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2016年05月21日
鑑賞 Conceptual Art in Britain 1964-1979 於いてTATE BRITAIN
鑑賞 Conceptual Art in Britain 1964-1979 於いてTATE BRITAIN
美大の学生であった友人と この概念芸術について口論となり 平行線で終わった若い日を思い起こします
作者側の友人は 受け手の観衆はその作品の発生元である作家の概念/思考を理解することでしか
作品を理解しえないと頑固に言い張りました が 観衆は純粋に作品との出会いを楽しむ訳ですから
作家の意図を観衆に強要すべきでない 一旦世に放たれた作品は 観衆の感性に寄り添う とか何とかで
互いの争点が空回り 互いに無言を保つことでしかこれは終わらないと気づき 会話を終わらせたのでした
TATE BRITAIN のパンフレットの意訳を試みます
この展覧会では 芸術の基本的変化に焦点をあてる
概念芸術では 概念は 意図/発想の結果としての作品(例えばパフォーマンス それは一回生)より上位にある
Marcel Duchamp(1887-1968)の金言 “芸術は精神に奉仕する” を提案する
作品からアイデアへ この焦点の変化は 芸術の本質 状況と役割 について 批判し分析する行為を生む
概念芸術は 芸術制作のための手順であり それは現代なおも芸術家に問い続けている
この展覧会では 社会文化の変化期
1979 Harold Wilson初の労働党政権発生から 1979 Margaret Thatcher 保守党奪還 と
概念芸術 の関係性をみてゆく
概念芸術の観念は 世界との再結合を働きかけ 現実世界と芸術を繋ぐ道筋を探る
それによって 社会と芸術の契約関係が明らかにされる事を企ててみる
例えば ある手法では 作品の受けてである観衆と 作家の意図と間に
どのような関係と行動がどう発生するかに注目する
と たのしい演劇の日々
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2016年05月17日
演技 「Semiotics/記号」
演技 「Semiotics/記号」
Chris New の演技術 を学びながら Kim Suttleの Semiotics が蘇ってきました
Kim のワークショップ(08/2009)では 極短いシーンを即興で演じましたが
その際俳優は 勿論 行動/アクション/演技 は 自然にであったり 恣意的にであったり 物語を生きます
なので 行動の理由/役の目的 は判明しております
ところが Kim は俳優の行動を一つ一つ演出するのです もちろん
言われたとおりに 俳優は行動しますが 物語が途切れ 俳優は混乱します
役は何をしたいのか 役の行動の目的が解らなくなります
人形遣いが操らなけらば 糸でだらりとぶら下がっただけの人形同様 パペット状態に陥ります
何を演じているかと問われれば 答えは 混乱です となります
ところで これを 観客の立場で観てみますと 正に
観客が観たい物語にかなった行動を俳優は取っていることが 判明するのです
この観客と俳優の Semiotics/記号
受動と発信間のギャップの大きさはとても 面白い現象であると学びました
Konstantin Stanislavsky(1863-1938) 役創りの為の10の質問など必要ない
観客の観たい物語を創るため 演出に云われた通り俳優は行動するだけ
細切れに撮影されるスクリーン演技にも似ております
さて Chris New の演技術 も観客の観たい物語を創るために 俳優はシンプルに行動するのみ
意味 気持ち など無駄な飾りは必要ない と云います
Kimの場合 予定された物語 を正確に受信されるよう 俳優の演技/行動/記号を送る
Chris の場合 個々の観客が創り出す物語は問はない が
シンプルで的確な演技/行動/記号を送る ことで 観客は自ら物語を創造する と云います
と たのしい演劇の日々
Chris New の演技術 を学びながら Kim Suttleの Semiotics が蘇ってきました
Kim のワークショップ(08/2009)では 極短いシーンを即興で演じましたが
その際俳優は 勿論 行動/アクション/演技 は 自然にであったり 恣意的にであったり 物語を生きます
なので 行動の理由/役の目的 は判明しております
ところが Kim は俳優の行動を一つ一つ演出するのです もちろん
言われたとおりに 俳優は行動しますが 物語が途切れ 俳優は混乱します
役は何をしたいのか 役の行動の目的が解らなくなります
人形遣いが操らなけらば 糸でだらりとぶら下がっただけの人形同様 パペット状態に陥ります
何を演じているかと問われれば 答えは 混乱です となります
ところで これを 観客の立場で観てみますと 正に
