東照大権現とは、徳川家康が亡くなったあとに贈られた神号のこと。権現とは、神仏が人という仮の姿でこの世に現れる事を意味します。2023年の大河ドラマ「どうする家康」では、3代将軍となる家光の乳母・春日局が、家康を指して「神の君」と呼んでいました。その言葉通り、家康は死後に神として崇められました。
<上野東照宮>
東照宮は東照大権現、つまり神格化された徳川家康を祀る神社です。家康の死後、徳川家と関係の深い大名家が競うように建立したため、東照宮そのものは全国に多数あります。しかしここ上野の東照宮は、日光や久能山に準じる存在感を放っています。
上野東照宮の創建は1627年(寛永4年)。藤堂高虎が、自身の屋敷地に創建したことに始まります。藤堂高虎は築城の名手としても知られ、江戸城を造り直した徳川家の重臣でした。
<水舎門>
鳥居の先のこの門は、元々は社殿の水舎として使用されていたものとのこと
<五重塔>
境内から見える旧寛永寺五重塔。老中・土井利勝の寄進で東照宮の塔として建てられましたが、一旦焼失し、その後再建。明治の神仏分離により寛永寺に譲渡され、のちに都に寄贈されています。寛永寺といえば、将軍家が重用した天海僧正を開祖とする徳川家の菩提寺。上野東照宮はもともとは寛永寺の境内社でした。
<神楽殿>
<御水舎>
<鈴が吊るされた御水舎>
<銅燈籠>
全国の大名から奉納された銅燈籠
<唐門>
1651年造営の唐破風造り四脚門。重要文化財です。
そして
<社殿>
豪華な造りの社殿。この社殿は徳川家光が改築(1651年)したもので、国の重要文化財に指定されています。現在は家康、吉宗、慶喜が祀られていますが、創建当初の祭神は家康と天海僧正、そして藤堂高虎だったようです。
金色殿とも呼ばれています
見事な彫刻です
東京のど真ん中でありながら、戦災や震災でも崩壊を免れて今に至ります。凄いことですね。
強運の神が祀られている
そんな思いからでしょうか。都内屈指のパワースポットと言われています。
■訪問:上野東照宮
[東京都台東区上野公園]9-88
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■参考■
・・Wikipedia:2023/12/17
・現地説明板
・上野東照宮HP
https://www.uenotoshogu.com/
2023年12月17日
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