アフィリエイト広告を利用しています

2023年02月28日

小石川後楽園の外壁(文京区)江戸城外堀の石垣材

小石川後楽園の外壁には、江戸城外堀の発掘調査で出土した石垣材が使われています。

Ishigaki-stone-material.JPG
小石川後楽園の西側です。築地塀も立派ですが、この日のお目当ては石垣の方です。

Ishigaki-stone-material-plate.JPG
しっかりとプレートに記されています。外壁の全てではなく、あくまで外壁の一部が、かつての外堀で使用された石材が使われているようです。

Ishigaki-stone-Yaama.JPG
ここで活かされたわけですね。石材の再利用とも言えますが、貴重な遺構と受け止めました。

Ishigaki-stone-material-Ya-Ana.JPG
矢穴の跡もくっきり。本物ですね

Ishigaki-stone-material-Kokuin.JPG
刻印もくっきり。これは山という字ですね

江戸城築城には多くの諸大名が関わっています。石垣の刻印は誰が工事を請け負ったかの手がかりとなりますが、見ただけで分かる人は稀ではないでしょうか?

ちなみに、この石垣材の「山」の刻印は、備中成羽藩山崎家のです。なぜそう言い切れる?これはWIKIさんのお陰です。成羽藩(なりわはん)のページに記された山崎家と今回の石垣に関係するところを、下記に転記させて頂きます。『』内は原文のままです。

『寛永13年(1636年) 、江戸城外堀普請(丸の内1丁目鍛冶橋付近)において、親戚筋の備前国岡山藩主池田光政を組頭とする石垣方四組に属し普請を行っている。その後その石垣は小石川後楽園に移設され、現在でも山崎家の刻印が掘られた石垣を見ることができる。』

工事のチームリーダーは岡山藩主の池田家だったようですね。ということは池田家の印が刻まれた石もあるのかもしれません。私はあっさりと退散してしまいましたが、興味のある方は宝探しのつもりで探してみて下さい。

ということで
小石川後楽園外壁の石垣のご紹介でした。

■訪問:小石川後楽園
(西側の外壁付近)
[東京都文京区後楽]1丁目

■参考及び出典■
Wikipedia:2023/2/28



お城巡りランキング
posted by Isuke at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[都内]
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11883989
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 近世小田原城のなごり
  3. 3. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  4. 4. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  5. 5. 金沢城のなごり
  6. 6. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  7. 7. 足柄城のなごり
  8. 8. 近藤勇ゆかりの地(米沢市)高国寺
  9. 9. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  10. 10. 大多喜城のなごり
  11. 11. 高岡城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)