観客が観たい物語にかなった行動を俳優は取っていることが 判明するのです
この観客と俳優の Semiotics/記号
受動と発信間のギャップの大きさはとても 面白い現象であると学びました
Konstantin Stanislavsky(1863-1938) 役創りの為の10の質問など必要ない
観客の観たい物語を創るため 演出に云われた通り俳優は行動するだけ
細切れに撮影されるスクリーン演技にも似ております
さて Chris New の演技術 も観客の観たい物語を創るために 俳優はシンプルに行動するのみ
意味 気持ち など無駄な飾りは必要ない と云います
Kimの場合 予定された物語 を正確に受信されるよう 俳優の演技/行動/記号を送る
Chris の場合 個々の観客が創り出す物語は問はない が
シンプルで的確な演技/行動/記号を送る ことで 観客は自ら物語を創造する と云います
と たのしい演劇の日々
2016年05月16日
AAAHA00 Anglo Asiatic Arts & Heritage Alliance
AAAHA00
Anglo Asiatic Arts & Heritage Alliance
於いて Centre for Migration & Diaspora Studies/SOAS/
The School of Oriental and African Studies /University of London
英国でシュタイナー演劇を研究するチャンスを得 キリスト教をベースとする西欧文化を体験しております
ところで 体験すればするほどに 神道仏教をベースとする日本人の魂/文化を振り返ってみずにはおれません
この全く違った文化を どう咬み合わせ ここ西欧において 演劇の形で表現できるであろう
思いは巡ります そんな折
以前 こちらで紹介いたしました British East Asian のメンバーが さらなる異文化交流と
ここ英国での再創造を企てましたので ご紹介いたします
以下 新たな運動の始めの一歩となりましたイベントの紹介文 意訳でのご案内です
AAAHA/Anglo Asiatic Arts & Heritage Alliance とは
芸術 文化 遺産 を学術 頭脳集団と結びつけ コミュニティに関連付け
グローバルな促進を助ける組織である
プレゼンテーションの発表者
Dr. Parvathi Raman, Chair of SOAS Centre of Migration and Diaspora
Dominic Rai, Artistic Director of Man Mela Theatre Company
Trikhon Theatre, British Vietnamese theatre company
Thekla Ek, Cambodian visual artist
Pinpoint Create, Essex based theatre company
Papergang Theatre, British East Asian new writing company
Yang-May Ooi, author and Story Guru
Institute for Strategic Dialogue, think tank combatting extremism globally
Performance poetry by Anna Chen
来る7月 8月には 第1回目の祭典 Cross Drifts/異種溜り を開催します
プレゼン ワークショップ を通し
我々の日常である 異種の包括 を鼓吹する意味について思索し挑戦します
芸術は文化を定義する故に 英国に帰属しながら どのように オリジナリティを確認し 同化し
新たな芸術環境を促進することを 皆で試みたいと思っています
と たのしい演劇の日々
2016年05月15日
観劇 Mischief theatreの「The Comedy about A Bank Robbery」01
観劇 Mischief theatreの「The Comedy about A Bank Robbery」01
劇を観終わって 最初に浮かんだ言葉は
『大変な肉体労働 ご苦労様です どうぞケガ病気しないで 最後まで頑張ってくださいね』でした
LAMDAに席を得んがため 子供の頃より 歌踊り演技にと 一週間スケジュール一杯で
訓練を積んできことでしょう LAMDAを出れば ロンドン ブロードウェー ハリウッドでの仕事のチャンスは
最も多い しかし 並みならぬ才能があっても 決して皆が皆 好みの仕事を得れはしません
運を自分たちで切り開いていかなくては俳優として生き残れない
身体をはって真摯に仕事に臨む俳優陣から 彼らの夢に生きる使命感 野望が伝わってくるのです
劇団主要メンバーの一人Charlie Russell は劇中のトリックで ガードマンに水を所望します
