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2020年02月14日

ハニワはこうして生まれた!ハニワの起源と種類についての解説/本庄市


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今日は本庄市でも有名なハニワについての話だ。

そもそもハニワはどういった目的で作られたか知っているか?

一見かわいいハニワだが、その起源には少し恐ろしい内容が含まれているんだ。

ということで今回はハニワの起源や種類について説明していこう。
ハニワの起源

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「日本書紀」によると、日本の第11代天皇である垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代、貴人が亡くなると陵墓の周りに生前付き従っていた従者を生き埋めにするといった殉死の習慣があったそうだ。

出雲国から相撲をとるために垂仁天皇のもとへ訪れていた野見宿禰(のみのすくね)は土の中から悲痛な叫び声をあげる従者を憂い、天皇に次のようなことを提言したんだ。

「殉死者を埋める代わりに土で作った人や馬を立ててみてはどうですか?」と。

天皇はこれを快く採用し、自身の2番目の皇后である日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)が亡くなった際は陵墓に人馬の焼き物を立てたと言う。

もっと早めに気付けよ天皇!!と突っ込みたくなるが、これがハニワの起源なんだ。(諸説あり)
ハニワの種類・円筒埴輪

ハニワは大きく分けて「円筒埴輪」と「形象埴輪」の2つに区分されている。

円筒埴輪は字のごとく土管状の形をしていて、現代のものに例えると長めの植木鉢のような形をしている。

もともとは弥生時代後期に葬送儀礼用に用いられていたものだが、古墳時代に継承された円筒埴輪は墳丘を囲い込む並べられ方をしていたことから、聖域を区画する役割を果たしていたと考えられている。
ハニワの種類・形象埴輪

もう一つは形象埴輪だ。

シンプルなデザインの円筒埴輪とは対照的に、動物や人物、道具などをモチーフに作られている。

形象埴輪は基本的に「家形埴輪」「器財埴輪」「動物埴輪」「人物埴輪」の4種に分類されており、これらのハニワにもきちんと役割が与えられているんだ。

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まずは「家形埴輪」、読みかたはいえけいではなくて「いえがた」だ。

「いえけい」だと横浜家系ラーメンの店と勘違いしてしまうからな。

家形埴輪は死者の霊が生活するための依代として作られたとされている。

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次に「器財埴輪」だ。

武器や防具のような形をしているものは悪霊や災いの侵入を防ぐといった役割を持つとされている。

写真のハニワは本庄市の前の山古墳で見つかったものだが、器財埴輪と人物埴輪のコラボレーションだ。しかも笑っている!

盾を持って笑っているハニワが見つかるのは非常にレアケースで、このハニワはパリで開催された「日本美術が笑う」展でも出展されたんだ。

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残りの2種類である「人物埴輪」や「動物埴輪」などは、行列で並べられた状態で発見されていることから葬送儀礼を表現したととする説や、生前の祭礼の様子を再現したとする説がある。

この人物埴輪は頭に壺のようなものを乗せているな。

東南アジアの商店でよく見かける光景だが、日本でも頭の上に乗せて道具や食材を運ぶことが習慣になっていたのだろうか・・・
まとめ

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今回紹介したハニワ以外にも珍しい形のハニワは本庄市でたくさん見つかってる。

古墳時代の出土品に興味がわいたものは是非見に来てくれ。





倉埼玉雄
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