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2019年12月29日

道灌の宝刀が受け継がれる六本木の神社(久国神社)

今回は太田道灌が奉納した宝刀がいまも受け継がれている神社の話です。

<久国神社>ひさくにじんじゃ
shirononagori394A (5).jpg
名の由来は名工として名高い刀鍛冶・久国。道灌が久国作の刀を寄進した神社です。


■粟田口久国■ あわたぐちひさくに
久国について予備知識がないので、ウィキペディアさんから情報を頂くことにします。
『鎌倉時代の刀工。粟田口派の祖・粟田口国家の子。刀工一家の次男であり、兄弟の国友、国清、国吉、有国、国綱を総称して俗に粟田口六兄弟と呼ばれる。後鳥羽上皇に御番鍛冶として召され、特に師範格の「師徳鍛冶」を拝命した。本名は林藤次郎。受領大隅権守。受領名を授かった最初の刀工である。 』
 [出典: Wikipedia]2019.12.29

凄いですね。粟田口は京都の地名、粟田口派は名高い名工集団です。久国はその祖となった国家の次男ということですね。久国の『現存作のうち1口が国宝、3口が重要文化財に指定されている。』とのこと。そして『東京都六本木に太田道灌が久国の太刀を寄進したことに名を由来する「久國神社」がある。』と説明されています。
[内出典:Wikipedia]

そんな凄い場所に来たのか

実はこれらのことを事前に知って訪問した訳ではなく、赤坂を散策中、独特の地形に魅かれて鳥居をくぐらせて頂きました。あとから知ってびっくりです。太田道灌は好きな武将の一人ですし、その道灌が奉納した刀がいまもこの地で受け継がれているという驚き。知らないということは、こんなにも感動を与えてくれるわけですね。まぁ知らないままだと何もないわけですが。

また、正宗と並ぶ名工とされた藤四郎吉光が、久国の曾孫ということも知ることができました。久国の俗名は藤次郎だったそうです。

<狛犬>
shirononagori394A (2).jpg
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目が合うと思わず笑みがこぼれてしまう狛犬さんでした

<拝殿>
shirononagori394A (4).jpg
御祭神は倉稲魂命です。ウカノミタマ、つまりお稲荷さんとして信仰される神ですね。ここ久国神社も、古くは久国稲荷神社と呼ばれていました。

神社の創建時期は不明ですが、もともとは現在の皇居内(千代田村紅葉)にあったと伝えられています。道灌が江戸城を築城するにあたり、溜池の鎮守として遷座。江戸城の溜池ということは城の南西になりますので、裏鬼門を意識した結果ということでしょうか?その後もう少し西側に移ることになり、以降この地に鎮座しているそうです。

<境内と地形>
shirononagori394A (1).jpg
それにしても凄い地形です。港区七福神の布袋様も祀られています


赤坂を探索している最中でしたので、住所がお隣の六本木になっていることも後で気付きました。いわゆる繁華街六本木からは想像できないほど静かな場所です。そんな街の秘境のようなところで、道灌の宝刀がいまも受け継がれている。非公開ですので見ることは叶いませんが、そのような所に偶然足を運べたことに感謝したくなりました。

■訪問:久國神社
[東京都港区六本木]


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