間抜け役のガードマンは まずコップに一杯の水をもって舞台に現れ それを 女優は一気に飲み干し
お代わりを頼むのです 先は読めますが 次はパイントコップ 更に 水差しへと どんどん水量は増える訳です
それを女優は 可鍛にも一気に 飲み干します 流石に 大きめの水差しが届いた折は
飲みながら半分以上の水を自身で被っていました
戸板返しになるベットに張り付いた俳優Greg Tannahillは何度も 何度も ベットの撥ね返しと一緒に
身体を地球に対し垂直から 水平へと激しく 移動を繰り返します
俳優 Chris Leask はひたすら頭を殴られ続けます もちろん 鬘と擬音で なのですが
身体をフルに使いますから 観客は 本当に彼が殴られ続けているかのような錯覚を受けるのです
劇後半ではハーネスを使い 俳優陣は舞台にぶら下がったままの状態で 演技を続けます
これを 一週間7日間毎日休みなく勤め 1年先まで上演予定になっております
なんと激しい仕事でありましょう 好きや憧れだけで勤まる仕事ではありません
観衆に夢と笑いを届ける 俳優として今生を全うする使命に生きる とでも言いましょうか
その真摯な姿に心打たれました
と たのしい演劇の日々
劇を観終わって 最初に浮かんだ言葉は
『大変な肉体労働 ご苦労様です どうぞケガ病気しないで 最後まで頑張ってくださいね』でした
LAMDAに席を得んがため 子供の頃より 歌踊り演技にと 一週間スケジュール一杯で
訓練を積んできことでしょう LAMDAを出れば ロンドン ブロードウェー ハリウッドでの仕事のチャンスは
最も多い しかし 並みならぬ才能があっても 決して皆が皆 好みの仕事を得れはしません
運を自分たちで切り開いていかなくては俳優として生き残れない
身体をはって真摯に仕事に臨む俳優陣から 彼らの夢に生きる使命感 野望が伝わってくるのです
劇団主要メンバーの一人Charlie Russell は劇中のトリックで ガードマンに水を所望します
間抜け役のガードマンは まずコップに一杯の水をもって舞台に現れ それを 女優は一気に飲み干し
お代わりを頼むのです 先は読めますが 次はパイントコップ 更に 水差しへと どんどん水量は増える訳です
それを女優は 可鍛にも一気に 飲み干します 流石に 大きめの水差しが届いた折は
飲みながら半分以上の水を自身で被っていました
戸板返しになるベットに張り付いた俳優Greg Tannahillは何度も 何度も ベットの撥ね返しと一緒に
身体を地球に対し垂直から 水平へと激しく 移動を繰り返します
俳優 Chris Leask はひたすら頭を殴られ続けます もちろん 鬘と擬音で なのですが
身体をフルに使いますから 観客は 本当に彼が殴られ続けているかのような錯覚を受けるのです
劇後半ではハーネスを使い 俳優陣は舞台にぶら下がったままの状態で 演技を続けます
これを 一週間7日間毎日休みなく勤め 1年先まで上演予定になっております
なんと激しい仕事でありましょう 好きや憧れだけで勤まる仕事ではありません
観衆に夢と笑いを届ける 俳優として今生を全うする使命に生きる とでも言いましょうか
その真摯な姿に心打たれました
と たのしい演劇の日々
2016年05月11日
観劇 Mischief theatre の「The Comedy about A Bank Robbery」
観劇 Mischief theatre の「The Comedy about A Bank Robbery」
CRITERION THEATREにて
英国若手喜劇集団 Mischief theatre の新作 「The Comedy about A Bank Robbery」
を ピカデリーサーカス 訪問者で賑わう エロスの像 正面にある Criterion 劇場で見て参りました
コメディアデッラルテ をベースに 英国のパントマイム を掛け合わせた
ドタバタ喜劇(即興)+スラップスティック(台本あり) 予定調和なやり取りも また新規なネタも
よく練り上げられた喜劇です
若い才能のあるLAMDA(ロンドン東部にある有名な演劇学校)卒業生たちにより
2008年に立ち上げられた劇団だけあり 俳優一人一人の表現能力が高く コンビネーションも良く
今 英国期待の若手喜劇集団 です
ところで 彼らの代表作「The Play that goes Wrong」は
「崩壊シリーズ 九条丸家の殺人事件」と書き換えられ
日本人劇団により日本版として 日本で上演されているようです
日本のお受験さながら 英国で有名演劇学校に入るためには 当人の並外れた才能 やる気 弛みない努力
親のモチベーションと財力が必須であります
LAMDA卒 演技の基礎レベルが高い俳優陣によって可能にした喜劇を
昨今の日本人俳優事情を全く存じませんが 果たして 日本人の俳優陣が
おそらく片手間で演技を遣っておられる(日本の俳優事情は厳しい)のではと思われます
