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仏縁深い人の気をつけるべき点 [2020/04/10 13:00]
仏縁深い人は、早く救われたいという気持ちがあります。
すると、どこかに、救われた人がいて、体験を話している。
それを聞いたい、知りたいという心があるはずです。
聞きたいという心がある。
ところが、体験が正しい親鸞聖人の教えなのかというと、
それは違います。
代表的な間違いが2つあります。
1つは十劫安心です。
十劫安心という異安心は、すでに救われているというものです。
または、救われていることに気づいたのが信心だといいます。
2つには三業安..
輪廻転生から救われた親鸞聖人の喜び [2020/04/07 12:00]
親鸞聖人は主著の『教行信証』の最初にこういわれています。
噫、弘誓の強縁は多生にも値いがたく、真実の浄信は億劫にも獲がたし。
遇行信を獲ば遠く宿縁を慶べ。
若しまたこの廻疑網に覆蔽せられなば更りてまた昿劫を逕歴せん。
誠なるかなや、摂取不捨の真言、超世希有の正法、聞思して遅慮することなかれ。
(教行信証総序)
噫、というのは救われた驚きの言葉です。
「弘誓の強縁は多生にも値いがたく」とは、
弘誓の強縁にあいたい。
多生にもあえないものにあえた、ということ..
親鸞聖人の教行信証の最初の喜びの言葉 [2020/03/08 12:00]
親鸞聖人の主著は教行信証です。
教行信証は、
喜ばしきかなで始まり、
喜ばしきかなでおわっています。
その教行信証の総序の喜びの言葉の一つにこういうものがあります。
噫、弘誓の強縁は多生にも値いがたく、真実の浄信は億劫にも獲がたし。
遇行信を獲ば遠く宿縁を慶べ。
もしまたこの廻疑網に覆蔽せられなば更りてまた昿劫を逕歴せん。
誠なるかなや、摂取不捨の真言、超世希有の正法、聞思して遅慮することなかれ。
(教行信証総序)
まず最初に噫(ああ)..
西洋人も最後にたどりつく本当の生きる意味 [2020/01/25 13:00]
西洋で、本当の生きる意味を知りたいと思って、
キリスト教を学んだけどなくて、
西洋哲学を学び、
そして最後に親鸞聖人へ来たという人があります。
晩年に歎異抄を呼んだという
ハイデガーと同じになっています。
その親鸞聖人の主著の教行信証の一番最初に
こう書かれています。
難思の弘誓は難度の海を度する大船
難度海というのは、苦しみ悩みの海のことで人生のことです。
苦しみ悩みの絶えない人生の海を渡す大きな船があるぞ。
この船に乗ることが本当の生..
絶対の幸福を言葉で説明する件 [2020/01/09 13:00]
水原舜爾先生の『科学を包む仏教』には、
「現代人の多くは、「論理に矛盾があってはならないと思っていますが、・・・・
・・・・・
無矛盾の論理と区別しています」
このような表現しています。
水原舜爾先生は仏教も勉強し、現代物理学も勉強した人です。
そういう人から見ると、仏教と現代物理学は非常に共通しています。
真理を探求していった時に、それを見極めようとしていった時。
そのレベルでは言葉は不完全で、
そんな言葉で表すことができないという..
真実の信心の一番大事な特徴 [2019/11/16 12:00]
正しい信心には、蓮の花のような特徴があります。
それに5つあるのですが、一番大事なのは
「花果同時(かかどうじ)の徳」です。
蓮の花というのは、だんだん開くのではなく、ばさっとひらくといわれます。
正しい信心というのは、だんだんと作り上げられるのではなくて、
一念で得られるものです。
一念というのは、信心獲得する何億分の一秒よりも短い時間のことだと
親鸞聖人は『教行信証』に教えられています。
西洋の哲学者、キルケゴールは、幸せについて考えました..
キルケゴールと仏教 [2019/08/02 12:00]
デンマークの哲学者キルケゴールは、私たちが幸せになるための実存の三段階を考えました。
第一段階は、美的段階です。
これは、欲望のままに快楽を求める段階です。
欲望は無限なので、満足できません。
一時的には満足できても、やがて虚しくなって絶望します。
第二段階は倫理的段階です。
これは、欲望を満たそうとしてもできないことを知らされた人が、
善いことをして満足しようとします。
しかし私たちは欲望の塊で悪ばかり考えるので、満足できません。
第三段階は、..
親鸞聖人が僧侶ではないと言われたのはなぜか。 [2019/05/06 12:00]
浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、
35歳のとき、
権力者から、お前はもう僧じゃないと
僧籍を剥奪されることになりました。
そのことは、主著『教行信証』後序にも、自ら
『或いは僧の儀を改め、姓名を賜うて遠流に処す。
予はその一人なり』
と書かれています。
この様子は、宝尋という人の作った
親鸞聖人のお歌にもこうあります。
『関白殿のはからいに
遂に流罪と相定まり
両聖人はあわれにも
西と東にわかれけり
罪名藤井の善信と
仮..
浄土真宗イコール仏教 [2018/10/14 12:00]
親鸞聖人は、浄土真宗の宗祖といわれると、 何か新しい教えを作り出したかのように思われていますが、 そうではありません。 ブッダの教えられた仏教を忠実に伝えられた方です。 親鸞聖人は、口癖のようにこういわれています。 更に親鸞珍しき法をも弘めず、 如来の教法をわれも信じ人にも 教え聞かしむるばかりなり だから、親鸞聖人はブッダの教えの結論である 一向専念無量寿仏 を徹底して教えて行かれました。 無量寿仏とは阿弥陀..
どんな人でも救われる浄土真宗の教え [2018/09/02 18:00]
浄土真宗を開かれれた親鸞聖人の主著である教行信証に、 「謗法闡提廻心皆往」というお言葉があります。 「謗法闡提」とは、難化の三機のことです。 すべての人は難化の三機です。 そして親鸞聖人は、このようにいわれています。 「今大聖の真説によるに難化の三機難治の三病は 大悲の弘誓を憑み利他の信海に帰すれば これを矜哀して治しこれを憐愍して療したまう」(教行信証) 「これを矜哀して治しこれを憐愍して療したまう」 といわれているのが、 「謗..
親鸞聖人の著作の相互関係 [2018/07/14 20:34]
浄土真宗を明らかにされた 親鸞聖人にはたくさんの著作がありますが、 親鸞聖人の教えのすべてがおさまっているのは、 主著の『教行信証』です。 それ以外は、その一部を教えられています。 たとえば親鸞聖人の著作に、 『末灯鈔』と『一念多念証文』というものがあります。 『末灯鈔』とは、親鸞聖人のお手紙、あるいはお言葉をまとめられた本です。 これ親鸞聖人がまとめられたのではありませんが、 親鸞聖人のお手紙、あるいは法語を..
七地沈空の難 [2018/07/12 13:00]
さとりの位は、52段中、 47段まで登ると七地沈空の難というのがあります。 七地沈空の難という菩薩の墓場と言われます。 こういう危ないところがあるぞ とブッダはおっしゃっています。 47段まで、実際いないけれど教えで説かれています。 そこまで登ったら大変大きな喜びが起きます。 それが仏のさとりと間違ってしまう。 それ以上求めなくなります。 その菩薩の墓場と言われる所があります。 こう言われるんですね。 ここまで登ったら物凄い大きな喜び..
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