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2016年05月10日

演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません Actors Centre London 01

演技 Chris New の There's no such things as character/キャラクター そんなものはありません
Actors Centre London 01


『台本を読み 台詞を喋る』


年配の英人俳優が Chrisに疑問を投げかけ 二人のやり取りにより Chrisの考える 演技とは 

を更に考察できました 
 

その俳優の疑問とは 使用しました台本「Taboo/禁忌」の最後 ト書きに Jamesコインをベットに放る 

とあります が

Konstantin Stanislavsky(1863-1938) の演技術を習い それを基礎として長年役を演じてきた俳優ならば

 ト書きに コインを放る とあれば  「何故 役はここでコインを放るのか?」行動の理由 を知っています

Stanislavskyの10の疑問 に答えることから 役創りに入りますから


Chrisも もちろん RADA(英王立演劇学校)でStanislavsky演技術を教わったことでしょう 

ところで 彼は才能ある俳優です 階級社会の英国で 労働者階級の彼が RADAに入校し 卒業後 

次から次へと 舞台 映画 TVに出演し 新人賞を得ています
 

Stanislavsky の演技術は 才能の薄い俳優を 当時のMoscow Art Theatre において 彼の演出のもと

 演技出来る俳優に育てる為 編出された技術なのです


Chris とMichael Chekhov(1891-1955) が重なります
 

Chrisも演じ続ける事の壁に突き当たり コントロールを失ったと云います 

おそらく 休みなく 数々の役を演じ続け また 役作りの過程で 深く役にのめり込み 

自我と役の人格との間で混乱が生じ また若くしての成功による世間の期待に  

燃え尽きたのではないでしょうか?    しばらく演技から離れ 演出や ワークショップを重ねながら 

演技について思索の末  彼のメッソドを生み出しました 

それは 俳優は ト書きに書かれた行動を 観客が解るよう シンプルに 明快に行うだけ  

俳優は 役作りの過程で役の物語を練り上げる必要などない 物語を作るのは観客だから  なのです


この4月 Nottingham playhouse でのChrisの演技を観ている質問の俳優は  

ト書きに そうするよう書いてあったから 行動しただけだ と答えるChris に

 「本当に行動の理由を何も考えていないのか?」 と疑い深く問かけましたが  

観客(質問の俳優)は舞台上でのChrisの行動にある意味を読んでいるのです Chrisの云う

 観客は物語を創っている とはこの事です


才能豊かな俳優は 何もしなくても 舞台の上で カメラの前で  役としての存在感 雰囲気 を醸し出します  

Actors Centreのワークショップでは 演技をしてはいけない と よく言われます


Chris New は天性の俳優なのだと思います

    




と たのしい演劇の日々



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