どこまで 喜劇として完成度の高い公演をなさるのでしょう
『観衆の皆さんへ ホンのひと時 ですが 人生に笑福をお届けするぞ』 との意気込みで
命張って 演じて欲しい限りです
と たのしい演劇の日々
CRITERION THEATREにて
英国若手喜劇集団 Mischief theatre の新作 「The Comedy about A Bank Robbery」
を ピカデリーサーカス 訪問者で賑わう エロスの像 正面にある Criterion 劇場で見て参りました
コメディアデッラルテ をベースに 英国のパントマイム を掛け合わせた
ドタバタ喜劇(即興)+スラップスティック(台本あり) 予定調和なやり取りも また新規なネタも
よく練り上げられた喜劇です
若い才能のあるLAMDA(ロンドン東部にある有名な演劇学校)卒業生たちにより
2008年に立ち上げられた劇団だけあり 俳優一人一人の表現能力が高く コンビネーションも良く
今 英国期待の若手喜劇集団 です
ところで 彼らの代表作「The Play that goes Wrong」は
「崩壊シリーズ 九条丸家の殺人事件」と書き換えられ
日本人劇団により日本版として 日本で上演されているようです
日本のお受験さながら 英国で有名演劇学校に入るためには 当人の並外れた才能 やる気 弛みない努力
親のモチベーションと財力が必須であります
LAMDA卒 演技の基礎レベルが高い俳優陣によって可能にした喜劇を
昨今の日本人俳優事情を全く存じませんが 果たして 日本人の俳優陣が
おそらく片手間で演技を遣っておられる(日本の俳優事情は厳しい)のではと思われます
どこまで 喜劇として完成度の高い公演をなさるのでしょう
『観衆の皆さんへ ホンのひと時 ですが 人生に笑福をお届けするぞ』 との意気込みで
命張って 演じて欲しい限りです
と たのしい演劇の日々
2016年05月10日
演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません Actors Centre London 01
演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません
Actors Centre London 01
『台本を読み 台詞を喋る』
年配の英人俳優が Chrisに疑問を投げかけ 二人のやり取りにより Chrisの考える 演技とは
を更に考察できました
その俳優の疑問とは 使用しました台本「Taboo/禁忌」の最後 ト書きに Jamesコインをベットに放る
とあります が
Konstantin Stanislavsky(1863-1938) の演技術を習い それを基礎として長年役を演じてきた俳優ならば
ト書きに コインを放る とあれば 「何故 役はここでコインを放るのか?」行動の理由 を知っています
Stanislavskyの10の疑問 に答えることから 役創りに入りますから
Chrisも もちろん RADA(英王立演劇学校)でStanislavsky演技術を教わったことでしょう
ところで 彼は才能ある俳優です 階級社会の英国で 労働者階級の彼が RADAに入校し 卒業後
次から次へと 舞台 映画 TVに出演し 新人賞を得ています
Stanislavsky の演技術は 才能の薄い俳優を 当時のMoscow Art Theatre において 彼の演出のもと
演技出来る俳優に育てる為 編出された技術なのです
Chris とMichael Chekhov(1891-1955) が重なります
Chrisも演じ続ける事の壁に突き当たり コントロールを失ったと云います
おそらく 休みなく 数々の役を演じ続け また 役作りの過程で 深く役にのめり込み
自我と役の人格との間で混乱が生じ また若くしての成功による世間の期待に
燃え尽きたのではないでしょうか? しばらく演技から離れ 演出や ワークショップを重ねながら
演技について思索の末 彼のメッソドを生み出しました
それは 俳優は ト書きに書かれた行動を 観客が解るよう シンプルに 明快に行うだけ
俳優は 役作りの過程で役の物語を練り上げる必要などない 物語を作るのは観客だから なのです
この4月 Nottingham playhouse でのChrisの演技を観ている質問の俳優は
ト書きに そうするよう書いてあったから 行動しただけだ と答えるChris に
「本当に行動の理由を何も考えていないのか?」 と疑い深く問かけましたが
観客(質問の俳優)は舞台上でのChrisの行動にある意味を読んでいるのです Chrisの云う
観客は物語を創っている とはこの事です
才能豊かな俳優は 何もしなくても 舞台の上で カメラの前で 役としての存在感 雰囲気 を醸し出します
Actors Centreのワークショップでは 演技をしてはいけない と よく言われます
Chris New は天性の俳優なのだと思います
