つわものどもが夢の跡
豊島一族の練馬氏の居城跡を訪ねました。
<練馬城跡>
ちょっと絵として無理がありますかね。城跡好きとしては大変厳しい状況になっていますが、ここは練馬城跡です。現在は遊園地「としまえん」。とても有名な場所です。
ここも豊島一族が築城した城跡で、本拠である石神井城とともに重要な拠点でした。太田道灌との戦いに敗れた後、廃城になったようです。
ちなみにですが、としまえんの名は豊島氏に由来しています。ここは豊島区ではなく練馬区です。「としまえん」は場所に由来する名ではありません。
さて
冒頭の画像は入口付近から撮影しました。斜面が削られており、遠くから見ると何らかの遺構に見えなくもない。もっとよく確認するためには入園するしかありませんが…迷いました。
というのも、先達の方々のブログを見ても、入園してまで調べた例は少ない。ということは、期待できるものが無いのでしょう。そして何より、オッサンが独りで遊園地へ入ることに、強烈な違和感を覚えずにはいられません。
喫煙所まで戻って(私はスモーカーです)、缶コーヒーを飲みながらしばらく考えました。
とりあえず周辺を調べよう
ということで
ちょっと入園は遠慮して、立ち入っても良い範囲で探索を続けました。
<土の段差>
こういうのも土塁のなごりのような気もしますが、きっと違うのでしょうね
<川と遊園地>
敷地内を石神井川が流れています。
城跡は起伏に富んでいます。その高低差を実感しながら、結構長い距離を早足で歩き回りました。その結論として、遺構は無いと思った方がいいですね。専門家による調査では、堀跡が確認されています。ただ素人が(つまり私のような初級城マニアが)見て実感できるような遺構はありません。
ただ
ここが豊島一族の城だったことは明らかなので、のんびりと地形を楽しみました。
<川と丘>
水面からは10メール弱ですかね。城跡は石神井川沿いの丘陵地となっています。ただの川といえばそれまでですが、豊島一族が石神井川流域に勢力を拡大していったことを思うと感慨深い景色です。練馬城は北側が石神井川、東側と西側が深い谷地となっています。遺構はないものの、地形からかつての地の利が感じられます。
<東側の谷>
画像の右側が練馬城跡です。この坂道、現地では堀切りではないかと期待が膨らみもしたが、帰宅して調べたら違うようです。このV字型の底辺部分に水堀跡と推定されている池があります。
<庭園の池>
ここ向山庭園の池は、練馬城の濠跡と推定されています。城跡に隣接しており、そういわれると場所も地形も説得力はあります(石垣そのものは庭園のもので城とは無関係です)。遺構とまで言えませんが、これも城のなごり。いい感じの場所です。入るだけなら無料、コンパクトで綺麗な庭でした。
以上です。ちょっと歩き疲れましたが、最後に少し癒されました。
■訪問:練馬城
(としまえん周辺)
[東京都練馬区向山]
豊島一族の城跡
北区の平塚城へつづきます。といってもまだ行ったことがないので今度の土曜日に訪問します!
お城巡りランキング
2017年03月09日
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