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魔法使いはヒップスター

 Sir Douglas Quintetの80年代のSonet音源は、一部を除いてCD化されていません。
 これは、Doug Sahmファンとしては憤懣やるかたない事実で、いつも心の底でくすぶり続けている不満です。

 1年ほど前、Sonet音源の編集盤、"Scandinavian Years"の存在を知ったときは、狂喜乱舞したものでした。

 当該CDは、当初北欧圏のみで出されたと思われ、その後EU圏内で流通し始めたようですが、TVスポットまで作られたにも関わらず、私たちが入手できるようになるまでに相当の期間を要したのでした。

 今回ご紹介するCDが、同様の流れとなるかは不明ですが、今のところ、EU圏を中心に流通しているようで、なかなか私たちの眼に触れる機会は少ないようです。



The San Antonio Hipster
Doug Sahm

1. Golly Gee (Sunny Ozuna)
2. Anymore (Don Robey)
3. Who Were You Thinking Of ? (Paul Gauvin, Cathie Pelletier, James Glasser)
4. Will You Still Love Me Manana (Carole King, Gerry Goffin)
5. Down To Saying Goodbye (Doug Sahm)
6. Got It Bad For You (Doug Sahm)
7. Just A Dream (Jimmy Clanton)
8. Can't Fake It (Doug Sahm)
9. I Keep Wishing For You (Butch Hancock)
10. Wicked Wicked Woman (Unknown)
11. The Things I Used To Do (Eddie Jones)
12. Teardrops On Your Letter (Henry Glover)
13. Walking Slowly (E.C.King)
14. Adios Mexico (Doug Sahm)
15. I'll Take Care Of You (Doug Sahm)
16. Every Breath You Take (Sting)
17. Ain't Into Letting You Go (Doug Sahm)
18. Crazy Crazy Baby (Buck Rogers, Thomas Bryan)
19. This Time (Chips Moman)
20. Tejano (Doug Sahm)
21. Sleep Walk (John Farina, Ann Farina, Santo Farina, Donald Wolf)

 本盤は、10年にSan Antonio Recordsからリリースされたことになっています。
 CD番号は、Lennart P1で、いかにもブートっぽいきれいな番号です。

 しかし、CDのつくりはかなり良く、長文のライナーとちゃんと収録曲の出典を記したブックレットが入っいて、オフィシャルといっていいレベルの仕上がりです。
 その真偽は確認できていませんが、ブートによくある、カラー・コピーで裏が白紙のペラ・ジャケとか、そういったたぐいとは一線を画しています。

 ライナーは英文で、一見とても興味深い内容のように思わせます。
 Doug Sahmが、初めてスウェーデンに足を踏み入れたころのエピソードが記されているようです。

 ただ、ななめ読みした限りでは、筆者とDougの個人的な親交を綴っているのではないかと思われ、それはそれで面白いのですが、小ネタのトリビアの域を出ない気がして、途中で文章を追うのを断念してしまいました。

 本盤は、英文ライナー入りで、San Antone Recordsという名の会社からのリリースですが、スウェーデン盤の可能性もあると思います。
 全編にわたって英文なので、少し自信がないですが…。

 さて、収録曲は多岐にわたっています。
 編集でイメージするのは、ファンがダビングして作ったお気に入りテープみたいな感じです。

 編纂は、Lennart Perssonという人が行っています。
 これって、間違いなく、CD番号のLennart P1の解答ですね。
 やはり、ブートなんでしょうか?
 だとしたら、オフィシャル級のブートだと言ってしまいましょう。
 音もいいです。

 以下に、収録曲をライナーの記載内容を参考に並び替えてみました。
 アルバム番号は、アナログLP盤を優先し、不明なもののみCDの番号を記載しました。

80' : Hell Of A Spell (Takoma TAK-7075)
8. Can't Fake It
11. The Things I Used To Do
14. I'll Take Care Of You
17. Ain't Into Letting You Go

81' : Border Wave (Takoma TAK-7088)
9. I Keep Wishing For You

82' : Quintessence (Sonet SNTF-881)
3. Who Were You Thinking Of ?
5. Down To Saying Goodbye
6. Got It Bad For You
10. Wicked Wicked Woman
14. Adios Mexico

83' : The West Side Sound Rolls Again (Teardrop TD-5000)
1. Golly Gee
13. Walking Slowly
18. Crazy Crazy Baby

83' ; Midnight Sun (Sonet SNTF-897)
19. This Time

84' : Rio Medina (Sonet SNTF-912)
2. Anymore
16. Every Breath You Take
20. Tejano
21. Sleep Walk

85' : Love Ya Europa (Sonet SNTF-936)
7. Just A Dream

87' : Deep In The Heart Of Texas (Zu-Zazz CDZ-2016) Conpilation
4. Will You Still Love Me Manana

89' : Return Of The Formerly Brothers (Stony Plain SPCD 1104)
12. Teardrops On Your Letter

 Sonet音源だけでなく、容易に入手できるTakoma音源や、カナダのStony Plain音源までがコンパイルに含まれています。

 そして、元はKevin Kat Recordsから出された、80年代テキサス・ロックのコンピ、"Deep In The Heart Of Texas"からもチョイスしています。
 うーん、どうもヲタっぽい選曲ですね。

 ちなみに、Doug作と記されている、"I'll Take Care Of You"は、Bobby BlandのDuke時代の有名曲のひとつで、言うまでもなくDougの作品ではありません。
 作者は、Brook Bentonだったと思います。

 それはともかく、Sonet音源の初CD化曲は素直に嬉しいです。
 そして、全体としても、当然ながら内容は悪いはずがありません。

 Sonet音源の、オリジナル仕様でのCD化を熱望します。



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