と たのしい演劇の日々
Actors Centre London 01
『台本を読み 台詞を喋る』
年配の英人俳優が Chrisに疑問を投げかけ 二人のやり取りにより Chrisの考える 演技とは
を更に考察できました
その俳優の疑問とは 使用しました台本「Taboo/禁忌」の最後 ト書きに Jamesコインをベットに放る
とあります が
Konstantin Stanislavsky(1863-1938) の演技術を習い それを基礎として長年役を演じてきた俳優ならば
ト書きに コインを放る とあれば 「何故 役はここでコインを放るのか?」行動の理由 を知っています
Stanislavskyの10の疑問 に答えることから 役創りに入りますから
Chrisも もちろん RADA(英王立演劇学校)でStanislavsky演技術を教わったことでしょう
ところで 彼は才能ある俳優です 階級社会の英国で 労働者階級の彼が RADAに入校し 卒業後
次から次へと 舞台 映画 TVに出演し 新人賞を得ています
Stanislavsky の演技術は 才能の薄い俳優を 当時のMoscow Art Theatre において 彼の演出のもと
演技出来る俳優に育てる為 編出された技術なのです
Chris とMichael Chekhov(1891-1955) が重なります
Chrisも演じ続ける事の壁に突き当たり コントロールを失ったと云います
おそらく 休みなく 数々の役を演じ続け また 役作りの過程で 深く役にのめり込み
自我と役の人格との間で混乱が生じ また若くしての成功による世間の期待に
燃え尽きたのではないでしょうか? しばらく演技から離れ 演出や ワークショップを重ねながら
演技について思索の末 彼のメッソドを生み出しました
それは 俳優は ト書きに書かれた行動を 観客が解るよう シンプルに 明快に行うだけ
俳優は 役作りの過程で役の物語を練り上げる必要などない 物語を作るのは観客だから なのです
この4月 Nottingham playhouse でのChrisの演技を観ている質問の俳優は
ト書きに そうするよう書いてあったから 行動しただけだ と答えるChris に
「本当に行動の理由を何も考えていないのか?」 と疑い深く問かけましたが
観客(質問の俳優)は舞台上でのChrisの行動にある意味を読んでいるのです Chrisの云う
観客は物語を創っている とはこの事です
才能豊かな俳優は 何もしなくても 舞台の上で カメラの前で 役としての存在感 雰囲気 を醸し出します
Actors Centreのワークショップでは 演技をしてはいけない と よく言われます
Chris New は天性の俳優なのだと思います
と たのしい演劇の日々
2016年05月06日
演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません Actors Centre London
演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません
Actors Centre London
台本を読み 台詞を喋る
意訳を試みましたが 果たして英人の俳優たちと 役 シーン を共有できたかどうか? 疑問は残ります
日本人の俳優同士でも 役やシーンのイメージは皆同じとは行きません が共通の言語の元での作業です
多言語の場合のそのギャップの大きさは 言語を超え文化の違いへと及びます
しかし相方とアイコンタクトを取ることで 気持ちが通い シーンの雰囲気を生むことができます
ドラマが生まれます
Chris のコメント
1、役は何をしているか? 何を話しているか?を知る
2、シーンを小分けし 夫々にタイトル(動詞)を付け 象徴する所作/行動を当てる 単純がよい
3、ト書きに書かれた 行動 を正確に行う
4、俳優の状態は「0/ニュートラル」を維持する
俳優の仕事は 役を単純に しかし正確に表現し 観客に伝える事
観衆は身銭を切って劇場へ足を運び 舞台で展開する物語を楽しむ
物語を創造するのは観衆である
Steven Knight の 「Taboo禁忌 EP2」 より
(A )問い詰めるG かわすJ
Godfrey 眼を背ける、頭を振る, 今にも泣き出しそう
.
Godfrey:どうしてわかった?
James:俺はワタリガラスだ。
Godfrey その妙な言いぐさに仰ぎ見る James 微笑む.......
Godfrey:相変わらずだな
James:狂気沙汰
(B) あがくG 楽しむJ
Godfrey:学寮にいた頃 俺はお前に恋していた。
James:俺たちは共に戦士だと思っていたよ。 神よ 我々は大広間で床を共にしました。
Godfrey 眼を落す
Godfrey:拷問 強烈な
(C)問い返すG 受けるJ
Godfrey 服を強く引き整える
Godfrey:誰が言った?
