<桃園川の暗渠>ももぞのがわ
<稲付川の暗渠>いなづけがわ
<出井川の暗渠>でいがわ
<烏山川の暗渠>からすやまがわ
(どれも当ブログで紹介済の暗渠)
どの川も完全に街に溶け込んでます。日本の治水のレベルは本当に高いですね。
ただヘンなもので、関心する一方で、街で「整備が未完の川」を見つけると、何やら愛おしく思えてなりません。
<暗渠が途切れたところ>
ある日、暗渠に沿って歩いているうちに、こんな景色と出会いました。
私が立ち止ると、ザリガニが慌てて泥の中へと隠れ、驚いた魚が四方へ散っていきました。そんな光景を目にするのは久しぶりです。
この川、護岸に人の手が加えられている以外は、自然の川に極めて近い状態。川底もコンクリではありません。
何となくホッとします。
まぁ僅か数十メートル下流は既にコンクリ暗渠。ここもいずれはコンクリで固められ、蓋をされるのでしょう。
そして
誰も川だと思わなくなる。
意識すらされなくなる。
そう予感するからなのでしょうか。放っておかれたようなこの状態が、妙に愛おしく思えてなりません。
まだ人の都合と同化しきれていない姿に、どういうわけかエールを送りたくなります。
■ お勧め本 ■
静かなブームになりつつある『暗渠』に関する本のご紹介です。当ブログでは下記をお勧め致します。
暗渠マニアック ! (柏書房)
著者:吉村生/山英男
※広告掲載期限切れのため書名のみ
タグ:暗渠