2008年01月10日
もやもやした判決
今日、福岡で2件の飲酒運転があったそうです。
皆さんご存知の様に、“あの”飲酒運転事故が事件当初の予想とはかけ離れた判決が下りました。
遺族が憤り・・・飲酒3児死亡判決飲酒事故
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20080108-OYT8T00639.htm
飲酒運転はなくそうと思えばなくせるはずです。しかも、「モラル」と言うもっとも基本的でもっとも簡単な基準で。
しかしそれが出来ない人たちがいる。飲酒運転で事故を起こしたり、違反で逮捕された人間は確実に飲酒運転は初めてではないでしょう。きっと最初は「乾杯の一杯だけ」とか「ビールを1杯だけ」飲んだ状態で運転し、それが徐々にエスカレートし、そして何らかの事件・事故が起きるまで繰り返す。
そんな「痛い目を見ないと分からない」動物並みの人間に強烈な罰を与え、もしくは同じようなバカな事をした人間を厳しく罰する事で少しでも飲酒運転が減ればと思ってるんですが・・・今回の判決を見て、そもそも飲酒運転って本当に危険なことなのでしょうか?って気になってしまいました。
過去に「破防法」をオウム真理教に適用するかどうかで議論になり、そして棄却された事があったのは皆さんも記憶されているでしょう。破防法そのものが議論の対象になることを横に置いといても、オウムに適用できなかった破防法は、今後は使われることはないでしょう。(都内で核爆弾を爆発させるような連中でも現れない限り)
そして今回の「危険運転致死傷罪」も今後、少々の飲酒事故を起こしても「福岡のあの事件でも適用されなかったのに・・・」って事にならなければいいのですが。また、今林被告は(もちろん、逆説的な言い回しで)「逃げ得」が功を奏したと言っても良いでしょう。これに関しては法的な対策も考えられているようですが、どうなんでしょうか?
飲酒運転4割減少 摘発数地域、企業の運動成果 福岡県内
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/20080108_evn_004-nnp.html
結局のところ、“何か”が身近にならなければ人は「他人事」で終わらせてしまうのでしょう。そしてこのニュースの場合は「取り締まり」が身近になったから飲酒運転が減少しただけで、取締りの手をゆるめれば確実に元に戻るでしょう。
新年早々、飲酒運転で同乗者も含めて総額140万円の罰金が科せられた事件がありましたが、やっぱり一番イタイのは罰金でしょう。これで徹底的に取り締まって欲しい。