James:街中にネットワークを張り巡らせている
Godfrey Jamesを仰ぎ見 James 頷く
James:会議で言われた内容を単純に報告するならば、あなたの評判は害されない
(D)寛ぐG 誘うJ
James 銀貨をベッドに放る
James:すぐ始めようじゃないか
Godfrey:多少酔ってはいるが。。
と たのしい演劇の日々
Actors Centre London
台本を読み 台詞を喋る
意訳を試みましたが 果たして英人の俳優たちと 役 シーン を共有できたかどうか? 疑問は残ります
日本人の俳優同士でも 役やシーンのイメージは皆同じとは行きません が共通の言語の元での作業です
多言語の場合のそのギャップの大きさは 言語を超え文化の違いへと及びます
しかし相方とアイコンタクトを取ることで 気持ちが通い シーンの雰囲気を生むことができます
ドラマが生まれます
Chris のコメント
1、役は何をしているか? 何を話しているか?を知る
2、シーンを小分けし 夫々にタイトル(動詞)を付け 象徴する所作/行動を当てる 単純がよい
3、ト書きに書かれた 行動 を正確に行う
4、俳優の状態は「0/ニュートラル」を維持する
俳優の仕事は 役を単純に しかし正確に表現し 観客に伝える事
観衆は身銭を切って劇場へ足を運び 舞台で展開する物語を楽しむ
物語を創造するのは観衆である
Steven Knight の 「Taboo禁忌 EP2」 より
(A )問い詰めるG かわすJ
Godfrey 眼を背ける、頭を振る, 今にも泣き出しそう
.
Godfrey:どうしてわかった?
James:俺はワタリガラスだ。
Godfrey その妙な言いぐさに仰ぎ見る James 微笑む.......
Godfrey:相変わらずだな
James:狂気沙汰
(B) あがくG 楽しむJ
Godfrey:学寮にいた頃 俺はお前に恋していた。
James:俺たちは共に戦士だと思っていたよ。 神よ 我々は大広間で床を共にしました。
Godfrey 眼を落す
Godfrey:拷問 強烈な
(C)問い返すG 受けるJ
Godfrey 服を強く引き整える
Godfrey:誰が言った?
James:街中にネットワークを張り巡らせている
Godfrey Jamesを仰ぎ見 James 頷く
James:会議で言われた内容を単純に報告するならば、あなたの評判は害されない
(D)寛ぐG 誘うJ
James 銀貨をベッドに放る
James:すぐ始めようじゃないか
Godfrey:多少酔ってはいるが。。
と たのしい演劇の日々
2016年04月23日
人智学演劇本 Dawn Langman「The Art of Speech」23
人智学演劇本 Dawn Langman「The Art of Speech」23
『ダンスの申し子』 章の意訳を続けます
シュタイナーに懐疑的な方々の多くが アントロポゾフィ関係者を「シュタイナー教の狂信者」と謗ることは
ここ英国でも当たり前になっております
Dawn は 長年シュタイナー演劇の実践者で研究者であり この本は その成果の賜物ですから
非常に感覚的に書かれており 理解しがたい部分がありながらも
シュタイナー演劇の良き解説本(本人はそれを否定しております)でありましょう
リズムの要素 長短/脚と強弱
英語リズムの発生は 二つの要因で考えられている
ギリシャとラテン語を起源とする 音節/シラブルの長短
前5世紀 アングロサクソンの英国侵略は 彼らの文化 詩歌における 強弱を置く頭韻 を加えた
そしてそれは14世紀 英語文学 へと受け継がれ
19世紀 Gerard Manley Hopkins により 変化した型として 再生する
これら二つの流れは 民族舞踊のリズム 振り の原型でもある
Pavane は長短のリズムに乗り 踊り手は すり足 を用いる
一方で 重さ 軽さ を 表現して Lavolta はジャンプし回転する
リズムと韻律/脚の違い
韻律/脚は 音節の長短を一定数繰り返す
一方 リズムは 日常会話 散文体 近代詩にもみられる 奔放な変化が可能だ
韻律/脚は 大仰な演説だが 生気の無い単純な繰り返し 正確ではあるが機械的思考 の表現に向いている
しかし 生命力に溢れたエネルギーにより 韻律/脚 が表現されるなら
韻律/脚は 正に リズムの原型であり それは 定型を持つ
