だから人生には虚しさが蔓延する。
パスカルというフランスの哲学者は
「人間から気晴らしを除いたら不安と倦怠のみである」
気晴らしがなければ生きてゆけない、といっている。
それは、じっとしていたならば、気が狂うほど人生が寂しいから。
忙しくしていること=充実と思っている。
夜中に出歩く若者は、
虚しさを埋め合わせようとしている。
ピカソは
「絵筆を置くととたんに不機嫌になった」
といわれる。
漢の武帝は「歓楽尽きて哀情多し」といっている。
皇帝でも虚しい。
松尾芭蕉は
「おもしろうて やがてかなしき 鵜飼かな」
と歌っている。
楽しいことが終わると
ぽっかりと穴があいたような
寂しい虚しい気分になる。
花火のあと、
学祭のあと、
飲み会の帰りの電車の中、
余計にむなしくなってゆく、
それを隠すためにほかのものを求める。
その繰り返しが人生。
ではどうすればいいのか。
人間存在そのものの虚しさをぶち破ったとき、
「人間に生まれてきてよかった」という生命の歓喜がおきる。
同時に「いつ死んでも後悔なし」という、絶対に崩れない、
安心、満足、喜びの身となる。
この心の闇を破って
変わらない幸せになることが本当の生きる意味。
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