今回は見附の土塁を意図的に前後にずらして築いた虎口のなごりの話です。
<喰違見附跡>くいちがいみつけ
ただの道?まぁそうなんでが、奥の土塁が江戸城外郭門のなごりです。もうちょっと接近してみますかね。
<喰違虎口>くいちがこぐち
虎口とは入口のことで、ここは江戸城の内側へ進むための入口ということになります。左手前の土塁と右奥の土塁が前後にズレて築かれていること、伝わりますでしょうか?通り道をジクザクにすることで、直進を阻む効果があります。江戸城は近世城郭として完成しますが、このように道を「食い違い」にする方法は戦国時代の城でも多くみられます。
土塁の上から撮影しました。道の向こう側とは土塁がズレていますね。
<真田濠>さなだぼり
喰違見附の場所は真田濠(現在は上智大学がグラウンドとして使用)の南側です。喰違見附は真田濠や反対側の弁慶濠とセットで機能しますが、これらの堀が整備されるより前に、既に築かれていました。江戸城にとって、重要な場所だったことが伝わってきますね。城門としては、赤坂見附と四谷見附の間に位置しています。
■訪問:喰違見附
[東京都千代田区紀尾井町]
■参考及び抜粋
Wikipedia:2023/3/29
お城巡りランキング
2023年03月29日
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