大宇宙 小宇宙にリズム
リズムは我々を取り巻く大宇宙に存在する
惑星は一定のリズムの内に移動する
我々の心臓 呼吸も一定のリズムを打つ しかもそれは無自覚に成される
我々は 宇宙のリズムに支配されている
と たのしい演劇の日々
『ダンスの申し子』 章の意訳を続けます
シュタイナーに懐疑的な方々の多くが アントロポゾフィ関係者を「シュタイナー教の狂信者」と謗ることは
ここ英国でも当たり前になっております
Dawn は 長年シュタイナー演劇の実践者で研究者であり この本は その成果の賜物ですから
非常に感覚的に書かれており 理解しがたい部分がありながらも
シュタイナー演劇の良き解説本(本人はそれを否定しております)でありましょう
リズムの要素 長短/脚と強弱
英語リズムの発生は 二つの要因で考えられている
ギリシャとラテン語を起源とする 音節/シラブルの長短
前5世紀 アングロサクソンの英国侵略は 彼らの文化 詩歌における 強弱を置く頭韻 を加えた
そしてそれは14世紀 英語文学 へと受け継がれ
19世紀 Gerard Manley Hopkins により 変化した型として 再生する
これら二つの流れは 民族舞踊のリズム 振り の原型でもある
Pavane は長短のリズムに乗り 踊り手は すり足 を用いる
一方で 重さ 軽さ を 表現して Lavolta はジャンプし回転する
リズムと韻律/脚の違い
韻律/脚は 音節の長短を一定数繰り返す
一方 リズムは 日常会話 散文体 近代詩にもみられる 奔放な変化が可能だ
韻律/脚は 大仰な演説だが 生気の無い単純な繰り返し 正確ではあるが機械的思考 の表現に向いている
しかし 生命力に溢れたエネルギーにより 韻律/脚 が表現されるなら
韻律/脚は 正に リズムの原型であり それは 定型を持つ
大宇宙 小宇宙にリズム
リズムは我々を取り巻く大宇宙に存在する
惑星は一定のリズムの内に移動する
我々の心臓 呼吸も一定のリズムを打つ しかもそれは無自覚に成される
我々は 宇宙のリズムに支配されている
と たのしい演劇の日々
2016年04月10日
Dawn Langman「 The Art of Speech」22
Dawn Langman「 The Art of Speech」22
ダンスの申し子 英語のリズムについて 気になる箇所の意訳を続けます
Dawn はGerard Manley Hopkins (1844-1889) により 英語は急激な進化を遂げたと書いております
シュタイナーによりますと
詩人Hopkinsは 20世紀半ばに迎えた人類進化 意識の激変 を書き表す言葉を探し求め苦悩する
その詩編は その人類進化の過程を証言している
19世紀の末 人類は物質主義のどん底 霊性を欠いた真実性の証明 に突き当たった
この世紀を通じて 人類は 完全体から別れ より物質体に属し 故に 己を信頼することを覚える
個体の進化がある到達点に至った時 ある人類は西欧文化の中へ転生した
それらの人類の使命は 意識を司る魂の発展にあった
彼らの 有機化合体/エターナルは 肉体へ転生した
この転生による浸礼は 生命 有機化合体 を受け取る容量に欠けた結果なのだ
この分裂した固体は 宇宙で生き延びるために 複雑な構造を知り 支配することを学ぶ
その達成の為に 彼らは自由意志による思索を学ばねばならない
同様に 物質体の境界を越え/死 では 反転を知覚する
彼らは 自身の物質体へすっかり溶け込んだ有機化合体の緩みを体験する
この緩み体験は 生命全般に対する 知覚を拡張する
このとき 彼らは再度 完全体を得る
完全体からの分断は 思索の力 思慮分別を得るために不可欠である
よって 霊能力の再来は 自由意志 自己意識の放棄ではない
20世紀以降 多くの人類は 初期真実の拡張を体験するであろう
それは 愛 である
それは 我 である
人類は 偉大なる自我 と再統合を果たす
と たのしい演劇の日々
ダンスの申し子 英語のリズムについて 気になる箇所の意訳を続けます
Dawn はGerard Manley Hopkins (1844-1889) により 英語は急激な進化を遂げたと書いております
シュタイナーによりますと
詩人Hopkinsは 20世紀半ばに迎えた人類進化 意識の激変 を書き表す言葉を探し求め苦悩する
