他の人がぼやぼやしているときに、どれくらい先が読めるか?
それが先見性のある智慧のある人。
他の人がみんな考えているようなことを、その人だけ考えていない。
そういう人は鈍感な人、鈍い人ということになります。
IT関連企業がどんどん倒産しています。
ゲーム産業では、任天堂が新しいゲーム機を発売する。
そういう中、大学を出て、どの会社に就職するか?
株取引なら、どの株が上がるか下がるか?
また、これからの時代、一体何が問題となるか?
最近の若者は、引きこもり、対人恐怖症、
子どものころから甘やかされていて、他の人と話もできない。
では、こういう時代に自分はどういう選択をするべきか?
こういうことを読める人が智慧のある人ということができる。
「居安思危」を知ってますか?
これは中国の歴史の中ですぐれた皇帝といえば、唐の太宗。
その政治を貞観の治といわれます。
『貞観政要』という本があり、その中に書いてあるのが「居安思危」。
安きにありて危うきを思う、思えば即ち備えあり、備えあれば憂い無し。
「安きにありて」というのは、まだ安全なときに。
安全地帯にいるときに、ということです。
「危うきを思う」というのは、未来にやってくる危険。
他の人がまだ肘をついて安穏としているときに、
未来にやってくる危険を思いなさい。
思えば備えをしようとなる。
「備えあれば憂い無し」ということです。
未来にやってくる危険、先に起きる一大事、
こういうことをあなたがどれほど先が読めるか。
これを『貞観政要』に太宗皇帝が示しているんですね。
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