箇所の意訳を続けております 


Spondee 長長/強強

長長/強強 のリズムは 無表情に延々と続けられる葬儀の行進の様に

 計画的で 熟考された 重苦しい観を来す 

或いは 登山の様に 頂上まじか 黙々と一歩一歩重い脚を運ぶ 

この ゆっくりとした 意図的一歩は 大地との強い関係を思わせる

それ故 Spondee 長長/強強 は 我々の意志 を表現する


長長リズムで2〜3の音節以上の単語で構成された文脈を 話すのは不自然だ 

なぜなら  一音節ではないどんな言葉も 少なくとも1音節は 短リズム をふくむ


Spondee 長長/強強 は日常会話の中に 魂に働きかける独特の効果のあることに気づく 

強固な意志は 長長/強強リズム の連続を求め

Spondee 長長/強強 は 特別の目的のため注意深く選ばれ それは深淵な効果を起こす


時に 強調を目的とし すべての言葉を長く強く発するが それは失敗に終わる


言語は短長リズムの動的関係で成り立っているからで 


もし言語が 短のリズムだけで構成されておれば それは神経に触るだろう

逆に 長リズムのみであると 冗長で重苦しくるしくなる


リズムは目的に合わせ効果的に組み立てられるべきである



と たのしい演劇の日々



2016年05月24日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」25

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」25



四つの基本リズム

まだギリシャの詩人が 文明の守護神の下にあり 宇宙の命を感受し 詩文に映し 

人類の魂を支配 教育していた頃に遡る


Iambic/短長

Anapaest/短短長

Trochee/長短

Dactyl/長短短


長短 長短短 /魂が地球へ還るリズム

6歩脚と組み合わせ 長短/長短短 で書かれた詩文を朗誦してみる 

先ず 長 を一歩踏み込む 直ぐに 次の一歩は 短 で踏む と 

我々の魂は落ち着く静まり 確固として 客観的に物事に向かうのを知る

最初の一歩の 長 は我々を大地と結びつける 次の 短 の一歩で 情報を集結し 完成する

長 の一歩を 踵で 続いて 短 を つま先 で 踏んでみるなら よく体験できるであろう

この脚の運びは ギリシャ民謡に実際みられる

この体験を朗誦に現してみると 長短 は子音を確固に表す のを感じる

そして それは 三次元の実体を生み出し ある映像を創り出す

それ故 長短 長短短 は物語り 叙事詩に向いている



短長 短長長 /魂の飛翔のリズム

短長 の音は 大地より飛び立つ  

短 の一歩は 飛翔への踏み込みで 

短 の一歩の後の 長 の一歩は 我々の情動を掻き立て 魂を刺激する

短長 短長長 のリズムで 聴衆に語り掛ける時 

語り手は自身の内奥の声を聴き 聴衆の感性に歌い掛ける

なぜなら 長短 長短短 は 我々の心音と密接にあるから

聴衆は 母音に含まれる魂を聞き取る 

叙情詩に向いている
 




 
と たのしい演劇の日々



2016年05月23日

人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」24


人智学演劇本Dawn Langman の「The Art of Speech」24


日本も 西洋占星術はすっかり定着しておりますが 

シュタイナー演劇を学ぶには 聖書同様 暦法 占星術 に眼を通します



長短短/dactylic 6歩脚/hexameter について


学術研究によると 健康な人間は 睡眠中 1分間に18回呼吸し 脈拍は72回である 

ホメロス文学 「オディセイア」 「イリアス」  長短短/dactylic 6歩脚/hexameterで語られた

 それは 人間の呼吸と心拍に最も調和し それは宇宙法にかなっている

我々は 1時間に1080回呼吸し 一日の呼吸回数は25920回である

地球は地球軸の傾きにより 北極は南極よりゆっくり回転する

この傾きが 太陽 星座 位置関係に変化を生じる

12星座のすべてが春分の日を迎える為に プラトン年 25920年の年月が必要である

これを12で割ると 2160年 である

文化により 暦法に違いはあるが 基本はこれによる


前2160年頃のエジプト文明は おうし座の影響下にあり

後のギリシャ ローマ文明発展は 牡羊座の影響下にあった

ホメロスの文学は 宇宙法を語ったとも言えないだろうか?


古代ギリシャ デルポイの神託は 長短短/dactylic 6歩脚/hexameter で告げられた








と たのしい演劇の日々



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