その詩編は その人類進化の過程を証言している
19世紀の末 人類は物質主義のどん底 霊性を欠いた真実性の証明 に突き当たった
この世紀を通じて 人類は 完全体から別れ より物質体に属し 故に 己を信頼することを覚える
個体の進化がある到達点に至った時 ある人類は西欧文化の中へ転生した
それらの人類の使命は 意識を司る魂の発展にあった
彼らの 有機化合体/エターナルは 肉体へ転生した
この転生による浸礼は 生命 有機化合体 を受け取る容量に欠けた結果なのだ
この分裂した固体は 宇宙で生き延びるために 複雑な構造を知り 支配することを学ぶ
その達成の為に 彼らは自由意志による思索を学ばねばならない
同様に 物質体の境界を越え/死 では 反転を知覚する
彼らは 自身の物質体へすっかり溶け込んだ有機化合体の緩みを体験する
この緩み体験は 生命全般に対する 知覚を拡張する
このとき 彼らは再度 完全体を得る
完全体からの分断は 思索の力 思慮分別を得るために不可欠である
よって 霊能力の再来は 自由意志 自己意識の放棄ではない
20世紀以降 多くの人類は 初期真実の拡張を体験するであろう
それは 愛 である
それは 我 である
人類は 偉大なる自我 と再統合を果たす
と たのしい演劇の日々
2016年04月05日
Dawn Langman「The Art of Speech」21
Dawn Langman「The Art of Speech」21
I am the Lord of the Dance/私はダンスの申し子
Rhythm is everyday speech/日常会話にリズムあり
英語の台詞を語る際に アクセント同様身に着けなくてはいけないものは
この英語独特のリズムです
英語を母国語として喋る方は 本能的にそれを身に付けております それを後天的に得る為に
バレーのバーレッスンさながら 毎日努力いたしましょう
ラジオBBC4 をバックグラウンドに聞き流す のは有効です
日本の英語教育は現在どうなっておるのか存じませんが
童謡や詩歌を 韻脚を踏みながら暗唱する ことから始めること を強く希望みます
と云うわけで 今回より リズム/律動 について気になる箇所の意訳を試みて参りましょう
情報の伝達だけでなく 自身の趣意を伝え 相手とコミュニケーションを望むとき
本能的に発される言葉はリズムを踏む
童謡や詩歌をみるなら この自然発生する 言葉はリズムを踏む を物語る
リズムは語勢を示す
語勢は 話者の言葉に込められる 情動 感情 趣意を示す
感情/情動は本能的に 発語に発生する 長 短 のリズムと相互作用するし 語勢を作る
また この語勢を作るために 特定の語句/発語に より強い話者の思い/意志を注ぐ
会話するとは 我々の魂の様相である 意志 情動/感情 思考 の交信である
言語造形は その本能と その様相を理解し 芸術的脈絡より学ぶ
と たのしい演劇の日々
I am the Lord of the Dance/私はダンスの申し子
Rhythm is everyday speech/日常会話にリズムあり
英語の台詞を語る際に アクセント同様身に着けなくてはいけないものは
この英語独特のリズムです
英語を母国語として喋る方は 本能的にそれを身に付けております それを後天的に得る為に
バレーのバーレッスンさながら 毎日努力いたしましょう
ラジオBBC4 をバックグラウンドに聞き流す のは有効です
日本の英語教育は現在どうなっておるのか存じませんが
童謡や詩歌を 韻脚を踏みながら暗唱する ことから始めること を強く希望みます
と云うわけで 今回より リズム/律動 について気になる箇所の意訳を試みて参りましょう
情報の伝達だけでなく 自身の趣意を伝え 相手とコミュニケーションを望むとき
本能的に発される言葉はリズムを踏む
童謡や詩歌をみるなら この自然発生する 言葉はリズムを踏む を物語る
リズムは語勢を示す
語勢は 話者の言葉に込められる 情動 感情 趣意を示す
感情/情動は本能的に 発語に発生する 長 短 のリズムと相互作用するし 語勢を作る
また この語勢を作るために 特定の語句/発語に より強い話者の思い/意志を注ぐ
会話するとは 我々の魂の様相である 意志 情動/感情 思考 の交信である
言語造形は その本能と その様相を理解し 芸術的脈絡より学ぶ
と たのしい演劇の日々