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2021年03月13日
火災の難を防ぐご利益アリ!吹上観音で有名な東明寺/和光市
今日は和光市にある臨済宗の寺「東明寺(とうみょうじ)」の紹介じゃ。
現在では「吹上観音」という名で親しまれ、火の難を防ぐお寺として多くの参拝客がやってくるようになったが、なぜそのように呼ばれるようになったのか、寺の歴史から順に説明していこう。
東明寺の歴史
東明寺の開山は1380年。
足利尊氏の弟「直義」は鎌倉幕府滅亡の功績により北条氏領の一部を与えられ、「春屋 妙葩(しゅんおく みょうは)」という臨済宗の禅僧に金銭を寄付した。
これにより尊氏に仕えていた「高 師直(こうのもろなお)」は妙葩を勧請開山とし、当時密教系の修験道場であった寺を建長寺(鎌倉にある臨済宗建長寺派の寺)の支配下となる位置づけの末寺として開山したのじゃ。
勧請開山(かんじょうかいざん)とは本来寺院を創始した僧ではない僧を開山として信仰すること。
つまり東明寺を本当に開山した人物は別にいるということじゃな。
吹上観音の由来
東明寺が「吹上観音」と呼ばれるようになったのは7代目の住職が行基が作ったとされる観音様を境内に安置したのがきっかけとなったんじゃ。
吹上地区の観音様だから「吹上観音」。
吹上の観音様が有名になったことで寺の名前に先行してこの呼び名が浸透していったのであろう。
1776年に寺が火難に遭った際も奇跡的に軽度の損傷で済んだことから、東明寺は火の難を防ぐ寺として現在でも信仰を集めておるぞ。
まとめ
この東明寺はちと坂道がきついかもしれないが、境内は緑に囲まれとても爽やかで良いぞ。
火を扱う仕事をしていて火難に心配がある者は一度参拝してみるのもよかろう。
アクセス
・西高島平駅から徒歩約18分。