<松が岬公園の鷹山像>
為せば成る
為さねば成らぬ何事も
広く知られた上杉鷹山の言葉です。どなたでも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ただこの言葉、実は続きにこそ深い意味が込められています。
為せば成る
為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の為さぬなりけり
つまり『ことが実現しないのは、人が成し得ようとしないからだ』とも受け止められます。名君といわれる鷹山の言葉、実は結構厳しいメッセージですね。もっと極端な言い方をすると『実は本気でやってないんだろ?』くらいにも感じられます。冒頭の『為せば成る』は、やればなんとかなるといった軽いものではなく、覚悟してことにあたれば成し得るという強い意味なのですね。
強くあらねばと思う時、励みになる名言です。
他人に強いる言葉ではなく、自分に問いかけるべき言葉と受け止めました。
■ゆかりの地訪問記■
以下は昨年の年末年始に連続してご紹介した『鷹山ゆかりの地』です。私と同じく、童門冬二さんの小説『上杉鷹山』に感銘を受けたという友人と二人で、米沢を旅した時の記録です。ご興味のあるところだけでも、覗いて頂けたら嬉しいです。
@米沢藩上杉家跡→記事へすすむ
改革は江戸屋敷から始まりました
A晩秋の米沢城→記事へすすむ
米沢藩は破産寸前でした
B籍田の碑→記事へすすむ
苦難続きの農民たちを励ましました
C白子神社→記事へすすむ
神罰を受ける覚悟でした
D原方衆屋敷跡→記事へすすむ
半農の下級武士とともに歩みました
E山中の塩田跡→記事へすすむ
多くの経済政策を試みました
F普門院→記事へすすむ
鷹山にも師と仰ぐ人がいました
G餐霞館跡→記事へすすむ
隠居してからも戦いました
H上杉顕孝の廟→記事へすすむ
悲しみを背負って生きました
I松岬神社→記事へすすむ
中興の祖として祀られています
以上です
最後に鷹山を尊敬した大統領の話をご紹介します。
■ケネディが尊敬した日本人■
かつてジョン・F・ケネディ大統領が、日本人記者から「もっとも尊敬する日本人は?」と聞かれ、鷹山の名前を挙げたという話はよく知られています。時を経て、駐日米大使となった長女のキャロライン・ケネディが山形県米沢市を訪問しています。
大使からのメッセージが記されています。以下に言葉を抜粋します。
『父が敬愛していた上杉鷹山は、領民に対し力を尽くし、教育に献身し、そして、一人一人に世の中を良くする力があるという信念を貫いたリーダーです。』
(中略)
『父は「人は一人でも世の中を変えることができる、皆やってみるべきだ」とよく言っておりました。しかし、鷹山ほど端的にそれを言い表した人はいません。「なせばなる」と・・・。』
お城巡りランキング
2020年01月01日
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